2025年4月の記事一覧

ティーチングからコーチングへ

地震から 479 日目

豪雨から 215 日目

 

県高体連の研修会が行われ

流通経済大学ラグビー部アドバイザーの

松井 英幸 氏のお話を聴く機会をいただきました

 

松井氏は全国大会の花園に

21年連続23回出場を果たしたラグビー部を育てられた

名監督です

 

2019年ワールドカップ躍進の

基礎をつくられた方でもあります

 

しかしながら選手の成長を願うが上に

選手の心を傷つけた経験を持ち

その経験を

「パワハラで人生をしくじった

 元名監督に学ぶ変わる勇気」

に著していらっしゃいます

 

「怒り」「不安」「虚しさ」

どん底から立ち上がったお話は

鬼気迫るものでした

 

日本にいられなくなり

渡ったニュージーランドで

「ボス」と「リーダー」の違いについて学び

これまで正しいと思っていたものが

そうではないことに気づかれたそうです

 

正しいと思い込んでいることのぶつかり合いで

コミュニケーションのズレが生じます

自分が正しいと思っている方向に

質問 詰問 誘導していないか

見つめ直す必要があります

 

チームの中で一番合わないと感じる人

その人との価値観の違いを確認する

スキルも教えていただきました

 

「他人を変えることはできない

 だけど関わり方を変えることはできる」

これこそが

ティーチングからコーチングへの実践です

 

ティーチングとコーチングは両輪です

ティーチングは答えを伝えるアプローチ

コーチングは相手が持つ答えを引き出すアプローチです

そして相手の自発的行動を促進させる技術です

ティーチング7:コーチング3から始め

ティーチング3:コーチング7へ進むのが理想です

 

コーチングに必要なのは

「洞察」「傾聴」「質問」「承認」です

 

「聴」は

耳+目と心です

 

Goal → Reality → Options → Will 

頭文字をとって「GROWモデル」といいます

 

成功と失敗の共通点は?

それは「挑戦」です

 

「気づき」の語源は

「傷つき」だそうです

失敗からこそ学ぶべきことがある

 

たくさんのことを学ばせていただきました 


【被災地に電気が灯るまで】第29回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

今日から電池の開発者になったつもりで

考えながら読んでください

 

亜鉛と銅を導線で結んで希硫酸 H2SOに浸けます

希硫酸の中には水素イオン Hが存在しています

 

 

 

 

 

 

 

 

「イオン化傾向」の大小つまり

陽イオンのなりやすさすなわち

電子を他に与える強さは

 Zn > H > Cu 

です

 

大阪のおばちゃんに例えると

亜鉛おばちゃんは

「あんたあめちゃんあげるわ持って行き」

銅おばちゃんは

「せっかくの自分のあめちゃん誰にもあげたないわ

 別に他の人の欲しいとも思わんけど」

こんな感じでしょうか

 

亜鉛おばちゃんは

「水素ちゃん電子あげるわ持って行き」

 Zn → Zn2+ + 2e

「ほなおばちゃんここに電子置いて泳いで帰るからな」

亜鉛イオンになって泳ぎだすのでした

 

ところが水素ちゃんが電子をもらおうとしても

泳ぎだすおばちゃんが邪魔で近づけません

 

そうこうしているうちに

たまった電子は導線を伝わって

銅の方に流れるのでした

この電子の流れこそが

電気の正体です

 

導線の途中を

めっちゃ細くしたり

クルクルにして電子を通りにくくすると

とうせんぼされた電子がイライラして

熱を放ったり光りだしたり

 

そんなこんなで

銅にたどり着いた電子を見つけた水素ちゃんは

「なんやこっちに電子あるやん」

と近づきそこで電子を受け取ります

 2H+ + 2e → H2

水素の泡となるのでした

人魚姫みたいですな

 

さてここで困った問題が

今度は水素の泡が邪魔で

それ以上水素イオンが近づけなくなるのです

この現象を「分極」といいます 

 

この間数秒から数分

(文献によって数時間とするのもあります)

かくのごとくこの電池は実は

寿命が限りなく短いポンコツ電池なのでした

 

さあ開発者のみなさん

この課題を解決するには

どうしたらいいでしょうか?


