校長室ブログ

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期待・ワクワク 挑戦する自分

 後期生徒会役員立会演説会が行われました。役職によっては選挙になったものもあり、立候補者の演説にも、それに耳を傾ける生徒達にも、良い意味での興奮と緊張感が流れた素敵な時間になりました。

 立候補した8人の演説の中に「挑戦」という言葉が何度も出てきました。立候補を決意するという挑戦、全校生徒の前で演説をするという挑戦から始まり、10月1日からは、公約した「皆が通いたくなる学校、楽しい思い出をたくさん作れる学校」を目指しての挑戦の日々が始まります。

 前期生徒会役員だった先輩たちの姿がかっこよくて立候補した人もいました。伝統はこんな風に確かにつながっていくのだと思いました。改めて前期生徒会の奮闘を讃えたいです。

 実を言うと、今週はブログに向き合うことが苦しい週でした。先の連休での能登豪雨災害があまりにつらく、何をどう伝えるべきか、毎日悩んでいました。けれども、演説会の中での「挑戦する自分」という言葉に背中を押されました。

 度重なる災害に心が折れ、それでも生きていくために、日々戦い挑んでいる能登の方々のためにも、私たちはこの場所で、1日1日、何か一つ、より良い自分、より良い仲間、より良い学校生活のために共に頑張っていきましょう。

イベント もふもふ、がっつり、まったり、きゅんきゅん

 皆さんは、タイトルにあげた言葉を、日常の中で使うことがありますか?私は、使用頻度の差はありますが全てありますし、意味も理解できます。ほかにも「さくっと」「ごりごり(の)」などもそうです。

 文化庁が毎年実施している『国語に関する世論調査』の令和5年度結果がこのほど発表になりました。教壇に立っていた時に生徒たちによく話していたのですが、言葉というものは生き物(いきもの)であり生物(なまもの)なので、時間とともに変化(成長?衰退?)するし、新しいものや生きのイイものは世代を超えた賛同を得て定着していきます。古文の言葉がわからずに悩むことは多いのですが、今使っている言葉のルーツがわかったり、当時よく使われていた言葉を知ることができたりと、目先を変えると楽しいこともあります。新しい表現を取り入れられることもそうですし、本来の意味や歴史を知っていながら今風に用いる、なんてことができたら、それが一番格好いいのではないかと思います。

 と、言いながら…。同調査の別問題にあった、「失笑する」「うがった見方をする」の意味については、本来の意味と違う意味で認識していたことがわかって、国語の教員なのに恥ずかしくなりました。毎年この調査結果を見ていると、本来の意味ではない方が広く浸透して、市民権を得る言葉がたくさんあることがわかります。その方が時代や生活に合っていたり、感覚的にしっくりきたりするものが、権利を得ていくようです。違いだからと断罪するのは簡単ですが、なぜそのような勘違いが起こったのかを考えてみるのも面白いと思います。

 自分の中に貯めていく言葉の数を増やしていくことで、発する言葉や表現がより豊かで伝わるものになっていきます。自分の口から出る言葉の温度を意識して使いこなすことができるようになりたいものですね。最近よく見るコマーシャルで、ある中学校の男子生徒が何気なく言った「うざっ!」の一言に、女子生徒が傷ついて泣いてしまうシーンから始まるものがあります。気まずくなった男子生徒が教室を飛び出し、踊り場にいた猫に「うざってなんだ?」と諭されて「言葉は、僕だ」と気づきます。私自身もまだまだ修行中です。お互いに気持ちの良い言葉が出るようにしていきましょうね。

                                           我が家の「もうもふ」ちゃん

お祝い 「GO! GO! 向陽」駆け抜けました!!

 R6年度の向陽祭が終わりました。青春 アオハル真っ只中。今しかないこのときを、友達と笑い合う時間を心から楽しむことができた2日間になりましたか?

 文化祭は、一人一人が主役。それぞれに思いを持って取り組んでいるので、クラスでの会議が始まった日から今日の今日まで、仲間と意見がぶつかることもあったでしょう。なかには言いたいことをグッと我慢して飲み込んだ人もいたでしょう。或いは、そこまで本気になれなくて熱い友達を羨ましく思った人もいたかもしれません。

 ものごとの見え方や捉え方、考え方、発し方が同じ人が見つかって嬉しく思ったり、反対にまったく違う人がいて、意見が合わなくて哀しく思ったり、心の中がジェットコースターのようで忙しかったことでしょう。でも、その一つ一つの経験や思いは、あなたを昨日のあなたよりも少しだけ成長させていることと思います。

 人と人が力を合わせて一つものを創り上げていこうとする時に起きる葛藤は、人が人と生きていく上で必要不可欠なものです。葛藤の中身は色々あります。理解し合えるまでとことんぶつかり合う、互いに妥協できる点を見つけて譲り合う、関わらない方が楽かなと最初から諦めてしまう…などなど。

