2025年1月の記事一覧
さとく、ゆたかに、たくましく
地震から 397 日目
豪雨から 133 日目
タイトルのことばは
宮城県多賀城高等学校の教育目標です
東日本大震災の被災地にある学校として
全国でも2校しかない防災系学科を持ち
防災を学ぶカリキュラムを取り入れています
またユネスコスクールやSSHにも指定され
生徒が主体的に学ぶことのできる
さまざまな教育を実践されています
昨年度本校生徒が
東北復興研修旅行で訪れた際は
お別れの時に
全校生徒で見送って激励してくださり
生徒にとって
一生忘れることのできない光景となりました
私は今日「3.11メモリアル“Re-Dit"」
に参加するため
そして生徒の皆さんに
直接顔を見てお礼を申し上げるために
多賀城高校を訪れます
3.11の順序を変えた1.31に開催されるのは
何か意図のあってのことでしょうか
今の高校生にとって2011年は
もしかすると記憶にない
覚えていたとしても
なんとなくいつもとは違う幼稚園の風景
あるいは誰かがが覆い被さって守ってくれた
そのくらいでしょう
こうして災害の記憶を後世に残すため
生徒のみなさんが活動し続けています
この姿は
能登の高校がこれから見習っていくべき姿です
我々に何ができるかしっかり学んで帰ります
冬の日本海とは打って変わって
雲ひとつない関東平野の冬の風景
富士山を車窓から望みます
基調講演では
国土交通省の日野口 厳 様から
「『公助』から考える自助・共助」
と題してお話をいただきました
東日本大震災の際は
津波警報が発令されていたにも関わらず
沿岸部にまだ助かる命がたくさんあるとして
出動命令が出されたそうです
さらに発災翌日から
「くしの歯」作戦を決行します
とにかく車が通れるだけのルートを
くしの歯のように切り啓く作戦です
余震や津波の再襲来の危険がある中
建設会社の現場責任者と道路管理者は
使命感と地域を思いやる心から
この命懸けの作戦を実行しました
ご遺体の措置に当たった
自衛隊や警察など関係機関との連携により
早期に決行できたそうです
非常時には通常のルールを超えた
現場の責任者の決断が求められます
私は以前
のとはやさしや土までも
地震さえやさしくて
子供が親と一緒にいる時間に起こってくれる
とこのブログで書きました
平成19年春休み中
令和5年GW中
令和6年元日
ところが
能登半島だけでなく
実は平成になって
日本に起こった震度6以上の地震は
全てそうなんだそうです
平成15年宮城県沖土曜日未明
平成15年新潟沖土曜日夕方
平成15年中越沖祝日
平成20年宮城沖土曜日朝
平成23年東日本の余震は全て深夜または未明
平成28年熊本地震は余震も含め全て夜
ほかにもありますが
起こったのは全て深夜または未明です
唯一平日の昼間に起こったのが
東日本大震災の本震なのだそう
これだけ一致すると
なんだか気味悪いですね
さらには地震の後に
洪水に立て続けに襲われるなんて
なんて運の悪いことと思っていたのですが
東日本大震災の時も
熊本地震の時も
やはり半年ほどして
洪水に襲われているそうです
後世に伝えていく責任を
ひしひしと感じます
Momojiro
地震から 396 日目
豪雨から 132 日目
総合英語の授業で幼稚園(保育園)に出向き
園児さんたちと交流を行っています
第1・2弾は英語の絵本の読み聞かせをしましたが
今回は第3弾
桃太郎のオリジナルストーリー(英語劇)を披露しました
以下に生徒からのPRを掲載します
私たちは先日、総合英語の授業で海の星幼稚園へ行きました
幼稚園では誰もが知っている「桃太郎」の劇を英語版で演じました
私たちがこの活動を通して目的としていることはなんだと思いますか?
