令和6年度 学校日誌
第76回卒業証書授与式
3月1日(土)、第76回卒業証書授与式が挙行されました。
昨年度は穴水中学校の体育館をお借りしての卒業式でしたが、今年度は本校で開催することができました。来賓には吉村光輝穴水町長、大間順子穴水町教育長、幽経一郎同窓会会長、山崎与志雄PTA会長をお招きし、在校生と保護者の方々が揃う中、本校の学び舎より卒業生33名を送り出すことができました。
島崎康一校長は、昨年の能登半島地震から今までの道のりを振り返り、困難に負けずこれまで過ごしてきた生徒達を ねぎらいました。そして日本人として初めてアメリカ野球殿堂入りを果たしたイチロー氏の言葉を紹介し、「イチロー氏は、『(満票選出には)1票足らなかった、というのはとても良かった。人は自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思います。不完全であるというのはいいなって。生きていく上で不完全だから進もうとできるわけで、そういうことをあらためて考えさせられる、そこに向き合えるというのは良かったなと思います。』とコメントしました。卒業生のみなさんはまだまだ成長過程にあります。不完全だからこそ、まだまだ余力を残しています。これからのみなさんには無限の可能性があります。ぜひ、それぞれの夢を持ってこれからの人生を歩んでいって下さい。」と式辞を述べました。(→第76回卒業式式辞.pdf)
卒業生を代表して古道慶太さんが答辞を述べました。古道さんは穴水高校で3年間を過ごした日々を振り返り、友人達や家族、周囲の方々の支えに感謝しつつ、「物事が好転する手前の空白は一番辛い時間だと言われます。その時間を耐え、戦い抜いた人にしか見ることのできない世界が必ずあるでしょう。正に復興に挑む能登半島の状況も言い得ているのではないでしょうか。誰もがそれぞれの場所で最善を尽くしています。私たちは一人きりではありません。この穴水高校で学んだ日々を糧として私たちは前に進み続けます。」と力強く語りました。
卒業生は最後に保護者の方々の前に立ち、感謝の言葉を述べ、学び舎を後にしました。卒業生のこれからの活躍を職員一同願っています。
生徒指導通信第11号
「のと115」試食会
2月12日(水)、本校で栽培し収穫した「のと115」を使用して2年生全員で調理・試食会を行いました。本校の調理室が使用できないため、穴水中学校の家庭室をお借りし、穴水町の食生活改善推進協議会より3名の方々にも協力していただき、「キッシュ」や「炊き込みご飯」など、「のと115」を使った料理を試してみました。「キッシュ」はフランスの家庭料理で、パイやタルトの生地に、ベーコンや野菜・チーズを入れ、卵液を入れて焼き上げます。
生徒達は「こんな食べ方もあるのだなと思った。家でも作ってみたい。」「しいたけの味が濃くすごく美味しかった。」などと述べ、あらためて「のと115」のおいしさを実際に堪能することができました。
穴水高校だより2月号
総合的な探究の時間 最終発表会
2月6日(木)、「『総合的な探究の時間』1・2学年最終成果発表会」が行われました。
前半は1年生、後半は2年生がグループ毎にそれぞれのテーマについて発表しました。
「自分たちが出来る復興支援」「災害意識を風化させないために」「仮設商店街~現状と今後の動向について~」など13のテーマで、地域の振興と発展について、特に今年度は震災と復興をテーマにしたものが多く、色々な視点から課題を見つけ、情報を集め、じっくりと探究してきたことを皆の前で発表しました。
アドバイザーの先生方からはそれぞれの発表で「中間発表から課題を見つけてよく調べ探究を進めていたと思います。どのグループも高校生ならではの着眼点や切り口が面白く、具体的なところまで計画が進んでいるものもあり、頑張って調べていることがよくわかりました。ただ、これから実際に企画として成立していくには課題も多いと感じました。実現に向けて探究を継続していくためのしくみ作りが必要であり、アドバイスが必要ならば相談に応じますので、いつでも声をかけて下さい。」と励ましの言葉をいただきました。
