2024年8月の記事一覧
よしニ本!ダメみっつ!
229日目
8月16日
玉音放送から一夜明けて
当時の人々はどんな思いで
この日の朝を迎えたのでしょう
妻や子どもを守るために
玉砕を覚悟しながら生き残った方は
なんで自分だけという
思いになったかもしれないし
それは今回の地震でも
同じ思いをした方が大勢いらっしゃいました
戦争に負けて属国になったら
鬼畜米英に酷い仕打ちを受けると
教え込まれていた方は
さぞ怖い思いをされただろうし
あるいは
やっと戦争が終わったと
晴れやかな気持ちだったのか
いずれにせよ
アメリカが中心となり
戦後の国づくりを
民主的に行ってくれました
基地問題などは残りますが
少なくとも心配された
妻や子どもたちが
皆殺しになるようなことは
ありませんでした
そう考えると
戦時中の情報統制って
本当におそろしいものです
「あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら」で
特攻兵が野球をしているシーンがありましたが
あれ?敵国のスポーツは禁止されていたのでは?
とふと思いました
「ストライク」「ボール」のコールも
「よし!」「ダメ!」と
言い直させられたと聞いたことがあります
あ
ということはプレイそのものは
禁止されていなかったのか
打ちごろのタマに対して
アメリカでは「打て」と
見逃した打者にハッパをかける「ストライク」
それに対して日本では
投げた投手を褒め称える「よし!」
国民性の違いが表れていて面白いです
ただこの戦時中の英語禁止令
これも覆す発見を去年しました
本校が創立百周年を迎えるということで
過去の時間割を調べていたのです
すると
きちんと英語を学んでいました
それどころか
発音 綴字 聞方 話方 作文 読書 文法 書取 暗唱 習字
の十技能に分かれてがっつりと
現在は
聞くこと 読むこと 話すこと 書くこと
の4技能で評価されていますので
それよりさらに細かくしかも力を入れて
英語を学んでいたことになります
アメリカと戦うための情報収集に不可欠ということで
文部省からの通知に従っていたそうです
目的はどうあれ
他国の言葉を学ぶということは楽しいものです
文化の違いなども読み解けて面白いです
例えば91という数字を
日本語では「9個の10と1」と表しますが
フランス語では
quatre vingt onze
「4個の20と11」と表します
なんでわざわざそんなややこしい数え方を
という気がしますが
何か文化的な理由があるのでしょう
今度調べてみたい気がします
フランス語とスペイン語とイタリア語は
いずれもラテン語をルーツに持つ
兄弟言語です
フランス人とスペイン人とイタリア人が
それぞれ母国語で話すと
ちゃんとお互いに理解できて
会話が成立するんだそうです
ヨーロッパには
トリリンガル(3ヶ国語話者)や
マルチリンガル(多国語話者)が多いのは
そういった要素も多分にあると思います
日本人だって東京人と大阪人と石川人が
それぞれの母国語で話しても
会話が成立しますもんね
ちなみに東京人と大阪人と石川人を区別するには
四季の名前を言ってもらうといいそうです
はる なつ あき ふゆ
にアクセントがあるのが東京人
大阪人は全く逆で
はる なつ あき ふゆ
にアクセントがあります
石川人は全てあたま
はる なつ あき ふゆ
です
さて明日17日(土)
「街プロ」花火班が
被災した市民を元気づけるため
今年の輪島大祭に花火を打ち上げるための
募金活動を行います
9:00〜11:00 金沢駅
13:00〜19:00 しいのき迎賓館です
どうかご協力をお願いします
クラウドファンディングの方も
引き続きお願いしています
https://camp-fire.jp/projects/view/778271?utm_source=qr_code
日本の一番長い日
228日目
今日は終戦記念日
8月は
6日広島平和記念日
9日ながさき平和の日
