校長室より「おこらいえ」
安心、絆、チャレンジ
101日目
「自分は〇〇がトラウマなんですよ」
この言い方は間違っているそうです
なぜなら原因がわかっているのは
トラウマとは言わないから
今日は
トラウマからの回復と
トラウマからの成長について学び
実践しました
あの日から3ヶ月が過ぎ
自分から見ると
生徒たちはとても元気で強くて
教員の方が元気づけられているような
でも元気な行動に隠された心の傷や
元気な生徒が目立つだけで
静かに耐えているだけの生徒もいる
そんな小さいことを見落としてはならない
富永 良喜先生をお招きし
大災害と子どもの心のケアにどう向き合うべきか
いっしょに学びました
先生は阪神淡路大震災での心のケアを皮切りに
神戸児童連続殺傷事件では
「心のキャッチボール」を実践され
東日本大震災の時にも
多くの方が心の傷から立ち直るための
支えをなさってこられた方です
私自身
最近になり急に
地震や火事の夢で起こされるようになり
これはフラッシュバックで
心が壊れる前触れなのか
それとも立ち直るまでの
正常なステップのひとつなのか
とても気にはなっていたので
興味深く聞かせていただきました
まず今の状況に向き合います
「眠れないときどんな工夫をしているか?」
グループで話し合い 全体の前で発表しました
ちなみに「ゲームをする」というのだけは
逆効果で全くお薦めできないそうです
そのあと ストレスへの向き合い方について学びました
ストレスに対応するには
安心→絆→チャレンジ
の段階があるそうです
(1)安心
災害直後に感じていた恐怖や
大切なものを失った喪失感
時間の経過とともに薄らいでいます
特に発災後数日間のことは
思い出そうとしても
思い出せないくらいです
どうやって生き延びたのか?
何を食べていたのか?
それすら記憶はあいまいです
「忘れる力」ってありがたいと実感
(2)絆
こうして
トラウマ反応や喪失反応が
軽減されてくると
代わりに
不自由な生活が長引くことによる
生活ストレス反応が大きくなってきます
そのことに向き合うためには
安心して語れる場をつくり
被災体験に直接触れないテーマの表現を行うことが
重要になってきます
今この段階に来ています
(3)チャレンジ
避けようとしていることに
少しずつ向き合うことで
思い出として肯定的に整理される
「どうしたらトラウマから立ち直るか?」
この問いに対して「好きなことをしまくる」
と答えた生徒がいました
このような段階を経て
震災のショックから立ち直ることができます
11日(木)7限目には
僕らの街は僕らが創る「街プロ」を始めています
奇しくも震災のトラウマからの脱却を図るための
プログラムになっているということを
今日のお話を聞いて確信できました
先日の「のと未来トーク」では
学校を中心とした地域住民が語り合える場
の重要性が指摘されました
「街プロ」をまさにそんな場にしたい
保護者のみなさま
地域のみなさま
ぜひ学校にお越しください
一緒に討論に入っても結構ですし
生徒たちの活動を見守るといった参加でも結構です
カタリバさんが
全日本チームが直接着ていたという
グラウンドコートを
サッカー部に贈ってくださいました