この度の地震で被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます
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校長室ブログ
「人にやさしく」するということ
本校の校訓は「自学」。そして、私が校長になった昨年からもう一つ掲げたテーマが「人にやさしく」。令和7年からのインクルーシブ教育本格実施に先駆けて、いしかわ特支の仲間と交流している皆さんとともに、普段の生活から取り組んでいる心がけです。
ところが、この「人にやさしく」は簡単なようでなかなかに難しい。というか、奥が深い。「人にやさしく」するってどういうことだ???反対言葉は「人に厳しく」なのか「人に冷たく」なのか、それとも「人に無関心」なのか…。時と場合によって、或いは相手によって、どうすることが「やさしく」することになるのかが、まるで違ってくるものでもあったりするから、本当に難しいものです。
一つ言えることは、やさしい人のところにやさしさは集まってくるということ。いつも周囲の人に優しい表情、やさしい言葉、やさしい態度、やさしい考えで接している人は、いつのまにか周りをやさしい気持ちにしてくれているからかなぁと思います。
ところで、皆さんは THE BLUE HEARTSの歌に「人にやさしく」があるのを知っていますか?甲本ヒロトさんの作詞で、向陽高校の校長先生に決まった日からずっと事あるごとに私の中で流れる曲です。
人にやさしく してもらえないんだね
僕が言ってやる でっかい声で言ってやる
ガンバレって言ってやる
ガンバレ!
甲本さんの「人にやさしく」は、人のことを想う気持ちと態度とエールを大切にすること、と言っているように私には聞こえます。自分のことも大切だけど、自分の周りにいる一人ひとりの人、仲の良い友達も、そうでもない人も、すれ違うだけの全然知らない人にもやさしい気持ちを持てるといいですね。因みに今日は「小さな親切の日」です。
備えあれば…
早朝6:31、能登地方で震度5強を記録する地震がありました。学校の周辺でも震度3が観測され、身のすくむ思いをしました。電車等の運行の遅延は心配されたほどではなかったようですが、落ち着いて安全に登校できるようにとの思いから、本校は始業を1時間遅らせました。9時半にはほとんどの皆さんが元気に集まり、大変安心しました。朝からご協力いただいたご家族の皆様には心より感謝いたします。
去る5月21日、本校では火災による避難訓練を実施しました。『高校生らしい避難訓練』には、私は3つの要素があると思っています。一つ目は、訓練と侮らず、真剣に取り組むこと。高校生は、一度しっかり考えて体験したことは実際の時に必ず再現できます。二つ目は、まず自分自身をしっかり守ること。地震に備えて日頃から飲み物や食べ物を携行しておく。落下物から頭を守る。火災時の避難ではハンカチや袖口で口を覆う…などです。その上で三つ目は、小さな子やお年寄りの手助けをすること。16歳、17歳、18歳は、そういうことができる年齢です。今までに何回も訓練を経験しており、人を助けられる気力や体力があるからです。向陽生には、周りのために動ける人であってほしい…先生はそう願っています。
今、向陽高校は工事の関係で、事故が起きた時の避難経路が限定されています。また、いつも先生がそばにいてくれている時に非常事態が起きるわけではありません。校内に自分たちだけでいる時や、たまたま一人でいる時に緊急地震速報や非常ベルが鳴ることも考えられます。どこからどう避難できるか。1年生の皆さんは特にシミュレーションをしっかりしておいてほしいと思います。
また、今朝のように登校・下校時に起きた場合には、安全なところに避難出来たら、家族への連絡の次に、学校の安否確認フォームにもしっかり入力して送信してください。非常時に必要な行動を一人でもとれるように、今、改めて備えをしておくことが、落ち着いた避難につながるはずです。
元日の大地震を経験して、災害が起きる前の「訓練」に真剣に臨んでおくことの大切さを、私たちは言葉通り痛いほど味わいました。「訓練」であるうちに、頭や体が覚えたことを、本当の災害でしっかりと実践すること…それが自分を守り、家族を守り、周囲の人々を守ります。このことの意味を、高校生である皆さんは、十二分にわかってくれると、そして、これからも考え動いてくれると、信じています。
