2025年1月の記事一覧
高校生ガイドの話
地震から 382 日目
豪雨から 118 日目
年の初めには
県立学校の校長全員が集まる会議が開かれます
今日はその会議に出席しました
教育次長からは
次のようなお話がありました
昨年度のこの会議は震災の関係で
一部オンラインで行われたこと
その席上で地震からの復興に向けて
教育委員会は全力で取り組むつもりでいること
そして被災していない学校の校長も
全力でサポートするよう指示したこと
そしてそれは今年も全く変わらないこと
私はその会議にオンラインで出席しているはずですが
実はそのことを今思い出そうとしても
正直全く思い出せません
本当に参加したのかも定かではないほどです
でもこんなお話をしてくださっていたのですね
全ての高校の校長先生が
生徒の転学や一時通学に対して
本当に親身になって受け入れてくださったのは
こんなお話があってのことだったのだと
あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました
ビジネスコースの3年生が
高校生ガイド交流会に参加しました
現在石川県では
高校生によるツアーガイド活動を推進しています
今年度は輪島でのツアーガイドはできませんが
今後は被災地見学や防災教育に特化した
ツアーなども高校生が主体となって計画していきます
今日は松任高校の生徒さんたちと
交流会を実施しました
パリサミット報告会
地震から 381 日目
豪雨から 117 日目
報告会に先立って
未来を創る会社EQUMENOPOLISさんを訪問しました
12ヶ国からの方によるグローバル企業です
AIを活用した英会話教材を開発されています
輪島高校では今後授業の中に取り入れていくことで
その技術開発に積極的に協力していく予定でいます
パンダさん オガケンさん モモさんが
フレンドリーにお世話してくださいました
EQUMENOさんが開発している
AI英会話教材はLANGXといいます
1 能力を引き出す対話インタラクション技術
2 人の成長を促す診断技術
3 対話シナリオパーソナライゼーション技術
をコンセプトとしています
まずはグループに分かれて
LANGXのキャラクターであるインテラさんと
実際にお話ししてみました
インテラさんは積極的に質問してくれて
その回答を聞くことで
生徒の英会話レベルを即時に判断し
次の質問のレベルを調整してくれます
こちらのグループはカフェスタイルで
AI技術を活用すれば
今後英語の授業は
どのように変わっていく可能性があるか
アイデアを出し合いました
グループごとの話し合いの結果を
シェアしあいました
英語以外の言語も開発してほしい
「ゆっくり話して」に対応してくれたり
自分好みにアバターを変化できるといい
など開発への希望を出し合いました
引き続き
「令和6年能登半島地震から1年
阪神淡路大震災から30年に想いを馳せる会」
ご挨拶をさせていただきました
「あの日からもう1年が経ちました
7階建のビルが倒れるような揺れと
関東大震災をはるかに超える地面の隆起
5mを超える津波
そして街を焼き尽くす炎に
私たちは大切な家族
かけがえのない思い出を
奪われました
終戦後の焼け野原に子供達を集めて
教科書も筆記用具も何ない中
それでも学ぶことを止めてはならないと
授業をし続けた先生がいらっしゃいます
その姿を目標に
我々教員の戦いが始まりました
数ヶ月間は私は学校に泊まり込み
今日いらしゃっている山崎先生は
ずっと車の中で寝泊まりしてお仕事をされました
災害現場には
その場で判断のできる責任者を派遣する
そしてできることは全てやれと指示する
仮にそれが法に触れるようなことであれば
法改正する
それが一国の首相の責任
このようなことが東日本大震災の際に言われました
この言葉の通り
支援を待つだけでは何も進まない
自分たちで行動を起こさないといけない
そう思って今日まで歩いてきました
『上から降ってくる復興計画には
そのまま乗っかるな
自分たちの街は自分たちで創る
そんな気持ちを持て』
生徒たちにはそう語りかけています
今被災地ではさまざまな教育の課題が
浮き彫りになっています
教育格差の問題であったり
教員不足の問題であったり
しかしこれは何も災害が原因で起こったことではなく
日本全体さらには世界全体に
潜在している問題です
これらの課題に主体的に取り組む生徒の育成に
今一番力を入れています
その中の柱と言える取り組みが
OECDとの共創なのです」
そのあと
2年生の長井さんが
「これからの輪島に思うこと」
同じく上野さんが
「OECD国際サミットの報告」
岡本先生が「未来へ向かう想い」
について報告をしました
能登はいるわいね
地震から 380 日目
豪雨から 116 日目
紅白歌合戦で輪島から歌ってくださった
坂本冬美さんからお便りが届きました
心のこもった
たいへん美しい文字でしたためられています
みなさまにもご披露申し上げます
「地元の皆様にも大勢お集まり頂き
温かい拍手で盛り上げてくださいましたこと
心より感謝申し上げます
度重なる困難を乗り越えられた
力強い握手と
何事にも挫けない笑顔に触れ
逆に私の方が希望や勇気を頂きました
さらには御陣乗太鼓保存会の皆様の
魂のこもった素晴らしい演奏で
『能登はいらんかいね』を
全国の皆様にお届けすることが出来
私にとりましても
忘れられない紅白となりました