  一つ言えることは、今回はたまたま意見が対立したけれど、その人の全てと対立したわけではない、ということです。実はここがごっちゃになってしまって、ずっと苦しくなってしまうことがよくあるから要注意です。葛藤の芯をよく見つめて乗り越えていく…それがあなたをさらに成長させていきます。

 全てのクラス、全ての部活動、全ての委員会、そして何よりも前期生徒会のメンバー。皆で頑張って、「GO!GO!」とこぶしを振り上げて、55周年目の向陽祭を駆け抜けました。PTAのお父さん、お母さんや音響を担当してくれた卒業生、いしかわ特支の和太鼓サークルやさくらshopsの皆さん、ライオンズクラブの皆さんの協力や、何よりも担任を始めとする先生方や学務員さんたちの支えがあって、これだけのエネルギーを出せた向陽生です。本当に素晴らしい向陽祭でした。皆さんの来週からの頑張りも大いに期待しています。

 

  追伸:今日は写真を敢えて載せません。素敵な思い出は皆さんのスマホと心の中だけに大切にとっておいてくださいね。

注意 工事と熱中症と台風と…

 今朝、使用した職員玄関は午前中には写真のような状態になってしまい、3日間出入りできなくなりました。今朝までは生徒の皆さんが職員玄関から出入りしていましたが、30日(金)までは先生方が生徒玄関を使わせていただきます。夏休みの間に工事は着々と進んでいます。先日の全校登校日から見ても、また大きく変化しているので、9月2日(月)には皆さんもきっと驚くのではないかなと思います。

 ところで、この夏は本当に暑かったですね。冷房を使わずに過ごせた日がほぼない毎日でした。工事の人たちも熱い中長袖長ズボンの作業服で頑張って下さっているので、本当に心配です。受験対策や部活動、文化祭の準備に集まってくる皆さんの登下校も本当に心配です。この夏、あまり外に出なかった人たちの、9月からの登校も心配です。①水分補給が切れないように常に準備しておくこと、②塩分もチャージできるような飲み物か飴などを備えておくこと、③日傘や大きめのタオルなどを使って直接日を浴びてしまう面積を少なくすること、④ハンディファンやネッククーラーなどを使うこと…とにかく自分でできる対策をして学校に来てくださいね。

 さらに、今、非常に強い台風が発達しながらゆっくりと近づいてきています。進路予報図を見ると、南から順番に日本列島をなぞるように動いていくようです。石川県も31日(土)の午後から1日(日)にかけて豪雨や強風に見舞われるような予報になっています。雨量(降水量)によっては、2日(月)の登校に影響が出ないとも限りません。宿題の追い込みも大事ですが、自分の身体や命を守ることは何より大事です。今後のニュースに気をつけて、安全に登校できるように備えてください。皆さんと元気に会えるのを楽しみにしています。

 

お知らせ 4回目の引っ越し作業、お疲れさまでした。

 全校登校日だった今日は、通算4回目の校内引っ越し作業でした。夏の終わりとはいえ、まだまだ暑かったこの日に、生徒も先生も全身汗びっしょりになって、机やいすやロッカーや、とにかく色々なものを運びました。

 すれ違う友達に励ましの声をかけたり、重そうにしている人を手伝ったりと、今回も気持ちの良い姿をあちこちで見かけました。皆さんとお話ししながらの作業が楽しくて、何度も往復してしまった私は、既に腕も腰も痛くなり始めていて、明日の体験入学でちゃんと挨拶できるか心配ですが、久々に会えた皆さんに沢山エネルギーをチャージしてもらったので、疲れも大変気持ちの良いものになっています。いつも本当にありがとう。

 明日も、皆さんの素晴らしいところがちゃんと中学生に伝わるようにお話ししようと思います。

  

      

    

星 祈り

 8月6日 職員室で先生方と黙とうを捧げました。

 8月9日 出張先の金沢西高校でその場にいた先生方と黙とうしました。

 昨日14日には、家族そろって福井県にある祖父母のお墓参りをしてきました。

 そして、今日、8月15日正午は家族と自宅のリビングでテレビに向かって黙とうを行いました。

 夏休みは、心と体の栄養を蓄える時です。そして、大切な人の冥福を心から祈る時でもあります。普段の生活の中で、今日を元気に過ごせていることを当たり前と思わないように意識して過ごすのは少し難しいです。でも、今年は特に皆が元気でいることの有難さを強く感じた夏でした。

 HP上には、この夏も本当に頑張り抜いている向陽の仲間たちの様子が次々にアップされています。オリンピック選手たちも、連日連夜、素晴らしい活躍で感動をくれました。小松大谷ナインもまだまだ夢を見させてくれています。

