学校日誌
錦高日記3月16日(火)Ⅱ ~The pride of purple 2020 ⅩⅤ 少林寺拳法部 部活動激励費授与式~
本日のお昼休みに、第24回全国高等学校少林寺拳法選抜大会についての『部活動激励費授与式』が校長室にて行われました。
井波秀俊PTA会長様から、激励費を渡されたのは15H髙宮あかりさんです。「精一杯がんばって来て下さい」という井波会長、堀学校長の激励の言葉の後、髙宮さんは「錦丘高校の代表として、頑張ってきます。応援よろしくお願いします。」という旨の立派な挨拶をしてくれました。
この大会は3月26日(金)~28日(日)にかけて香川県善通寺市民体育館にて行われます。彼女を含む少林寺拳法部の皆さんのこれからの更なる活躍に期待しています。
【お知らせ3/16】保護者の皆様へ ~部活動等に関するお願い~
日頃より本校の教育に対してご理解とご協力をいただきありがとうございます。
さて、本日終礼時にお子様方に対して、既卒大学生等との接触および集団での飲食について、以下のように伝えましたので、よろしくご協力ください。
「 今一度、生徒の皆さんに確認させていただきます。新型コロナウィルス感染症拡大防止に関することです。現状は、まだまだ注意意識を緩めることができるタイミングとはなっていません。今年度、言い続けているとおり、マスク着用・ソーシャルディスタンスの確保・飲食時の予防等が重要であることに変わりはありません。本校においても、現在も昼食時の黙食時間を徹底したり、卒業式に際しても、直後の部活動ミーティングでの飲食を禁じたりしてきました。
本県において、ウィルスが全く存在しない状況とは言えず、特に、1都3県においては、感染者数は下げ止まりどころか再拡大も懸念される現状です。
今後とも、いましばらく、既卒の大学生等との交流(試合)や部活動後に集団での飲食を伴う行動は厳に慎むよう、お願いいたします。高い予防意識を伴った行動を取ってください。全ては、皆さん一人一人が自分自身を守るのと同様、家族を始めとする身近な人々を守るためなのです。よろしくお願いいたします。」
石川県立金沢錦丘高等学校長 堀義明
錦高日記3月16日(火)Ⅰ ~HP訪問者数100万人!!~
平成31年4月から『錦高日記』などと称して、このホームページで校内の各種情報を発信し続けて参りましたが、本日、訪問者数が100万人を突破しました。いつも本校のHPをご覧いただき本当にありがとうございます。
本校HPのトップページは「食事時の親子会話のネタを届ける」をコンセプトとして、平日は必ず更新を続けております。当初は1ヶ月8千人ほどの訪問をいただきましたが、『ほりほりの部屋』の登場、『課題研究から』『学年から』『保健室・相談室から』『部活動』などのメニューの充実、長期にわたる新型コロナウイルス感染症による臨時休業期間によって連絡ツールの一つとしての認知度が上がったことなどから、見ていただける方が大幅に増え、現在は1ヶ月7.5万人ほどの訪問をいただけるようになっています。
今後も本校生徒の生き生きとした学校での姿を皆様にお届けできるよう、生徒諸君のこれからますますの活躍を期待するとともに、我々教職員一同も生徒たちの様子をしっかりこまめに見守っていくよう意識し続けて参りたいと思います。
錦高日記3月15日(月)Ⅱ~堀校長 錦中生に送るメッセージ~
本日の4限目、錦丘高校の堀校長が、錦丘中学校の3年生に向けて授業を行いました。
まずは、「Mr. Holly」誕生秘話から始まりました。英語教育に重点を置く教育目標の下、堀校長はMr. Hollyと名乗り、生徒の前では一言も日本語を使わずに、”ALT”として1年間を過ごしたそうです。堀校長が、ユーモアたっぷりにエピソードを話すと、中学生たちは楽しそうに笑ったり、うなずいたりしていました。
