2024年3月の記事一覧
「JINー仁ー」
78日目
ABCラジオの
「おはようパーソナリティ小縣裕介です」
に出演させていただきました
「おこらいえ」を読まれた
香川県の方がご紹介くださったそうです
ありがとうございます
放送を聞いた原田 幸子さまから
素敵な写真をいただきました
春はすぐそこに
火災のあった朝市地区のはずれ
水浸しになりながらも
ポツンと焼け残った我が家
電気も通っていないので
日中入っても真っ暗です
ただそんな中
夜明け後1時間ほど朝日が差し込むので
その合間に忍び込んで
部屋の片付けをしています
ほとんど使い物になるものはなく
家の取り壊しと一緒に
処分してしまえばそれだけなのですが
最後に綺麗にして捨ててあげたくて
無駄な努力をしています
時折まだ使えるものが見つかったり
毎朝の宝探しです
先日こんなものが本棚の下から
いつも夏休みや冬休み
時間の取れる時に
これまでに買ったはいいけど
目を通せていない書籍
昔揃えたコミックなどを
まとめ読みしています
今回の冬休み
つまり被災直前に読んでいたのが
この「JIN ー仁ー」でした
大沢たかおさん主演でドラマ化もされ
ヒロインの綾瀬はるかさんの
「ペニシリン!」の台詞で有名です
江戸時代にタイムスリップした
脳外科医 南方仁 が
満足な医療器具もない中で
幕末の人々の命を救い
自らも歴史の渦にまきこまれていく
というストーリーです
今回自分がこの悲惨な環境の中
なんとか踏ん張っていられるのは
直前にこの物語を読んでいたから
かもしれません
もとの世界に帰れるという保証のない
絶望の中でも
「仁」は立ち向かっていきます
それに比べると
現在の自分の置かれた環境など
本当に恵まれたもので
できることが山ほどあります
ひとつひとつのシーンを思い出しながら
自分自身を奮い立たせています
のと里山海道の下りが全線開通し
あの時8時間以上かかった道が
今は3時間かからず来れるようになりました
一歩ずつ一歩ずつ着実に
前へ進んでいます
自分の記憶の中にある
あのときの風景はなぜかモノクロです
でも今は色がついて見えています
フェニックス通りの祈り
77日目
金沢方面に2次避難している
生徒の学習場所として
石川県文教会館を使わせていただいています
これは
金沢大学と石川県教育委員会が
協働で準備くださったものです
大学生ボランティアが
質問対応をしてくださいます
交通費も負担していただき
本当に感謝しています
4月になっても仮設住宅はおろか
水道すら復旧していない家庭も多く
帰ってくる目処が立たない状況です
そんな中
4月以降の金沢での学習場所の確保を
進めています
引き続き対面とオンラインの
ハイブリッド授業となりそうです
生徒から金沢大学の皆さんに
お礼のお手紙をお渡ししました
写真左手前に写っているのは
今回教委と大学を繋ぐのに
ご尽力してくださっている
轟 亮(とどろき まこと)教授
轟教授は以前石川県立高等学校の
教諭としての経験をお持ちで
私と同じ高校で勤めていました
そんな縁もあって
今回、内灘にお持ちのお父様名義の一軒家を
住む家を無くした私の両親のために
使わせてくださっています
おかげさまで
自分は安心して学校で寝泊まりができ
なすべきことに集中して
取り組むことができています
お父様は
福井空襲そして3年後の福井地震と
立て続けに被災された経験をお持ちで
今回私の境遇を深くご理解くださり
このようなありがたい手を
差し伸べてくださっているということです
二度の地獄から不死鳥のごとく
蘇った福井市の真ん中には
フェニックス通りという
メインストリートが南北に走っています
ここにも災害を乗り越えて復興を果たした
先輩の後ろ姿が …
負けてたまるかと
勇気が湧いてきます
能登を野球でひとつに
76日目
3月18日(月)
高校野球春の選抜大会が開幕します
石川県から2校選ばれています
星稜高校ともうひとつは
日本航空石川
輪島市にある日本航空石川の校舎は
今回の地震で甚大な被害を被り
現在は山梨県にある本校で
学習や部活動に励んでいます
大会6日目 23日(土)の第一試合
初戦を迎えます
石川県高野連が
能登地方の高校の野球部員を
