学校日誌
錦高日記9月24日(木)Ⅱ ~錦丘グッドマナーキャンペーン~
昨日より秋のグッドマナーキャンペーンが行われています。コロナ禍のために今年度初めての実施で、中学校・高等学校の生徒、保護者、教員等約120名(2日間の合計)が参加しています。活動の内容は、生徒玄関前や学校近辺の交差点に立ち、あいさつ運動や自転車の交通安全指導等を行うものです。本日は特に、”誉れや”前横門付近での自転車の走行マナー等について意識させる指導が行われていました。高校からは生活・交通安全委員が参加し、玄関前で登校する生徒へ挨拶をしていました。スタート時(7:40)からさわやかな天気にも恵まれ、少しひんやりした空気のなか、生徒や保護者の方々の元気なあいさつが続けられ、気分よくまた新たな一日をスタートさせることができるよう感じられました。ご参加いただきました中高PTAの皆様方、本当にありがとうございました。
ほりほりの部屋Vol.29「3 tops & 1 bottom~the unforgettable 4 boys<my proud students>~Part1」
皆さん、こんにちは。堀です。4連休、2日間がんばって、また、(生徒諸君は)3連休!ところが来週、中間テスト!!自由時間にこそ、どれくらい「自律」できるかが問われます。「自立」した錦生となるため、社会の求める人材となるため、錦丘高校は、「自立」のための「自律」の機会をこれからも与え続けます。耐えて咲こう!GAT!
‘my proud students’、つまり、「私の自慢の教え子たち」は、医療界・教育界のみならず、様々な、ありとあらゆる職業分野に散らばっています。これからも、諸君の進路(「なりたい自分」)決定プロセスの参考、あるいは、励みになれば、との思いで紹介していきます。今回は、3年生の担任になった当初、学年の偏差値トップだった3人(3 tops)と最下位だった1人(1 bottom)についての第1回。4人とも、1・2年時は全くno touchでした。3年時、4月8日の始業式前の教室で初めて出会った生徒でした。たった1年の関係が、生涯「忘れることができない<unforgettable>生徒」となりました。
35年半、教員を続けてきて、「本物の天才」と言える生徒は、ただ1人。泉の文系の担任の頃、4月最初の個人面談で、「なりたい自分」は何?と問うた時の、「社会派の弁護士です。弱い者の味方になります。なので、京大法学部を志望しています。」柔らかい表情で、しかし、毅然と答えてくれた凜々しい姿は、今でも脳裏に鮮明に蘇ってきます。「ん?社会派の弁護士って、京大出身者ばかりじゃないのでは?東大出身者にもたくさんいるのでは?」「ん~、東大出身者は検事や私利私欲に走る弁護士になってるイメージなんです、僕にとっては。悪徳弁護士みたいな・・・」「それはさすがに偏見じゃないかな~。数字的な根拠でもあるんけ?京大出身者にも悪徳弁護士みたいになってる人、いるんじゃない?」「(キッパリと)いえ。確固たるデータはありません。京大の自由な学風に憧れているんです。あーゆー風土からは利己的な人は生まれないと思います。暖かみがあるというか・・・情け深いというか・・・東大は冷たい感じがして・・・僕には合わないと思います。」面談での進路関係のお話しは大体、こんな感じでした。客観的なreason(根拠)よりも主観的なfeeling(感性)が優先しているような「なりたい自分」への未来予定図、という第一印象でした。
この生徒、家庭学習時間が他を圧倒してダントツに少ない生徒でした。3年生後半になっても1日平均1時間あるかなしか・・・その代わり、読書量が半端なく膨大で広範囲、特に「先生、スタンダールってすごいと思いませんか?」みたいなフランス文学に関する知識が特に豊富でした。なのに!全ての模試での合格判定、京都大学法学部ずっとA判定、しかも、志望者成績全国順位の分子がほとんど「1」!わかりますか?ほとんどの模試において、志願者最高点をたたき出していたのです!塾にも行かず、読書習慣を継続しつつ、1日1時間程度の家庭学習と授業のみで。夏の補習期間も、「先生、母が今度の夏休み、いっしょにイタリア旅行に行かないか、って言ってるんで、補習には出られません。あ、でも野外劇の練習には間に合うように帰国します。大丈夫です。クラスのみんなには迷惑かけませんから。」「は?そこ?」さすがにお口、あんぐり・・・実際、イタリア、行っちゃいました。