2025年7月の記事一覧
天からの思いがつまった贈り物
地震から 573 日目
豪雨から 309 日目
昨年秋
東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し
東京科学大学が誕生しました
学院や学部の垣根を越えて
共に学び合うスタイルの授業が
展開されています
もともと医学の分野には
インターディシプリナリーアプローチが
取り入れられていて
そういった意味では学際的な学びに
親和性が高いと思われます
インターディシプリナリー
あるいは
マルチディシプリナリーとも言いますが
多くの専門家がチームを作り
それぞれの視点から議論しながら
課題の解決に向かうアプローチです
具体的には
医師 看護師 薬剤師 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士
などが連携し
患者の病状や状態に合わせた
治療やリハビリテーションを提供します
こういったスタイルの授業は
高校でも求められていて
そのための教科横断型の授業を
本校でも推進しています
今年は必ず1人1時間は
他の教科の先生とコラボした授業を行うように
とお願いしています
1学期中に実践された事例は2件だけでしたが
今先生方はアイデアをしぼっていることと思います
東京科学大学の研究では
「社会は問題に名前がついて初めて動く」
ということに気づいたとする発表があったそうです
「発達障害や産後うつなど
名前がつくまでは
気のせいとか怠けと捉えられていた」
なるほど
クリームソーダの
アイスにソーダが染み込んで
緑色にシャリシャリになったあそこ
あれ大好きなんですけど
名前つければ売れるんじゃないでしょうか
うちの『晴れ女』は
「医者に不調を訴えると
昔は全部ストレスで片付けられたんに
最近は更年期って病名つけられる」
と憤慨しています
※最近このブログを読み始めてくださった方へ
『晴れ女』というのはうちの美しい妻です
本人曰く特技が『晴れ女』なのだそうです
「アメリカ人って
どんな個性的なスタイルや顔立ちであっても
他人に妻を紹介するときは
Beautiful Wife って言うのよ」
が口癖です
以前より本校野球部を応援してくださっている
富山県在住の 北島 嘉孝 様より
貴重なファイルの贈り物をいただきました
生徒玄関に置いてあるので
欲しい生徒は持って行ってください
北島様は先日の野球部の津幡高校戦にも
見にきてくださり
その時の様子を
こんなふうに綴ってくださいました
「津幡も地震の爪痕が残る地
両校とも頑張れと言う思いで観戦していました
自身地元にて高校野球の指導をしていました
その時生徒に『言い訳は成長を妨げる』
を強く伝えていました
輪島高校も
グラウンドが一部しか使えないことを
言い訳にせずできることをする
内野守備の徹底をしていたことに感心しました
指導において三振やミスをしたときに
『下を向くな下を向けばまた同じ失敗を繰り返す』
を伝えていました
津幡戦の輪島の選手
ミスやアウトになっても元気よく前を向いていました
そして9回裏
追い詰められた雰囲気の中のホームラン
一番声を出してチームを牽引していた坂口選手に
こういう物語が用意されていたのかと思いました
9回三振した選手
次の打者にハイタッチをして思いを伝えていた
その思いがつながったレフトへの飛球
それは応援に来れなかった方々や
震災などで亡くなった方の青い空
天からの思いが詰まった
輪島高校への贈り物かと思いました
その贈り物を
坂口選手が代表として受け取ったのだと
いろいろな指導方法を試行錯誤してきて
成功する方法は十人十色
失敗する人は十人三色の傾向があると思いました
勉強において
成績が良い人は各自分に合ったやり方でしているが
成績が悪いと授業の後で覚えると思ったり
とりあえずノートを書くだけで
見直さないノート
見直せないノートを書いていたりと共通点があり
野球においても失敗した人には共通点があり
その共通点を徹底的に削除した結果が「下を向くな」でした
恥ずかしくて下を向きたくなる気持ちはわかる
そこを耐えたら次の結果が変わるかもしれない
どうしても下を向きたかったら上を向け
そうしたら前を向ける
と伝えていました
そのような野球の技術以外も
徹底されていた輪島高校の選手には
敗戦とはいえ応援して気持ち良い感覚が残りました
試合後選手のように涙を流した監督
生徒たちと一緒になれる大人が近くにいる輪島高校生徒さんは
改めて幸せなひとときを過ごしているのだなと思いました
いつもにこやかに対応してくださる事務員さんも含め
輪島高校に携わるすべての人に
今後の健康と幸あること祈願いたします」