校長室より「おこらいえ」
いろんなこと
107日目
不便な被災地生活をしていると
いろんな生活の知恵に出会います
水道が満足に使えないと
ウエットティッシュに
お世話になることしきりです
ただ
1枚だけ欲しいのに
次の1枚もついて来て
「イー〜っ#」
ってなることがしばしばです
そんな時そんな日は
あらかじめ輪ゴムを巻いておくと
次の1枚がくっついて来なくなります
お試しあれ
今日、ニューヨークにある
ブルックリン日本語学園の
ガルシア奈津子先生より
お便りが届きました
ブルックリン日本語学園には
日本にルーツを持つ子どもたち
幼稚部から高等部まで
およそ180人が通っています
今回そのうち初等部の4、5年生が
能登半島地震の被災者のために
何かしようと
ニューヨークで募金活動を
してくださっているようです
遠い国から
本当にありがとうございます
この様子は
16日(火)朝の
石川テレビで放送されるそうです
北陸放送の原田幸子アナからも
素敵なお便りをいただきました
「今日、すごい命に出会いました!!
カタツムリです。
カタツムリは長距離移動することができないので、
その地域ごとに固有種が存在することになります。
石川県で見られる「ノトマイマイ」。
雨あがりの青空に向かって、グッと
首を持ち上げました。
その姿が、未来に向かって道を切り拓こうとする
そんな風に見えたのです。」
へー、この地方のカタツムリに
ノトマイマイって名前がついているんですね
カタツムリは日本全国同じだと思っていました
そういえば
シンガポールへ行ったとき
むこうで見かけたカタツムリは
さきっぽがとんがっていて
まるでバイ貝が這っているようでした
でもたぶんおいしくはないんだろうな
たまにグラウンドの水たまりでみかける
わかめのようなやつ
あれもおいしくはないそうですね
I’d rather be a sparrow than a snail
サイモンとガーファンクルは
地べたを這うカタツムリよりも
空を舞うスズメになりたいと唄いますが
青空に向かってクビを持ち上げる
カタツムリもいいですね
なんだか
「井の中の蛙大海を知らず」
のことわざには実は続きがあって・・・
というくだりを思い出しました
「井の中の蛙大海を知らず
されど空の青さを知る」
カタツムリでさらに思い出したのですが
昔ナメクジが空を飛んでいるのを
見かけたことがあります
正確にいうと
粘液をまるで蜘蛛の糸のように使って
風に乗って木から木へと移動していたのです
蜘蛛でさらに思い出したのですが
今回同じく被災した飯田高校の
窓に巣を張るある種の蜘蛛は
夕方になると
毎日せっせと店じまいをするのです
巣の糸を1本ずつ外して
くるくると器用に丸めてポイ
そのしぐさがなんともユーモラス
きれいに片付けて
翌朝律儀に新たな巣を張るのでした
震災でどうなったかな?
元気かな?
娘が小さい頃持った疑問
「どうしてクモって自分の巣に
かからないのかな?」
そう言われてみると???
気になって調べてみたら
縦糸って粘着性がないんですね
横糸だけがねばねばしています
なるほど
よく観察してみると
蜘蛛は自分の巣を歩くとき
たしかに縦糸の上しか歩いていません
そのとき娘が
自分で編み出した答えは
「わかった!
心の足で歩いているからだ!」
アンパンマン見過ぎの娘でした
なんや?心の足って?
でも すぐさまネットで調べた父親に比べて
自分で答えを見つけた娘
こどもって偉いですね
話をナメクジに戻して
ナメクジに関係した
「三すくみ」という言葉があります
ナメクジは食われるから蛙を恐がり
蛙は食われるから蛇を怖がり
蛇はナメクジを畏れる
三者が揃うととお互いにすくんで
身動きがとれなくなることを表します
それにしてもなぜ蛇がナメクジを???
そこには私の専門
化学が関係しているのです
蛇の皮膚はビオレで洗ったように弱酸性です
一方ナメクジは
空を飛ぶ原動力ともなった
皮膚の粘液がアルカリ性
酸とアルカリが反応して水ができる
いわゆる中和反応は発熱反応です
1モルあたり57キロジュールの
大きな熱を発生させます
簡単にいうとナメクジの粘液が皮膚に触れると
蛇はやけどをしてしまうのです
そのことを経験的に知っている蛇は
ナメクジの姿を見ると逃げ出すのでした
なんか久々に授業したくなったな