帰国直後に受けた8月実施の「京大模試」(全国の京大志願者が必ず受けるやつ)、結果は分子「5」。でも、もちろん、A判定。成績表手渡したときの第一声「あ~、やっちゃった~。調子悪かったんです。スミマセン。」は、は。京大模試全国第5位ですよ、ばんばんのA判定ですよ、他の生徒に知れたら「嫌みか!」って言われちゃいますよ、って心の中でつぶやいてました・・・でも、彼にとってはその程度なんです。本音なんです。謙虚な姿勢は4月当初からずっと変わりません。今も同じでしょう。本当に「デキる人」は、常に上には上がいることが本当にわかっているから、偉ぶったりしないものです。弱い奴ほどよく吠える・・・
4月後半、ゴールデンウィーク前に京大の過去問(いわゆる赤本)を解いてみたから、採点して欲しい旨、申し出てきました。ちなみに、日本の大学入試において、英語に関して、最も難しい英文解釈と英作文を要求するのが、京大です。英語に関しては、東大はむしろ基本を徹底的に押さえておけばなんとかなる場合が多いのです。他教科にも同様のことが当てはまるので、東大は高校の通常授業ベースで対応できますが、京大は早期から個人添削等で鍛えないと合格ラインに届かない、というのが通説です。よって、東大の現役合格占有率は80%を超えることもありますが、京大は50%いくかどうか、つまり、合格者の半数が浪人経験者という特殊な大学でもあります。その京大の過去問添削1回目。真っ赤かにペンを入れ、渡すときに「英作文では、まず、日本語の意味をわかりやすい日本語に咀嚼してから、英語に転換するように。その際、エッセンスを上手く抽出すること。」とのみ言い添えました。その翌日、2回目を持参し、「指示されたようにやってみました。見てください。」とのこと。驚きました!全く赤ペンが入らない!ペンが動かない・・・ふむ・・・結局、ルーズリーフに大きく赤丸をつけ、Very good!!と書かざるを得ませんでした。泉で、京大阪大外大の英語添削、9年間担当しましたが、2回目、しかも、4月段階でパーフェクトな答案を仕上げてきた生徒はただ1人です。「すごいねえ。文句なし。日本語の解釈が絶妙に伝わってくるわ。」「ありがとうございます。今すぐ、京大の入試があれば良いですね。」アナタ!今、まだ、4月!本番は翌年2月25日ですよっ。「他の教科はどう?順調?世界史とか大丈夫?」「先生、暗記物は大丈夫です。僕、昔から、1度見たら、忘れないんです。なんか、写真を撮るみたいに山川の教科書や用語辞典、英語の単語帳なんかも、パシャって、一瞬で頭に入るんです。でも、これ、あんまり、人には言わないようにしてるんです。気味悪がられるんで。」「今度入学してくる弟は、私なんかより、数段上です。我が家の最終兵器です。」とは、これもまた教え子で、金大医学部医学科に現役合格した彼の姉のコトバ。その当時はにわかには信じられませんでした。だって、彼女だって、金大医学部医学科、将来のお医者さんで、成績も極めて優秀だったから。彼女より数段上って、本人が認めているって・・・でも、その言葉通りでした。模試の志望校の欄に「東大文Ⅰ」を試しに書いてもらいましたが、案の定、A判定。進路課長さんやら学年主任さんやら、「堀さーん、あのこ、京大から東大に志望変更させてまー。たのーん。東大の数、欲しいんやー。」「一応、言ってみますけど・・・たぶん、ムリです。なんなら、直接、面談されたらいかがですか?」お二方、たびたび、直接、アタックされましたけど、答えは常に同じ。「東大には興味ないんで。弱い物の味方になるんで。京大一本で。」
そして迎えた京大入試。結果は・・・もちろん合格。しかも、文系全学部を通じてトップ合格!当時、京大だけが、出身高校の校長宛に、各受験者の得点および、合格最高点と最低点を書類で伝えてくれていました。彼の得点と合格最高点がぴたり一致してました。さらに卒業式の日。いよいよ学校を去る際、3年職員室にあいさつに寄ってくれました。「先生。本当にすみませんでした。高校時代、僕は本当にダメな生徒でした。勉強に全力で取り組むということをしませんでした。先生。今日、僕は誓います。大学に行ったら、本気で勉強します。在学中に司法試験を突破します。そして、社会派の弁護士になって、弱い人を助けます!今日までお世話になりました。ありがとうございました!」実際、大学3年時(!)、司法試験を突破し、卒業後、弁護料を払えないような社会的弱者を擁護することで有名な、京都市内ど真ん中の大規模事務所に所属。