12日日航機墜落事故
15日終戦記念日と
なぜか3日おきに命について考える日が訪れます
62日目のブログで紹介した
本校の卒業式に来てくださった
Lilかんさいの嶋﨑斗亜さんが出演する映画
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
いつか見に行こうと思いつつ
気がついたら公開が終わってしまっていたのですが
今 Amazon Prime で見れるようになっていて
終戦記念日の今日
ゆっくり見てみることにしました
さわりだけ見てこのブログ書いています
高校の国語教師として働きながら
小説を書いていらっしゃる
汐見夏衛さんの小説を映画化したものです
福原遥さん演じる
親や学校すべてにイライラしてばかりの高校生の百合が
1945年の6月…戦時中の日本にタイムスリップする物語
そこで出逢った青年の誠実さや優しさにどんどん惹かれていきます
でも彼は特攻隊員で程なく命がけで戦地に飛ぶ運命でした
人を愛すること
大切に思うこと
共に生きること
今では当たり前のことが許されなかった時代に出逢ったふたり
主役の特攻隊員役の彼
どこかで見たことがあると思ったら
大好きな有村架純さんと
「中学聖日記」で共演していた
水上恒司さんではありませんか
確か高校時代は野球部でしたよね
劇中キャッチボールのシーンで
美しいフォームで投げていました
映画のラストを
福山雅治さんが書き下ろした
壮大なバラード「想望」が飾るそうです
それも楽しみです
お盆休みも今日で終わり
明日から学校が始まります
生徒が未来を見据え歩き出すための
さまざまな仕掛けをしていきます!
まずは能登笑顔プロジェクト
関西お笑いツアー
9月14 日(土)〜15日(日)
大阪のおもろい高校生たちが
みんなを笑かしに
招待してくださいます
詳しくは後期補習の時に案内しますね
それから8月能登スクール
10月グローバルフォーラム
12月教師&生徒サミットの一連のワークショップ
12月にパリで行われるサミットに行きましょう
パリへの渡航費宿泊費はかかりません
希望する生徒で能登スクールへの参加を
まだ申し込んでいない人は
即ご連絡を
今日はOECD「教育とスキルの未来2030 」プロジェクトの
オンラインワークショップに参加しました
主宰されているのは
愛知教育大学教職大学院の中村賢治さん
東京学芸大学教職大学院の福本莉佳子さん
ウクライナで小学校教師をされているAnnaさんの話を聞いて
「緊急時における教師のマインドセット」を考えようと
今回企画されたのだそうです
頼もしい限りです
Annaさんは「どんな時も学びを止めない」と
核シェルターの中で教え続けていらっしゃるそうです
一度お話しを伺ってみたいと思います
お盆の帰省に考える
227日目
お盆を迎え
帰省して来た卒業生たちが学校を訪ねてくれます
今日来た彼女は
ご家族が亡くなった場所にお花を手向けた後で
寄ってくれました
下敷きとなった家の外で1月4日まで暮らし
5日には進学が決まっていた関東の方へ
行ってしまっていたので
それ以来になります
元気そうな顔を見た瞬間
涙が出そうになるのを
必死でこらえました
今でも地震警報の音を聴くと
フラッシュバックして
怖くてたまらないそうです
あとで飾ったお花を見に行き
そっと手を合わせました
時折卒業生が来る他は
先生方もお休みなので
学校はいたって静かです
お盆休みはその昔
奉公に出ていた若者が
お正月と年2回だけ
いとまをもらい
ふるさとに帰っていた
名残なんだとか
大晦日に第九を歌うのも
楽団員が帰省するための旅費を稼ぐ
チャリティーコンサートが始まりだった
という説があります
もうひとつの説は
戦地へ赴く卒業生のために
12月に繰り上げた卒業式で
歌われたのがこの曲だった
というものです
いずれにせよ
その当時の方の思いが
込められているのですね
現在当たり前にあるもの
でもそれを始めた方には
それぞれの思いがありそして
