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未来を読むプログラム③ 本校卒業生がフェアトレードと途上国支援を語る

未来を読むプログラム「フェアトレードコーヒーでウガンダ農家を救う勝裕くんから学ぶ途上国支援」を11月17日金曜日の放課後に開催しました。講師に招いたのは勝裕遼さん(本校SGコース卒業生、神戸大学大学院生)。フェアトレードコーヒーの販売を手掛ける「ジェバレコーヒー」を立ち上げ、ウガンダの貧困問題と向き合う若き社会起業家です。勝裕さんの特別授業には、1・2年生42名が参加しました。

講演では、勝裕さんが高校時代に考えていたことや、途上国支援を始めたきっかけ、フェアトレードコーヒー販売に乗り出して気づいたこと、今後の展望などを話しました。生徒との質疑応答も盛り上がりました。

【感想】

1年女子

「今まで、アフリカの貧困や衛生環境の問題についてニュースなどで何度も見たことがあり、私も元々の勝裕さんと同じように「かわいそう」という印象を持っていたので、今回のお話で驚くことがたくさんありました。生活が苦しい・お金がないという状況の中でも日々働いて生きているウガンダの方々の姿がキラキラしていて眩しいなと感じました。ジェバレコーヒーでの農家さんのカードを見た女性のエピソードで、こんな小さな興味を持つことからも国際協力につながると気づき、はっとしました。置かれている状況からのただの連想ではなく、“その人自身”と向き合って行動されている勝裕さんのような考え方、視点を持って社会問題を見つめていきたいです。」

2年女子

「最後に探究でフェアトレードに取り組んでいるということで質問させていただいた生徒のうちの一人です。今日は素晴らしいプレゼンをありがとうございました。これまで何人かフェアトレードに関するお仕事をしている方にお話を聞いてきましたが、ビジネスとして成立させている方がほとんどだったので、国際協力の色合いが強い活動をされている方のお話を聞くのは今回が初めてでした。ダイレクトトレードというのは初めて聞いたけれど、より現地の人たちに近い取引の形なのかなと思います。フェアトレードと一口に言っても、活動の上で重要視しているものがそれぞれ違って奥が深いことを改めて実感しました。また、私自身は元々イスラム教圏やインドでの女性の人権問題に関心があって、現地に出向いて直接的に何か活動ができれば、とぼんやり思っていたので、直接発展途上国に出向いて活動しているSGの先輩のお話という意味でも有意義な時間になりました。それらの国に行くことは大きなリスクを伴うとわかってはいますが、今日のお話で現地の人と直接交流してみたいという気持ちが強まったように思います。」

 

※本校SGH推進室は「未来を読むプログラム」と題した特別授業を開催しています。各方面で活躍する講師の方をお招きし、それぞれの立場から、5年後、10年後、20年後の未来が、どんな世界になっているのか、どんな社会課題が生まれているのか、そのために今何を感じ、何に取り組んでいるのかを語ってもらいます。普段の授業ではなかなか考える機会のない「未来」について生徒が考え、視野を広げ、社会課題の解決を目指す志の種を手に入れてほしいと考えて、企画・実施しています。