校長室より「おこらいえ」
スクールカウンセラーにつなぐには
地震から285日目
豪雨から21日目
OECDグローバルフォーラム2日目
「百万石ビブリオバウム」
石川県立図書館で行われました
世界各国における
災害下の取り組みや創造的復興について
プレゼンテーションと
パネルディスカッションを行いました
輪島高校からは
前名さんが
AI英会話サービスを活用した
子供が主張しやすい社会を実現する提案を
三中さんが
SNSを利用した被災地の現実の発信
について発表しました
また北野教育長より
震災以降の石川県教育委員会による
学びの継続に向けての支援について
世界の教育関係者に向けて発信しました
さらにデンマークからは
創造的復興における
学びを最適化するための
学校施設のデザインについて
シンガポールからは心のケアについて
アメリカとイスラエルからは
創造的復興に向けての
先端技術の教育への活用について
提言がありました
明日は会場を東北に変えて開催されます
洪水による心の傷をケアするため
女性スクールカウンセラー(以下SC)に
学校に入っていただけることとなりました
いただいたメッセージをお伝えします
『その子のそばにいて
信頼関係のある人が相談を勧めると
SCにいちばん繋がりやすいです
相談につながらなくても
自分を見ていて心を配ってくれる人がいると
わかること
いざとなれば
相談できる場所があるんだとわかることが
その子を間接的に支えることになります
苦しい人 つらい人ほど
相談につながらない現状があります
他の人に迷惑をかけたくない
向き合いたくない
他人にはどうせ分かってもらえない
人を信じられない
独りぼっちと感じる
罪悪感(自分には相談する価値がない)など
トラウマを受けた時に生じてくる
当然の感情です
出来事の強度や
支えてくれる人を含むその人を取り巻く環境
もともとの性格や
これまでにあった出来事などによって
助けが必要な生徒がいます
何らかの支援を受けるかどうかは
その人の思いや環境によるタイミングがあり
それを尊重するのは当然です
すぐに支援につながらずとも
期待した反応がなくても
「あなたを大切に思っている」
「見ているよ」
のサインを送り続けることが大事です
子どもにとっては
そばにいる大人がその子どもを理解し
支えてくれることが一番の資源になります
ですが今回の災害では
支える側の大人も深く傷ついています
子どもは想像以上に
大人に気を遣い思いやるので
親子の役割が逆転するなども起きがちです
子どもの支援で大切なのは
周りにいる大人を支えることだと思います』
どうかお子様をしっかり見守っていただき
また保護者の皆様ご自身も
気になることがありましたら
躊躇なくご相談いただければと思います