22日、6年生の職業インタビューの最後は、画家の菊谷達史さんです。
北海道の稚内市の出身で、18歳の時に石川県にきてその後、金沢美術工芸大学を卒業し、現在、画家、アーティストとして活動されている方です。
これまでの作品を見せていただきながら、画家、アーティスト、イラストレーターや舞台美術などについて教えていただきました。
菊谷さんが制作した油絵の作品や舞台美術を見せていただきました。
菊谷さんは、絵を描くことが好きで、アーティストとして気持ちのよい絵を描き続けたいと思っているそうです。
画家の魅力として、1つの表現をやり続けることで、いろいろなことを知ることができ、詳しくなり、有名な画家の絵を通して、画家と会話ができるようになったとお話されました。
心がけていることは、自分にうそをつかないこと。つまり、描きたくない絵は、描かない。自分の理念や考えがあって表現しているなど、菊谷さんが自分自身の心に問いかけながら、答えてくださっている感じを受けました。
一つのことを極めていくことは、苦しみでもあるが、苦痛ではない。苦しみは、快楽でもある。
絵がうまくなるには、繰り返し描いて、自分で反省する。どこができていないか、もっとこうしたらよいところはどこか知り、次の絵に生かすことが大切。うまくならない人は、自分でうまいと思っているからであり、自分で反省をやめたら成長はとまるとお話してくださいました。
図画工作や美術の作品は、正解が一つではない。価値はひとつじゃない。
「楽しいことは」の質問に、できないことをやることとお話され、2014年から描いてきた花の絵は、わかるようになったそうで、今は犬の絵に取り組んでいるそうで今が一番楽しい。できないところや難しいところに取り組んでいるから楽しいとお話されました。
また、「苦労したことは」の質問には、やりたくないこと(絵以外のこと)をやらされるときだそうです。自分の周りにいる人と比べないともお話しされました。
自分の絵は、自分から生まれた物で愛着があるから好き、仕事に愛情を持っているともお話しされました。
授業の最後に、自分の好きなことやおもしろいこと、やりたいことを一つの軸として考え、それを通して取り組んでいく。「好きこそものの上手なれ」のメッセージを伝えてくださいました。
菊谷さんは、インタビューの間、自分の心に問いかけながら、自分の今までの歩みをふり返りながら語っていたように感じました。
6年生にとって、難しい内容のところもあったようにも思いますが、きっとこのお話は、今後自分のことを考えるときや社会に出たとき、何か壁にぶつかったときにも思い出すことになるのではないかと思いました。
菊谷さん、ありがとうございました。