2025年5月の記事一覧
MOTTAINAI
地震から 507 日目
豪雨から 243 日目
ポルトガル研修旅行のオンライン振り返り会
今日はさといちゃんの気づきです
「もったいない文化」が全くない
ホームステイ先のお宅では
大量に料理を作って
大量に廃棄することに
全く躊躇しないのだそう
レストランでも次の料理が運ばれてくると
前の料理が残っていようがいまいが
容赦なく皿が下げられます
「まだ食べてるんですけど」
と言う暇すら与えてくれません
乗り込んでくる客がいようがいまいが
容赦なく閉まってくる地下鉄の扉と一緒です
さて「もったいない」について調べてみました
「勿体(もったい)」という仏教用語があります
今では重々しいとか風格や品位という意味ですが
本来「物のあるべき姿や本来持つ価値」
というような意味でした
この本質的な価値が失われてしまうことを
「もったいない」というのです
つまり本来尊い食べ物であるはずなのに
その価値を無くし
ゴミとなってしまうのが
「勿体ない」です
唯一日本人だけが持っていた
「もったいない」の心
ケニアのノーベル平和賞受賞者
ワンガリ・マータイさんは
2005年に初来日した際に
インタビューの中で出会った
「もったいない」という言葉に感銘し
この美しい日本語を
世界共通語「MOTTAINAI」として
広めることを提唱しました
Reduce(ゴミ削減)
Reuse(再利用)
Recycle(再資源化)という3Rに
かけがえのない地球資源に対する
Respect(尊敬の心)を込めて
「もったいない」
あの頃は
お米一粒
水1滴にも
「MOTTAINAI 」
この気持ちをもっていたことを
思い出しました
ぜひ全世界に広めたいですね
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は3月6日「ひさびさの調理実習」を読んで
「調理室は地震からずっと水が出ていない
と聞いていました
私たち2年生も
まだ一度も調理実習をしたことがなく悲しいです
3年生が授業で調理室を使っても水が出ないから
玄関先でお皿を洗ったり
そこから調理用の水を運んだりしていました
今では当たり前のように水が使えるようになったことに
感謝したいと思います
水だけじゃなく
電気が通っていること
電波がしっかりあること
道がまっすぐなことなど
日に日に良くなっていっている輪島で
毎日頑張ろうと思います
調理室の水が出るようになったということで
全校のみんなで調理室を
きれいに使おうと思いました」
《匿名希望》
企業が求める人材とは?
地震から 505 日目
豪雨から 241 日目
ポルトガル研修ツアーの振り返り会が
オンラインで昨日行われました
まずはあきらくんの学び
パリの交通事情に驚きました
渋滞の中
車線と車線の間を
バイクがスピードを緩めることなく
超高速で走り抜けていきます
車が車線変更する際も
おそらく動きを察しられないように
いきなりウインカーを出すと同時に
ギュンって割り込みます
いずれも日本でやったら
いきなりドアが開いて
「こらおまえ!なんぼのもんじゃ!」
とケンカになるような運転です
凱旋門の周りにまん丸い道があります
信号のないロータリー式の交差点です
日本でも最近増えてきました
先日名古屋に行った時
駅前に造っていました
パリでは
エッフェル塔の周りのロータリーを
走れるようになると
一人前のドライバーとして認めてもらえるそう
石川県産業教育振興会の総会に参加し
企業が求める高校生像について
お話を聞くことができました
カナカン(株) の芝田様からは
「部活動をしている生徒
挨拶のできる生徒」
株式会社繊維リソースいしかわの飴谷様からは
「みんな金沢に出たがって
地元に残る生徒がいないという悩みを
能登地区の企業からは聞く」
との情報をいただくとともに
求める人材については
「コミニュケーション能力の高い生徒」
澁谷工業株式会社の澁谷様からは
「ものづくりに興味を持つ生徒」
ホクショー(株) の北村様からは
「製造業に魅力を感じている生徒」
(株)タガミ・イーエクスの吉田様からは
「自分を出せる生徒」
北菱電興株式会社の小倉様からは
「新しい価値観を持ち新しいものを生み出す生徒」
橘建設株式会社の橘様からは
「はたらく厳しさを知っている生徒
人生の楽しみ方を知っている生徒」
なんか「街プロ」で育てている力と
一致していますね
【被災地に電気が灯るまで】第36回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
これまでに
ボルタ電堆
ダニエル電池と
電池の原型について学び
人類がさらなる電池のパワーアップ
そして充電ができないかと
夢が広がってきたことを学びました
今日は充電式電池の発明までの歴史を
学びましょう
科学者たちは
電気を溜める方法がないか
探究を深めて行きます
そんな中
オランダのミュッセンブルークは
水を入れたガラス瓶に真鍮の棒を入れると
電気を貯められることを発見しました
1746年
世界初の蓄電地となる「ライデン瓶」を発明しました
電気を貯めたあと
棒の先に触れると強烈な静電気が流れました
ミュッセンブルーク自身
誤って実験中に触ってしまい
意識を失うほどの衝撃を感じて
丸2日間痛みが残ったと記録が残っているくらいです
電気は怖いですよ
私も昔やらかしたことがあります
「写るんです」使い捨てカメラ
一時期そのレトロさが受けて
再発売されていたようですが
私はなぜフラッシュが光るか不思議に思い
分解して調べてみました
フラッシュのボタンを押すと
内部のある端子が別の端子に一定時間触れて
電気を貯めているようでした
ちょっと触ってやれと思って触れた瞬間
「ドカン!」と耳をつんざくような爆発音
「今何か爆発したよな!?」
とそばにいた友人に聞いたらポカン?
