2025年4月の記事一覧
てんやわんやって
地震から 459 日目
豪雨から 195 日目
4月3日
先生方は新年度の準備にてんやわんやです
てんやわんやって何?
不思議なことば
気になったので調べてみたら
「てんやわんや」の語源は
「手に手に」を意味する「てんでん」と
関西方言で「むちゃくちゃ」を意味する「わや」
が結合した言葉です
江戸時代からある言葉ですが
獅子文六の新聞小説によって
広く一般に使われるようになったそうです
昨年の文化祭の際に
軽トラ市でお世話になった
舩坂木工株式会社の代表取締役社長
舩坂 誠司 様が再び学校を訪れてくださり
たくさんの支援金をくださいました
生徒の「街プロ」の活動費として
有効に活用させていただきます
本当にありがとうございました
【今日のじょーおこらいえ】
校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は「人生を一日に例えると」
「自分の年齢を3で割った数が
人生を1日に例えたときに
何時ごろを生きているのかを表している
と書かれた校長先生のブログを見ました
私もやってみたところ今は17歳
3で割ると5.66…なので
大体午前5時半ごろを生きていることになります
こう考えてみると
私はまだ始まったばかりなんだなと思います
これから時間が経つにつれ
とうとう私にも受験といった
人生が大きく変わるであろうイベントが近づいてきます
その頃にはもう18歳なので
1日に例えると午前6時
まもなく目覚めようとしている時間です
輝かしい気持ちで
目覚めることができたらいいなと思います
そのためにも受験までに自分にできることを精一杯やります
今から始めても受験までは人生の1日にしたら
あと30分もないので
人生の1分1秒を大切に生きたいと思いました
1日は24時間ですが
私の人生は1日では収まりきらないくらい
長生きして健康で充実した生活を送りたいです
24 × 3 = 72 72歳
時間が経つのはあっという間なので
すぐにその時が来てしまうかもしれません
良い体作りのためにもまず散歩でもしてみようかな」
私は60歳
3で割ると20つまり夜の8時
仕事を終えて帰ろうとしたけど
やり残したことがあって
学校に戻ってきた感じでしょうか
働き方改革でいうと
あまり推奨されませんが
未来を創る仕事のアディショナルタイムをいただき
多忙ではありますが多忙感は全くありません
大河ドラマ「べらぼう」に登場する田沼意次
賄賂政治のイメージがありますが
最近の研究ではその評価が変わりつつあります
大変仕事に熱心で
1ヶ月のうち20日間は
江戸城に泊まり込んで
仕事をしていたほど
身を粉にして江戸幕府の財政の立て直しに
奔走していたそうです
でも発災直後の能登地区の役場の方々は
それ以上でしたね
【被災地に電気が灯るまで】第12回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
第11回までに
「ボルタの電堆」の発見の歴史について
説明しました
今日からしばらく
「ボルタの電堆」では何が起こっているのか
化学的に説明します
頑張って説明するので
化学嫌いのみんなもついてきてね
この世の全ての物質は原子からできています
原子は中心にある原子核と
その周りをうろちょろしている電子からなります
原子核の中には
プラスの電気を持つ「陽子」があります
「陽子」を何個持つかで
その原子の種類が決まります
たとえば陽子を1個持つ原子は水素原子
陽子を6個持つのが炭素原子という具合にです
原子核の周りをウロチョロしている電子は
マイナスの電気を持っています
電気的には「同じもの同士」は反発しあい
「違うもの同士は引き合います
マイナスの電気を持つ電子は
プラスの電気を持つ原子核に引きつけられています
と同時に同じマイナスの電気を持つ電子同士は
お互いに離れようとしながらウロチョロしています
さて今日の説明の中に
明らかにおかしい部分があるのですが
気づいた方いらっしゃいますか?
この指とまれにとまれない子
地震から 458 日目
豪雨から 194 日目
今日は石川県高等学校長協会の会議がありました
協会の会長は金沢泉丘高校の岡橋勇侍校長先生
岡橋先生の初任校は輪島高校
発災以来ずっと被災地に心を寄せてくださっています
とにかく話題が豊富な方で
いつも涙あり笑いありのご挨拶をくださいます
今日最も心に残ったのは
「この指とまれにとまれない子」
を大切にしようというお話
「この指とまれ」と言ったとき
輪に入れずにポツンといる子
私が教師を志した気持ちを思い出させてくれました
大学生の時
塾の講師のバイトをしていた頃の話です
いわゆる進学校を受験する中三生の担当は
優秀な医学生のバイト
私は勉強も部活も好きではない
親に言われてイヤイヤ来ているような
学校に行くのもイヤな
この指にとまれない子たちのクラスでした
それでも
「先生ちょっと勉強好きになったよ」
とか言ってくれるようになって
受験の2日前
「高校行ったら部活にも入ってみようかな」
「先生明日も塾来るね」
「最後まで教えてね」
と別れたのでした
ところがその子たちとは
二度と会うことができませんでした
あくる日塾へ行くと
「その子たちのクラスは今日は休みにしました」
家で勉強しなさいと帰したみたいです
受験前日はいわゆるトップクラスの子に
全勢力を注ぐのが塾の経営方針でした
それ以来
指にとまれない子のために何かしたい
教職の道を志すようになったのでした
【被災地に電気が灯るまで】第11回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
第10回では
「ボルタの電堆」が人類初の電池であるとして
掲載している教科書があること
しかしそれには問題があるということを書きました
今日はどこに問題があるのか学んでいきましょう
「オーパーツ」
それは時代や文化に合わない
「場違いな遺物」や「人工物」のこと
たとえば
ボリビアのエルフェルテ遺跡にある
UFOの発射基地らしき遺跡
https://corona.shin-dream-music.com/participation-alien/
実際には宗教施設ではないかと言われています
たとえばラスコー洞窟の壁画
https://newt.net/fra/mag-887644122960
壁画自体はこの時代にあったとしても
特段不思議はないのですが
謎その1は
洞窟の奥深く酸素の薄いところに描かれていること
酸素不足の朦朧とした状態で描いたから
これだけ芸術的な作品に仕上がったのだ
という説もありますが
謎その2は
洞窟の奥深く真っ暗な場所に描かれていること
すすが全くついてなくて
火を焚いた痕跡がないのです
電気でもあれば別ですが
いずれにせよ
外に出て狩りをしてなんぼの時代に
真っ暗な洞窟にこもってこの作品を仕上げた人は
人類初の引きこもりでは?とも言われています
「3年寝太郎」のように
大器晩成の物語もあることだし
同じ内容を同じ学年で学ぶ今の教育システム
見直してもいいんじゃないかなと
個人的には思っています
たとえばツタンカーメンの黄金のマスク
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2318/
金箔を叩いて薄くして貼り付けたと思われますが
電気を使って金メッキしたような美しさです
この時代に電気があったはずもないし…
電気がないと無理なような
たとえばピラミッドの中から見つかったこれ!