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月5日「怖い話」を読んで

 

「自分ひとりで判断するのではなく

 周りと情報を共有することの大切さを知った

 災害に限った話ではないが

 世の中には人の弱みにつけこみ

 悪事をはたらく人がいる

 普段は慎重に情報を判断できていても

 危機的状況に立っているときには

 正しい判断ができなくなり

 不安を紛らわせるために

 誰かに頼ってしまう

 この心理を利用されるのを防ぐためには

 自分が自分自身を客観視することが必要だ

 私自身客観視すると見えてくるのは

 人を素直に信用してしまうことだ

 自分の性格がわかると

 自分なりの対処法を見つけることができる

 私が発見した自分なりの対処法は

 まず人に相談することだ

 ブログには

 発災後情報を共有しながら前へ進んでいる

 と記載してあったが

 地震があったにかかわらず

 情報共有する事は大変大切だと感じた

 自分を自分で分析し見つめて

 価値観が異なる周りとの意見交換により

 自分自身変容し良い刺激を受けていくのも面白い」

            《匿名希望》

あいさつの達人

地震から 478 日目

豪雨から 214 日目

 

輪島高校の朝は

いつも元気な挨拶で始まります

 

 

 

 

 

 

「おはようございます!」

「ありがとうございます!」

「はい!」

クラスみんなで大きな声を揃えて

唱和します

もう何年も前から続いています

 

 

 

 

 

 

今年の1年生は例年にも増して元気です

大きな声が学校中に響き渡ります

 

挨拶日本一というスローガンは

いろんな学校で聞きますので

とりあえず

「日本の挨拶百選」

を目指しましょう


【被災地に電気が灯るまで】第28回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第27回では

これまで学んだことに関する

大学入試問題に挑戦してもらいました

 

リチウムイオン電池の電解液に

水ではなく有機溶媒を使うのはなぜか?

という問題でした

 

有機溶媒という専門用語が飛び出しましたが

これは水と混じり合わない

簡単にいえば油だと思ってもらっていいです

問題はそこではなく

なぜ水を使ってはいけないかということですが

 

昨日の説明文の中にありましたね

イオン化傾向が Li 〜 Na の金属は

水と激しく爆発的に反応すると

 

つまりリチウムイオン電池に

水を使用すると爆発するのです

 

この問題

どこの大学だと思いますか?

 

東京大学です

 

単に

「水と爆発的に反応する金属を答えよ」

とか

「リチウムと水はどう反応するか」

と問うのではなく

日常生活や研究に

どう応用できるかを問うてきます

 

こと理科に関しては

私は若い先生に

受験する生徒がいなくても

必ず東大と京大の入試問題は解いてみろ

と薦めています

 

国の事業に関わっていらっしゃる方が多く

両校の入試問題を見ると

数年後の科学技術施策を

ある程度垣間見ることができるからです 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月31日「人間がAIに負けないこと」を読んで

「最近はAIに仕事を取られたり

 イラストをAIに描かせたりしているけど

 人間でもAIに負けないことがあることを知って驚きました

 でもそれよりも

 将棋の名人が2017年にAIに敗れていた

 ことの方が驚きでしたが…

 たくさんの対局をしてきた名人が

 ほぼ新参のAIに負けるとは

 AIが凄さがわかります

 どうやってAIが学んでいるかわからないけれど

 ちょっとうらやましいです

 小学生の頃児童クラブで友達と将棋をしていましたが

 私がAIと戦ったら即ボロ負けで

 泣いていたと思います

 敵陣に入った「歩」が「と金」にならない事は

 今までの私にはあり得なかったことなので

 同じように「不成の手」を使われて

 脳がバグったボロ負けしているだろうな

 と思いました

 AIは想定外のことや未経験のことについては

 今のところ案外脆いものだそうですが

 「不成の手」を経験してしまったAIは

 もう誰も負けない

 最強のものではないかと気になりました

 もしそうならAIすごすぎます

 教育現場でAIを導入する際

 最も力を発揮できるのが

 知識を注入する場面ということですが

 想定外や未経験のことに立ち向かう人間の教員が

 AIと協力したらすごいことになると思います

 この最強なコンビを

 社会の課題解決に結びつけていけると楽しみにしています」

                 《匿名希望》

地震予報のむずかしさ

地震から 477 日目

豪雨から 213 日目

 