見事!「なりたい自分」になっています。30才目前にして、当時の日本中で問題になっていた、英会話教材をめぐる詐欺事件での全国弁護団代表としてTVでインタビューを受けている姿は、最初の個人面談でのまさにあの凜々しさで溢れていました。就職のためには英会話が必要、という触れ込みで10万~20万円の英会話教材を契約させられ、実際には教材が送られてこない、というような事件でした。被害者の大部分が大学生をはじめとする若い年代層で、裁判で訴えようにも、費用や手続きがわからず、泣き寝入りするしかなかったところへ、手をさしのべたのが彼を代表とする弁護士たちだったのです。
偏差値ベースの価値観でのみ進路指導して、「伸びきったゴム」にして大学に送り込むことが、高校の進路指導ではありません。教員として、個人的に最も大切にしてきた価値観の一つです。昨年、本校に赴任してから、諸君にも納得してもらえるよう、いろんな場面で言葉を尽くしてきているつもりです。「キャリア教育」をベースに、「なりたい自分」を主体的に追いかける、必要なら大学を目指す、教員はその手助けをするのみ。のどが渇いていない馬を、首に縄を掛けて無理矢理水辺に連れて行っても、詮無いこと。願わくば、のどの渇きを訴えて下さい!水辺への道順を尋ねてください!本校の先生方は、待っています。ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!
<次回、Part2へ。To be continued.>
今回、写真がなくて、ごめんなさい・・・
「分母」「分子」書き間違えてました・・・スミマセン・・・<修正日時:9月28日(月)7:10>
錦高日記9月24日(木)Ⅰ ~後期生徒会役員決定!~
昨日9月23日に後期生徒会役員選挙が校内放送にて行われ、即日開票の結果が、今朝掲示されました。
今回の立候補者は3名で、会長に石川裟紅良さん、副会長に宮野湧斗君、書記会計に伴遼介君が信任されました。石川さんは2期連続の会長です。後期役員の主な仕事として生徒会誌「錦路」の編集・発行がありますが、スマホの校内使用をどうするのかという大きな課題もあります。生徒の意見をまとめながら、本校の進むべき道を創っていってくれると期待しています。
錦高日記9月23日(水)Ⅱ ~2年生課題研究実践レポート②~
2学期中間試験の1週間前になっていますが、中央階段踊り場の掲示板に1枚の案内ポスターが・・・・どうやら、2年生のある研究グループが、研究仮説を検証するデータをとるために、校内で”勉強カフェ”を開設してみるようです。今年度の2年生の課題研究では、他者へのアンケートや聞き取り調査だけではなく、大がかりな行動実践を行ってみようとするグループが出てきています。
はてさて、どのようなデータがとれるのか??とても楽しみにしています。
錦高日記9月23日(水)Ⅰ ~The pride of purple 2020 Ⅲ テニス部・陸上部~
先週末に行われたテニス部および陸上部の前期新人大会の結果報告です。
男子テニス部は、団体戦においてベスト8となりました。ベスト8をかけた相手校との対戦では、かなりの劣勢から粘りを発揮し大逆転で勝利をつかんだとのことです。女子テニス部も、団体戦においてベスト8となりました。また、男子個人戦シングルスにおいて13Hの高崎昊大さんが第3位となりました。おめでとうございます。
陸上部では、22H天池祐大くんが男子3000ms.cで第3位、同1500mで第4位、同5000mで第7位に入賞(ともに北信越大会に出場決定です)しています。本当におめでとう。上位大会でも是非頑張ってください。
皆さんお疲れさまでした!よく頑張った!!
錦高日記9月18日(金)Ⅳ ~学べ、挑め、がんばれ!~
雨の日の部活動に続き、2年生と3年生の放課後の教室の風景もご紹介します。
まずは2年生。ある教室では約25名の生徒が集まり、田賀先生の英語の補習を受けていました。筆者が訪れたときは名詞の後置修飾の説明でした。長文の中でその部分を見つけ、意味の取り方等を学んでいました。
そして3年生。本日マーク型模試が実施され、1教科2科目が行われました。教室はしーんと静まり、生徒たちは皆、前傾姿勢で、集中して問題に取り組んでいました。模擬試験は明日も行われます。終了は夕方5時頃。長い1日となりそうです。最後までがんばれ!
