学校日誌

令和6年度 学校日誌

3学期終業式・離任式

 3月24日(月)、令和6年度3学期終業式が行われました。

 島崎校長先生は、震災後の日々を振り返り、物事の「ハード面」と「ソフト面」について話されました。

「震災から1年3カ月近くが経過しましたが、破損した玄関、教室、トイレ、体育館やグラウンド等のハード面では、全く復旧は進みませんでした。しかしソフト面では、この1年間素晴らしい成果を上げました。皆さんは限られた環境の中、不平不満を表に出すことなく、学習、部活動や探究活動に一人ひとりが前向きに取り組みました。学習においては、すでに自分の進むべき道を明確にし、そのための努力を続けている生徒がいます。まだ目標が決まらない生徒は、1日でも早く目標を定め、目標達成に必要な力をつけるための学習に取り組んでください。本校の先生方は、生徒一人ひとりに寄り添い、生徒が成長するために力を貸してくださいます。みなさんは、先生方を信頼し、色々と相談しながら、自分の希望する進路に向け、今できる最大限の努力をしてください。これからも皆さんと先生方が一丸となり「チーム穴高」で一歩一歩前に進んで行きましょう。」と励ましの言葉を述べられました。(→3学期終業式式辞.pdf) 

 終業式の後、離任式が行われ、転任される先生よりお別れの挨拶がありました。式には多くの卒業生が出席し、最後はアーチを作り別れの言葉をかけながら送ってくれました。

春季球技大会

 3月19日(水)、春季球技大会が行われました。午前中はバドミントン競技、午後からは卓球競技をいずれもクラス対抗の団体戦形式で実施しました。結果はバドミントン競技では2Aが、卓球競技では2Bが優勝しました。生徒会執行部と体育委員が準備や運営に携り、大会をスムーズに進行することができました。

第76回卒業証書授与式

 3月1日(土)、第76回卒業証書授与式が挙行されました。

 昨年度は穴水中学校の体育館をお借りしての卒業式でしたが、今年度は本校で開催することができました。来賓には吉村光輝穴水町長、大間順子穴水町教育長、幽経一郎同窓会会長、山崎与志雄PTA会長をお招きし、在校生と保護者の方々が揃う中、本校の学び舎より卒業生33名を送り出すことができました。

 島崎康一校長は、昨年の能登半島地震から今までの道のりを振り返り、困難に負けずこれまで過ごしてきた生徒達を ねぎらいました。そして日本人として初めてアメリカ野球殿堂入りを果たしたイチロー氏の言葉を紹介し、「イチロー氏は、『(満票選出には)1票足らなかった、というのはとても良かった。人は自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思います。不完全であるというのはいいなって。生きていく上で不完全だから進もうとできるわけで、そういうことをあらためて考えさせられる、そこに向き合えるというのは良かったなと思います。』とコメントしました。卒業生のみなさんはまだまだ成長過程にあります。不完全だからこそ、まだまだ余力を残しています。これからのみなさんには無限の可能性があります。ぜひ、それぞれの夢を持ってこれからの人生を歩んでいって下さい。」と式辞を述べました。(→第76回卒業式式辞.pdf

 卒業生を代表して古道慶太さんが答辞を述べました。古道さんは穴水高校で3年間を過ごした日々を振り返り、友人達や家族、周囲の方々の支えに感謝しつつ、「物事が好転する手前の空白は一番辛い時間だと言われます。その時間を耐え、戦い抜いた人にしか見ることのできない世界が必ずあるでしょう。正に復興に挑む能登半島の状況も言い得ているのではないでしょうか。誰もがそれぞれの場所で最善を尽くしています。私たちは一人きりではありません。この穴水高校で学んだ日々を糧として私たちは前に進み続けます。」と力強く語りました。

 卒業生は最後に保護者の方々の前に立ち、感謝の言葉を述べ、学び舎を後にしました。卒業生のこれからの活躍を職員一同願っています。