2024年5月の記事一覧
県の復興計画
142日目
能登半島地震からの復興計画が
県により示されました
「能登が示す、ふるさとの未来」
をスローガンに
「創造的復興の実現に向けた羅針盤」
と位置付けられています
「創造的復興」とは
「単に被災前の姿に復元するのではなく
元々あった課題を踏まえ
未来思考に立って
以前よりも良い状態へ持っていく」
こと
13の分野で
プロジェクトが立ち上げられましたが
そのうちのひとつ
「能登に誇りと愛着が持てるような
『学び』の場づくり」
に着目しました
国内外の生徒と課題解決型学習を進める
創造的復興計画の推進を目指します
まさに「街プロ」で取り組んでいるもので
今後一層前向きに進んでいく
大きな支えとなりそうです
東日本大震災の復興計画では
結果的に被災地から都市部へ出た人たちを
復興の主体として巻き込めなかった
という反省があるそうです
私が卒業式でいつか帰って来いと呼びかけた
「一旦輪島を離れるみんな」の
力が必要なようです
復興プランには
関係人口の拡大を視野に
「都市と地方を行き来する
2地域居住の推進」
なども盛り込まれています
今日は
避難訓練を行いました
例年だと
時刻や被災箇所を直前まで知らさずに行うなど
より実際を想定した訓練を
目指していましたが
今年はそんなリアルは追及しませんでした
何よりも自分達自身
イヤというほど体験しているし
悲しいことを思い出すかもしれない
形通り避難場所の確認に留めました
とはいえ
余震の心配はまだまだ続くし
学校の危険箇所の修繕も進んでいません
一人ひとりが自分の命を守る
意識が必要です
最後にいいお話
先日3年生の岸野望さんが
崖の下に倒れていた方を発見
動けなくなっていたところを
助け上げて避難所まで
連れて行ってあげたそうです
崖に落ちて2時間以上経過
警察犬も出動準備しており
倒れた方も
このまま誰にも見つけられずに…
との思いもあったそうです
元気になられた今日
お礼に学校までお越しくださいました
おかえり!まれちゃん
141日目
高校総体総文の壮行式を行いました
練習場所もままならぬ中
それぞれの部活動で
工夫を凝らしながら
練習を重ねて来ました
運動部で出場するのは
陸上 男子バレー 男子バスケ
ソフトテニス サッカー 卓球
バドミントン 剣道
です
一方文化部は
吹奏楽 美術 箏曲 和太鼓
アントレプレナー同好会の
みなさんです
それぞれに力を発揮して来てください
野球部が力強いエールを送ってくれました
そしてなんと
そんなみんなの激励に
今日はドラマの設定では本校卒業生
まれちゃんがかけつけて下さいました
お姉さんの土屋炎伽さん
弟さんで声優の土屋神葉さん
といっしょに
3人姉弟でおこしくださいました
ありがとうございます
質問に丁寧にお答えくださり
握手してもらった男子生徒はメロメロ
女子生徒も「かわいい~」の連発でした
まれちゃんはドラマの設定では
祭り好きで太鼓の名手
和太鼓部の生徒といっしょに
見事なばちさばきを披露してくれました
話題のフォトブック「たおリズム」に
メッセージを書いて
贈ってくださいました
正面玄関に
大切に飾らせていただきます
昨年誕生した赤ちゃんも
連れてきてくださいました
さすが大物の片鱗です
可愛い笑い声で
女子高生たちを
とりこにしていました
選手たちは大きな力をいただきました
きっと活躍してくれることと思います
世界農業遺産千枚田の田植えです
140日目
爽やかな風そよぐ5月
透き通るような日本海を背に
JRC部の生徒たちが
田植えボランティアに参加しました
JRC部とは
Junior Red Cross(青少年赤十字)
地域のボランティア活動に
積極的に参加しています
千枚田は
奥能登で一番高い山
高州山の地滑りによってできた
特殊な地形を利用して作った
美しい棚田で
一枚の平均が1.6坪と
非常に小さな田んぼの集まりです
こんな逸話が残っています
ある若者が本当に千枚あるか
数えてみたそうな
起伏が激しく
汗だくになってきたので
途中で着ていた蓑を
脱ぎ捨てたんじゃと
実際に数えると999枚で1枚足らない
何度数えても1枚足らない
日も暮れてきたので
あきらめて帰ろうと
途中で脱ぎ捨てた蓑を拾い上げると
なんとその下に1枚の田んぼが
隠れておったんじゃ
そのくらい1枚1枚が小さな田んぼです
地震直前には実際1,004枚の
田んぼがあったそうです
地震で崩れたところもあるかも
私が子供の頃は2,146枚あったと記憶しています
震災後初めて千枚田に足を運びました
途中凄惨な地震の爪痕を目の当たりに
道路が大きく波打っています
こんな大きいまんまるい石
どっから来たんだろ
水平線に見えるのは
「観音崎」という岬です
観音様が仰向けに横たわっている
その横顔に見えることから
「観音崎」という名前なのですが
地震ですっかり崩れてしまって
観音様には見えません
青酸カリの話
139日目
とある大学で青酸カリが紛失
もしくは記載漏れとの報道がありました
今日のブログには
「死」に関する記述があります
嫌な人は読まないでください
また私の記憶を頼りに書いたもので
実際に実験した訳ではありませんし
出典が明らかではない情報も多いです
話のネタ程度に読んでいただけると
私も大学の頃
青酸カリを日常的に使用する
研究室にいましたので
多少の知識があります
報道によると
紛失した総量は50g
160人分の致死量に相当するのだとか
あれあれ?