錦高日記9月18日(金)Ⅲ ~1年生「育児」を学ぶ~
今週の1年生の家庭科の授業は「育児」でした。
昨年は「本物の」赤ちゃんがやってきて、実際に抱っこなどをさせていただいたそうですが、今年はコロナ禍ということでそれも叶わず、県立看護大学にお願いして、看護師実習でも使うお人形で挑戦しました。
まずは抱っこです。意外にみんな上手に抱っこしていました。お人形を抱えて得意げにポーズをきめる男子もいました。次はおむつ替えです。法利先生から手順の説明を受けた後、丁寧に服を脱がして新しいおむつへと換えていました。女子も男子も真剣です。
将来、母となり父となった時には、男女の区別無く育児を理解し、協力して行って欲しいと思いました。
錦高日記9月18日(金)Ⅱ ~雨の日の部活動~
雨の日の放課後のNスクエアでは、ハンドボール部、ソフトテニス部、テニス部、弓道部などの生徒たちが雨のあたらない狭いスペースを使って練習をします。スポーツは天候の影響を受けざるをえないものだとは認識しておりますが、狭いところでも工夫しながら何とか体を動かしている彼ら彼女らをみていると、大きな体育館があるといいな、などとつい思ってしまいます。この時間のこの場所では、錦丘中学生の練習している姿もみられ、本校が併設型中高一貫教育校であることを改めて感じることができる瞬間です。
錦高日記9月18日(金)Ⅰ ~後期生徒会役員選挙候補者公示~
現在、後期の生徒会役員の候補者が公示されています。生徒会長候補者は前期と同じ26Hの石川裟紅良さん、副会長候補者は26Hの宮野湧斗さん、書記・会計候補者は23Hの伴遼介さんです。9月23日(水)に信任投票が行われる予定となっています。コロナ禍のなか、前期の生徒役員や総務委員の皆さんの尽力で、素晴らしい「新しい生活様式での紫錦祭」を行うことができました。後期の生徒会活動もよろしくお願いします。
【お知らせ9/18】生徒・保護者の皆様へ ~2学期中間試験時間割発表~
本日、ちょっと早いのですが、2学期中間試験の時間割が発表されました。明日以降、連休や創立記念日(生徒は休日)などが続きますので、計画的に学習をしていってください。1年生の諸君は、特に「数学」の勉強に全力で取り組むことができる(【お知らせ9/17】をご覧ください)のではないかと思います。しっかりと準備しておいてくださいね。
錦高日記9月17日(木)Ⅱ ~前期新人戦期間のなかで・・・~
いよいよ本日から前期の新人戦が始まりました。本校職員としては、テニス部、陸上部、ソフトテニス部の諸君たちの健闘を心から祈るばかりです。(天候が心配なのですが・・・)明後日からは4連休、1,2年生たちにとっては少しテンションがあがっている時期なのではないでしょうか?部活動などやりたいことがたくさんできそうですね。
さて、このようななか、放課後の講義室では2年生の有志たち約20名が学習会を行っていました。新田学年主任の指導のもと、数学の応用問題の解き方を学んでいたようで、皆さん真剣な面持ちで頑張っていました。9月25日(金)は本校の創立記念日であり生徒たちは休みとなりますが、2年生の希望者はこの日に”駿台全国模試”(←問題がかなり難しい)を受けることになっています。本校には「なりたい自分」を目指して、運動で頑張っている人、自分の技能・技術等を高めることに頑張っている人、勉強で頑張っている人など、多様な方向性を目指す人材が集まっています。勉強会は、明日も続けられるそうです。(ファイト!!)