それは
「楽しく英語にふれてほしい」「輪島高校って楽しそう」
と思ってもらうことです
私たちはこの日のために限られた練習時間の中で
園児も一緒に楽しめるよう熱心に練習に励みました
迎えた当日、私たちは海の星幼稚園へ出発しました
園に着くと子どもたちの元気な声が聞こえてきました
その声を聞いて
私たちも楽しんでもらえるように頑張ろうという気持ちになりました
劇の中には園児も参加できる工夫がされており
高校生が作ったトンネルの中を桃次郎と桃子と一緒に歩き
鬼ヶ島へ向かったり
桃次郎・桃子・犬・猿・キジと協力してボールを投げて鬼退治をし
奪われた宝箱を取り返してくれました
そして最後には協力してくれた園児のみんなに
生徒手作りメダルを首にかけました
笑顔で大きな声で「ありがとう」と言ってくれて
とても嬉しい気持ちになった
帰る際には
園児とハイタッチをし「see you」と言って帰りました
次回は和光幼稚園での発表なので
今回の反省点を活かして
より良い演技ができるように努力したいです
〜生徒の感想〜
桃次郎役(中山さん)
私は一生懸命セリフを覚えたり、それに加えて動きをつけたりなどをして園児を楽しませることが出来ました。桃子と声を合わせて言うところは何回練習したのか覚えてないくらい大変でした。そのおかげで本番ではミスなく言えることが出来ました。それでもセリフに合わせた動きなどがスムーズに行かないことが多々あったので次の発表では一連の流れとして進めることが出来たらいいと考えています。
桃子役(谷内さん)
園児の皆さんを楽しませるために自分も楽しんで演技ができるよう努めました。練習のときにうまく言うことが出来なかったり、振る舞うことが出来なかったりしたけれど、本番では桃子らしく振る舞うことが出来たと思っています。次の幼稚園でも、桃子らしさを忘れずに園児の皆さんを楽しませられるように頑張ります!!
鬼代表(岩波さん)
私たち鬼役は園児のみんなが楽しく劇を見てもらうために様々な工夫をしました。鬼を倒すときに高校生だけで戦うのではなく、園児も一緒に戦えるように新聞紙でボールを作ったり、一人一人鬼のお面を書き、新聞紙でハリセンを手作りして鬼だと分かりやすいように工夫しました。園児のみんなが楽しんでもらえるように工夫をする時間はとても楽しかったし、自分の成長にも繋がりました。
次の幼稚園では、恥ずかしがらずに演技をしたいです!
次回は来週5日に和光幼稚園に伺う予定です
輪島の走り嘘
地震から 395 日目
豪雨から 131 日目
昨晩「マツコの知らない世界」で
「チェーン店朝食は
主婦たちの救世主(メシア)」
の特集をしていました
日本経済新聞によると
2023年の朝食にかかる費用は402円で
自炊でもこれだけかかるのなら
外食の方が
と考える方が増えています
「なか卯」さんの
「こだわり卵定食」に
「鶏小鉢」をトッピングする
NEO親子丼が紹介されていました
早速今朝「なか卯」さんに直行です
「今朝はそのメニューを注文する方ばかりなんですよ」
と店員さんに笑われてしまいました
みなさん同じようなことを考えているようで
新しもん好きの
輪島市民性丸出しで
自分でも笑ってしまいました
「輪島の走り嘘」という名物があるくらい
輪島の人間は噂が大好きです
しかも大袈裟に話を盛って伝えるので
誰かが朝くしゃみをしたら
夕方には入院していることになってたりします
あるとき東大に合格した方がいて
「あんたんとこの息子さん東大受かってんて?
できるねー
何食べたらそんな頭いいなるが?」
「そやねーネギや好きやったかねー」
あくる日朝市のネギが売り切れました
先日
日本の「TOKKATSU」教育のおかげで
阪神淡路大震災の時に秩序が保たれていた
と書いたら
それを読んだ阪神淡路経験者から
情報が届きました
「報道されへんかったけど
強盗ようさんおったで
そのかわり地元のヤンキーが
みんなでボコボコにしとったわ」
だそうです
ヤンキーも正義感を学んでいるようです
恐るべし日本の「TOKKATSU」
ところで
NEO親子丼
めっちゃおいしかったですよ
ヒトデと星の不思議な関係
地震から 394 日目
豪雨から 130 日目
二枚貝の殻に
時折小さなまんまるい穴が空いているのを
見かけたことはありませんか?