一人ひとりの人生があった
そんなことふと考えてしまうようになったのは
地震によってもたらされた
私自身の心のありようの変化です
そしてあらゆるものは
ずっとそこに存在していた訳ではなく
ある時誰かが始めたもの
東京にこれだけの人口が集中しているのも
長い日本の歴史から見ると
ごく最近のこと
帰省ラッシュのニュースを見るたび
こんなに人がいるんだと驚き
そして同時に
もし今回のような地震がおこったらと考えると
怖くてたまりません
みなさんどうか
ご自分の命はご自分で守る覚悟を
そして3日間自力で生き延びるための準備を
東京への一極集中も考える時期に来ている
そんな気がしてなりません
先日本校生徒も参加して行われた
アントレプレナー発表会で
コメンテーターの方がおっしゃっていた
「都会vs地方という二項対立は
我々の世代で終わりにしませんか」
という言葉が胸に刺さっています
時を越えて
226日目
拝啓
一日も速く心穏やかな心穏やかな生活が戻れます事とご多幸、ご健康があります事を心から謹んで深くお祈り申し上げます
群馬南消印の支援者からの
励ましのお便りをいただきました
日付を見ると
1945.8.15
日本の一番長い日からです
時を越えての励まし
本当にありがとうございます
日本はあの戦争から立ち上がったのだから
きっと自分たちも・・・
思いを新たにしました
今日からお盆です
東京や金沢では7月に行いますが
輪島では8月です
例年ですと
墓の掃除を済ませているところですが
今年は
倒れたよそんちのお墓を
踏みつけて行かないと
我が家の墓へは辿り着けないという
たいへん罰当たりなシチュエーションです
お盆に帰って来たご先祖様も
「ダメだこりゃ!」って
きっと戻っていくと思います
そういうことでお墓参りはなしです
お盆の期間中
輪島では「三夜踊り」という
盆踊りが行われています
輪島市の無形民族文化財に指定されている
この踊りはおよそ1100年前から伝わります
老若男女が先祖の霊を慰めるために
三日三晩境内で踊り明かしたのが
その始まりとされています
男は女装し女は男装して
大きな菅笠で顔を隠して踊ります
明治の河井町の大火での自粛
戦争による中断など
数々の危機に瀕しながらも
昭和38年には水害復興を祈念して
輪島川の中央に櫓を組み
いろは橋と新橋という
ふたつの大きな橋を繋いだ
2000人余りの踊り手による
踊りの輪ができたそうです
今年度は
地震で亡くなられた方々の慰霊のため
残された方々に少しでも前を向いてもらえるよう
そして地域の大事な文化を次の世代に伝えるため
以下の通り開催されます
日時:8 月14 日(水) 19:00 ~ 21:00
会場:輪島キリコ会館駐車場
変わり果てた故郷へ帰省されたみなさん
ぜひご参加ください
晴れ女
225日目
妻に「特技は?」と訊くと
「晴れ女!」と答えます
特技が晴れ女って何やそれ?
って気がしますし
「世の中はあなた中心に
天気が決まる訳ではありません」
と言うて聞かせても
一緒に出かけると必ず晴れますし
(「大概」ではなく「必ず」)
そもそも雨の日に出かける確率
そのものが低いのですが
雨が降ってきても
「今から祈るわ」
と言って祈り出すと
やがて雨があがるので
(祈りが通じるまでに一日かかることはあります)
ぐうの音も出ません
友だちに雨女もいるようで
ふたりで出かけたらどうなるか尋ねたら
「晴れることの方が多いから
私の方が少しパワーが強いかも」
だそうです
大勢の晴れ女と雨女が集まる野外フェスは?
と尋ねると
「多数決かな」
そういうことにしておきます
さて待望のペルセウス座流星群
雲が広がっていて観測不能です
晴れ女は爆睡中で
どうやら
力を発揮する気はなさそうです
みなさんのところはどうでしょうか?
数こそ多くはないものの
ここ数日間は見れるそうなので
晴れた夜に再挑戦です
焼け落ちた朝市通りの夜は
灯りがなく漆黒の闇で
遮る建物ひとつなく
今絶好の星空観測スポットです