校長室より「おこらいえ」

能登スクール3日目

234日目

 

能登スクールのみんなが

輪島高校に来てくださいました

 

まずは「街プロ」の時間に

一緒に入ってもらいました

それぞれのグループに入って

話を聞いてもらい

さまざまな視点から

たくさんアイデアをいただきました

 

例えば

野球部を中心とした

グラウンドをつくりたいグループ

(1)俺たちの稲舟グラウンドが地割れで立入禁止区域に…

 (稲舟グラウンドとは旧輪島実業高校グラウンドのことで

  山の中にあり民家をボールが直撃する恐れがないので

  のびのび練習できていたのです)

(2)ならば河井グラウンドで練習だ!

(3)え!?自衛隊がたくさん

 そう全国から救助に来た

 自衛隊の駐屯基地になっていたのです

(4)仕方ない…人命最優先だしばらく我慢

(5)よし!自衛隊が帰って行った!

 あれ?何このグラウンド?

 液状化を起こしスタックした車両脱出のため

 バラスが撒かれていたのです

(6)そうだ!県に交渉しよう!

(7)「自衛隊を入れたのは輪島市だから

  輪島市に交渉してください」

(8)それなら市に交渉だ!

(9)「高校は県立の施設なので

  石川県に交渉してください」

(10)えー?どうすれば…

(11)耳寄りな情報が!

  陸上競技場の人工芝を剥がすらしいぞ

     それもらって敷いたら練習できるかも

(12)俺の父ちゃん免許持ってるから運んでもらおうぜ!

(13)あれ?思ったのと違う!?

  とてもじゃないけど重くて敷けないや

(14)どうしよう?

  もう俺たちで石拾いやろうぜ!

 

こうやって紆余曲折しながら

来る日も来る日もせっせと

石拾いしていたグループです

 

でもさすがにもう限界

 

そこに入ってくれた能登スクールの女の子

「みんなに手伝ってもらおうよ」

「でもみんなも忙しいし誰も手伝ってくれないよ」

「そう!だからイベントにするの!

 ふたつでペアになっていて

 揃えると恋が実る石を描いてばら撒くの

 みんなにそれを探しながら

 石拾いしてもらうんだよ

 どう?」

 

なるほど!

これは野球部の野武士集団からは

絶対に出てこないアイデアです!

異質なタイプが混じり合い

課題を共有することで

思いがけない素晴らしい

化学反応を起こすんですね

 

現在では

県と市で調整が終わり

復旧に向けて動き始めています