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校長室より
中間試験が始まります
もうすぐ1学期中間試験が始まります。
生徒心得を見ると第2章 第1条に”5 考査を受ける態度は、常に公明正大であること”とあります。良い点をとろうと努力することは大切ですが、正々堂々、誠実、丁寧に受験して下さい。
さて、試験が好きで好きでたまらないという生徒はあまりいないかと思います。 では、なぜ試験があるのでしょうか?
まず、試験の歴史を見てみると中国でかつてあった科挙制度が始まりと言われています。科挙とは官吏登用制度として6世紀ごろ採用されたもので、廃止されたのはなんと1905年というからすごいものです。家柄に関係なく実力があれば誰でも要職に就くことができるという制度でした。西洋でも中世まで人材登用は長らく”コネ”で決まっていたそうなので、画期的な仕組みといえるわけです。
ということは、人材登用以外、つまり就職試験や入学試験以外では試験はいらないのでしょうか?そんなことはありません。では試験にはどういう意味があるのでしょう。
試験を受けさせる側からは次のような意味があります。
1 生徒の理解度の確認
2 今後の教え方の参考
3 生徒の評価のため
試験を受ける側からは次のような意味があります。
1 自分の理解度や弱点の確認
2 今後の学習方法の参考
3 自己管理能力の向上
4 自信や能力の向上
1・2は例えるなら自分を鏡で見て身支度を整えるといったところでしょうか?鏡を見て、頭の中にある理想の自分との違いを把握して、整えていく。定期試験はそれに似た意味があると思っています。定期的に試験を受け、自分の状態を把握し、弱点克服のための材料にして、必要な力をつけていく訳です。ですから鏡を見るつまり試験を受けることが目的ではなく、そのあとどうしていくかを大切にして欲しいと思います。
試験を受ける側の3ですが、試験を受けるための準備・段取りをする力をつけることだと考えればいいと思います。例えばある資格を取得するとき、なぜこの資格の取得を目指すのか、そのためにはいつまでにどんな勉強が必要かなどを考え、実行する、そんな力です。変化の激しい時代に生きる我々は一生学び続ける必要があると言われています。残念ながら学校で学んだ内容だけで一生生きていくことは難しくなっているからです。学校では教科の内容を学びながら、学ぶ方法も学んでいるのです。
そうしていくことで試験を受ける側の4にあるように能力が身に付き、自信がついてきます。
試験をテーマに考えてきましたが、ペーパーテストに限らず、私たちは日々、試験を受けているようなものです。よく考え実行にうつし、その結果がうまくいき、自分が嬉しかったり、人が幸せになったりすることで自信を深めていく。それの繰り返しで人は成長していくのです。
先生方は試験が生徒にとってできるだけ価値のあるものになるようにしたいと思って試験を作成しています。
生徒の皆さんにはせっかくですから、試験を楽しんで、自分の成長につなげて欲しいものです。頑張りましょう。
先輩のお話を聞きました
連休の谷間に、今春卒業し関西で就職した先輩が学校を訪問してくれました。その際、せっかくの機会ということで会社にもご理解いただいて、これから就職に向けて活動をする電気科の3年生にお話しをしてもらいました。
話の内容としては、「学校での指導について高校生のときは必要性がわからなかったり、少し煩わしく感じ反発したりしたこともあるかもしれないが、それぞれにきちんとした意味があったり、役に立ったり、安全に関わったりするので大切にして欲しい」、「会社・社会は厳しいものではあるが、楽しいこともたくさんある」、「就職先を考える上で目指すことや自分に合っていることなどが大切なので、しっかりと考えて選んで欲しい」というものでした。打ち合わせたわけではないのですが、学校としてはありがたい内容であり、大人に近づく高校生にとっても、年齢の近い先輩の話は素直に聞けたのではないかと感じました。生徒も、途切れることなく、積極的に質問をしていました。
最後に、「就職先を考えるにあたっては、周りの人、保護者、先生に相談し、よく話を聞こう」と伝えてくれました。保護者の皆様には、お子様から相談があったら短い時間でも結構ですので話を聞き、人生の先輩としてアドバイスをいただければ幸いです。