・・・
三十四年前
ミュージックビデオ撮影で
輪島から珠洲の町を歩かせて頂き
その素晴らしい風景や
町の皆様の温かさに感動したことが
鮮明に思い出され
改めて目を覆うような光景に
地震の凄まじさ
水害の恐ろしさ
自然の脅威を痛感致しました
・・・
それではまた
輪島で歌わせて頂けます日まで
私も精進を重ねて参ります」
素晴らしい歌声と
その優しいお人柄に魅了されたこと
思い出しました
放送のあとに歌っていただいた「風に立つ」
冬美さん自身
悲しくてつらくてどうしようもないときに
つくっていただいた大切な曲だそうです
「朔風が吹いても
向かい風吹こうとも
たじろがずくじけずに
前だけ見つめ行くがいい
泥にまみれて涙流しても
こころに錦の花をもて
そうさ人生やるっきゃないさ」
以前このブログで
演歌は好きになれない
みたいなこと書きましたが
とんでもない
心に響きました
音楽にはジャンルなどない
すばらしいものはすばらしい
心からそう感じた瞬間でした
今
外では
御陣乗太鼓を思わせる
冬の雷が鳴り響いています
今日の【商売ことはじめ】
昭和23年
戦災で焼け野原となった博多の街に
小さな食料品店が生まれました
お店の名前は「ふくや」
戦時中の幼少期を韓国で過ごした店主は
そこでの庶民の食べ物「たらこのキムチ漬」
その味が忘れられず
味を再現し売り出します
なんだか祖国タイで見た
海辺の映画館が忘れられなくて
被災地の皆に見せてあげたいと
がんばっているナタ君みたいです
タラコとはすけとうだらの卵
昔
中国が明(みん)と呼ばれていた頃
その近海でよく獲れたことから
すけとうだらのことを
「明鯛(みんたい)」
と呼んでいました
「明鯛」と書いて「すけそう」とも読みます
もう漢検一級レベルですね
こうやって作られた「明鯛子」
店主は細々と商売をしながら
その製法を惜しみなく
博多の人々に伝えました
昭和50年
新幹線が博多まで延伸されることになったとき
博多名物として何を置こう?
そうだ!明太子だ!
こうして爆発的なヒット商品となるのでした
逆境の中でこそ新しいものが生まれます
今「街プロ」で生徒たちが作り出しているもの
この先どんな進化を遂げるか楽しみです
商売ことはじめ
地震から 379 日目
豪雨から 115 日目
NHK大河ドラマ「べらぼう」
昨日は蔦屋重三郎と平賀源内の
出会いのシーンが描かれていました
平賀源内といえば
エレキテルを作った人と
学生時代に学びましたが
そもそもエレキテルが何かもわからず
ピップエレキバンみたいなものだろうと
勝手に解釈していました
当時は今みたいに
Google先生とかYahoo先生がいないので
自分で調べる術もなく
そこで40年以上ぶりに調べてみると
なるほど発電機なのですね
しかも源内オリジナルではなく
西洋にその原型がありました
しかも西洋では
電気治療機として使用されていたとか
エレキバンもあながち
間違いではないなと
エレキテルを現在の生活で使っている方は
皆無かと心得ますが
源内が始めたことで
現在もなお続いているものがあります
あるお店の店主から相談を受けます
「こんなに暑くちゃ商売あがってりでぃ」
「じゃあよ こうするのはどうだい?
昔から丑の日にゃ「う」のつくもんを喰うと
からだにいいって云うじゃねえか
そしたらよ
土用の丑の日に「ウナギ」を喰えば精がつくって
世間に宣伝すりゃいいんだよ
べらぼうめ」
源内は江戸時代にすでに現代の
「恵方巻き」商戦や
「ブラックフライデー」商戦のようなものを
仕掛けていたんですね
源内のアイデアで始まった
土用の丑の日のウナギ喰いの習慣
今でも脈々と続いています
このように今は当たり前であっても
その発祥を調べてみると
意外な物語が流れていたりします
「街プロ」の参考にもなるので
これから少しずつ紹介してみようと思います
調理室に水が来た!
地震から 378 日目
豪雨から 114 日目
先日一年ぶりに調理室が通水しました
家庭科の山上先生からの報告です
水が出た瞬間「おおーぉ〜」という歓声があがりました
当たり前のことができる喜びを生徒たちと分かち合いました
この間いろいろ工夫して調理した経験は
彼らにとって生きる力になると信じています
授業後「先生〜ありがとう〜」と笑顔に去る後ろ姿に
教職のやりがいを感じました
これまで長い間調整してくださった
教育委員会の方々
本当にありがとうございました
今日は成人式2日目
今年成人になられた方々です
私が校長になって
初めて卒業証書を手渡した生徒たちです
教頭時代1年生の時に授業を担当しました
明るくて元気で楽しい学年でした
2年生になる時に転勤となりますがその時
「校長になって来年帰って来てね」
と言ってくれた生徒たちです
約束どおり卒業式の日に
送り出すことができたのです
みんな凛々しいイケメンですね
「先生俺約束守ってます」
と声かけしてくれた生徒が…
彼は卒業時に
「俺ユーチューバーになります!」
頑張ってます
「時事ネタれいれい」で検索を
輪島高校の当時の担任の担任の先生方からの
ビデオメッセージも流れました
みんなとっても綺麗です
今日も昨日に引き続き
プリプリの京子ちゃんと
TUBEの角野さんと一緒に演奏です
演奏前に京子ちゃんから
「頑張ろうね」ってメンバーにガッツポーズ
被災地に来てくださる著名人の方は
どの方も偉ぶったところが全くなく
皆さん本当に優しくお声をかけてくださいます