 夏休みはまだ続きます。今日という日を元気に過ごせていることを喜びながら、さらに充実した日になるように素敵な過ごし方をしてくださいね。そのためにも、交通事故や海や山での事故には十分に気をつけること、また、感染状況が全国で13位になってきた新型コロナにかからないように予防に努めることを守ってほしいと思います。新学期には全員がいい顔で会えますように…。

 

 

電車 天下分け目の関ヶ原

 夏休み17日目です。皆さん、そろそろ夏休みに入った当初の計画がうまくいかなくなっている頃ではありませんか?時間が膨大にあるように感じられるというのは、ある意味、幸せなことの一つかもしれませんね。しかし、歳月は人を待たず。時は金なり。夏休みは残り26日です。まだまだと思うか、それとももう!と思うか。気合を入れ直してみるころかもしれませんよ。

 さて、先週の31日(土)と1日(日)。岐阜県で行われている全国高等学校総合文化祭の郷土研究部門の大会に行ってきました。開催地は岐阜県関ヶ原市。そうです。「天下分け目の関ヶ原」の、あの関ヶ原市です。敦賀までの新幹線、米原までの特急しらさぎ、そしてJR東海道線に乗り換えて2時間20分弱で到着。大会会場のすぐ隣には、岐阜関ヶ原古戦場記念館という立派な資料館があって、関ヶ原の合戦に登場する有名な武将たちの足跡が詳しくわかるようになっていました。5階の展望台からは、各武将が陣を張っていた位置が270度見渡せるようになっていて、テレビドラマではよく扱われるシーンの規模や距離感を実感することもできました。全国から参加していた高校生たちは、喜々として展示やVR体験などを楽しんでいました。

 本番の研究発表の生徒も持ち時間いっぱい使って探究してきた内容を語ってくれていました。会場のあちこちでより良い発表にするために最後の練習をしている高校生たちをたくさん見ました。運動部には運動部の戦いが、そして文化部には文化部の戦いがあるのだなと胸が熱くなりました。

 本校3年生の髙田さんが考えた「はじけろ創造 彩れ未来 いざ百万石の地へ」というテーマも、こんな風にあちこちに掲げられることになるのだなぁと、それを向陽生が作ったんだなぁと、3年後を想像するだけで興奮ものでした。

 連日熱中症警戒アラートが出ている暑い夏です。そんな中、受験活動や勉強に取り組んでいる3年生、部活動の大会や日々の練習に頑張っている1・2年生、そして今夏よく見るのが、向陽祭の準備に学校に来てくれている皆さん!悔いのない夏を過ごすように後半戦も頑張って下さいね。

晴れ スタート1週間

 皆さん、夏休みを謳歌できてますか?19日の終業式から今日で1週間。あの日にお話ししていた「自律」「自立」の訓練はできていますか?古典の時間に登場する吉田兼好さん(兼好法師さん)は、「初心の人 二つの矢を持つことなかれ」と言いました。次の矢(二本目の矢)があると思うと、一本目の矢への気合の入れ具合がまるで違ってしまうからだそうです。明日がある、まだまだ時間があると思うと、意識してなくても集中力が薄れるものです。兼好さんもこの段の最後には「何ぞ、ただ今の一念において、直ちにする事の甚だ難き。」(この一瞬を自主的に生きるというのはなんと難しいことであろうか)と言っています。700年近く前から、人は「自律」の難しさと戦ってきているのですね。1日の終わりに今日の自分を振り返って、今日やろうとしていたことの3割できたら自分ほめて、5割できれば万々歳、7割できたら超天才くらいの心づもりで良いと思います。完璧でなくてもいいので、毎日挑戦してみてくださいね。

 ところで、皆さんが夏休みに入った後、変わったことがいくつかあります。まずは玄関の向日葵(ひまわり)がポコポコと咲き始めました。向日葵の黄色は人を元気にさせてくれます!もう一つは、自動販売機の位置が移動しました。生徒玄関に入ってすぐのところに5台設置されていますので、また利用してください。

 追伸:19日にクラスルーム流れた「1学期を振り返って」のアンケートにまだ回答していない人は、ぜひ回答をお願いします。皆さんの声をもとに、また2学期からの学校生活が少しでも良いものになっていくよう、先生方と夏休み中に考えたいと思います。ご協力、よろしくお願いします。

ハート 幸せなこと

 先週来、幸せなことが続いています。

 まずは、2027 いしかわ総文の大会テーマに、本校の3年生 髙田優月さんの作品が選ばれたことです。全県の30校の高校生から寄せられた作品は、応募総数なんと3,287点だったそうです。その中から、生徒たちによる準備委員会と外部の有識者の方々での審査を経て、髙田さんの作品が選ばれました。

  『はじけろ創造 彩れ未来 いざ百万石の地へ』

 とても力強いテーマで、思わずこぶしを振り上げて「オーッ!」と応えたくなりますよね。4月に大会事務局に異動された細川先生を応援したい気持ちもあって、向陽高校は全校をあげての応募に頑張って取り組みましたが、まさかこんな嬉しい結果になるとは!本当に皆さんの隠れた才能というか、底力には毎回驚かされてばかりです。髙田さん、本当におめでとうございます!