興味深い資料を見つけました

2006年度

今から19年前の資料です

30年以内に震度6弱以上の

揺れに見舞われる確率を示しています

これによると

奥能登は

最も低い 0.1% 未満となっています

 

 

 

 

 

 

 

 

私もこのころは

輪島に地震7の地震が起こるなどとは

夢にも思っていませんでした

 

地震安全地帯と信じ切っていて

首都圏の主要な施設を能登半島に

移転すべきとまで本気で考えていましたので

愚かなものです

 

長年地震が起こっていない土地は

地震が起こらない場所ではなくて

逆にひずみが溜まっている場所

と理解した方がよさそうです


【被災地に電気が灯るまで】第27回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

人類と

金属や酸そして火との出逢い

一件無関係に見えるこの3つが

「電子」をキーワードに

全て結びついていることを学んできました

 

長くなりましたが

これらの本質を理解することが

エネルギー問題の解決に深く関わってくるのです

 

今日は第19回で学んだ

「金属のイオン化傾向」について

もう少し詳しく見てみましょう

 

金属にはイオンになりやすい順番があります

金属がイオンになるときには

電子を放出するので

電子を放出しやすい順番と言い換えることができます

 

ごくごく代表的な金属を

「イオン化傾向」の順に並べると

Li > K > Ca > Na >Zn > Fe > Cu > Ag

これは反応の激しさを表したものでもあります

 

たとえば

Li ~ Fe までは酸と反応して水素を発生しますが

Cu ~ Ag は全く反応しません

 

Li ~ Na は単なる水とでも

爆発するほど激しく反応するのです

 

さてこのコーナーでは

大学入試に使える化学の知識にまで

高めたいいうことは先日お知らせしたとおりですが

 

このへんで一回大学入試問題にチャレンジしてみましょう

 

次の文章を読んで問いに答えなさい

リチウム電池は、リチウムを一方の電極とし、

その酸化還元反応を利用する電池である。

リチウム電池では、電解質として LiBF4 などの塩が用いられ

(ア)電解質溶媒には、ある種の有機溶媒が用いられる。

一般にリチウム電池の起電力はマンガン電池の起電力よりも大きい。

問い:下線部(ア) について、電解質として水を使えないのはなぜか?

 

いかがでしょう?

おわかりになりましたか

 

答えは明日 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2023年10月31日

「授業にお邪魔します」を読んで

 

「冨水先生の授業にお邪魔をして

 その授業の内容を伝えるブログを読みました

 輪島高校の先生方の

 『ここだけは何も負けないという授業を

 まずはひとつつくろう』

 と言う合言葉を見たときに

 先生方一人ひとりの授業の中で

 他の先生にはない特徴

 (たとえば生徒間でのコミニュケーションを大切にする)

 があるのはこの合言葉があるからだと感じました。

 授業力日本一を目指していることは

 日々先生方が一生懸命教えてくださる姿勢を見ると

 どれだけ本気で向き合ってるのかが伝わります

 私は意思が弱く

 やる気もそこまでないような人間なのですが

 自分で大きな目標を立てて

 その達成のためにはどうすればよいのか

 教えてほしいです」

      《匿名希望》

ずっと見つめていられるもの

地震から 476 日目

豪雨から 212 日目

 

ずっと見ていて飽きないもの

いつまでもぼーっと見つめていられるものに

「火」「水の流れ」「子どもの寝顔」

があるといわれます

 