青酸カリの致死量はたしか0.1g
500人分では?と思い
いろいろ調べてみると
文献によって
0.1gから0.3g
うーん開きがあるのですね
0.1gで耳かき半分くらいだったから
0.3gだと耳かき山盛りか
青酸カリを用いたミステリーには
いろいろありますが
口紅に忍ばせておいて
塗った瞬間
ウッてなるパターン
でもこれはありえません
耳かき山盛の白い粉に塗れた口紅
見ればおかしいって気づくでしょ
万が一慌てていてきづかなかったにしても
耳かき山盛りって
どんな口のデカさですか
オバQか
そう考えると
コーヒーカップのふちに…
これも実際にはありえませんね
そもそも
青酸カリ中毒のメカニズムを知れば
皮膚についたくらいでは
死なないことがわかります
青酸カリ中毒の死因は
窒息です
えっ?
薬を飲んでどうして窒息?
青酸カリが胃に入ると
シアン化水素というガスが発生します
コーラを飲むと
シュワシュワと炭酸ガスが発生して
ゲップが出るのと同じしくみです
化学的には「弱酸の遊離」といいます
発生したシアン化水素ガスが
肺に入り赤血球のヘモグロビンに
ピタッとくっつきます
ヘモグロビンは
酸素を全身に送る役割をしていますが
それができなくなるわけです
つまり窒息死
即死ではなく
苦しむ時間が長いと予測されます
青酸カリを飲まされた被害者が
口から血をタラリ
窒息死ならこれもないでしょ
いえいえ
これはあり得るのだそうです
酸素不足を感知した脳が
肺に向かって
「酸素が足らん!もっと吸え!」
肺は
「ちゃんと吸ってますけど」
「嘘つけ!サボるな!」
「サボってませんて」
こんなやりとりがあるかどうかは
わかりませんが
やがて理不尽な要求に肺胞が破裂
私の研究室の冷蔵庫には
生卵が常備されていました
胃で発生したシアン化水素を
吸収する性質があるそうで
青酸中毒が疑われる場合は
直ちに飲ませろと
言い伝えられていました
あと研究室には
いつもほんのり
アーモンドの香りが漂っていました
そう
アーモンドの香りの素は
微量に含まれている青酸
救急救命する際に
口元からアーモンド臭がしたら
人工呼吸はやめて
心臓マッサージだけにするそうです
もしも青酸中毒だった場合
いっしょにシアン化水素を
吸ってしまう恐れがあるからです
そんなこんなの青酸カリ
あと解毒剤の話とか
コアラの大好きなユーカリの話とか
まだまだ授業のネタとしては
事欠きませんが
今回の件
盗まれたのではなく
処分したのを記載漏れした
であることをお祈りします
震災が結ぶ絆
137日目
令和9年
石川県を会場に
全国高等学校総合文化祭が
開催されます
生徒準備委員による活動も開始されました
https://ishikawa-koubunren.jp/news/entry-10917.html
現在
県内の高校で分担して
日本全国各都道府県を形どった灯篭を製作して
全国からの高校生のみなさんを
おもてなしする準備をすすめています
輪島高校が担当するのは
何かの縁でしょうか
阪神淡路大震災を経験された兵庫県
今回も多くの方から支援をいただいております
淡路島も作っています
今回被害の大きかった
美術室に置かれていましたが
崩れたものの下敷きになりながらも
なんとか原型を留めていましたので
少々骨組みを組み直しました
全国の高校の文化部のみなさん
お待ちしています
お楽しみに
今日も内灘高校へ生徒が集まって来ます
ビジネスコースの3年生で
テストが行われました
本校では昨年度より
中間テストを廃止しましたが
科目によっては
必要に応じてテストを実施しています
輪島高校から先生が問題用紙を運び
内灘高校でも本校と同じ緊張感です