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カテゴリ:今日の出来事

卒業式の祝辞

感動の卒業式が無事に終わりました。



お陰様で多数のご要望を頂きました。


祝辞の内容をもう一度聞きたいということです。


本当に有り難いことです。


お恥ずかしいところもございますが、


全文を載せたいと思います。




〈祝辞 全文〉


平成29年度、卒業式にあたり、お祝いの言葉を申し上げます。


卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。





小学校の6年間において、卒業生の皆さんは、


本当にたくさんのことを学んだはずです。


楽しかった事、嬉しかったこと、そして苦しくて辛かったこと。


そんな6年間を、ポジティブに過ごすことはできましたか?


日本一、ポジティブに過ごすことはできましたでしょうか。





どうでしょう。


日本一と言われたら、自分の気持ちに迷いが出た人が、


いたのではないでしょうか。





実は、この日本一という言葉には、秘密があります。


誰がポジティブ日本一を決めるのか。


誰と勝負して、ポジティブ日本一を目指したのか。





答えは、自分自身です。自分が日本一だと思えばそれでいいのです。





ポジティブに、重さや長さのような単位はありません。


ということは、ポジティブのように、


自分の思いや気持ちというものは、他人と比べられないものなのです。





自分自身が、


ポジティブかどうか、自信があるかどうか、勇気があるかどうか、


それは、人に決めてもらうものではなく、


まず、自分自身で決めていくことなのです。





卒業生の皆さんは、小学校生活の6年間を通して、


「君たちはどう生きるか」


の基礎と基本を学んだということを、決して忘れないでください。





その学びによって、


自分自身で考える力や

行動を決定していく力を

手に入れたはずです。





今の世の中は、頭の良い人だけが活躍できる世の中ではありません。


自分の意見を持ち、正しく主張し、周りと協力しながら行動出来る、


バランスの良い人が活躍できる社会になっています。


中学校へ進学したら、


今まで以上に、自分自身の言葉と行動に責任を持って、


頑張って頂きたいと思います。





そしてもう一つ、忘れてはならないのは、


ここまで育ててくれたお父さんお母さん、お家の方、


学校の先生方、地域の方々に、


「感謝」の気持ちを持つ事です。





そして、感謝の恩返しを必ずしてほしいと思います。





感謝の恩返しとは、


お家の人の言う事を聞くとか、

将来面倒をみるとか、

自分の稼いだお金で旅行につれていくとか、そんな事ではありません。





感謝の恩返しとは、


自分がしてもらったことを、

次の世代に同じようにしてあげること。


なのです。





例えば、5年前、今の卒業生たちが1年生だった頃、


最上級生の6年生にたくさん面倒をみてもらったと思います。


そして自分たちが6年生になった今年一年間、


下級生たちの面倒を一生懸命になって見てくれていたのを、


みんな知っています。

それこそが、自分たちが1年生だった頃の、
6年生への感謝の恩返しなのです。


お父さんお母さんへの感謝の恩返しは、


いつか自分が親になった時、自分の子どもを心から愛して、


大切に育てることです。





先生方への感謝の恩返しは、


自分の学んだ事を、たくさんの人に教えてあげることです。








地域の人への感謝の恩返しは、


自分が地域を守れるような人間になって、


次世代の子どもたちを守っていくことです。





それは、何百年も何千年も昔から、


感謝のリレーとしてずっと続いていたものです。


みんなも、しっかりとそのバトンを受け継いでいるということを、


忘れないでください。





最後になりますが、


そのバトンをしっかりと我が子のために、受け継いでこられた、


保護者の皆様、


様々な御苦労と戦いの日々の連続だったと御察しいたします。


しかし、そんな御苦労も吹き飛ぶかのような、


大きく成長した卒業生を目の当たりにして、


大きな感動の日を迎えられたのではないかと思います。


あらためまして、本当に、おめでとうございます。





そして学校の先生方、PTA活動に携わった方々、


地域の方々の、支えがあって、


今日の日を迎えることができました。


感謝ともに御礼申し上げます。





人生の幸福は感動の数で決まります。





PTA会長として、ひとりの保護者として、


外日角小学校の今年度の卒業生から、


たくさんの感動をもらいました。


卒業生の皆さん、本当にありがとう。





君たちが、


さらに大きく成長し、幸せな人生を歩めるよう、


心から期待し、


お祝いの言葉とさせて頂きます。





平成30年 3月16日  


PTA会長 今本 誠和


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折り合いをつける

先日、PTAの役員会・常任委員会が行なわれました。
四月の発足以来、役員をはじめとした委員の皆様に、たくさんのご協力をいただいております。
ありがとうございます。

さて、その時に出たお話をひとつ。

今月10日に行なわれたエンジョイホームの話から、兄弟がいる家庭内において、
「どの講座を希望するかで、もめるようなことがあった。」
と事例報告がありました。

それを聞いて、即座に、
山下校長先生が、
「素晴らしい!折り合いをつけることを学んだのではないですか!?ありがとうございます!」
と、返答されました。

『折り合いをつける』
という事は、日常生活の中において、
数多く出会う事でしょう。

何の講座を受けたい?
今日の晩御飯は何にする?
宿題はいつするの?
旅行の行き先は?
将来の夢は?
・・・などなど。

家庭内においても、
学校生活においても、
話し合いで何かを決めるという場は多く、
それは、
大人になって社会に出てからも、
その話し合いの力はとても大切です。

その話し合いの場で、
お互いの主張が向かい合った時に、
解決に向かうための方法のひとつが、
『協議と妥協』
と言われています。

それを、わかりやすく言い換えたのが、
山下校長先生のおっしゃる
『折り合いをつける』
という事なのです。

協議も妥協も無ければ、
それは支配であり、命令です。
子育てにおいて、自分の子どもを私物化してしまっては、
子どもが伸び伸びと育つはずはないのです。

あらゆる経験をさせることにより、
小学生である子どもたちの成長を支援するために、
『衝突』や『対立』から逃げていては、大きな成長のきっかけを逃してしまいます。

『衝突』や『対立』をポジティブに言い換えると、『協議』という言葉になります。
その話し合いの場をたくさん持ち、
最終的には、お互いの妥協点を見つける。
とても難しいですが、とても大事です。

山下校長先生は、
『折り合い』をつけて、エンジョイホームに参加した兄弟の成長を大いに喜んだのです。
そして、その体験を話してくれた事に感謝したのです。
私はそう感じました。

『折り合いをつける』ために必要なこと。
それは、
相手の立場に立って考え、
相手を思いやる、

『優しさ』

だと思います。

来月には、
コミュニケーションウィークが実施されると聞いています。

ご家庭において、
『折り合いをつける』
という事について、
話し合ってみるのも良いかもしれませんね。
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