校長室ブログ

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花丸 教育ウィーク2日目!地域ボランティア清掃を行いました

 教育ウィーク2日目、向陽高校恒例の地域ボランティア清掃が行われました。

 1年生は校舎周りを、2年生は事前に湖陽町会と相談して湖陽緑道公園を、そして3年生は森本駅と森本商店街の清掃を行いました。特に3年生はいしかわ特支産業技術コースのビルクリーニング班の生徒さんたちと森本駅の窓を綺麗に磨いてきました。

 心配していた気温もそれほど高くならず、心地よい風が吹く中、どの学年もしっかりと清掃に励むことができました。

 

【1年生】

 

   

 

【2年生】

  

 

【3年生】

      

      

     

 

 いつもお世話になっている地元の皆さんに、少しでも恩返しができていれば嬉しいですね。

お知らせ 高校生らしい避難訓練

 「地震が発生しました…」

 「火事です、火事です…」

 訓練ですから予め決められた間隔で、落ち着いた声のアナウンスが流れます。

 訓練ですから生徒の皆さんも我先にと慌てたりすることなく集まってきます。

 訓練ができる日々でよかったと、心からそう思います。

 消防署の方の講評の中で、本校のすぐ近くを走っている全長26Kmの富樫・森本断層で、今後30年の間に地震が起きる確率は2~8%というお話がありました。3%を超えると高確率ということになるそうで、それは明日起きるかもしれないのだとも言われました。学校に来てあなた方と笑い合って過ごせていることを当たり前のことのようにしていましたが、そうではないのだなと思いました。

 だとしたら、向陽高校は高校生らしい避難訓練を重ねていこう。地震の時は、火災の時にはと、1回1回の訓練を大切にして、いざというとき、そんな日は無いに超したことはないのですが、もし起きたときには、自分を守り、近隣の小さな子供たちやお年寄りの避難を支えてあげてほしい。16歳、17歳、18歳は、そういうことができる年齢です。なぜならそれこそ今までに 何回も訓練してきているのと、人を助けることの出来る気力や体力、そしてコミュニケーション能力があるからです。若い人たちの手はどれだけあっても助かります。困難な状況の中で、周りの人たちのため一生懸命に動いている向陽生…そんなあなた方の姿を想像した午後でした。

 

   

王冠 スポーツの秋!校内バレーボール大会 優勝は???

31Hの皆さん!!総合優勝おめでとうございました。  

31Hは男子も女子も3位以内に入るという大健闘が実りましたね。今回の向陽高校独自ルールは最後の最後まで順位がわからずドキドキでしたが、全てのクラスの皆さんが歓声と嬌声が飛び交う中、一生懸命にボールを追いかけてつないでコートに打ち込む姿は、今日の空よりも爽快で楽しい1日となりました。

3年生の上級生が試合前に円陣を組んでチーム一丸となっていた姿がかっこよくて1年生の女子生徒たちもそのあとの試合で「円陣!エンジン!ブルルルル…」と盛り上がっている姿がとても可愛らしかったです。

やっぱり声って言葉って良いものですね。友達の名前を呼ぶ声、ファインプレーを讃えたりミスしたことを励ます言葉、コートの外で熱い檄を飛ばす担任の声…。仲間を思い励ましつながり喜びあう声や言葉って、本当に暖かくて気持ちのよいものだなぁと思いました。私たち一人一人の中にある声や言葉が、こんなに温かく柔らかく気持ちの良いものばかりだったなら、世の中にある色々な悲しい問題や事件は起きないんだろうに…。自分の中身が気持ちの良い言葉でいっぱいになるよう、まだまだ頑張りたいなぁと、皆さんを見ていて胸が熱くなった1日でした。

        

追伸:今日はもしかしたらどこかのタイミングで先生チームで出るかも…と思って、シャキッてジャージを用意して出勤していました。(笑笑)

 

 