あれはヒトデが貝を食べたあとです
貝にしがみついて
ザラザラの舌で1週間ほどかけて削り続け
開けた穴からエキスを吸うのだそうです
そこまでして食いたいか?
笑ってしまいますがヒトデにしてみたら
たぶん真剣そのものなんだと思います
私たちは
いつどうやって日本人になったのか?
6歳児は世界のどこでも同じようだけれど
12歳になる頃には
日本の子どもは“日本人”になっている
山崎エマ監督の
「小学校〜それは小さな社会〜」
という映画が
教育大国フィンランドで拡大公開されたのをはじめ
世界各国で注目されています
イギリス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は
アメリカの大学へ進学した後
ニューヨークに暮らしながら
自身の“強み”はすべて
日本の公立小学校時代に学んだ
“責任感”や“勤勉さ”などに由来していることに
気づきます
一年間のべ4000時間に及ぶ
小学校での密着撮影と
その後一年間をかけて編集された
ドキュメンタリー映画です
日本の小学校では
児童自らが学校生活を運営する
さまざまな役割を担います
その役割を全うすることで
集団生活における協調性を身につけます
教室の掃除や給食の配膳などを
子どもたちでする
私たち日本人にとっては当たり前の風景が
世界の国から見ると驚きの光景なのです
以前NHK「クローズアップ現代」でも
「TOKKATSU」として
世界に広がりを見せつつあることが
特集されていました
アメリカからは
「掃除の教育は『自分のことは自分でする』
ことを学ぶための最高の見本だ」と
ドイツからは
「小さい頃から周りと協力する意識が
自然と身についてくる」と
ギリシャからは
「子どもたちの責任感
そして信頼する先生の姿がすごい」と
映画のホームページには
各国からの称賛の声が
阪神淡路大震災の際に
あの悲惨な状況の中
殺人・強盗・強姦などの凶悪犯罪が
ほとんどなかったことが
多くの海外メディアの間で
絶賛されました
このことは知らず知らずのうちに
「TOKKATSU」で身についたものなのです
今回の能登半島地震でも見られました
「自分よりももっと困った人がいる」
多くの方が口々にそうおっしゃって
ものや支援を分け合いました
一方で
私の家は火災のあった朝市地区の
一番端っこでポツンと燃え残りましたが
1週間ほどして潜入していると
お正月用に準備していた
ビールやお酒が全て飲み干され
床に空き缶空き瓶が散乱しているのでした
どうやら
「TOKKATSU」を学んでいない
ヒトデが潜入して
1週間かけて飲み干したようです
そうまでして呑みたいか?
ところで
ヒトデがクルッとまるまって
つまりパーがグーになって
周りにトゲが生えたのが
ウニです
その証拠に
ウニには精巣や卵巣が5つあって
口は五角形をしています
ウニのトゲが抜けて
ヒョロヒョロと長くなったのがナマコです
その証拠に
輪切りにしたときに
中心の穴は五角形をしています
能登半島の内浦
七尾湾ではナマコからつくられる
コノワタやクチコが名物ですが
震災後どうなっているのでしょう?
ナマコが陸に上がって
光合成を始めたのがオクラです
私説ですが学術的根拠はありません
この5という数字は
生物学的に非常に意味のある数字です
1,2,3,5,8,13,21・・・
フィボナッチ数列といって
前のふたつの数字の和を順に並べたものです
自然界に存在するものは
ほとんどがこの数字に当てはまります
4本足の獣?
2本の手足です
6本足の昆虫?
2組の3種類の足です
10本足のイカ?