お話しの内容には、明日から役立つような英語の知識、例えば「ofを見たら、ガオっというの」(ofの用法を分かり易く記憶できるフレーズ)や「過去は遠くになりにけり」(仮定法で過去形を用いるのは"キョリ感”があるから、ということを記憶できるフレーズ)などを披露していただきました。楽しくて、分かり易い授業の最後に、校長先生が伝えたメッセージは、先生が常日頃から本校の高校生に伝えているメッセージと同じものでした。それは、「英語を武器に、金沢から、石川から、世界へ飛び立って欲しい」ということでした。
授業を受けた中学生たちは、もうすぐ高校1年生、新入生として本校に入学します。今日の堀校長からのメッセージを忘れず、生き生きと高校生活を送って欲しいと思いました。
錦高日記3月15日(火)Ⅰ ~1・2年生 卒業生と語る会~
本日の午後、この春の大学への合格切符を既につかんでいる卒業生を招いた「卒業生と語る会」が行われました。(前年度のこの会はコロナ禍であったため、3年次の6月になってやっと行うことができています。)参加してくれた11名の卒業生たち(31H山崎晴菜さん、33H益野勇魚さん、34H荒瀬友希さん、同H貞廣佳子さん、同H宮本里紗さん、35H川崎志穂さん、同H山田陽介さん、36H小林留羽空さん、36H沢口羽菜さん、37H末林卓馬さん、同H濵翔輝さん)は、6限目は1年生らに対して、7限目は2年生らに対して、学習・生活に関するアドバイスや思い・メッセージなどを順番に述べていきました。主に伝えられていたことは、「志望校を決定した時期・理由」「苦手科目の学習方法」「効率の良い学習方法」「くじけそうなときの対処方法」「勉強と部活動との両立の方法」「錦丘高校の良かったところ、高校生活で最も楽しかった思い出」などで、1,2年生たちは熱心にメモをとりながら、先輩たちの話に真剣に耳を傾けていました。今年度の3年生たちの”頑張る力”が後輩たちにもしっかり受け継がれること、後輩たちの学習意欲がさらに喚起されることなどを強く期待できる時間になったと確信します。
錦高日記3月12日(金)Ⅱ ~1年生 球技大会~
今日は高校入試が終わって、久々の登校日。1年生は ”高校生になって初めての” 球技大会が行われました。
バスケットボール、フットサル、バドミントン、卓球のチームを組み、生徒たちは1日ゲームを楽しみました。ゲームが白熱すると、選手は大きな声でチームメートに呼びかけたり、会心のプレーには喜びを爆発させたりしていました。プレーヤーを見守る観客は一斉にワーッと歓声をあげたり、ガッツポーズをしたり手をたたいたりして友のファインプレーを讃えていました。体育館は、若いエネルギーと生徒の笑顔で溢れました。
閉会式では生徒会より結果発表があり、一つ一つの結果に生徒全員から拍手が起こりました。最後に鈴木先生から、今年はコロナ禍で多くの行事ができなかったので、今日このように球技大会を開催できて大変嬉しいこと、開催するにあたってたくさんの人たちの心遣いや力をもらっていることに感謝したいといった言葉がありました。
教室の中とは違った、生徒たちの素顔が輝いた1日となりました。
錦高日記3月12日(金)Ⅰ ~久しぶりの授業日~
高校入試が終わって、3日ぶりの授業日でした。
下の写真は7:30頃の2年生の教室の様子です。教室が受検会場となっていたため、早くに登校した生徒たちが自主的に教室の復元作業を行っていました。特に、2年生たちは手慣れた様子で、先生方の指示がなくても、不足している机やイスの数を元に戻しきちんと並べ、ホワイトボードなどの不要物は所定の位置に戻し、室内の掲示物の復元まで行ってくれていました。
錦生、さすがです!!
