校長室より「おこらいえ」

津波が来たら、てんでんこ

岩手には古くからこんなことばがあるそうです。
「津波が来たら、てんでんこ」
家族が一緒にいなくても、とにかくてんでんばらばらに逃げなさい。
まずは自分の命を守りなさい。という意味です。
昔から多くの方を津波で亡くしている地方に伝わる言葉だけに重みがあります。

ただ、自分だけ助かればいいという利己的な意味では決してないそうです。
てんでんばらばらに逃げてもどこかで再び出会えるように、あらかじめ心の準備をしておきなさいという意味です。

ぜひ、それぞれのご家庭において、どこに逃げるのか、どうやって落ち合うのか、話あっておいてほしいと思います。

自分の命を、そして大切な人の命を守るために。

5月24日(火)防災避難訓練が行われました。

 

総体総文へ向けて!大きくジャンプ!

 

L’important C’est de participer!「参加することに意義がある」

1908年ロンドンオリンピック、フランス人のクーベルタンIOC会長はこう語りました。

ただ、勝つことによって初めて見ることのできる風景がある。これも真実です。

勝利の向こう側にどんな世界が広がっているのか、ぜひ、自分の目で確かめてきてもらいたいものです。

5月23日(月)、総合体育大会、総合文化祭向けての壮行式が行われました。

密を避けるため、放送での実施です。

各部の主将、部長は、代わる代わる放送室のマイクから熱い想いを語ってくれました。

 

総体へ向けて!!

4月に行われた春期大会の試合を見にいろんな部におじゃましました。

本校には14の運動部と10の文化部があります。

春期大会では、女子バレーボール部がベスト8に入る健闘を見せました。

女子バスケットボール部が、5人ギリギリで最後までコートを駆け抜けている姿は感動ものです。

男子バレーボール部は高校から始めたメンバーばかりですが、一人ひとり大きく成長しています。

陸上競技部は、小さい頃から鍛え抜かれた選手が集まり、陸上王国輪島の面目躍如です。

野球部は昨秋の悔しい敗戦をバネに大きく成長し、1回戦を突破、夏が楽しみです。

6月の総体に向けて、みんな、頑張れ!!!

世界農業遺産「千枚田」にて

爽やかな風そよぐ5月、透き通るような日本海を背に、

JRC部の生徒たちが田植えボランティアに参加しました。

JRC部とは、Junior Red Cross(青少年赤十字)の略で、

本校では、3年生4名、1年生8名が地域のボランティア活動に積極的に参加しています。

千枚田は、奥能登で一番高い高州山の地滑りによってできた特殊な地形を利用して作った美しい棚田で、

一枚の平均が1.6坪と非常に小さな田んぼです。

 

こんな逸話が残っています。

ある若者が本当に千枚あるか数えてみたそうな。

起伏が激しく汗だくになってきたので途中で着ていた蓑を脱ぎ捨てたんじゃと。

実際に数えると999枚で1枚足らない。何度数えても1枚足らない。

日も暮れてきたのであきらめて帰ろうと脱ぎ捨てた蓑を拾い上げると、

なんとその下に1枚の田んぼが隠れておったんじゃ。

 

そのくらい1枚1枚が小さな田んぼです。

実際には、現在1,004枚の田んぼがあるそうです。

私が子供の頃は、2,146枚あったと記憶しています。

はじめまして

「おこらいえ」どこかフランス語の響きにも似たこの言葉

これは、輪島の海士町に昔から伝わることばで、今でも朝市などで飛び交っています。

自分は海士町ネイティブではないので、細かなニュアンスまではわからないのですが、

おおよそ次のようなイメージを持っています。

1)逢いたかった人に思いがけず出逢えたときのびっくり「おこらいえ」

2)誰かに親切にしてもらったときに感謝を伝える「おこらいえ」

3)しっかりしろ!とハッパをかけて元気づける「おこらいえ」

時にはやさしく、時には力強く、いろんな場面で使われている、大好きな言葉です。

(違っていたらごめんなさい。)

ここでは、校長が見つけた輪島高校生のいろんな「おこらいえ」をお伝えしていきます。