8本の足と2本の生殖器です
パイナップルの皮の網目
8本と13本の渦からできています
ひまわりの種の数と模様もこの法則に
したがっています
なぜそうなるかというと
どうやら細胞の分裂と成長に
関係があるようです
1時間毎に分裂し
生まれたばかりの細胞が
分裂できるようになるまでに1時間かかる
そんな細胞があったとしましょう
1時間目
細胞Aが分裂し新しい細胞Bが生まれます
2時間目
Aが分裂しCが生まれ
Bは分裂能力を持たずそのままです
3時間目
ABが分裂し新しい細胞DEが生まれます
Cは成長のため分裂できません
4時間目
ABCが分裂し新たな細胞FGHを
DEはそのまま
・・・
このようにして
この不思議な数列ができあがるのです
ヒトデが空に昇って輝き出したのが
お星様です
これは本当です
昔洞窟に壁画を描くときに
ヒトデを貼り付けて
星を表現したのだそうです
【今週のありがとう】
大浦運輸株式会社様
うちのピアノ運び出してくれてありがとうございました
MPCピアノメンテナンスのみなさま
そのピアノの調律ありがとうございました
高知県教育委員会のみなさま
遠いところようこそ視察に来てくださいました
日本教育公務員共済会石川支部様
助成金と高圧水洗スプレーとても役立っています
高知県「こうて屋」矢野逸子さま
見事な生姜 体も心も温まりました
※このコーナーではこれまで
ご支援いただいた方々を
ご紹介させていただいています
なにせバタバタしていた中
記録があいまいで
「うちの支援の内容違う!」とか
「うちは支援したのに紹介まだか!」
といったお叱りございましたら
お教えいただければと存じます
このコーナーはまだまだ続きます
麻雀は人生だ!
地震から 393 日目
豪雨から 129 日目
麻雀ほどその人の
人となりが現れるものはなくて
打ち方を見ると
その人の人生までが見えるようで
だからこそハマる人が多い訳で
かく言う私は
ことのほか麻雀が弱いです
人生の成功者とは程遠い打ち方をします
コンピュータ相手ならそこそこ戦えますが
対人間となると
たちまち弱点を露呈してしまいます
理由はふたつあります
まずは
気が小さくて「ロン!」と言えない問題
誰かが当たり牌を切っても
「ここでそれを切るとは
勝負に来たな
かなりいい手なんだろうな
索子で染めてるな
混一色あるいは清一色
もしかして緑一色もあるな
それに引き換え
自分は断么平和
なんてしょぼい
こんな手で上がったら
気を悪くするだろうな」
うだうだ考えているうちに
次の人がサッサとツモりだし
「あ…上がれなかった」
もうひとつは
手を広げすぎ問題
昔から目の前に転がるチャンスには
なんでも飛びつくタイプで
回転寿司では
流れてくる寿司を全て食べたくなります
最近では回転寿司でも
タッチパネルで注文するシステムなので
重宝しております
なので気がつくと
三色一通二盃口を本気で狙って
結局上がれないパターンがいつもです
熟考の上スパッと決断するのが
麻雀の猛者であるなら
何も考えずに決断して
あとからグジグジ考える私は
限りなくギャンブルには向いていない人間です
「石橋を叩いて渡る人」
入念な準備をして
決断したら思い切って行動する
こうありたいものです
「石橋を叩いても渡らない人」
諦める勇気を持っている人です
ときにはこんな決断も大事です
「石橋を叩きすぎて壊す人」
何にでも否定的な意見を言う人
ちょっと苦手なタイプです
「石橋を壊して造る人」
既存のものをぶっ壊して
自分で新しいものを造る人
何人かこんな校長先生にお仕えしてきましたが
自分は到底その域に達することはできません
私は
「石橋に気づかず泳ぐ」
タイプです
石橋があるか確認もせずに
勝手に泳ぎ出して
あとから
「あ!?あんないい石橋あったんや」
向こう岸まで辿り着いていればいいのですが
大概は流れに戻され元の場所にいる
なんのために泳いだんや?
こんな感じです
でも自分で決断して泳ぎ出して
そんな中でいろんな困難にぶつかって
たとえ元の場所に戻されても
流されている間に
ぶつかってきた
ゴツゴツの岩や流木のことは
決して忘れません
今
新しい学習指導要領で重視されている
「探究」の狙いはこんなところに
あると思っています
先日講演をしていただいた
三谷産業様から提案がありました
質疑応答の際に質問をしたふたつのグループ
ひとつめは
「ジムを造りたい」
ふたつめは
「再生可能なエネルギーでまちを照らしたい」
今日その解決策のアイデアをいただきました
「ジム」でのトレーニングの運動エネルギーを
電気エネルギーに変換することを考えては?
全く異質のふたつを組み合わせるだけで
新しいイノベーションを生み出すことができる
素晴らしい発想です