錦高日記9月17日(木)Ⅰ ~お疲れ様でした=錦丘ラウンドテーブル=~
先日行われました『錦丘ラウンドテーブル(最終回)』のまとめポスターが、中央階段2階踊り場に掲示されています。この学校日誌でもご紹介しましたが、当日のテーマは『先生と生徒の距離感』。活気に満ちた意見交換が行われ、印象深い会となりました。筆者も参加させてもらいましたが、堂々と意見を述べる生徒たちに圧倒され、普段授業に出ない筆者は、久しぶりに「若者のエネルギー」をもらいました。
参加者の笑顔でいっぱいのポスターの一部に『錦丘ers' Next Vision』があります。一部ご紹介します。「自分から、笑顔で・・・一歩踏み出す勇気!!・・・熱くいこうぜ!!・・・心をひらく!・・・はなしかけるね・・・ファーストペンギンになる!・・・」などなど。書き込みの中に堀校長のものも見つけました「Actions speak louder than words!自ら行動できる「錦」生であって欲しい!口(くち)だけ男(女)にならないぞっと。」行動あるのみ!がんばれ!錦生!
【お知らせ9/17】1年生の保護者の皆様へ ~1年生の2学期中間試験(9月30日~10月2日)について~
平素より本校の教育に対してご理解とご協力をいただきありがとうございます。
さて、1年生の「国語総合」の現代文については,2学期中間試験を実施いたしません。現在,日頃から行っている単元テストや毎回の授業での取り組みなどを総合的に判断して,短期間における生徒の学習の成果を適正に評価しております。なお,2学期末試験および学年末試験は実施いたします。同様に,「コミュニケーション英語Ⅰ」及び「英語表現Ⅰ」についても2学期中間試験を実施いたしませんが,単元テストと併せて2学期末試験および学年末試験は実施いたします。国語科におきましても英語科におきましても,定期試験では,初見の文章を読む力や「思考力・判断力・表現力」等も評価していきたいと思いますので,ご理解のほどよろしくお願いいたします。
石川県立金沢錦丘高等学校長 堀 義明
ほりほりの部屋Vol.28「おいしい教員~義務教育限定~」
皆さん、こんにちは。堀です。学校再開から、はや15週。長雨も、猛暑も、なんとか乗り越えました。朝晩、めっきり涼しくなりました。免疫力下がらぬよう、GAT!
先日、コロナ禍で延期になっていた「看護職による出前授業」が、ようやく実施されました。錦中3期生、今から9年前の本校卒業生が偶然にも(!)石川県看護協会から派遣されてきました。日常の激務以外にボランティアで講師を務めてくれたにも関わらず、オリジナルのパワポ画面を作成・活用し、自身の高校時代の体験等も含め、錦の後輩たちのためにわかりやすく看護職のやりがいについて、説明してくれました。(ウチの末娘と同期生。高校2年時、同じクラス?)3学年合わせて、60名近くの生徒が受講しました。その感想文の中から印象的なコトバをいくつか紹介します。「何のために勉強しているのか、大学に入るためだけじゃないんだなーって思いました。・・・この人のために自分は今がんばってる!とやる気がでる・・・今すぐにでも勉強しなきゃ・・・努力はちゃんと未来につながっている・・・高校時代の模試の判定がE判定だったと聞いて、安心しました。私は全部Eだったので気持ち的に諦めかけていました。でも、自主的に勉強したいなーって思えました。」「『誰かのために勉強する』という言葉がとても印象に・・・良い成績を取るために勉強していたこともあったので、誰かのために、役に立つ勉強を自分から進んでやってみようと思いました。」「大学がどこであろうとも自分のやりたいことがはっきりしていてそれが達成できれば十分だ・・・必ずしも良い大学に入って良い仕事につけるとは限らない・・・」「看護師は医師を支えたり、患者と深く関わる存在だからこそ、コミュニケーションが大切だと改めて感じました。信頼関係をもつことはその人の大切にしていたものや人生を尊重し治療を行うことにつながると思うので、相手の立場に立って考え、共感することも大切だ・・・」「『患者さんは病気であることだけではない』という言葉がとても印象に・・・入院した際のケア、退院後のケアまでを看護師が責任持って管理しなければ・・・患者さんそれぞれの人生など相手の立場に立って考え、心のケアも病気のケアと同じくらい大切だ・・・」「病気と闘っている患者さんはとても不安・・・その不安をなくせるくらいに看護師は強くないといけない・・・その強さとなる原因は患者さんへの思いだ・・・」等々、教員が間接的に伝えるのではなく、現職で、なおかつ、年齢的に近く、しかも、直接の先輩から伝えられた「やりがい」や「魅力」は確実に伝わっています。