甲子園に招待してくださいました
災害を乗り越えて闘う仲間たちを
能登地区の高校球児が心をひとつにして
応援するためです
この活動をを支援するため
能登地方の野球部保護者会長ら有志が
クラウドファンディングで
資金を募ってくださっています
https://www.makuake.com/project/ishikawa-baseball/
星稜高校は一回戦を突破すれば
二回戦
日本航空石川の次の試合に登場します
ぜひ2試合続けて
石川の球児を応援できたら
北信越の枠は元々2校で
準決勝で敗れた日本航空石川が
選ばれることはほぼないと
思われたのですが
星稜高校が
明治神宮大会で優勝し
北信越の枠がひとつ増えたおかげで
今回の出場が叶いました
そう考えると
星稜高校が
我々を元気づけるためにくださった
贈り物のような気がします
本校は昨秋の石川県大会で
日本航空石川に敗れて
ベスト4を逃しました
甲子園は
本校野球部にとっても目標の場所
今回の経験を通して
夏の大会では
能登地区の公立高校初の
甲子園出場を果たしてほしい
このような機会を与えてくださり
本当にありがとございます
自分で創ろう自分の住む街
75日目
「輪島に残るみんな
一緒に新しい街創ろう
一旦輪島を出て行くみんな
いつの日か必ず
戻ってこい
みんな驚くような
街を創って待っている」
卒業式で3年生に約束しました
大法螺ふきにならないよう
1、2年生を集めてお願いをしました
輪島高校では
輪島の魅力を再発見し高めることを目指し
「WAJI 活」という
探究活動を展開してきました
これまでも
新しい交通システムの提案や
業者とタイアップしての商品開発
さまざまな活動を行なってきました
焼き尽くされた街を目の前にして
新しい街づくりに
高校生の力を発揮できる
逆にチャンスであると
考えるようになってきました
新しい街ができるまで
自分がこの世にいる保証はありません
であるなら
高校生たちが
自分たちが将来住む街を
自分たちで創りあげる
こんな夢のある取り組みを
体験させることが
今の自分にできること
そう考えるようになってきました
今日はそのキックオフです
輪島市高校魅力化プロジェクトさんと
「じっくらーと」さんに企画していただき
「未来に向けての輪島を創造しよう
輪高生による街づくりプロジェクト」
をスタートアップさせました
グループごとに
どんな街にしたいか
どんな街なら戻って来ようと思うか
どんな街なら行ってみたいと思うか
話し合い 提案し合いました
放課後にはオンラインで
OECD Future of Edication and Skills 2030
に参加しました
30を超える国からの参加者で
「2030年に望まれる社会のビジョン」
「それを実現する生徒像と資質能力」
を創造するプロジェクトです
今日はウクライナやトルコ
日本からは大阪 大分 そして能登から
高校生が参加して活発な議論を交わしました
本校からは久保穂乃佳さんが参加しました
取材に来てくださった方のおなまえが
「こころ」さんだったので
それで思い出したいい話をひとつ
桑田佳祐さんは
「コロ」という犬を飼っていました
ある日コロが子供を産みました
「コロ」の子なので
「ココロ」と名づけました
さらにそのあと「ココロ」が子供を産みました
「コロ」から見たら孫なのでその名は?
いい話でしょ
どうして今日はホワイトデー?
74日目
3月14日
Why today is Whiteday?
(1)気づく
どうしてバレンタインデーは
女性から男性へチョコを贈るんだろう?
(2)考える
男性から女性へ贈ってもいいんじゃ?
→ホワイトデーが作られる
(3)比べる
バレンタインデーが先なのは不公平では?
→隔年交代にしては?
→1月にも何か作れば?
そもそも男女の区別いる?
→友チョコが生まれる
こうやってビジネスチャンスが
どんどん広がっていきます
きづく→かんがえる→くらべる
頭文字をとって「きかく」
新しいものを企画するときには
この流れを意識するといいよ
これはおちまさとさんのコラムからの引用ですが
毎年探究学習のスタートアップの時に
生徒に話しています
新しい街づくりに活かそう!