「のと115」収穫・初競り
1月24日(金)、昨年5月から2年生が植菌・栽培してきた「のと115」の収穫を行いました。
冬の寒さが響き、生育状況はもう一つというところでしたが、「のとてまり」8個入り1箱、「のと115」10個入り1箱を出荷することができました。
1月25日(土)早朝、金沢市中央卸売市場にて前日収穫した2箱が競りにかけられ、穴水高校産では過去最高額の20万円で「株式会社どんたく(七尾市)」さんに競り落とされ、生徒達は喜びの声をあげていました。
その後、近江町市場で、穴水町のベーカリー「H&M」さんが焼き上げた本校のシイタケ入りの「ピザパン」を生徒5名で販売し、300個を完売しました。
ご協力いただいた奥能登原木しいたけ活性化協議会の方々や全農いしかわの皆様、ほか関係の方々に厚く御礼申し上げます。
防災食講座
1月22日(水)、3年生フードデザイン選択生徒を対象に、災害食講座が行われました。チームKYE管理栄養士、橋本良子氏をお招きして、災害時における食事について講義をしていただきました。その後、災害時でも簡単に作ることができる、ポリ袋を使った調理法を体験しました。ひじきと大豆の煮物、焼き鳥缶を使ったキャベツの和え物など、食器を汚さず鍋一つで調理し、生徒達はあっという間に美味しい料理ができたことに驚き、「家でもやってみたい」などと感想を述べていました。
こころのサポート授業
1月17日(金)、「こころのサポート授業」が行われました。
本校のスクールカウンセラーでもある臨床心理士の高賢一先生が、「震災から1年後のこころのケア」をテーマに、トラウマ反応について、ストレスに対処するリラックス法や備える防災などについて丁寧に説明して下さいました。
講演後はグループごとに分かれて話し合いを行い、生徒達は「自分では感じていないと思ってもストレスがかかっているのだなあと思った。」「色々なリラックス法を知ることができて良かった。いざというときやってみたい。」などと感想を述べていました。
百人一首大会
1月16日(木)、百人一首大会が行われました。グループごとに予選を行った後、それぞれのチームの1位で決勝戦を行いました。生徒達は、和やかな雰囲気の中、新春らしい行事を存分に楽しんでいました。
大学入学共通テスト出発式
1月17日(金)、3年生進学希望者が大学入学共通テストに向けて出発しました。
出発に先立ち出発式が行われ、校長先生と教頭先生より励ましの言葉をいただきました。その後、進路担当と担任から注意事項があり、お昼過ぎには先生方に見送られバスに乗り込みました。
これまでの努力の成果を発揮してくれることを祈っています。
穴水高校だより1月号
金融講座
1月8日(水)、1年生を対象に金融講座が行われました。SMBCコンシューマーファイナンス株式会社より岡元慶介氏をお招きし、「将来に備えるお金の話」と題して講義を行っていただきました。自身の人生設計や資金計画について、生涯を見通した働き方や資産運用、投資や金融商品についてわかりやすく説明していただき、生徒達は講義や投資体験ゲームなどを通して、結婚や出産、車やマイホームの購入にどのくらいお金がかかるのか、株の購入や投資とギャンブルの違い、資産運用の必要性などについて、メモをとりながら熱心に耳を傾けていました。
3学期始業式
1月7日(火)、3学期始業式が行われました。
島崎校長先生は、「昨年度の3学期始業式は能登半島地震の影響で実施することができなかったこと、震災から1年が経過した今こうして皆の笑顔を見ることができたことを嬉しく思います。」と述べ、「3学期に向けてそれぞれの目標達成のために一緒に頑張りましょう。」と生徒達を励ましました。そして、