社会貢献や社会奉仕の視点は、お金には換えられない、まさに‘priceless’な「やりがい」と密接に繋がっています。こういうコロナ禍だからこそ、「世のため・人のため」になる経済活動って何だろう、と思考を巡らすチャンスなのだと思います。悩みましょう、一緒に考えよう。いつでも、お越しください。
看護師で思い出した話題を。2年前、金大附属病院にて2週間、手術・入院しました。脳ドックで影が写り、精密検査でも良性か悪性か判断できず、結局、手術で全て除去した後、その腫瘍を全て検査することになりました。右耳後方からあごの下、首の一部まで、結局、24針縫いました。顔面神経が多数走っているところにメスを入れるので、術前説明では、手術そのものが上手くいっても、顔面麻痺やひきつりが残る可能性も説明されました。「万一、悪性やったら・・・顔がぴくぴく、ひきつるって・・・」それ以外にも、手術・入院費用は?余命、~ヶ月って言われたら?それより、女房に何って言おう??(数ヶ月前に診断が下って、手術日が決まっていても、話を切り出せなかった・・・東京の長男にのみ相談してました。後で彼女から怒られる怒られる。でも、まあ、言えなかったのです・・・)不安しかない状態での、あの大病院への入院。その時の担当看護師さんの献身さ・優しさ、忘れることができません。(患者さんが看護師さんに恋する気持ちってこういうカンジなのか、なんて思った次第です。身も心も弱っている時の優しさは・・・染みるよねえ。相手はお仕事だとわかっていても・・・)附属病院に勤務する教え子(医師・看護師・作業療法士・理学療法士・放射線技師等々)も数知れず。どこで情報が伝わったのかは知りませんが、術後、真っ先にお見舞いに来てくれたのが、堀最後の担任を務めた二水38Hの教え子二人。当時、二人とも附属病院で助産師として活躍中。こっちはぐったり、弱っているにも関わらず、満面の笑顔で「大丈夫ですかあ?」と訪ねてきました。点滴の中身とか確認し、「ふーん、大丈夫そうですねえ。」などとつぶやきながら、「これ、差し入れです!」と目の前につきだしたのが、白いキャップにマジックで、「まるほマーク」(〇の中にひらかなで「ほ」と書く、堀のトレードマーク)が書かれた、リポD2本!「おー、これは・・・」「そうです!陸上競技大会で優勝したとき、先生がお祝いだあ!祝杯をあげるぞー!って全員に冷えたリポD差し入れてくれましたよね。全部の瓶のキャップに「まるほマーク」入れて。今日は私たちから、お返しです。あの空き瓶、みんな、まだ、記念にとってあるみたいですよ。」粋なお見舞いです。泣けました。ありがたくて。その後ほどなく、錦で担任した教え子も。当時、附属病院のER(emergenncy room:救急救命室)勤務。あたりまえだけど、勤務は通常の病棟看護以上に責任重大かつ深刻な事例ばかりとのこと。夜、勤務解除の後、寄ってくれました。諸君の先輩です。「新婚なのに、早く帰してあたりません。」なんて、ぐちってましたっけ。おのろけ話も聞きましたっけ。「そういえば、スキー部のあの子、今どこで看護師しとるん?」「あー、あの子、日本全国、点々としてます。看護師資格って全国どこでも通用するから。行く先々で、『看護師募集』の病院探して、半年くらい住み込みで看護師しながら、日本中、旅してます。若い看護師で、そういう生き方してる子、けっこういますよ。」とのこと。諸君の先輩です。離島は特に歓迎されるらしい。ナルホドね。自由ってスバラシイ。それにしても、このコロナ禍、今どこでnurseしてるんやろ?じっとどこかにstayして、世のため・人のため、silent partnerしてるんやろか?そろそろ、いろいろお話し、聞いてみたい子の一人です。
さて、お便り紹介。