今日は石川県立高校の合格発表がありました
本校でも正午に掲示がありました
こんな状況でも
輪島高校で学ぼうって
選んできてくれたみんな
ありがとう
つらくさみしい集団避難所で
一生懸命勉強してきた人もいます
君たちの期待に応えれるように
精一杯のことをしますね
先日、京都府久御山町立東角小学校
のみなさんからご支援をいただきました
子どもたちが作ってくれた
メッセージボード
本校の校舎に通ってくる
輪島市6校の小学校のみんなから
よく見えるところに張りました
みんな元気が出ます
本当にありがとう
先日紹介した
熊本県立御船高等学校のみなさんから
ビデオレターも届きました
被災から立ち直られて立派になっている様子
頼もしいですね
励みになります
体育館では部活動再開の準備をすすめています
拭いても拭いても埃で真っ白です
床がハーフパイプのように窪んだ
第一体育館に比べ
第二体育館は比較的傾きが少なかったため
新年度からなんとか体育でも使えそうです
今日は男子バレー部の生徒が
活動しています
学校は石垣型組織
73日目
卒業式に
サプライズでお越しくださった
Smile Up さんからお便りが届きました
以下に掲載します
「2024年3月1日(金)
昨年、創立100周年を迎えられた
石川県立輪島高等学校の卒業式に伺いました。
ある生徒の方は
「誰もが遭わない不幸に遭ったけど
代わりに誰でもが会えない幸せにも会えた」
と話してくださりました。
皆様に幸せを感じていただくことは
わたしたちの活動の目的であり
喜びでございます。
すてきなお言葉を頂戴し
感謝申し上げます。
SMILE-UP.グループ」
卒業式の日に
都合により出席できなかったふたりに
校長室で小さな卒業式です
熊本県立御船高校の生徒会の皆さんが
集めてくださった募金を送ってくださいました
添えられている手紙には
心に沁みる流れるような美しい文字で
「熊本地震から八年が経つ今
熊本は皆様のお力添えにより
確実に復興し
私達も元気に
学校に通うことができています」
文脈からすると
生徒さんが書かれたものでしょうか?
こんな素晴らしい書をしたためられるなんて
驚きです
ありがたく大切に使わせていただきます
熊本城は石垣の立派なお城です
私はいつも教員の仕事を
石垣に例えています
一般の会社はブロック塀のように
隙間なくびっちりと
役割が決められています
経理なら経理
人事なら人事
ところが学校の仕事は石垣のように
隙間がたくさんあるのです
隙間とは
誰の仕事かわからない
役割分担のできない仕事
これが多すぎるんです
この隙間仕事をどうするか?
気づいた教員でフォローしあうのです
教員という仕事は
隙間に気づかない教員にとっては
実はとっても楽な仕事だったりします
みんながみんな
自分の役割だけこなして
隙間仕事に気づかずにいると
こうなります
一部の教員の献身的な支えにより
なんとか倒れはしません
でもこれでいいのか?
しわ寄せは
歩いてこない
一気に襲って
くるんだネ
こうならないために
普段から
コミニュケーションを
しっかり取って
全員で隙間を埋めに
いかないと
東日本大震災13年に思う
72日目
11日付の朝日新聞「天声人語」です
「女川町を見下ろす丘の上で、
これを書いています。
いかがお過ごしですか?
あの日と同じように、
さっきまで小雪が風に舞っていました。
あなたたちを忘れぬようにという
空からのメッセージでしょう。」
昨日3月11日は忘れてはならない日
学校でも14時46分に黙祷を捧げました
あの時亡くなった方が
命と引き換えに残してくださった
教訓のおかげで
あの時生き残った方が
差し伸べてくださる
温かい手のおかげで
今私たちはこうして生きています
今回最も大きな被害のあった場所のひとつ
珠洲市の高屋という地区に
かつて原発を建設する計画がありました
私が教員になりたての頃
40年ほど昔の話です
賛成派と反対派が
珠洲市を二分して争いました
立場が異なれば
親子や兄弟であっても
口すらきかないという
殺伐とした空気が
街中を覆っていました
選挙が近くなると
ほとんど車の通らない山奥の道沿いに
真夜中に点々と車が停まっているのです
