校長室ブログ

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ハート 幸せなこと

 先週来、幸せなことが続いています。

 まずは、2027 いしかわ総文の大会テーマに、本校の3年生 髙田優月さんの作品が選ばれたことです。全県の30校の高校生から寄せられた作品は、応募総数なんと3,287点だったそうです。その中から、生徒たちによる準備委員会と外部の有識者の方々での審査を経て、髙田さんの作品が選ばれました。

  『はじけろ創造 彩れ未来 いざ百万石の地へ』

 とても力強いテーマで、思わずこぶしを振り上げて「オーッ!」と応えたくなりますよね。4月に大会事務局に異動された細川先生を応援したい気持ちもあって、向陽高校は全校をあげての応募に頑張って取り組みましたが、まさかこんな嬉しい結果になるとは!本当に皆さんの隠れた才能というか、底力には毎回驚かされてばかりです。髙田さん、本当におめでとうございます!

 次に、3年生の就職希望の皆さんの企業ガイダンスでの様子です。先週の土曜日に産業展示館で行われたのですが、一人一人が予め希望しておいた4社の説明に、本当に真剣に耳を傾けてメモをしっかり取っている様子に力をもらいました。就きたい業種が既に決まっている人も、まだ自分に向いていることやできそうなことがわからない人もいました。けれども、どの向陽生も最前列の席に座り、前のめりに説明を聞いていました。説明をされていた会社の方もきっととても話しやすかったのではないかと思います。その真剣さ、ひたむきさを大切にこの夏休みをしっかり乗り切ってほしいと思いました。応募前見学や受験先の決定・履歴書の作成・面接練習など、取り組むことはたくさんありますが、仲間やサポートしていただける保護者と先生方が一丸となり一緒に頑張っていきましょうね。

 最後は優しい1年生男子のお話です。先週の金曜日の午後のことです。私は、視聴覚室での会議が終わり、続く出張への時間が迫っていたので、机を急いで元に戻そうと頑張っていました。すると、開いていた扉からある1年生の男子が顔をのぞかせて、「校長先生、手伝いましょうか?」と、すぐに部屋の中に入ってきて、机を元に戻すお手伝いをしてくれたのです!彼が手伝ってくれたおかげで、早く復元が出来て出張にも遅刻せずに行くことができました。

 人の頑張る姿や人から受けた優しい声かけや行動で、人間は本当に幸せな気持ちになることができます。私も自分の中に、やさしい気持ちや言葉をたくさん持ちたいと改めて思いました。ネガティブな思いや言葉もたくさんあるのですが、周りを幸せにできる方を向いて頑張っていきたいです。まだ観たことはないのですが『ペイ・フォワード』という20年以上も前に公開された映画が、これに近いお話しだったように思います。

 皆さんも、幸せだと思えることがたくさんある夏休みになりますように。

 

                                 

                                        実はこんな瞬間に出会えることも幸せにつながったりします…

 

お知らせ 青春アヲハル真っ只中!

 昨年に続き、第2回「小運動会」が行われました。工事のため運動場が使えず、体育の時間に練習が出来る競技も限られ、例年通りの球技大会については中止もやむなしとなった昨年、生徒会執行部の皆さんが提案してきたのが「小運動会」でした。体育館で実施できること、練習がなくても楽しめる競技に絞ること、熱中症対策として学年入れ替え制を取り入れ休憩室を確保することなどを条件に考えてくれたのでした。その精神は今年の執行部にもしっかり受け継がれ、競技の数や内容、赤団と白団の対抗戦にするなど、第1回目にさらに工夫の加わった種目を準備してくれました。

 例えば、狭い体育館の中での危険を出来るだけ回避するため、「リレー」(と銘打ちながら中身はほぼ「競歩」!?)では走ってはいけないというルールがあったり、「大玉運び」ならぬ「大玉送り」では団員全員の頭上を渡っていく大玉を決して投げ飛ばしてはならないというルールがあったり…。ルールのおかげで行動が制限されるため、予想外の失敗やおかしな動きに笑いが起きたりして、本当に楽しかったですよね。

 「ルールを守る」というと、決め決めで厳しそうで、あまり良いイメージはないかもしれませんが、ルールのおかげで楽しめたり安心出来たりすることもたくさんあります。まずは一度守ってみる、という練習を繰り返しているのが学校という場所でもあります。今日はルールを守ることを楽しむことができた時間になったのではないでしょうか?

 青春アヲハル真っ只中の皆さんが、SNSには絶対に掲載しないという約束で、友達との集合写真や競技の動画を笑顔で撮り合っている様子も見ることができました。こちらの向陽ルールも全員がしっかり守ることで、今日という素晴らしかった1日を完璧に完結させてほしいと思っています。

 それぞれの種目で奮闘した皆さん、小運動会の企画とスムーズな運営に頑張ってくれた生徒会執行部の皆さんと各種委員会の皆さん、お忙しい中、観戦・応援に来て下さった保護者の皆様、そして要所要所で子供たちを支えてくれていた先生方、皆さん今日は本当にありがとうございました。

未来さがし

 今日は、1年生がジョブカフェと学校訪問。「働くとは」「大学や専門学校に行くとは」どういうことかを学んできました。2年生はインターンシップ1日目。「就業体験」を通して、一(いち)従業員として働くことの重さや楽しさを自分の経験値にプラスしています。そして3年生が各々の進路選択に合わせて就職面接練習と進学オリエンテーション。2ヶ月半以降には受験していくことになる会社や学校を探したり、決めたり、試験の準備に取り掛かっています。 

 どの学年も「未来さがし」の1日でしたが、今日、皆さんはどんなことに気づき、どんなことに思いを馳(は)せたのでしょうか?