錦高日記3月11日(木) ~明日は国公立大学後期試験&国公立大学前期試験結果より~
明日は国公立大学の後期試験が実施されます。昨日の金沢大学や東京大学・京都大学の合格発表で、ほぼすべての国公立大学の前期試験の結果が判明し、喜びの結果につながった卒業生がたくさんいる反面、悔しい思いをした卒業生が少なからず出ております。悔しい思いをした卒業生の諸君が気持ちを入れ直して、明日行われる「なりたい自分」になるための”Bプラン”に全力を尽くしてきてくれることを強く願っています。
必ず最後までやりきってみてください!(あきらめたら、自分の未来を変えることも、奇跡を起こすことも絶対にできないのです。また、やりきった経験は、必ずや将来の自信にもつながります。)
さて、昨日、本校の34Hの荒瀬友希さんが東京大学文科3類に合格を果たし、北國新聞社の取材を受けました。
彼女は、新型コロナウイルス感染症による3ヶ月にわたる臨時休業中でも塾等には通わず、学校の指導や教材を大切にし教室で「自立的な学習」を続けて、この栄冠を勝ち取りました。本当におめでとうございます。
本校は強制的な補習や課題をできるだけ少なくするなどして「キャリア教育」を軸とした進路指導を行っておりますが、1,2年生の後輩達も彼女の後に続いてくれることを強く期待しています。
←3/11(木)の北國新聞より
錦高日記3月10日(水)Ⅱ~マイプロ全国大会へ~
本校では2学年になると、同様の課題に関心を持つ者同士がチームを組んで、課題研究を行っています。校内発表会は12月に行われるのですが、さらに校外での発表会にチャレンジするチームもあります。そのようなチームが、今年も「マイプロジェクトアワード」に参加し、このたび以下のような成績をおさめました。
北陸Summit ベスト6
○「伏見台商店街の活性化」プロジェクト 21H 東、26H 石川
○「学習塾を融合させた飲食店」プロジェクト 24H 森川、26H 小畠
さらに、北陸Summitを勝ち抜き、以下のチームは全国大会へ出場します。
○「受験生応援弁当 引き継いでみた」プロジェクト 21H 櫻井、24H 金濱、西村
自分で調査したことを基に構築した意見を、大勢の人に聞いてもらい、さらに意見交換をする、そこにはフェアな小さな社会があります。ここで身に付けた力は、生徒たちが社会に出たときに、必ずや役に立ってくれるものと思います。全国大会へ出場する皆さん、プレゼンテーションにますます磨きをかけて、頑張ってください。
*全国大会は3月20日(土)、21日(日)に行われます。
錦高日記3月10日(水)Ⅰ~高校入試2日目~
本日、入学者選抜学力試験 2日目が終了しました。社会と数学の試験が実施されました。昨日同様、7時半過ぎより受験生が試験場に入り、2限目の数学のテスト終了のアナウンスがあるまで懸命に問題に取り組んでいました。
受験生の皆さん、お疲れ様でした。再び、ここ錦丘の制服を着た皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。
錦高日記3月9日(火)Ⅱ ~第19回りんり俳句大賞入賞~
『文芸のにしき』に関する嬉しいニュースがひとつ・・・。
3月8日(月)の”日本教育新聞”に、『第19回りんり俳句大賞』の年間優秀句の91句が発表されており、大変嬉しいことに28H加藤千晶さんの作品が佳作に選出されていました。全国の小中学生・高校生・教諭の部のあわせて18,825編のなかから高校生の部での入賞者は22名でした。(なお、県内高校生の受賞者は本校生の1人のみでした!!)
本校ではマルチメディアセンター(図書室)を中心として俳句や短歌等の創作活動が活発に行われておりますが、この春本校に入学するであろう中学生たちにも、是非このような活動に興味をもっていただき、入学後上級生と一緒に活動に参加するとともに、各種コンクールにも挑戦していってもらいたいと願っております。
『風光る竿におおきな父のシャツ』
錦高日記3月9日(火)Ⅰ ~高校入試1日目~
本日、「令和3年度入学者選抜学力試験」1日目が実施されました。1日目の科目は、国語、理科、英語でした。
今朝、7時半を過ぎた頃から、受験生が次々に試験会場へと入っていきました。今年は、試験場の下見が中止されたため、校舎内に入るのは今日が初めて、という受験生も多かったのではないでしょうか。どのような印象を持ってくれたのか、少し気になるところです。
教室に入った後、受験生は教科書を広げて最後の確認をする者が多く、皆緊張している様子でした。放送によって試験開始が告げられると、一斉に問題に取り組んでいました。最後の英語の試験が終了すると、密を避けるために順番に校舎外へと出て、友人たちと肩を並べて帰宅する姿がみられました。
明日は社会と数学の試験が実施されます。受験生の皆さん、明日もまたベストを尽くしてください。