また、学校訪問をしてくれた卒業生のこれからの活躍を期待したいと思います。
自転車について
4月から自転車乗車時のヘルメットの着用が努力義務化されました。努力義務とのことですから、罰則は基本的にありません。また、報道ではヘルメットが品薄という情報もあり、買いたくても買えない状況なのかもしれません。そんなわけで、正直なところ一般的にも着用率はあまり芳しくないようです。
しかし、私としては、未来ある皆さんにはぜひ着用をお願いしたいところです。
なぜなら、自転車と自動車の接触事故が無くならないからです。今年度に入って学校が把握しているだけでもすでに2件事故がありました。幸い深刻なケガではありませんでしたが、自転車側がどんなに気を付けていたとしても運が悪ければどうなっていたかわかりません。
因みに今では当たり前のバイクのヘルメットも昔は着用義務がありませんでした。日本では、道路交通法が1968年に改正されたことにより、段階的に着用が義務化され、最後に残った原動機付自転車(排気量50cc)が1984年の途中にヘルメットなしでは乗れなくなりました。1984年に18歳だった私はほんのわずかな期間ですが、ヘルメットなしで原付に乗った経験があります。また、大学の構内での移動ではヘルメットをかぶらずに乗ったこともありますが、大きなバイクはメカニカルノイズが大きくお勧めできません。また、ヘルメットをかぶることで気が引き締まるというか運転の準備が心身ともに整うような気もします。しかし、マイナス面もわずかにあります。音が若干聞き取りにくくなる、視界が狭まる、重いので疲れるなどです。なおヘルメット着用に関する法律は、国や地域によって異なります。一般的には、多くの国や地域で法的にヘルメット着用が義務化されていますが、義務化された時期や詳細は国や地域によって異なります。
さて、自転車のヘルメット着用に話を戻しましょう。バイクと違ってかなり軽量なので被ることによるマイナス面はほとんどありません。それなりの価格である、置き場所に困るなどはありますが、そんなことは命の前ではあまり問題ではありません。一方で万が一事故にあったときに運悪く頭を打つような事態になった場合、ヘルメットが皆さんの大切な頭部そして命を守ってくれるでしょう。
ただし、被ることで安心はしないでください。致命傷の一部を防げるかもしれないという期待ができるだけで、事故自体を防ぐことができるわけではないからです。私としては、車両の整備をする、荷物を適切に載せる、マナーを守る、危険を察知する能力を高める、などの事故に遭わないようにすることと、肌の露出を少なくする、いざというときためらうことなく手のひらをつくために手袋をするといった重大事故にならない対策をする方がはるかに大切だと思っています。特に工業高校の生徒たるもの、きちんと整備された(した)自転車に乗って欲しいですね。もちろんイヤフォンをして乗るなどは論外です。
繰り返していいます。未来ある皆さんにはぜひ着用をお願いします。また、保護者の皆様におかれましては、ヘルメット着用へのご理解とご協力をお願いします。
能登地方の地震について
被災された皆様にお見舞い申し上げます。
5/5に能登を震源とする地震が発生し、生徒の皆さん、保護者の皆様は不安を感じていることと思います。くれぐれも、心身の安全を確保していただきますようお願いします。
5月8日、月曜日の学校については、今のところ通常通りの予定です。変更等がありましたらお知らせします。なお、地震による被害で、登校に支障がある場合は学校または、緊急電話に電話して下さい。
藤の花が咲いています
校舎の中庭では今、藤の花が咲いています。
藤の花は、紫色や白色、ピンク色などの美しい色合いの花を咲かせるつる性植物です。芦城公園にも見事な藤棚がありますが、本校にも紫と白の藤が数本あり、夏は日差しを遮って心地よい日陰を作ってくれると思います。
藤の花は条件が良ければ1カ月くらいは持つとのことですので、保護者の皆様で、5/13のPTA総会等にいらっしゃる予定の方はぜひ中庭に出てご覧ください。
藤
ペイ・フォワード
先日はボランティア遠足を実施しましたが、生徒の感想が気になるところです。普段と違った活動で非日常を体験できるとともに、市民の皆さんにも喜んでいただけたかもと感じて、うれしい気持ちもあったのではないでしょうか?