  昨日のインターンシップ結団式で、2年生の皆さんには、二つの「見つめる」を頑張ってきてほしいとお願いしました。一つはインターンシップ就業先の職場の様子や雰囲気、働いている方々の様子、大事にされていることを見つめる。その上で、二つ目は、将来働く人になる自分に既に備わっているものや逆に足りないものに気づけるように、自分自身をよく見つめてほしいと話しました。実は、働くことはもうそんな先のことではないし、学生の期間の何倍も長く続く時間です。1日の起きている時間のうち、半分は職場にいることになるのですから、やりがいのある仕事に就いて、毎日笑顔で過ごせたら素敵ですよね。 

 未来が見えなくて(やりたいことがわからなくて)不安な人もいると思います。きっとそんな人の方が多いかもしれません。そんな皆さんは、やりたいことが見つかった時に困らないように、全方向なるべく手を抜かずに頑張ってみておくと良いですよ。そうするとやりたいことが見つからなくても、とりあえず気持ちは落ち着きます。もう一つは、既に働いている年上の人に、どんなふうに仕事を決めたのか、高校時代に頑張っておくと良いことはないか、について尋ねてみてください。ご両親でも良いし、先生方でも良いし、知り合いの方でも良いです。自分の中に情報が増えると、選択肢が増えるので、何も見えない状態よりは少し気持ちが楽になります。 

 実をいうと、大人になっても「未来さがし」はまだまだ続きます。私も人生すごろくのあがりは多分もう少し先なのですが、今は、何をしたいか、何ができるか、向陽高校の楽しい未来を毎日頑張って考えています。皆さんの悩みも一緒に考えていきたいので、いつでも相談に来てくださいね。お待ちしています。

                                   

                                   亀吉も未来探しの途中…?

ハート わかるように伝えたい

 テストが終了した開放感の中で、今年度の「障がい理解のための特別授業」が行われました。来年4月からは屋根続きの校舎で一緒に学び生活することになる3校の校長先生と保護者の方々にもお越しいただいての授業でした。

 今年の講師は、いしかわ特別支援学校の廻田春奈(まわりだ はるな)先生と地域支援室の先生方でした。2・3年生が昨年既に学んでいることを踏まえた上で、実際にふれあう場面でどのような働きかけができるかということをワークショップに組み込んでくださった1時間でした。

 前半のお話では、お話を聴いて初めて分かったことや、(自分も少しそんなところあるかもしれない…)と共感的に 耳を傾けた部分があったのではないかと思います。そして後半のワークショップでは、これから一緒に生活していくに当たって自分ができることを実感的に考えてみた人が多かったのではないでしょうか? (わかるように伝えるにはどうすればよいのかな?)(細かいところまでわかってもらうのって難しいんだな。)(わかってもらえないのってもどかしいし寂しいな)…今日の時間の中で、わかるように伝えたいと思って頑張ったことや感じ取ったことをどうか大切にしてほしいと思います。

 知的な障害があるゆえに、人と違う見え方・聞こえ方・とらえ方・感じ方・考え方をしてしまうことがある。時間がかかることもある。でも、その違いをわかって、先回りの支援や配慮がある環境は、その人を特別ではなくします。「あなたも私も同じだね。」と思えて、笑顔も多くなります。一緒に笑うことが多くなると、私がしてあげられることよりも、相手からもらっているものの方が多いことに気づきます。そうなると、「してあげる」などと思っていた気持ちが「したい」に変わります。その人と関わりたくて仕方なくなります。私自身が明和特別支援学校で感じてきたこの気持ちを、2・3年生の皆さんはこれまでの交流の中でもう感じてくれているように思います。そして、1年生の皆さんにもこの後しっかり受け継いでいってほしいと願っています。

 今日のために、一生懸命に考えて私たちにお話をしてくださった廻田先生と地域支援室の先生方、ワークショップにも加わって、最後にハッとするお話をして下さった杉江校長先生、参観に来て下さった3校の保護者の皆様、本日は本当にありがとうございました。

     

鉛筆 ラスト1日ですね

 1学期の期末テストが4日目まで終了しました。廊下で出会った時に、「バッチリです!」と言ってくれる人、「全然ダメダメです…」と嘆く人など、実に様々です。残り1日となりましたが、今回のテストで嬉しかったのは、1年生の皆さんが自主的に教室等に残って勉強している姿が見られたことです。もちろんこれまでにも部活動でとか、学年でという姿は見ていて、そのたびに嬉しかったのですが、今回も友達と一緒に励まし合って頑張っている姿は実に頼もしかったです。

 テストに向けての勉強として、終了後に提出しなくてはならない課題を必死にこなしていた人もいるでしょう。友達のノートを大量に写さないといけなかった人もいたでしょう。また、提出課題も済んでいて、ノートは授業中に全部とれていて、今回は1点でも多く得点できるように、何度も見直したり練習問題を解いたりして準備した人もいたと思います。

 勉強は人それぞれです。でも追われたりやらされたりする勉強よりも、自分が追い求めていく勉強ができるようになると良いと思います。基礎的なことを一生懸命に一つでも多く覚えるのも良いです。さらには、テスト勉強をしていて見つかった「?」を自分で調べて納得・理解し、本当の意味で「わかる」ことが自分の中に増えていく…そんな勉強ができたら、とても格好良いですよね。

 明日からはまた次のテストに向けての勉強が始まります。良い勉強の輪を広げていけるように、授業中も友達と励まし合って頑張っていきましょう。

           

     小さな花々の寄せ植え大好きです。      こちらはこれからスクスクスク…

     どこにあるかわかりますよね?        なんの花かわかりますか?