錦高日記3月8日(月) ~高校入試前日~
本日は高校入試の前日でしたが、新型コロナウイルス感染症防止のため、高校生の登校が禁止され、また中学生の下見も中止となっており、高校の校舎内に生徒たちの姿は見えませんでした。(3/11木まで生徒たちの登校禁止は続きますので、よろしくお願いします。)
明日、本校を受検する中学生たちには精一杯のエールをおくりたいと思います。
錦高日記3月5日(金) ~高校入試に向けて~
来週の3月9日(火)、10日(水)は高校入試が実施されます。本日は在校生全員で校舎の掃除をし、入試会場を設営しました。高校入試の受験生は、すなわち、在校生にとっては後輩です。そう思うと清掃活動の意味は「おもてなし」というところでしょうか。生徒たちは、教室のすみずみまで気を配ってきれいにし、設営図をじっと見て正確に机・イスを配置していました。受験生が気持ちよく問題に取り組むことのできる環境が整いました。在校生のみなさん、ありがとう。
高校入試に伴って、在校生は、学校も、部活動も、長いお休みとなり、次に登校するのは12日(金)となります。この1週間程の期間には、普段できなかったことやこれまでやりたくてもできなかったことなどをやってみて欲しいと思います。(と、言ってもコロナ禍の制約はありますが・・・)また、この1年間を反省して、進級する自分をパワーアップすることも大切です。苦手な分野にじっくり取り組んで得意分野に変えておけば、4月のスタートがスムーズに切れると思います。ぜひ、有意義に過ごして欲しいと思います。
錦高日記3月4日(木) ~社会科 中高ブリッジ授業~
本校では、高校の先生方が錦中へ出張授業(ブリッジ授業)に出掛けます。先日は、国語のブリッジ授業の様子をお伝えしました。今日は、本校の地歴公民科の先生方が行った授業の様子をお知らせします。
テーマは「金沢」。金沢の町をいろいろな視点から分析し、最後にその情報を統合して、考察するという内容です。人口分布はどうなっているか、学校はどこにあるか、地形の特徴は何か、など、机の上いっぱいに広げられた金沢の地図の上に、様々な統計資料を重ね、グループのメンバーと議論します。どうしたら問題を解決できるか、どうしたらよりよい町に変えられるのか、生徒たちは大変活発に意見を出し合っていました。
錦高日記3月3日(水)Ⅱ~錦での最後のLH~
白い雲が穏やかに流れていく青空の下、卒業式が行われました。例年であれば、卒業式後のLHには保護者の方々にも参加していただき、クラス担任の最後のメッセージを聞いていただくのですが、今年は残念ながらそれは叶いませんでした。
そこで、ここではありったけの写真とともに、卒業生たちの「高校生活最後のロングホームルーム」の様子をお届けします!
まずは、卒業証書授与式です。クラス担任の先生が、ひとり一人の名前を呼んで授与していきます。するとクラスメートから一斉に拍手が起こります。担任の先生が「卒業、おめでとう」と言うと「ありがとうございます」と胸を張る者やペコリと頭を下げる者、さまざまですが、みな思いは同じ「感謝の心」ではないかと思います。
卒業アルバムが配られると、皆目を皿のようにして、1ページ1ページめくっていきました。友人と集まって写真を指さしては明るく笑ったり、アルバムの空白ページにメッセージを書き込んだりしていました。一生の宝物ですね。
最後に担任の先生のお話しが始まると、生徒たちは顔を上げて真剣に耳を傾けていました。高校生活の中で、3年生の担任は、生徒にとっても、私たち教員にとっても’特別’な存在ではないでしょうか。この縁がこれからも続いて欲しいと思いました。
3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。みなさんの未来に幸多かれとお祈りします!
錦高日記3月3日(水)Ⅰ ~卒業式~
本日挙行された卒業式の様子をお知らせします。本校は新型コロナウイルス感染症を予防するため、「保護者の参加は1家族1名とする(⇒座席間隔を大きくとる+式の様子をLive配信する)」「生徒は呼名時の返事をしない」「校歌・蛍の光などはCDを流して各人の心の中で歌う」「在校生の参加は代表者のみとする」などの対応をとり実施しました。34H荒瀬友希さんが307名の卒業生の総代として卒業証書を受け取り、26H石川裟紅良さんが在校生代表として送辞を、38H稲田匠馬さんが卒業生代表として答辞をよんでおります。ご祝辞をいただきました井波秀俊PTA会長様、式にご列席いただきましたPTA役員の方々、そして卒業生の保護者の皆様方、本当にありがとうございました。
※堀学校長の式辞要旨は『ほりほりの部屋vol50』よりご覧いただくことができます。
3年生のみなさん、ご卒業おめでとう!!
←田畑学年主任、1000日間本当にお疲れ様でした!!