 次に、3年生の就職希望の皆さんの企業ガイダンスでの様子です。先週の土曜日に産業展示館で行われたのですが、一人一人が予め希望しておいた4社の説明に、本当に真剣に耳を傾けてメモをしっかり取っている様子に力をもらいました。就きたい業種が既に決まっている人も、まだ自分に向いていることやできそうなことがわからない人もいました。けれども、どの向陽生も最前列の席に座り、前のめりに説明を聞いていました。説明をされていた会社の方もきっととても話しやすかったのではないかと思います。その真剣さ、ひたむきさを大切にこの夏休みをしっかり乗り切ってほしいと思いました。応募前見学や受験先の決定・履歴書の作成・面接練習など、取り組むことはたくさんありますが、仲間やサポートしていただける保護者と先生方が一丸となり一緒に頑張っていきましょうね。

 最後は優しい1年生男子のお話です。先週の金曜日の午後のことです。私は、視聴覚室での会議が終わり、続く出張への時間が迫っていたので、机を急いで元に戻そうと頑張っていました。すると、開いていた扉からある1年生の男子が顔をのぞかせて、「校長先生、手伝いましょうか?」と、すぐに部屋の中に入ってきて、机を元に戻すお手伝いをしてくれたのです!彼が手伝ってくれたおかげで、早く復元が出来て出張にも遅刻せずに行くことができました。

 人の頑張る姿や人から受けた優しい声かけや行動で、人間は本当に幸せな気持ちになることができます。私も自分の中に、やさしい気持ちや言葉をたくさん持ちたいと改めて思いました。ネガティブな思いや言葉もたくさんあるのですが、周りを幸せにできる方を向いて頑張っていきたいです。まだ観たことはないのですが『ペイ・フォワード』という20年以上も前に公開された映画が、これに近いお話しだったように思います。

 皆さんも、幸せだと思えることがたくさんある夏休みになりますように。

 

                                 

                                        実はこんな瞬間に出会えることも幸せにつながったりします…

 

お知らせ 青春アヲハル真っ只中!

 昨年に続き、第2回「小運動会」が行われました。工事のため運動場が使えず、体育の時間に練習が出来る競技も限られ、例年通りの球技大会については中止もやむなしとなった昨年、生徒会執行部の皆さんが提案してきたのが「小運動会」でした。体育館で実施できること、練習がなくても楽しめる競技に絞ること、熱中症対策として学年入れ替え制を取り入れ休憩室を確保することなどを条件に考えてくれたのでした。その精神は今年の執行部にもしっかり受け継がれ、競技の数や内容、赤団と白団の対抗戦にするなど、第1回目にさらに工夫の加わった種目を準備してくれました。

 例えば、狭い体育館の中での危険を出来るだけ回避するため、「リレー」(と銘打ちながら中身はほぼ「競歩」!?)では走ってはいけないというルールがあったり、「大玉運び」ならぬ「大玉送り」では団員全員の頭上を渡っていく大玉を決して投げ飛ばしてはならないというルールがあったり…。ルールのおかげで行動が制限されるため、予想外の失敗やおかしな動きに笑いが起きたりして、本当に楽しかったですよね。

 「ルールを守る」というと、決め決めで厳しそうで、あまり良いイメージはないかもしれませんが、ルールのおかげで楽しめたり安心出来たりすることもたくさんあります。まずは一度守ってみる、という練習を繰り返しているのが学校という場所でもあります。今日はルールを守ることを楽しむことができた時間になったのではないでしょうか?

 青春アヲハル真っ只中の皆さんが、SNSには絶対に掲載しないという約束で、友達との集合写真や競技の動画を笑顔で撮り合っている様子も見ることができました。こちらの向陽ルールも全員がしっかり守ることで、今日という素晴らしかった1日を完璧に完結させてほしいと思っています。

 それぞれの種目で奮闘した皆さん、小運動会の企画とスムーズな運営に頑張ってくれた生徒会執行部の皆さんと各種委員会の皆さん、お忙しい中、観戦・応援に来て下さった保護者の皆様、そして要所要所で子供たちを支えてくれていた先生方、皆さん今日は本当にありがとうございました。