『時間は平等に与えられるが、結果は平等ではない』という、元プロ野球監督の故野村克也氏の言葉を紹介しました。「世界中、老若男女を問わず、1日に与えられる時間は24時間であり、平等の時間です。1年365日(うるう年は366日)も揺るぎない事実です。時間の使い方次第で、結果や成果に差が生じ、勝負の肝心なところが隠されています。時間をどう使うか、どのように課題に立ち向かうか、どのような努力が可能なのかを真剣に考える必要があります。皆さんも自分の将来をしっかりと考え、その将来に向けて効果的な時間の過ごし方を今一度考えてみてください。」と述べられました。
(→3学期始業式式辞.pdf)
その後、教務課と生徒指導課より3学期の過ごし方や生活上の注意点などについて話があり、生徒達は良く話に耳を傾け、新学期に向けて気持ちを新たにしていました。
生徒指導通信第10号
2学期終業式
12月23日(月)、令和6年度2学期終業式が行われました。島崎校長先生は、今年初めの震災からこれまでを振り返り、「これまで多くの人達の支援と励ましの声に支えられ、穴水高校は学びを止めることなく令和6年度の1,2学期を無事終えることができました。これからも感謝の気持ちを持ち続けましょう。そして、それ以上に、ここまで頑張ってきた自分自身に「よくやった」と褒めてあげてください。高校はワン・ツー・スリーと進んでいきます。ホップ・ステップ・ジャンプです。1年生は基礎力を身につけ「ホップ」です。2年生は最終学年へ向け「ステップ」です。そして3年生は、3年間の集大成の「ジャンプ」です。それぞれの「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」のために3学期を充実させて下さい。今度こそ3学期始業式に全員の生徒と笑顔で会えることを楽しみにしています。」と述べられました。
(→2学期終業式式辞.pdf全文)
その後、教務課から冬休みの過ごし方や学習への取り組み方などについて、生徒指導課からは、規則正しい生活と健康管理についての話がありました。生徒たちはしっかりと話に耳を傾け、冬休み中どう過ごすかについてしっかり確認していました。
のと里山空港クリスマスイベントに出店
12月22日(日)、のと里山空港でクリスマスイベントが行われ、本校生徒5人が「のと115」入りのピザパンや生シイタケ、干しシイタケを販売しました。
「のと115」入りのピザパンは穴水町のベーカリーH&Mさんがその日のイベントにあわせて特別に焼き上げて下さったもので、訪れたお客さん方に大好評で完売しました。
メリークリスマス♡
12月20日(金)、石川県立看護大学より本校生徒全員にクリスマスプレゼントが配られました。
生徒達は嬉しそうにプレゼントを受け取り感謝の言葉を伝えていました。
ビブリオバトル
12月19日(木)、図書委員によるビブリオバトルが行われました。
各クラスの図書委員が集まり、自分の好きな本をみんなの前で紹介しました。持ち時間は5分間で、ライトノベルやエッセイなど色々なジャンルから生徒達は自分のお気に入りの本について語りました。
他の生徒達のおすすめ本の紹介を聞くことで、自分の好みのジャンル以外の本についても興味を持ち、読書の楽しみをさらに広げる良い機会となりました。
模擬投票
12月18日(水)、1・2年生を対象に模擬投票が行われました。
石川県選挙管理委員会と穴水町選挙管理委員会の方々に来ていただき、満18才からの選挙権行使に向けた選挙制度等について詳しく説明していただきました。
選挙の仕組みや意義について理解を深めた後、投票がどのようにして行われるのか実際の手順・流れについて説明を受け、石川県知事選で2人の立候補者の中から1人を選ぶという想定で行われました。
受付や投票管理者・立会人は生徒が務め、実際の場合と同様の手続きを踏み、生徒達は真剣な面持ちで、本当の選挙と同じ緊張感を味わいながら投票を行っていました。
生徒指導通信第9号
◇不登校児童生徒の保護者の方のための情報冊子です
〇性暴力被害者を支援するための相談窓口です。
いしかわ性暴力被害者支援センター
「パープルサポートいしかわ」
URL https://www.pref.ishikawa.lg.jp/josou/purplesupport.html