2025年9月の記事一覧

ことりのさえずりなぜピーチクパーチク?

地震から 618 日目

豪雨から 354 日目

 

被災地では

住むところをなくし

引っ越さざるを得ない教員が多くいて

全国的に教員の成り手が不足している中

一層教員不足が進んでいます

 

そんな状況を遠隔授業で解決すべく

県教委では機材を導入してくださいました

 

 

 

 

 

 

家庭科の山上佳織先生が

門前高校と繋いで

輪島高校から授業の配信です

 

 

 

 

 

 

今日は

「命を守るためには

 どんな住まいがいいのだろうか」

家の模型を造り

揺れを確認したあと

地震に強い家について

グループでアイデアを出し合いました

 

門前高校の教室の様子を

モニターで確認でき

高性能のマイクで

教室の後ろの方の生徒のつぶやきも

しっかり配信側まで聞こえてきます

 

半島の最先端の小さな取り組みが

今後全世界で起こってくる

教員不足の問題への解決策の

糸口となります

まさに世界の最先端

そして未来を見据えています

 

今日は2回目の授業でしたが

1回目の問題点を踏まえ

格段に良くなっていることを実感できます

 

私は配信側で視聴していましたが

生徒のつぶやきが英語に聞こえました

 

マイクの機能または設定に

課題がありそうです

 

もしかして英語の特性に特化した

設定になっているのでは?

 

英語は「cap」「cat」「desk」など

子音で終わる単語が多いのですが

日本語で発音すると

「キャッpu」「キャッto」「デスku 」

のように必ず最後に母音がつきます

 

このことにより

はじめて英語を聞いた江戸っ子たちは

「p」「t」「k」の子音が

やたらと耳についたそうです

「なんでぇ!なんでぇ!毛唐め!

 ptkptk

 訳のわかんねぇことさえずりやがって」

 

『さえずる』という言葉は

現在は小鳥の鳴き声に特化して使われますが

当時は訳の分からない言葉を話す

人間に対して使われる言葉でした

 

ところが江戸っ子は

慣れない子音だけの発音がうまくできず

どうしても母音をつけて発音してしまうのでした

 

本人はptkptkと

英語っぽく発音しているつもりでも

ピーチクパーチク

と発音してしまいます

 

これが

小鳥のさえずりを

ピーチクパーチクと表現する

語源となりました

 

今回使用した機材はアメリカ製です

つまり子音を中心に聞き取り

子音を強調して再生する

おそらくそのように

開発されたのではないかと思います

母音が多くアクセントの少ない平坦な

日本語に特化したシステムが

開発されるといいなと思います

 

 


【ぼうさいこくたいでのであいそのに】

「ぼうさいこくたい」で出逢った

素敵なボランティアのみなさんを

紹介するコーナー

 

難民を助ける会 ARR Japan の

山形 真紀 さま 

 

 

 

 

 

 

注目すべきは外国人被災者支援です

実は輪島高校避難所にもひとりいました

日本語も英語もできないベトナム人青年

さぞ心細かったことと思います

ポツンとひとり避難所の隅っこに

うずくまっていました

ときおり私も

翻訳機を持って行き

ベトナム語でお話したのですが

そんなに時間を割けるわけもなく・・・

どうなったんだろう?

ずっと気になっています

 

 

 


本校卒業生で早稲田大学名誉教授の 木棚 照一 様 

奥様のまり子さまより

書籍の寄贈をいただきました

 

 

 

 

 

 

「80日間世界一周 80万円」

という新聞広告から始まった

世界一周クルーズ

ご自身の船旅の生活を

正確かつ詳細に記録したもので

今後の人生を考えさせてくれる一冊です

 

照一先生は高校時代

修学旅行をキャンセルして

大学入試の参考書を買われ

自己研鑽に励まれたそうです

 

後輩たちへの

「能登の復興と勉強に邁進せよ」

というエールとともに

贈っていただきました

 

図書室や学級文庫そして移動図書館にも

置かせていただきます

 

またご希望の方には差し上げますので

学校までご連絡ください