今日はぼーっと音楽を聴きに

石川県吹奏楽連盟

フレンドシップコンサート2025へ

行ってきました

 

 

 

 

 

 

本校の吹奏楽部も参加しました

といっても奥能登5校の合同楽団です

どの学校も生徒減が激しく

部員はそれぞれ数名のみ

5校合わせても金沢の高校1校より少ないです

それでも心のこもった演奏を届けました


【被災地に電気が灯るまで】第26回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

シュタールのフロギストン説

ラボアジエの酸素結合説などの

「火」に関する研究の歴史を紹介し

しかしそれ以降研究が行き詰まったこと

をお話ししました

 

ラボアジエの発表の1783年から100年以上経った1897年

トマソンが電子を発見します

発見の歴史については私は詳しくないので

物理の先生に聞いてください

 

ともかくこのような新たな知識の目で

過去に解決できなかった問題を見つめると

新たな発見があるものです

 

これまでの「燃焼」に関わる

事実や実験結果

それらを電子のメガネで見てみると

全て綺麗に説明がつくではありませんか

 

マグネシウムが空気中で燃える時は

それまでマグネシウムの中にあった電子が

空気中の酸素に移っています

 

酸素のない塩素ガスの中で銅が燃える時は

それまで銅の中にあった電子が

塩素に移っています

 

二酸化炭素中のマグネシウムの燃焼も同様です

 

一度止まった「燃焼」に関する研究が

百年ぶりに再び動き始めた瞬間でした

 

さてこのように新たな知識を

一見無関係に見える別のものに結びつけて考えること

実はこれこそがAIにはできない

人間にしかできないことです

なぜならAIは過去に誰かが結びつけた事例を

頻出の多い順に並べるだけのツールだからです

 

さあ「燃焼」つまり

ものが燃えるというのはどういうことだったのか

まとめてみましょう

 

ものが燃える時には

必ず電子の移動が起こっています

つまり「火」とは

電子がそれまで暮らしてきた故郷を離れ

新たな場所へ旅立つ時の心の叫びであるといえます

 

だからひとは「火」を見つめると

奮い立たされたり

あるいはせつなくなったり

いつまでもずっと

見つめていられるのかもしれません


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月31日「さとく ゆたかに たくましく」を読んで

 

「私は輪島高校に入学してから震災があるまで

 校長ブログを読んだことがありませんでした

 たまに輪島高校のホームページを見るときに

 タイトルを見るくらいで

 校長先生が書いているんだな

 くらいにしか思っていませんでした

 能登半島地震があったとき

 最初に津波が来ると言うニュースを見て

 とにかく逃げることに必死で

 周りを見ていませんでした

 被害の大きさがわからず

 またすぐに元の生活に戻るだろうと思っていました

 今思えばそう思っていた自分が馬鹿すぎます

 日を追うごとにもう前の生活には戻れないと分かり

 この先の未来が不安で仕方なかったときに

 母が「おこらいえ」を見せてくれました

 私が初めて見た「おこらいえ」は

 「落ちない赤本」でした

 少し明るい話題だったので勇気をもらいました

 それから母は毎日「おこらいえ」を見ていて

 私も時々母と一緒に見ていました

 とある学校の校長先生のブログが

 被害者を勇気づけています

 毎日の励みになっていたので感謝しています

 だからこのブログをもっと他県の人や

 いろんな世代の人に見て欲しいです」

         《干場ひなた》

いろんな部活道

地震から 475 日目

豪雨から 211 日目

 

小松商業高校の野球部の生徒さんが

自家用車で田んぼに転落した方を助けた

という新聞記事を目にしました

人として成長できるよう心がけて

これまで野球の練習に励んでこられたとのこと

選手そしてご指導されている監督さんともども

素晴らしいなと

気持ちのいい朝になりました


輪島高校でも人として成長できるよう

熱心に部活“道”の練習に励んでいます

 

 

 

 

 

 

吹奏楽部です

現在3年生部員が0です

少ないながら

音楽大好きな子が集まって楽しんでいます

 