夜中にこっそり往来する車を見張って
寝返るものがいないか
お互いに見張っているのです
不気味な光景でした
教員になりたての頃は
「珠州の子はなんて物言わぬ子だろう」
と正直感じていたのですが
おそらく大人たちのそういった雰囲気を
感じ取っていたのだと思います
珠州に限らず
石川県の人は総じて自己表現が苦手
よく言われます
百万石の領地を抱える前田の殿様は
徳川家に目をつけられぬよう
鼻毛を伸ばすなど
わざと馬鹿なフリをして
領民をお守りになったとも言われます
目立つことが嫌いで控えめな
石川県民の気質はそういったところから
脈々と引き継がれてきたものかもしれません
今回も
支援に来てくださっている
大阪府の方に言われました
「よう黙ってんな
大阪やったら
みんな暴れてるで」
言うべきことを言う
ということをやっていかなければ
今回の被災を次に活かすことはできません
結局
珠洲の原発は反対派が勝利しました
もしあの時原発が建っていたら・・・
考えるだけで恐ろしくなります
物言わぬ当時の珠州の人々が
心の声をあげて
今の我々を
放射能から守ってくださいました
「天声人語」は続けます
「なぜでしょう。
あなたたちの命の代わりに学んだはずのことが
なぜこんなふうになってしまうのでしょう。
女川原発は秋にも再稼働するそうです。」
どんなときも学びを止めるな
71日目
どんなときでも学びを止めるな
発災以来一貫して言い続けています
学校としてさまざまな学びの場面を整えています
(1)科学旅行 Astro Science COsmo Tour(ASCOT)
3月19日(火)~21日(水)
JAXA 国立科学博物館 日本科学未来館
などを訪れ最先端の科学を学びます
希望者9人が参加する予定です
地震のメカニズムや
地球のダイナミクスなども学べます
(2)日本OECD協働研究ワークショップ
3月15日(金)ハイブリッド形式で行います
今だ戦禍にさらされているウクライナ
昨年大地震に見舞われたトルコ
そして輪島から高校生が参加します
通訳もつくので日本語でOK
こちらは参加者募集中です
(3)全国高校生マイプロジェクト
「わたし」からはじめる未来
日本最大級の「学びの祭典」
東京で開催される全国サミットを
見学し次年度の探究活動へ繋げましょう
3月22日(金)~24日(日)
交通費宿泊費無料です
こちらも参加者募集中です
(4)食で復活へ向けて歩きだそう
日本司厨士協会北陸地方本部理事で
VICTORIA GROVEの料理長を務める
宮野裕次郎さんが学校を訪れ
生徒全員にフレンチコースを
ごちそうする約束をしてくださいました
こちらは4月22日(月)に実施します
そのほか、まだ詳細は言えませんが
ワクワクする企画次々としかけますね
お楽しみに
学ぶ環境を整えることも
少しずつですが着実に進んでいます
(5)OECD教育スキル局訪問
アンドレア・シュライヒャー局長
田熊 美保シニア政策アナリストをはじめ
多くの方がお見えになりました
高校生が自ら住む街をデザインする
今後取り組む企画について理解を求め
未来を向いて歩き出す高校生への
絶大なる支援をお願いしました
お土産にフランスの塗り絵をいただきました
被災された方への心の慰めにということです
(6)県教委保健体育課の方が視察に入られました
床が陥没した体育館
逆に隆起したトレーニング場
液状化したグラウンドなど
全く体育ができない現状を見ていただき
新たな体育施設の建設が急務であることを
説明しました
現在、第2体育館の床は比較的傾いていません
蛍光灯が落ちかかっていますが
3月28日(木)に修繕が入る予定です
それ以降、部活動を再開します
階下にはまだ避難民の方が
いらっしゃいます
大きな声と足音が予測されますが
どうかご容赦願います
今日の「PLAY FOR JAPAN」
メキシコより
日本の皆さん、
私たちはいつでも一緒にいます。
戦後の復興を遂げたのと同じように、
この困難を乗り越え、
立ち上がっていけると信じています。
そして粘り強く戦い続けるということを、
いままた皆さんは、
世界に偉大なる手本を示してくれているのです。
日本の皆さん、頑張れ!
絶対に、前に進んでいける!