ほりほりの部屋Vol.50「3年生諸君!卒業、おめでとう!!~Just like starting over!~」
皆さん、こんにちは。堀です。とても良い天気になりましたね!こんなに晴れた卒業式も、あまり記憶にありません。お日様に負けずに~GAT!
今日はめでたい日!別れの日ではなく、新たな旅立ちの日です。なので、諸君の今年の退場曲はジョン・レノンの「スターティング・オーバー」。ググってね、歌詞を。3年生の先生方からのメッセージを感じますよ。“We have grown, we have grown”が何度もレフレイン。諸君!成長したかい??ここ、「錦」で。34H担任の水野先生の選曲。なかなかシブい!けど、イイ!(ショッカー?)「彼らにぴったりだと思うんです。」とのこと。堀の好きな歌詞の一部は、“Let’s take a chance and fly away somewhere alone.”(特に、aloneが大切!意志なく群れるくらいなら、意志ある孤立を選びなさい!)“It’s time to spread our wings and fly.”(spread our wingsってかっこよくない?)本当に諸君の門出にふさわしい一曲だと思います。また、今年の堀の「式辞」全文を以下に載せておきます。私からのラストメッセージです。ではでは。今日はこの辺で。3年生諸君!CU someday, somewhere!必ず!!
石川県立金沢錦丘高等学校
第五十六回 卒業証書授与式
式 辞
校舎正面の紅白のしだれ梅が花を咲かせ、伏見の川辺にも春の気配が感じられる今日のよき日、同窓会長 宮川外志様、本校PTA会長 井波秀俊様をはじめ、多くのご来賓の皆様には、公私ご多忙の中、お祝いに駆けつけていただき、誠にありがとうございます。
ご列席の保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。この三年間、いや、十八年間の子育て、本当にご苦労様でした。今日くらいは、自分自身を褒めてあげて下さい。本当にお疲れさまでした。
卒業生の諸君、卒業おめでとう。錦丘での三年間はいかがでしたか。昨年二月までは、普通に高校生活を楽しめていたはずです。三月から五月の一斉休校を経てのコロナ禍において、高校総体も高校総文も高校野球も、紫錦祭を始めとする様々な学校行事も、例年どおりというわけにはいかなくなりました。諸君の高校生活は、最終学年において、様々な面で、我慢を強いることとなりました。しかし、諸君はこの試練に耐え抜きました。それはあたかも、本校のシンボルツリー、梅の花のようです。冬の寒さに耐え忍び、春に見事に咲くのが梅の花。その梅の花がデザインされた錦丘の校章が今、諸君の左胸で満開です。錦丘高校生を象徴する花だと思います。梅の花のように耐えて咲く、どうか、生涯、忘れずにいてください。スクールカラーの紫色とともに、プライドを持って、心に留めておいてください。
さて、私はもともと、英語の教員です。諸君達には、英語を武器に、国際社会に羽ばたいて欲しい、グローバル時代を生き抜いて欲しいと常々願ってきました。グローバルな今の時代に大切なことはいろいろあります。中でも、重要なことの一つは、ジェンダーに関する考え方を適切に理解するということです。
「男性と女性は違うけれど、基本は平等である。」という考え方があります。一昔前なら、男女は違って当たり前、でも平等だ、という考え方が正しいものとされていました。革新的であるとさえ、とらえられていました。しかし、実はこの考え方、異質平等論は、現在、世界的には「誤り」であると認識されているのです。もし仮に、国際的会議の席上で、この認識を欠いた言動があれば、世界中からバッシングを受けるのは当然のことなのです。
「男性」と「女性」という分け方をすると「男性とは何?女性とは何?」という問いが出てきます。生物学上男性であっても、心の性が女性の人はどちらに入るのでしょう。もし仮に、「女性はかよわい」という基準があるとするなら、かよわくない女性は女性ではないのでしょうか。そういう疑問が出てきて、定義されたジェンダーの姿から漏れた人は苦しむことになるのです。
「個人差は性差を超える」。これが今の世界の共通見解です。大事なことは、性差、年齢、国籍などではなく、その人の個性そのものなのです。「男らしさ・女らしさ」ではなく、「自分らしさ」こそが、尊重されるのです。