さて、私は犬を飼っていて毎朝出勤前に散歩をしています。そしていつもとは言いませんが、散歩中にゴミが落ちていると拾うようにしています。以前はPirikaというアプリを使って、ゴミ拾いの様子を登録して、見知らぬネット上の方から褒めてもらってもいましたが、だんだん気恥ずかしくなってきて、かえってゴミを拾いたくなくなってしまい、本末転倒と感じて今はアップしていません。ですから拾っていることは基本的に誰も知りませんが、それでもなんとなく気分がいいものです。ちょっとは世の中の役にたっているのかもという自己有用感なのでしょうか。
ところで、ペイ・フォワードという言葉を聞いたことありますか?日本語では「恩送り(おんおくり)」と言うそうで、「誰かから受けた恩を、直接その人に返す(ペイ・バックする)のではなく、別の人に送ること」です。私のゴミ拾いは誰かから恩を受けてはいませんし、別の人にも送っていませんが、似たようなことかと思っています。強いて言えば、それぞれの方が掃除している道路・町を気持ちよく歩かせてもらっている恩や一緒に散歩してくれている犬から受けた恩を、町の皆さんに返していると思っています。本当は誰かが「受けて」くれること、つまり他人から恩を受けたと意識した人がいることがポイントなのですが、勇気のない私にはできていません。なぜ、受けたと意識した人がいることがポイントなのかというと、連鎖反応的に恩や善意が数珠つなぎに増えていくことが期待できるからです。(因みに物理で言う連鎖反応は、例えば核反応で原子核から出た2~3個の中性子のうちの最低1個が別の原子核に衝突することで絶えることなく核反応が続くことです。1個ではなく2~3個の中性子が別の原子核に衝突すると核爆発につながります。また、最近の言葉で言えば、PCRはポリメラーゼ連鎖反応・Polymerase Chain Reactionのことです。)
ペイ・フォワードという映画があります。シックスセンスというブルースウィルス主演の映画に子役で出たハーレイ・ジョエル・オスメントが主演です。これは一言で言うと善意の連鎖反応がテーマです。大型連休中に見てはいかがでしょうか?
Chat GPT
私の書き込みにいいねを押してくれる人が出てきました。モチベーションになります。ありがとうございます。
さて、先日とうとうChat GPTを使ってみました。すごいものですね。
まず、曖昧な聞き方でちゃんとそれなりの解釈をして、あれよ、あれよという間に回答をしてくれます。明石家さんまなみのキレ・スピードとはいきませんが、びっくりです。
これなら、少なくとも表面上はコンピューターと会話が成立します。
また、場合によっては、回答の前にコツのようなものをリストアップしてくれます。大事な要素をごっそり抜かしてしまう恐れがなくなり、実に便利です。
一方で、注意すべき点もすぐにわかりました。全く的外れな回答を平気ですることです。自分がよく知っていることについては、かなりいい加減な回答であるということがわかります。逆を言えば、詳しくないことについては、簡単に信じてしまいかねないということになります。自分が詳しく知っている分野の質問をして回答を吟味すれば、私の言っていることがわかると思います。これは、Chat GPTが主にインターネットの世界から情報を得ていることによると想像できます。
さて、では我々人間はどうすればいいのでしょうか。
なんのことはありません。今までどおりです。便利な面は生かし、間違っている前提で賢く使うということです。これはまだ当分人間にしかできません。
若い皆さんは、回答の真偽がわかるように経験を積んでください。それは本を読むことや人と交わることです。それこそが便利なツールを使うために必要なことです。
遠足日和
今日はボランティア遠足です。
昨日は雨で、今日も早朝は路面が濡れていましたが、出発の時間には一部を除いて乾いていました。寒いのではと心配もしましたが、日が差せば十分暖かく、熱中症の心配もせずに済みそうです。
出発前に学校周辺でゴミ拾いをする学年・グループ、道中でゴミ拾いをする学年・グループ、目的地でゴミ拾いをする学年・グループと別れています。
また、PTAの皆様にもご協力いただきました。ありがとうございました。
耳に残る校歌
始業式・入学式で校歌の斉唱・紹介がありましたが本校の校歌は最後の部分がいいですね。どこかで聞いて記憶に残っていたけれど本校だったのだとわかり、驚きました。今年はたくさん歌えそうですね。生徒の皆さんはぜひ覚えましょう。
さて、昨日、第148回北信越地区高等学校野球石川県大会の2回戦(本校にとっては初戦)があり、金沢伏見高校に6回コールド勝ちしました。次は4月29日(土)10:00~ 日本航空石川戦です。他にも多くの部活動が活躍していて、賞状がたくさん届いています。職員朝礼で披露した後、校内で掲示を行っています。
台風1号
昨日、南太平洋で台風「SANVU(サンヴー)」が発生したとの報道がありました。台風というと夏から秋のイメージですが、例年第1号はこれくらいの時期に発生しているけれど、この時期の日本にはほとんど影響がないので印象に残らないのではないかと思います。
