校長室より「おこらいえ」
リアル本屋へ行こう!
地震から312 日目
豪雨から48 日目
新人大会が開幕し
各部それぞれ頑張っています
箏曲部です
邦楽新人演奏会に出場し優良賞をいただきました
顧問の山上先生から次のように報告いただきました
輪島は幾度となく冷酷に無惨に自然災害に襲われましたが
前向きに練習に励んだ生徒たちが結果を出してくれました
人間的に成長した姿を見ることができました
また明日から練習に励みます
先日「未成年の主張」で
「被災地に本屋がない!
教育長さんなんとかして」
と台本にないことを突然叫んだ彼
その叫びに
本当に丁寧に対応してくださり
ヒントのお返事をくださった教育長様
オーディエンスからは
「今はオンライン書店で買えるじゃない?」
とのレスポンス
リアル本屋を作るなんて時代錯誤も甚だしい
とのご意見もあります
「でも本当の本屋がいいんです…」
と言っていた彼
そこでリアル本屋の魅力を考えてみようと思います
決してオンライン書店サービスを
否定するものではありません
私も本当によく利用させていただいています
“読みたい本があれば”
24時間いつでも注文できて
翌日にはもう到着ですから
こんな便利なサービスはありません
ここでのポイントです
あくまで“読みたい本があれば"
という前提つきなのです
リアル本屋はとても魅力的な空間です
それも街の中にある小さな本屋さん
10分ほどで店内一周できるくらいの
小さな本屋さんであっても
そこにはさまざまなジャンルの本が並んでいます
店主がこだわりぬいて品定めをしています
これまで自分が知らなかった世界もあります
店を一周する10分間でありとあらゆる情報が
目に飛び込んできます
タブレットを渡されて
「10分間でいろんなこと調べてごらん」
そう言われてもタカが知れています
能動的に情報を捕まえに行くという
限りなくエネルギーを使うプロセスを伴うからです
「おすすめの本」を紹介してくれますが
これもあくまでも
これまでの検索履歴をもとにしたものであるため
自分にとって全く新しい世界に招かれることは
極めてまれです
郊外の大型書店だと
書籍の量が圧倒的すぎて
逆に選びきれず
結局何も買わずに出てきてしまう
というのが私の習性です
脳のキャパシティが小さすぎるのが
その原因と思われますが
京都の一見はんお断りの店みたいに
両手を広げてそこに収まるお客様に
本当に心のこもったおもてなしをしたい
と言い聞かせています
リアル本屋での
「あれ?なにこれ?」
という好奇心をくすぐられる出会いを
ぜひ被災地に取り戻したいです
話は少しずれますが
高校を卒業して新生活を始める時に
毎年生徒に伝えることがあります
それはアパートを探す時
近くのコンビニの書籍コーナーを必ず覗け
ということです
いかにもエロオヤジの好きそうな本しかない店の周りは
確実に治安がよくないです
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『逃げんでええやろ追いかけてけえへんのに現実は』
【意味】逃げるな