最後になりますが、今朝の地震が再び能登の皆さんの暮らしを直撃しています。なにか自分たちに出来ることはないか、こちらもまた一緒に考えていきましょう。
今年の総体・総文
先週から今週末にかけて、令和6年度の県総体・総文が各地で次々に開催され、県内の多くの高校生が日々の練習や修練の成果を発揮し合いました。壮行会でもお話ししましたが、元日の地震の影響もあり、今年は当初予定されていた大会日程や会場を大きく変更しながら、何とかして例年通りの大会が開催できるように準備してきました。
3年生の皆さんにとっては、この3年間、先輩や後輩たちと笑ったり、時には悔し涙を流したりしながらつないできた日々の集大成です。有終の美を飾るべく、試合に、作品制作にと、一心に取り組んだ皆さんを応援したくて、あちこち駆け回りました。
行く先々で、試合の中でグググーンと成長している素敵な姿が見られました。技術的にもそうですが、精神的に強くなり人として磨きがかかったような…そんな表情や行動をたくさん見ることが出来ました。そういう3年生や2年生の姿を間近で見ていた1年生も、これから日に日に素敵になっていくんだろうなぁと思わされました。
励ますつもりが皆さんのまぶしい姿に心を揺さぶられ、エネルギーをたくさんいただいた嬉しい九日間でした。
学びの環境
昨日のスポーツテスト測定会は、金沢市営陸上競技場という最高の舞台で、自己ベストに果敢に挑む気持ちの良い姿があちらこちらで見られました。工事の関係で運動場が使えず、思うような練習はできていなかったと思うのですが、早めに競技場に来てトラックでのウォーミングアップなど軽く流している2年生の男の子たちを見ながら、伸び伸びと体を鍛えられる環境がいかに嬉しいものか、改めて痛感させられました。
今日の1限目には、やはり2年生の生物基礎の授業で学校のお隣のたんぼに繁殖する「藻」の様子を見に行きました。クロムブックを使えば細部の映像まで見られますが、どんなところにどんな大きさでどんな拡がり方をしているのか、種類の違いによる実際の色味の違いはどうかなど、自分の目で確認して初めて実感できることがあります。教室に戻ってから顕微鏡で先生が前もって採取してくれていたその藻の細部の様子を見た時も、いつになく身近に感じてまじまじと覗き込んでしまうのでした。
学ぶ環境は本当に大切です。今月に入り教室棟の工事が大きな音が出るものになり、授業中も聞き取りづらい場面が出てくるようになったので、本日から授業の多くを管理棟の教室で実施できるようにしました。2年生は管理棟2階の物理実験室を工事が落ち着くまでの仮ホームとしました。1年生も朝礼・終礼・お昼休みと火曜日の午後以外は、ほぼ管理棟で過ごせるようにして、移動教室も今までよりは少しだけ楽になるようにしています。
高校時代は学ぶのがお仕事です。たった3年間しかないこの時間に、大切なことを少しでも多く学んでもらえるようにこれからも考えていきます。不自由や不便も今の向陽生だけが経験できる特別なことと捉えて一緒に乗り越えていければ嬉しく思います。
そんなにもあなたは〇〇を待つてゐた…
全校生徒の何割が並んだのだろう…。お弁当を持ってきていた人も沢山並んでいたのではないでしょうか?
今日は、内灘町のパン屋さん「ふわこっぺ」さんが、本校で臨時に販売をして下さいました。美味しいこっぺぱんが来るとあって、朝から本当に楽しみにしていたのでしょうね。4限のチャイムが鳴り終わるや否や、すごい勢いで生徒玄関に殺到する姿を見て、私自身の高校時代を思い出しました。(狙っていた焼きそばパン、今日も買えなかったなぁ…)なんて恨めしい思いで教室にとぼとぼと戻っていったっけ…(笑)
でも私の高校時代とは違って、きちんと一列に並んで買い求めている皆さんの姿はとても誇らしいものでした。さすが向陽生だなと嬉しくなりました。
欲を言えば、今回は初回だったので、早く並べなかった友達の分も頼まれたのか、たくさん買っている人がいましたが、次回からは、後ろに沢山並んでいる人にも行きわたるように考えて購入するようにしていけたらいいですね。美味しいものはみんなで食べられるともっと美味しくなるものですから…。
次回の販売も楽しみですね!
女子バドミントン部
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