言葉を持つ 言葉を育てる②

 前回の続きです。
 私は国語の教員なので、正しい言葉や美しい言葉を自分の中に持つ、育てるということに、少し拘りが強いように思います。

 でも、少しでも多くの言葉とその意味が自分の中に溜まっていくと、どんなお笑いにも心から笑える人間になります。言葉をあまり知らない時というのは、ちょうど字幕のない洋画を見ているような感じで、動きや表情でしか理解できず、周りの人たちの笑い方で笑いの質を判別して、コンマ何秒か遅れて笑うような感じになりますよね。日本語を蓄えないと、なんと母国語でも同じことが起こってしまいます。お笑い番組でリズムネタや動きネタは笑えるけど、言葉と言葉が掛かっているところが面白いネタでは笑えないということが起きたりします。日常の友達との会話もそうかもしれません。

 大いに笑って人生を過ごすためには、言葉を持つ、蓄える必要があります。そして、年齢に応じて場に応じて言葉を改めていかないといけなくなります。古典では敬語を勉強しますが、敬語を正しく使えている自信があると、社会に出てから堂々と営業や接客ができます。皆さんは今まさに言葉の貯蓄時代。周りの大人の良い言葉を沢山浴びて豊かな人になっていってくださいね。

 

                                 向陽高校の自販機ってすごい!

                                 これがあれば冬の寒さも待ち遠しい?

                                 

 

                                  

       

 

笑う 「言葉を持つ 言葉を育てる」

 前回の投稿から約ひと月空いてしまいました。

 「校長先生のブログは文が多くて読む気にならないよ。」

 なるほど!ブログというのは写真などのインパクトが大事で文は簡潔な方が良いのか…と、1990年代以降に生まれたデジタルネイティブの中でも、さらにスマホ登場と時を同じくして生まれたZ世代の皆さんのアドバイスに深くうなずかされました。

  ところが、悲しいかなバッチリ昭和世代の私は、字数制限があった昔々の携帯電話の時にも字数ギリギリまで文を打って送信しては満足していたものです。文章は詳しくたくさんかけた方が”はなまる”だった教育が、こんなところにも表れてしまうのですね…。怖い怖い…。

  閑話休題…(読み:かんわきゅうだい  意味:それはさておき)

 今日は2学期中間考査の二日目でした。昨日も、そして今日も試験と格闘する皆さんの様子を見ながら、一生懸命に考えてペンを走らせている美しい姿に、(頑張れ!頑張れ!)と心の中で声援を送っていました。

 以前も書きましたが、テストはテスト勉強をしている時以上に、テストを受けている真っ最中や、答案が帰ってきて間違えたところを見直している時に、グンと記憶に残ることがあります。まさに頭の中の知識のキャパを拡げている状態です。キャパ=キャパシティ(capacity)とは「収容能力、容量」のこと。「受け入れ、取り込む能力」のことです。高校時代まではこの能力が異常に高くて、特に大好きな分野のことはどれだけでもどこまででも記憶に残っていきます。毎日学校に来て、みんなで授業を受けて、テストのためにもう一度勉強をして…そんなことをしているうちに、あなた方の中に少しずつ様々な分野の知識や用語(言葉)がたまっていくのです。

  言葉が増えるということ。それは必ず皆さんの未来を豊かにします。とりわけ、正しい表現や美しい表現がわかったりできたりするようになると、世界が明るく開けて見えるようになります。高校時代までのキャパシティの広い時に、様々な分野の勉強をすることは、自分の適性を見つけると同時に、言葉の世界を広げて幸せな未来を作るのにも役に立っているのです。長くなってしまったので、このテーマについては「to be continued」としたいと思います。あと2日間のテスト。勉強とは自分づくりです。とにかく自分なりの精一杯で頑張っていきましょう!

                            

                                     <自分なりの精一杯で皆さんを毎朝迎えてくれています>  

お知らせ さぁ、一戦集中です!

