近況報告

2022年1月の記事一覧

〜3年生教養講座〜

中能登町社会福祉協議会の方をお招きし、高齢者擬似体験を行いました。

共生社会『社会人の1人として、様々な方と接するスキルを身につける』ということをねらいとしています。一般企業に就職する生徒、進学する生徒と様々ですが、いつかどこかで必ず高齢者の方と接する機会があります。そんな時にどんな対応をしたら良いのか・どういったことに配慮が必要なのかを今回の体験を活かしてほしいと思います。

 

・手首、足首に重りをつけ、肘や膝が自由に動かないようサポーターをします。首から膝に繋がるバンドをし、腰がまがった状態を保ちます。目には白内障を体験できるゴーグル。耳にはイヤーマスク。手には指先が使いにくくなるような手袋。

  

・歩行開始です。足が思うように進まず、ゆっくり歩きます。階段は1段ずつ慎重に…。介助する人は怪我をさせないよう補助します。

  

・自販機で飲み物を買い、おつりを取り出そうとしますがなかなか掴めません。飲み物にストローをさしたいのですが、見えにくいのでなかなかさせません。

 

・最後は新聞を読みます。焦点が合わず一文を読むことに時間がかかりました。

 

 〜体験後の生徒の感想〜

・腕や足は筋力があるのであまり影響はなかったけれど、視野はかなり狭まって何も見えなかったし、腰はほとんど動かせないし、かなり痛かった。聴力はある程度聞こえていたけど、空気の音などは完全にシャットアウトされていて、何にもない部屋に閉ざされているようだった。

・人口がどんどん減ってきている今の時代だからこそ、人との繋がりが大事になるなと思った。困っている高齢者がいたら助けてあげて、高齢者でなくても困っている人がいたら助けてあげられるような、世代を超えて助け合える世の中になればいいと思う。