さてこの台風1号「SANVU(サンヴー)」どうやって名前がついていると思いますか?実は台風は、アジアの地域では予め決められている命名規則(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html)に従って、生まれた瞬間に命名されます。「SANVU(サンヴー)」は順番でいうと133番、提案した国・地域はマカオ、意味は「さんご(珊瑚)」です。ただし、日本では番号を一般的に用い、名前は補助的に用います。日本が提案したものが次に出てくるのは台風13号の予定で「Koinu コイヌ」になります。日本は星座由来の名前を使っています。
因みに
・平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」のアジア名がついた
・発生順にあらかじめ用意された140個のアジア名を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻る
・おおむね5年間で台風のアジア名が一巡する(台風の年間発生数の平年値は25.6個のため)
とのことです。面白いですね。
国旗等の掲揚
本校の正面玄関前にある国旗等は野球部の部員が毎日上げ下げしてくれています。今日は朝の打ち合わせが早く終わりタイミングが良かったので、感謝を伝え、写真を撮らせてもらいました。
きっと他にも色々な生徒が学校のお仕事をしてくれているのだと思います。気が付いたら紹介します。みんなありがとう。
PTA役員会がありました
4月17日にPTA役員会がありました。
役員の皆様には、月曜の夜に学校に集まっていただき大変ありがとうございます。そこでも、「高校の友人は一生の財産、本校を卒業してよかったと思えるようにしたい」の話を交えて挨拶をしました。最初に少し長くなるとお断りは入れたのですが、お疲れのところすみませんでした。
学校は教員だけではうまく回らないことが多々あります。保護者の皆様のご協力なくしては成り立ちません。平日の昼間や早朝、夜間にご協力いただくことも多く本当にありがたいことです。生徒の皆さんはそんな環境が当たり前でないということに気づき、感謝する気持ちを忘れないでください。そしてPTA活動中はもちろんですが、保護者の皆様が学校にいらっしゃったときには必ず気持ちのいい挨拶や会釈でお迎えし、感謝の気持ちを表しましょう。(校内での日頃の挨拶ありがとう)
今年はほぼコロナ前の形で事業ができるのではないかと思いますので保護者の皆様よろしくお願いします。
始業式・入学式を行いました
4月10日の午前中に新任式・始業式、午後に入学式を行いました。
新任式・始業式ではまず私だけ先に紹介され、その後、新任の先生方を私から紹介しました。私が先に紹介されることで校長は着任済みとなり、今度は校長の仕事として新任の先生方を紹介した訳です。そこで早速、1人の先生を読み飛ばすというミスをしました。しかし、読み飛ばされた先生は、名前が呼ばれなかったことをその場で言ってくれました。そのおかげでちゃんと紹介を終えることができ、単なるミスで済みました。ありがたいことです。もし言ってくれなければ、先生が着任したことにならないからです。それは大失態です。ミスはない方がいいですが、それをちゃんとフォローすることができれば、大したことにはなりません。今回は私ではなく、周りの人のおかげで事なきを得ました。生徒の皆さんもミスをしたら改める、他人のミスに気づいたら教えてあげるという行動ができるといいですね。
午前中のミスを引き摺らないよう気持ちを切り替え、午後の入学式に臨みました。まずは着替えです。入学式や卒業式のような式典では学校長は”モーニング”を着用します。普段着ているスーツと違い、決まりごとがたくさんあって大変ですが、特別な感じが気を引き締めてくれます。おかげで大きなミスもなく入学式を終えることができました。ひょっとしたら午前中のミスがあったおかげかもしれません。
午前も午後も式辞を述べましたが、共通の話を入れました。それは、「この学校に入学し、卒業してよかったと思ってもらえるようにしたい」ということです。
私は常々、高校の友人は一生の友人であり、財産と言って来ています。生徒の皆さんが本校で過ごす時間や本校でできた友人が一生の財産となり、小松工業高校を卒業してよかったと思えるよう、私をはじめ先生方が全力で支援・指導をしていきますので、一緒に頑張っていきましょう。
校長室より 始めました
学校長の室田です。今年度石川県立工業高等学校より、赴任しました。よろしくお願いします。
というわけで、早速ですが、「校長室より」始めました。
週1回は投稿しようと考えています。話題が持つのか心配ですが、頑張ります。話題にして欲しいことなどありましたら教えてください。
不登校児童生徒の保護者のための支援ガイドを掲載します。(令和6年6月26日)
石川県立小松工業高等学校
代表メール
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