 

 

 

 

 

今年は1年生が5人入ってきてくれました

20日(日)正午より

金沢歌劇座で演奏会があります

ぜひお越しください

 

男子バレーボール部は

七尾高校さんに来ていただき練習試合です

 

 

 

 

 

 

 

バドミントン部は

小学校の体育館をお借りしての練習です

こちらは全校生徒数の割に部員が多く

活気ある練習をしていました

 

 

 

 

 

 

シャトルランをしています

バドミントンのゲーム中に必要な

いろんな動きを組み合わせて走っていました

いろんな練習があるものですね


練習場が隆起して使えない卓球部は

視聴覚室に卓球台を運び込んでの練習です

工夫を凝らしてできることをやっています

 

 

 

 

 

 


野球部のダイヤモンドに黒土が入りました

待ちに待ったグラウンドでの練習が

もうすぐできます

 

 

 

 

 

 

仮設校舎を建設する関係で

ダイヤモンドの位置が変わります

 

実はこれまでのダイヤモンドは

県予選が行われる

石川県立野球場や金沢市民野球場に

方角を合わせて作られていました

 

たとえば第一試合では

セカンドとライトの真正面に太陽が来るなど

大会直前では試合時間に合わせて

本番さながらの練習ができていたのですが

それができなくなります

 

とはいえ贅沢も言っていられないので

関係の方々に感謝です

 

ちなみに

公認野球規則2.01では野球場の方角について

「本塁から投手板を経て二塁に向かう線は

 東北東に向かっていることを理想とする」

と規定されています

これはバッターにとって

西陽が目に入らないように配慮してのことです


【被災地に電気が灯るまで】第25回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回

「火」の正体は物が酸素と結びつく時に出る

光と熱だとするラボアジエの説を紹介しました

 

ところがそれを覆すような事実が見つかります

塩素ガスの中に加熱した銅を入れると

銅が燃えるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=SsfNzaGmA0s

 

さらには

火をつけたマグネシウムを

二酸化炭素の中に入れると

なんと燃え続けるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=uYattEoxhfk

 

「ラボアジエさん燃えてますけど」

「酸素ないですよね」

「これおかしいでしょ」

当時の科学者たちは多分こう言ったはずです

 

「ほな塩素と結びつくのも燃焼ってことにしよう」

「えっ?じゃあ二酸化炭素は?」

「うん!それも燃焼っちゅうことで」

「なんでもありですやん そんなんあかん」

(ラボアジエさんはフランス人で

 大阪人もフランス人も

 マクドナルドを「マック」でなく

 「マクド」と省略するので

 大阪弁に訳してあります)

 

「なんやめんどくさなってきたわ」

「酸素でも塩素でもええやん」

「なんや燃えとるっちゅうことにしとこ」

 

こんな経緯で燃焼に関する議論は

当時の科学者の研究対象から外れるのでした

 

そのおよそ100年後

あるものが発見されるまでは

 

さあそのあるものとは?

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月27日「麻雀は人生だ!」を読んで

 

「私はこの記事を読んで校長先生の考えに共感した

 私もたまに遊びで麻雀をするが

 安い手で上がってもしょうがないと思い

 大きい役を狙って上がれず毎回負けてしまう

 そして終わってから後悔する

 私は古典の授業で

 「なんぞ必ずしも利と言はん」

 と言う話を読んだ

 その話に書かれていたのは

 「目先の利益に飛びつくのはよくない」

 と言う内容だったが

 ときには何も考えずにやったほうが

 うまくいくこともあるので

 勝負の世界は難しいと思った

 しかしそうは言っても

 物事を俯瞰して考える事は大事なので

 そのような力を身につけたいと思う

 たとえそのようにして決断した結果

 失敗してもその失敗を次に生かすことができ

 そのサイクルを繰り返すことで

 今までになかった新たなものが生み出されるので

 私は考えて行動できる人間になりたいと思う」

             《匿名希望》

 

何か高校生とは思えない

人生を達観された方の文章みたいですな