上はオーストラリア・シドニーから、下はイギリス・ロンドンから届いた教え子からのお便りです。辰巳丘高勤務時、1・2年時の担任、3年時は授業担当のみでした。石川県で中学校の英語教師として激務をこなすかたわら、独自に勉強を重ね、文部科学省の試験に合格した努力家です。晴れて、日本を代表する教師として、シンガポールの隣国、マレーシア・クアラルンプールの日本人学校で日本人中学生に英語を教えていました。(この子たちの親は、国際的大企業や大使館勤務。日本を代表するエリート揃い。)赴任満期限界の3年間、見事に勤め上げました。日本人学校というのは、世界各国に点在し、日本国外で日本にいるのと同等の教育を施す、文部科学省管轄の、小中学校義務教育段階にあたるこどもたちを教育する機関です。日本人学校の教員採用試験は、全国募集で倍率もさることながら、受験者の学力レベル・教えるレベルも高く、難関です。それは、給料をもらいながら、しかも、帰国後は以前の日本の所属校に普通に復帰できる身分保障を保持しつつ、世界へ飛び出せるからです。さらにダブルサラリー。受かった後は、日本の所属校でもらっていた給料はそのまま、本人口座に振り込まれつつ、赴任先の日本人学校でも身分相応の給料が現地で支給される仕組み。自然とおマネー貯まる貯まる。おいしいんです。さらにさらに!パスポートは我々の持つ普通旅券ではなく、外交官パスポートと同じ特殊旅券で、出入国審査や税関の際も、一般人とは別のゲートを使い、並ぶことなんて全くなしで、ほぼフリーパスという特権までついているのです。(こういう知識があると、高校より中学校の教員になりたい!というセンセがいるのも肯けますよね?)クアラルンプールは、全世界とつながるハブ空港の1つ、シンガポール国際空港と陸続きなので、ちょっとした休暇があれば、「どこでもドア」状態。文面にあるとおり、ハリラヤ休みになる度、シドニーへ、ロンドンへ、飛び出せ!マレーシア!してたってわけ。当時のNew HorizonⅠのUnit 10に出てくるところへ、実際行ってみてるところはプロ根性でしょうか。Seeing is believing.も、彼が高校生だった頃、しょっちゅう、生徒に語りかけていた堀の口癖でした。「実体験に優る真実無し!迷ったら行ってみる!やってみる!食べてみる!」というメッセージを常に発信してました。
ところで、彼、学力的にもよっぽど優秀な高校生だったんだろうな、などと思っている諸君も多いでしょう。全く違います(と言い切るのも彼に失礼か?ま、2人の間柄なんで。)。いつも明るく陽気で、彼の周りは常に笑いで満ちてはいました。でも、いわゆる、5教科偏差値は平均より下。数学で苦しむこと多く、なんとか赤点を免れていた、という程度でした。真面目に授業を受け、提出物はきちんと出していたので、ギリ・セーフ、といった感じでした。「なりたい自分」は英語教師。その英語も80点台をキープしている程度で、クラスのトップ10にも入るかどうかでした。大学入試も数学が足を強烈に引っ張り、結局、私立3教科型となり、第4志望の地元の北〇大外国語学部(当時)のみ合格。合格発表直後はショックをひきずってましたが、「『なりたい自分』になるためには十分な踏み台や!4年後の石川県の教(員)採(用試験)に一発合格すれば、それでいいんや!ぶれるな!大学は所詮、通過点なんやぞっ!(英語教員の世界で)待っとるぞ!!」と送り出しました。その4年後、見事に一発合格。念願の中学校英語教員としてのキャリアをスタートさせたのでした。大学での英語力をはじめとする教員免許取得に向けた努力は相当のものだったようです。高校2年時に行ったホームステイ先に、夏休みになると、航空券のみ購入して渡米、ワイオミング州に数ヶ月滞在、という生活を3回繰り返し、大学4年時の教採に備えていました。教員になってからもその交流は続き、ついには、家族同然の扱いで、フロリダのディズニーワールドで行われるステイ先の兄弟の超豪華結婚式(ホームステイ先は会社経営者、富豪。)に往復航空券付きで招待状を受け取るまでになっていました。<ちなみに、泉の教え子で、東京外大卒でも、石川の教採突破に2年かかった子もいるし、二水の教え子で、同志社大卒でも、3年かかった子もいます。偏差値の高い、いわゆる「ブランド」大学に入学して、勘違いして、油断したりすると、「うさぎとかめ」のようなことが起こりうる、ということです。諸君は、ゆめゆめ、油断した「うさぎ」とはなりませんように・・・>ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!!