 今週末から、いよいよ令和5年度の就職採用選考がスタートします。

 来春、石川県内の高校を卒業する予定で、就職を希望している高校生の求人倍率は3.79倍で、過去最高の数値となりました。多くの企業が高校生を採用したいと言ってくれています。

 昨日、本校で行われた就職試験受験者激励会では「仲間と共に合格を勝ち取りたい」という、生徒代表の力強い決意表明がありました。そして、その後の最終模擬面接では、練習の総仕上げとして、城北ライオンズクラブの皆様にこれまでの成果を見ていただきました。

 「一生懸命に書いた履歴書をしっかり見直して、自分の良いところをアピール出来るようにしておくとよい」

 「のこり3日間でも社会に何が起きているか、それをどう感じるか、ニュースをみておくと良い」

 「面接が終わって、椅子から立ち上がって帰っていくときに力が抜けてしまっている。最後まで良い意味で緊張感を持ってしっかり退出出来るといい」

 「ドアの開け閉めの時には、よそ見せずにドアの方を向いて開け閉めすると感じが良い」

など、残りの3日間で調えられそうな具体的なアドバイスを沢山いただきました。

 昨日の激励会でもお話ししましたが、受験はチーム戦。あなたの周りの皆さんが、あなたの頑張りを応援してくれています。さぁ、いよいよ本番です。一戦集中して、向陽生としてしっかりと頑張ってきてください。

お祝い 第54回向陽祭 楽しかったですね!!

 

    

  

令和5年度の「向陽祭」が終わりました。

3年生の模擬店は、どの品も本当に美味しく、お店の構えも凝っていて楽しいものでした。短い時間、限られた人数でよくここまで準備できたなぁと言う出来映えでした。汁物がこぼれないようにと急ごしらえで作ってくれたテイクアウトボックスもとても工夫されていて、お客様を思う気持ちにあふれていましたね。

2年生のお化け屋敷はとにかくクオリティが高くて、ものすごく怖かったです。怖がりな私と一緒に入ってくれた〇〇さんの怖がり方がまたプロ級で、怖さ5倍増でした。お隣のお部屋のゲームの進め方や、そのまたお隣の展示のしつらえなども、さすが2年生だなぁという素晴らしさでした。

1年生の活躍は見事当日に結晶しました!広い広い広い校舎を1年生だけで見事に文化祭のムードにしてくれました!ステージ横の大きなひまわりには思わず「ほぉ!」と声が出てジーンとしてしまいました。茶色の花はこのために必要だったのですね。先輩の活躍をより見応えのあるものにしてくれて本当にありがとうございました。

委員会や部活動での発表や展示も、どれも素晴らしいものばかりでした。日頃の皆さんの努力と情熱のこもったステージや作品たちでした。ひまわりカレーも間違いのない美味しさで大人気でした。

今年度の向陽祭のオープニングでは、いしかわ特別支援学校高等部の皆さんに参加していただきました。10月28日に県立音楽堂で行われる「きらめくステージ ~障害のある人もない人もともに~」において,本校の軽音部といしかわ特支の和太鼓部がセッションをするので、そのプログラムを披露してくれました。迫力ある和太鼓の音にしんと耳を傾け、軽音部とのセッションでは皆で手拍子。ダンスにも飛び入り参加する3年生がいて、良い意味で「ごちゃまぜ」感のある素敵な時間を一緒に過ごすことができましたね。 

    

 

 『インクルーシブに彩を 合同文化祭』 ・・・ 今年度のテーマは向陽高校の今と未来を見事に表してくれた、本当に素敵なテーマです。自分を大事に思うのと同じくらいに友達やまわりの人たちのことを大切にしたいと思うことができれば、そして本当にそのように行動できれば、世の中の争いやいさかいはなくなるのだろうと思います。そういう意味では献血に協力してくれた16歳以上の皆さんも、本当にありがとうございました。また、後片付けで支えてくれた先生方や学務員の皆さんにも心から感謝です。

小運動会の挨拶でもお話ししたのですが、皆さんは、青春 アオハル 真っ只中。今しかないこの時を、友達と笑い合う時間を、心から楽しめた第54回向陽祭・・・。そんな二日間を自分たちで創り上げた皆さんに拍手です!

    

 

 

 

 

音楽 2学期が始まりました!

暑い暑い暑い夏休みが終わりました。今年は本当に暑い日が続きましたね。

皆さんは良い夏休みを過ごすことができましたか?