世界有数のIT企業「グーグル」は、人事採用において、次の三点だけを確認します。それは、「過去、何をしていたか」「今、何をしているか」「これから、何をしたいか」。性差、年齢、国籍などは気にしません。
世界の変化のスピードは加速する一方です。ジェンダーに関する考え方の変化も、ほんの一例に過ぎません。諸君は考え方そのものを、常に更新(アップデート)する必要があるということです。そんな時に大切なのは、諸君自身の実体験です。一つの考えに固執せず、たくさんの本や人に触れること。全く立場の違う人、普段接することのない年齢の人、価値観が正反対の人、そういう人の意見に耳を傾けてみる、言葉を交わしてみること。それが今後八十年続く諸君の人生をより充実したものにするコツではないでしょうか。
さあ、羽ばたく時がきました。きっと、いつの日か、ここに戻ってきてください。何もかも、なつかしい、そう思える日が必ず来ます。それは、ここが、諸君のふるさとですから。錦丘は諸君の母校ですから。
最後に、諸君の無事と健康と、そして、いいことがたくさん起こることを、心より祈念し、私の式辞といたします。
令和三年三月三日
石川県立金沢錦丘高等学校 校長 堀 義明
P.S.前回の「ほり部屋」で紹介した自衛官が今年の正月、帰省したときに言っていたコトバ、「最近、上官から仕事を依頼されるとき、『女やから、〇〇、おまえに任すわ。』って言われることがあって、がっかりすることあるんや。『〇〇、おまえやから任すわ。』って言われたいんやけどね。」とのこと。隊員の男女比率、9:1の職場なので仕方ないのかなあ・・・「あっ、でも、ちゃ~んと私自身を見て評価してくれとる上官もたくさんおるからね!」とも・・・自衛隊こそ、率先してジェンダー理解を促進して欲しい組織ですよね。今は過渡期なのかな?素晴らしい「ボス」に恵まれますように・・・と、ここで、ひさびさに「ある日のぼっちめし:春」。おいしくいただきました、「3色ごはん」。今日も感謝感謝です。(あれ?紅ショウガいれたら4色?)
錦高日記3月2日(火) ~同窓会入会式、表彰式が行われました~
本日、卒業式を明日に控え、同窓会入会式や各種表彰式が行われ、久しぶりに3年生が教室にそろいました。
それぞれの場所で大学入試等にチャレンジした仲間たちが久しぶりに教室に集まると、学校は笑顔と明るい声でいっぱいになりました。本日の式典には、例年であれば、卒業式に列席する2年生も参加して行われますが、今年は送辞を読む代表生徒一人のみが参加しました。
皆勤賞受賞者の氏名が、学年主任の田畑先生によって読み上げられると、生徒たちは返事の代わりにスクッと立ち上がって応えていました。代表の35H中川綾乃さんが前に進み、校長先生から賞状を受け取りました。生徒会功労賞の代表は33H益野勇魚君が務めました。そして、卒業記念品が36H川田瑛翔君の手から校長先生へと渡されると、校長先生からは「大切に使わせていただきます」とお礼の言葉がありました。
最後に、同窓会入会式において、会長が「同窓会を開いても全員はそろいません。このように集まるのは今日が最後かもしれません。」とお話しされると、それぞれの道に進むんだな、という思いが起こりました。
明日はいよいよ卒業式です。今日も大変立派な姿でしたが、明日はさらに背筋の伸びた卒業生の姿を見ることになるでしょう。明日の卒業式はライブ配信されます。ご家族の皆様は、そちらもご覧になっていただければと思います。
錦高日記3月1日(月)Ⅱ ~2年生 ビジネスプラン・グランプリ出場~
2月27日(土)に「高校生ビジネスプラン・グランプリ 北陸地区プラン発表会」が開催されました。この会は日本政策金融公庫が企画・運営しているもので、本校からは「学習塾を融合させた飲食店」と「ゲーム人口100%計画~ゲームは悪?~」の2グループが参加しました。発表はリモートで行われ、生徒たちは自分たちでつくった資料を用いながら、なぜこのプランを考えるのにいたったか、だれをターゲットとしており、どのような利点があるのかなどを堂々と発表しました。審査にあたられた方々からは、好意的な意見とともに批判的な意見も頂戴し、今まであまり気づくことができなかった「ビジネス」という視点からの課題研究(提案)の難しさを学ぶことができました。
映像内での彼ら彼女らが発表する姿はとてもたくましく、校内発表会のときよりもさらに自信をもっているようにみえ、彼らが社会に出たときに、このような経験はきっと役に立つだろうと確信できた場になりました。
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