錦高日記9月16日(水) ~1・3年生 後期ホーム役員選出~
1,3年生のLHの様子です。9月に入り、はや後期のホーム役員を決める時期となりました。6月中にはお互いの顔を見合わせながら何とか役員や係を決めていった1年生の教室では、代表が前に出て司会をしながらスムーズに決めています。また、3年生の教室では、黒板に書かれた役員や係の欄に一斉に自分の氏名を書き、重なった場合は該当者同士で平和的に話し合って決める方法がとられるなど、極めて短時間で決まっていきました。
今年度は、後期の活動時間が前期よりも長くなるのですが、役員・係の皆さん、しっかりとお願いしますね。
男子バスケットボール部 ベスト8!(約20年ぶりに・・・)
現在開催中の令和2年度石川県高等学校バスケットボール選手権大会
(ウィンターカップ県予選)において、
本校男子バスケットボール部が"ベスト8"に進出しました。
1回戦から厳しい試合が続きましたが、選手たちは試合ごとに成長し、
昨日行われた3回戦では、延長戦の末激闘を制しました。
次の試合は、10月24日に行われる予定です。
コロナウイルス感染予防対策のため、大会は無観客で行われていますが、
選手・顧問一同、さらに上を目指して頑張りますので
是非、応援のほど、よろしくお願いします!
<試合結果>
1回戦 本校 52-38(15-10,16-6,14-16,7-6) 金大附属 (9月6日)
2回戦 本校 77-68(15-20,11-19,22-14,29-15) 小松 (9月12日)
3回戦 本校 84-82(23-13,16-22,18-13,20-29,延長7-5) 鵬学園 (9月13日) ベスト8進出!
【お知らせ9/16】2年生の保護者の皆様へ ~新3年生類型登録票について~
錦高日記9月15日(火)Ⅱ ~2年生課題研究 まとめの日~
火曜日7限目は2年生の課題研究の時間です。本日は9月までのまとめのプリントを提出する日でした。今日までの活動を振り返って、設定された目標に向けてどこまで進んだのか、次にすべきことは何かを確認し合い、これまでの活動において何を学んだかを一人一人が考え、まとめました。グループ担当の先生の他に、北村先生からのお話しもあり、すでに1回目のフィールドワークを終え検証に入っている班があったり、次の調査場所に改めてアポイントメントをとったりする班もありました。また、面白い独自のプランを学校に提案して承認をもらい、来週実施予定の段階に入っている班もあるようです。それぞれが話し合い、プランを練って、実行に移していっているようです。どのような結果・結論にたどり着くのか、今から楽しみです。探究活動は来年2月まで続きます。
↑ 先生と相談しながら ↑ スマホを駆使して ↑ 北村先生のお話し
↑ じっくり考える ↑ 次のアポイントを
錦高日記9月15日(火)Ⅰ ~The pride of purple 2020 Ⅱ 水泳部~
新人戦の先陣をきって、水泳部の1,2年生が好結果を残してきてくれました。競泳競技では、男子100m平泳ぎ(17H鈴木陸真さん)、男子50m平泳ぎ(同左)、女子100m平泳ぎ(23H長島汐里さん)、女子50m平泳ぎ(同左)の種目で、見事第1位を獲得しました。また、男子50m平泳ぎ(21H大柳斗魔さん)、女子400m自由形(12H出町愛梨さん)、女子100m背泳ぎ(15H山中悠乃さん)、女子50m自由形(同左)の種目でも第3位を獲得しており、他の種目でも入賞者多数となっています。さらに、飛込み競技では、女子高飛込み(12H向望花さん)、女子3m飛板飛込み(12H穴太杏さん)の種目で第2位を、女子高飛込み(同左)の種目で、第3位を獲得しています。
水泳部の皆さん、よく頑張りましたね。
今週9月17日(木)からは前期の新人大会が始まり、テニス部、ソフトテニス部、陸上競技部の選手たちが出陣します。(ファイト!!)
錦高日記9月14日(月) ~21H 研究授業~
本日の5限目、21Hで寺井先生による地理Bの研究授業がありました。
単元は「世界の気候」。気候要素の一つである気温の「日較差」と「年較差」をシンガポールを例にとって学習しました。シンガポールは熱帯のため、日較差は7.0℃に対して、年較差は1.8℃だそうです。(金沢の年較差は20℃以上!だそうです。大きな違いですね。)生徒達は、地図帳を開いてシンガポールの位置を確かめたり、平均気温のデータから年較差を導き出したりしていました。筆者が高校生の頃の地理は、1対1で暗記することがとても多かったと記憶していますが、現在では、与えられたデータから何が読み取れるのか、それをどのように言葉で表現できるのかも学びます。生徒たちは、お互いに意見を交換したり、答えのチェックをしたりしながら、主体的に、Activeに、授業に参加していました。
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