心からの愛と深い敬意を
週の始まりは土曜日から
70日目
世の中には
誰かがやらなくてはならないけど
誰もやりたくはないこと
でも誰かがやらなければ
誰もが困ること
そんな仕事があります
学校の生徒会の仕事も
そんな仕事です
「自分がやらないと…」
そう考えてくれる生徒の力で
成り立っています
小松高校の生徒会の呼びかけにより
南加賀地区の高校の生徒会のみなさんが
3月2日に小松駅で
能登地区の被災した高校のために
募金活動を行なってくださいました
今日はその贈呈式がありました
「多くの同世代の高校生が
みんなのことを想っているということを
知ってもらいたくて」
小松高校生徒会長の
橋紀仁さんがご挨拶をしてくださいました
贈呈式の進行も全て生徒だけで執り行い
きっと将来の日本を背負って立つ
未来の担い手になるんだろうな
とても頼もしく感じました
募金活動にご協力してくださったみなさん
ほんとうにありがとうございます
夜、燃え尽きた街に立つと
街灯も店もなく
ひたすら真っ暗闇で
本当に星が綺麗です
夜中なんにもすることない昔の人は
こうやって星空を見上げて
星座を考えたりしたんだろうな
時を超えたような錯覚に陥ります
星座の中を5つの星だけが
他の星を追い越したり
途中で引き返したり
不思議な動きをしているのも
はっきりとわかります
惑う星「惑星」です
古代のひとびとは
この5つの惑星に月と太陽を加えた7つの星が
時間を支配していると考えました
七つの星を地球から遠い順(当時の知識)に並べて
土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月
この順に1時間ずつ時間を割り当てました
0時から1時までは「土星の時間」
次の1時から2時までは「木星の時間」
という具合です
そうすると
その日の最後の時間
つまり23時から24時は「火星の時間」となり
次の日は「太陽の時間」から始まります
同じようにたどっていくと
その次の日の始まりは「月の時間」
そして「火星」「水星」『木星」「金星」
と続きます
これが
土日月火水木金と並ぶ1週間の始まりです
週に1日または2日休みのあるこの制度は
なんてよくできた制度なんだろう思います
7日に1日くらい
ゆったりする時間がないと
いい考えなんて浮かびません
被災生活を送っている中
週に一度だけ風呂に入っている瞬間に
そんなこと考えています
明日からまたがんばろう
今日の「PRAY FOR JAPAN」
週末、小2の娘が
どこで覚えてきたのか
「上を向いて歩こう」を
熱唱しながら歩いていた。
「どうした?」と尋ねたら、
「地震で大変な人に
聞こえるように」との事。
届きましたか?
豊かな日本語の使い手に
69日目
春はあけぼの
昨日までの寒さとはうって代わり
今朝は青空が
これからあたたかくなりそうな予感
三寒四温という言葉があります
三日寒い日が続いた後に
四日暖かい日が続くという
この時期の季節の移り変わりを
表す言葉です
こうやって
一歩一歩春が近づいてきます
クイズ第1問
四字熟語を完成させてください
一( )二( )
二( )三( )
三( 寒 )四( 温 )
四( )五( )
五( )六( )
六( )七( )
七( )八( )
八( )九( )
九( )一( )
私は昔から国語が大の苦手で
特に
「筆者の言いたいことを選べ」
という問いに対しては
「十中八九」はずしていました
あるとき
大学入試共通テスト
(当時は共通一次と呼んでいた)
の問題文として採用された
文学者の話を聞く機会が得られました
その方はこう言いました
「私がこの文章で言いたかったことは
正解以外が全て正解だった」
後日このことについて
本校で校長先生を務められたこともある
国語科の表純一先生に
議論をふっかけたことがあります
「人の気持ちなんて
その人にしかわからない
そんなことを問うて
正解不正解を決めつける
国語という教科は
ナンセンスだ」
表先生はこう答えてくださいました
「国語という教科はね
実は作者が言いたいことを
考えさせる教科ではなくて
その文章を読んだ
大多数の人がどう捉えるかを
考えさせる教科なんだ」
目から鱗が落ちた瞬間でした
「そうか
自分は世間大多数から
ずれていたんだ」
以来この言葉は
自分の心の中にずっと響いており
このブログを書くときも
読んで傷つく人はいないか
何度も何度も読み返しては
書いています
このことを
国語でしっかり学んでこなかった人が
失言で世間を騒がせる政治家や
SNSで炎上する人になるのでは
↑ これも失言かな?
クイズ第2問
SNSとかけまして
江戸の街とときます
その心は?
答えは最後に
この年になってようやく
国語の楽しさに目覚めています
昨日の読売新聞に
「おしごと小町短歌大賞」の
受賞作の発表がありました
クスリとしたり
ホロリとしたり
どれも素晴らしい作品でした
「なんてことぼくのメダカを
じゃこごはんみて涙する息子4歳」
岐阜県 佐藤さん
「豊かな日本語の使い手をめざしましょう」
本校の松本昭子先生がおっしゃっています
クイズの答えは
第1問
一石二鳥
二人三脚
四捨五入
五臓六腑
七転八起 七転八倒
八索九丘
九死一生
六七の四字熟語
どなたか知りませんか?
第2問
火事とケンカが華です
金沢大学、大阪大学
合格のしらせが
入りました