2025年7月の記事一覧
「数学」と「国語」のメガネ
地震から 575 日目
豪雨から 311 日目
夏休みの前期補習も終わりました
学校へは3年生が自主的に登校し
学習しています
仮設住宅では落ち着いて学習できず
図書館などの公共の施設も使えないので
教室を使って学習に励んでいます
先生方も集まって探究学習への作戦会議
2年生は1学期を振り返って
それぞれのグループの進捗を確認
お困りごとなどを出し合いました
ほとんどのグループが
伴走してくださる企業様などとの
人脈作りに成功して
共に走り出しているようです
ご協力ありがとうございます
1年生は
例年行っている
探究スキルを身につけるための
「不自由研究」を
今年度はブラッシュアップします
その打ち合わせです
専門家をお招きし全11回のワークショップ
GISを活用した災害復興に取り組みます
GISとは「地理情報システム」
コンピュータ上で地図とデータを組み合わせて
位置に関する情報を可視化・分析・管理する
システムのことです
地図上に様々な情報を重ねて表示したり
位置情報をキーにしてデータを分析したり
防災計画にも活用が期待されています
「総合的な探究の時間」と「地理総合」における
教科横断型の学びの新しい形です
私はといえば
国際教育担当の岡本先生と一緒に
輪島市の観光ガイド養成ツアーに
参加してきました
将来的には
世界各国から来られるお客様に
高校生が案内できればいいなと考えています
モデルプランの街巡りをしました
今まで知らなかったことにたくさん出会え
魅力再発見です
たくさんの方に来ていただき
素晴らしさを知っていただきたいです
多くは来ていただいた時のお楽しみということで
一部だけご紹介します
まずは漆器工房
輪島塗ができるまでの流れを
ご紹介してくださいます
今日知った新しいトリビア
輪島塗の筆は
30代の海女さんの髪で作ったものが
最高級なのだそうです
20代だと油分が多く
漆自体をはじいてしまいノリが悪い
30代だと適度に表面が海水で荒れていて
最高に漆が纏わりつくのだそうです
輪島の大きなふたつの産業
輪島塗と海女漁がこんなふうに結びつくとは
新しい発見でした
輪島塗の体験もできます
工房長屋です
工房長屋は重蔵神社のお膝元にあります
地震で全壊した重蔵神社は
現在この鳥居の奥の小さなお社のみ
しかしながら
朝市は千何百年前に
この重蔵神社の境内で始まったもの
輪島塗のその技法も
ここの神様の御神託によるもの
輪島の歴史はこのお宮さんから始まった
と言っても過言ではありません
次回は自分でガイドツアーを作って
案内するミッションが与えられました
さてどんなツアーを創ろうか?
ワクワクしています
【今日のDeep Purple】
教科を超えた授業実践を紹介し
深い教科横断型授業を作り出すコーナー
野々市明倫高校さんの事例紹介2回目は
「国語」と「数学」のメガネ
「寺子屋で◯◯」です
江戸時代の日本における
青年男子の識字率は世界トップクラス
寺子屋が大きな役目を果たしていました
昔の言葉で書かれた文の読解をしました
「雉子兎取合五十疋有
足数百弐拾弐本也
雉子足弐本兎足四本
銘々幾何問」
江戸時代には
中国数学から独自の発展を遂げた
和算が学ばれていました
「国語」が得意な生徒が読解をして
「数学」が得意な生徒が計算をして
それぞれの得意分野を活かした
学びができたそうです