さて、2学期初日の今日は、グッドマナーキャンペーン月間のスタートでもあったので、朝はバドミントン部の皆さんと、森本駅で「おはようございまーす!」と、利用者に爽やかな挨拶を投げかけるという素敵な時間から始まりました。城北ライオンズクラブの方々と、石川特別支援学校高等部の生徒会役員の皆さんも一緒でした。

新任式では3名の新しい先生をお迎えし、始業式では仙台育英高校の須江航監督の講演会でお聞きしてきた『人生を 1° 変える』というお話しをしました。皆さんにとっての「1°」はどんな行動でしょうね。

その後の臨時3年学年集会では、学年主任から「この仲間で過ごせる1日1日、1時間1時間を大切にしよう」と、胸が熱くなる言葉があり、その後行われたテストにも真剣に臨む姿が見られました。

さぁ、来週は向陽祭が控えています。今学期も、皆さんで充実した楽しい時間を創り上げていきましょう!

 

    

 

イベント 7月20日の記事より

 7月20日(木)、1学期が終了しました。皆さんに大きな事故なくこの日を迎えられたことをまずは喜びたいと思います。

 今朝、新聞に目を通していたとき、「健常者優位の読書文化に一石」という記事が目に飛び込んできました。昨夜からニュースでも見ていた市川沙央さんの芥川賞受賞に関する記事でした。

 「重度障害者の受賞者も作品もあまりなかった。今回、初だと書かれるんでしょうが、どうしてそれが2023年にもなって初めてなのか、みんなに考えてもらいたい。」

 市川さんが昨日のインタビューの最後に話したことです。気管に開けた穴を手でふさぎながら、一言一言力を込めて話していました。この言葉は私の中に重く沈んでいきました。実を言うと、今日の終業式の挨拶で触れようか、ギリギリまで悩んでいたほどです。

 受賞作「ハンチバック」(=背骨が曲がった人という意味)の主人公は、市川さんと同じ難病を患う重度障害者です。そのために、読書姿勢を保つこと、ページをめくること、本屋に自由に買い求めに行くことができません。紙の本が読める健常者を標準にした読書文化の特権性の存在とその不条理を訴えます。

 市川さんがこのことを書いてくれていなければ、私は、さらに数年間このことに気づかないまま生きていたと思います。バリアフリーはもう耳慣れた日常語になりましたが、市川さんが「読書バリアフリー」が世の中に広まっていくことを切望してこの本を書いたように、他にもまだまだある「〇〇バリアフリー」に気づいて推し進めていかなければならないのだと痛感しました。6月にいしかわ特支の先生方に教えていただいたことと通ずるものがありました。

 この夏休み、読みたい、そして考えたい本が1冊増えました。40日間は本当にあっという間だと思います。生徒の皆さんも色々なものに触れて考えて、心豊かな人になってくださいね。

 

鉛筆 期末試験終了 ここからどうする?

 1学期の期末試験が終わりました。皆さん、最善を尽くすことはできましたか?

 試験が終わった後の開放感は本当に気持ちの良いものです。ここ数日間、テレビもゲームも我慢して寝る時間も惜しんで頑張ってきた人には尚更です。しかもこの後に待っているのは約40日間の夏休みです。どうしたって心が浮き立ってきてしまいますよね。

 さあ、皆さんならここからどうしますか?普通の人は、まず今日ぐらいは羽目を外して、普段ならする勉強(予習かな?)も今日だけはお休みにして、テストのために我慢していたことを思い切りするでしょう。では普通ではない人はどうするでしょう?恐らくルーティンということを大切に考えているその人は、今日みたいな日でも、ほんの少し机に向かって勉強をするでしょう。もしかしたら、この後の夏休みも含めた勉強の計画を立てる日にするかもしれません。人が休んでいるときにも歩みを止めることなく少しだけでも進んでおく・・・昔、そんな童話を読みましたよね?

 人がしないことをする、人よりも少し多くする、そんなことの積み重ねが、自分の中の「自信」をつくっていきます。「自信」とは、ここぞという時に自分の底力を信じることが出来る気持ちです。

 期末試験終了・・・さぁ、皆さんはここからどうする? 

 

  

  夏の花々が登校を迎えてくれています。向日葵も次々咲き始めています。明るく元気な気持ちをもらえますね。