陶器製の器に銅と亜鉛の棒が突っ込んであります
賢明なみなさんはお気づきですね
まさに「ボルタの電堆」ではありませんか
でもテレビも冷蔵庫もない時代になぜ電池?
何に使うの?
あ!?
これがあれば
ツタンカーメンの謎も
ラスコー洞窟の謎も
一気に解けるではありませんか
これこそが「ボルタの電堆」が
人類初の電池ではないという根拠です
また
坪村 宏 大阪大学名誉教授は
「ボルタ電堆」は
実際には非常に複雑な現象を含むものであり
また安定した起電力を保つことも難しいものであるから
従来の教科書の「ボルタ電堆」の説明には誤りが多く
化学教育上必要のない末梢的な記述が多いとして
高校化学の教科書に掲載することに反対されています
ただ私は面白いので
今日の話を
電池の単元の導入に利用していました
野球が繋ぐ笑顔の輪
地震から 457 日目
豪雨から 193 日目
岡山から金光学園高校の野球部のみなさんが
来てくださいました
6月に岡山まで招待してくださり
それ以来の再会となります
被災地の様子を案内しました
保護者のみなさんが
肉まんをごちそうしてくださいました
明日は遊学館高校さんと星稜高校さんと練習試合
そしてあさって輪島高校と練習試合です
【今日のじょーおこらいえ】
校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は卒業式の日のブログを読んで
「私は卒業式の時にこの話を聞いてとても感動しました
東日本大震災で新一年生たちの新しいランドセルは
一度も使うことなく津波に流されてしまって
そんな一年生たちには新しいランドセルが贈られたのに
お母さんが土砂の中から見つけた傷だらけのランドセルを
六年間使い続けたこの子は
本当に家族思いで純粋なんだと思いました
私は正直地震なんて他人事にしていました
自分たちのところには
そんな大きな地震なんてこないだろうと思っていたし
輪島は地震が少ない街ではないので
少し位の揺れなんで何十回も経験してきて
地震をなめている部分もありました
でも実際に自分たちが経験して
たくさんのものを失って
自然災害の恐ろしさを知りました
だからこそ
ご飯が食べれる嬉しさや
水が出るありがたさに気づけたんだと思います
能登半島地震を経験していない私だったら
ランドセルの話を聞いても
ただ聞き流すだけだったと思います
この地震を経験したからこそ
この子の気持ちが本当にわかるし
経験した人だけに得られるものもあると思うし
この得たものが今後何かにつながっていくんじゃないかな
と思いました
これからももっと一日一日を大切にして
過ごしていきたいと思いました」
卒業式の校長式辞
ちゃんと聴いていてくれたんですね
ほんとうに感想にも書いてあるように
地震を経験したからこそ得られた
心の成長ですね
【被災地に電気が灯るまで】第10回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
第9回では人類がそもそもどのように
電気の存在を知り得たかという話をして
ガルバーニのカエルの実験の話をしました
今日はイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタの話
彼が研究を始めた頃
人々は電気についてよくわかっておらず
動物の体の中にあるものと思われていました
ガルバーニの実験で
2種類の金属を繋いだものを死んだカエルに繋ぐと
電気が発生して筋肉が動いたからです
ボルタはカエルの代わりに鶏肉で試してみました
亜鉛の板と銅の板で鶏肉を挟み
ふたつの金属を線で繋ぐと
やはり電気が発生しました
ボルタは今度は自分の舌で試してみました
やはり結果は同じ
しかも金属が溶けたような味がしました
そこでボルタが考えたことは
動物ではなく金属が電気を起こす原因ではないか
ということです
今度は肉の代わりに塩水にひたした紙で試すと
やはり電気は起こりました
電気を起こすのは金属と塩などの成分だったのです
このことは「ボルタの電堆」として
教科書には世界初の電池として紹介されていますが
そのことに異を唱える学者さんも少なくありません
それはなぜか?
また次回