「なんのこと?」
どうやらその爆発音は
私の耳にしか聞こえなかったようです
しかも
「おまえ今一瞬浮いたぞ!」
と友人が
強烈な電気が体内を流れると
聴覚が勘違いするほどの電気信号となり
飛び上がるほどの筋肉の収縮が起こることが
わかりました
よいこのみなさんは
決してマネしないでください
ミュッセンブルークのライデン瓶は
今でも静電気の実験で使われています
その後摩擦起電機とライデン瓶を組み込んだ
箱型の装置「エレキテル」が
オランダから江戸幕府に献上され
「べらぼう」で先日壮絶な死を遂げた平賀源内が
その修復に成功しました
読むラジオ読んでね
地震から 505 日目
豪雨から 241 日目
大谷翔平選手のユニフォームが
学校に届きました
以前これをいただいたといいう
金沢市で銀杏塾という学習塾を経営されている
川岸達 塾長様がくださいました
川岸先生は輪島のご出身で
週末などを利用して
実家の片付けにいらっしゃっています
このユニフォームについては
ご自分で所有しているよりも
若者たちの目につく場所に飾った方が
はるかにみんなに元気を届けられる
そう判断なさって
こころよく輪島高校にくださいました
玄関先の賞典ケースに飾ってあります
今日の授業のようすをどうぞ
ビジネスコースの1年生
とにかく元気です
加藤先生の「英語コミニュケーション」
大きな声で復唱しています
勉強の中身を教えるよりも
勉強のしかたに主眼を置いた
普通コース1年生の「数学Ⅰ」
今田先生は「見直しノート」のつくりかた
「見直しノート」はつまづきを集めた
いわば「宝の山」です
通先生は
「エビングハウスの忘却曲線」を用いて
復習の大切さを説きます
普通科2年生は中野先生の「保健」
今日から教育実習生が来て
みんなで自己紹介をしました
にしても
みんな自己PR力の低いこと
このへんが輪高生の弱さです
打たれんくらい出る杭になれ!
ビジネスコースの2年生は
「ソフトウエア」
こちらは部屋がなくて
急遽図書室の中にこしらえた
共用パソコンスペースです
先日出演させていただきました
MROラジオの
「Tad Mitani's Innovation Now」
読むラジオとしてアップしていただきました
どうぞご覧ください
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は2月22日「尊い仕事に就くみなさんへ」を読んで
「自衛隊の方々へのお話でした
私もたくさん助けられていたなと
記憶がよみがえってきました
私の家は地震が起きてから水が出るのに
半年ぐらいかかったと思います
もちろん家で入浴もシャワーもできないので
結構精神的にきていました
周りで避難している人もみんな体を洗えず
ウェットシートで体を拭いている人もいました
そんな中
『自衛隊の人がお風呂を作ってくれた』
という母の言葉を聞いて
私は母についていきました
中に入ると
受付で自衛隊の方々が優しく迎えてくれたのを
今でもはっきりと覚えています
ストーブもあり
お風呂に入るまでの待ち時間を暖かく過ごせました
お風呂も広々としていて
中でおばあちゃんたちがたくさんお話をしていたりと
ひとつのコミュニティーだったと思います
そしてみんなが自衛隊の方々に感謝していました
私と同じように
まだ家に水が出ていない友達もたくさんいて
その子たちと会うこともありました
友達と一緒に温まったり
他の人たちと会話したり
気分も癒されました
それから
自衛隊の方々がお風呂を閉めるまで通い続けましたが
いつも温かくみんな優しくて楽しかったです
感想ノート的なものが置いてあって
私も書かせてもらいました
中には自衛隊の方々への感謝が
たくさん書いてありました
本当に良い思い出です」
《匿名希望》
ウルトラマンAの最後の言葉
地震から 504 日目
豪雨から 240 日目
輪島市を国道249号線沿いに
半島の先端に向かって走ると
御陣乗太鼓の里
南志見があります
「なじみ」とよみます
石碑の左後ろ
折れた鳥居に象徴されるように
地震に引き続き洪水でも
大きな被害を受けた地です
こちらは隆起してできた新しい海岸線
これが全て海の底だったなんて
信じられますか?
洪水で流されてきた木がうずたかく
洪水の凄まじさを物語っています
御陣乗太鼓を奉納していた神社も
なすすべもなくそのままの状態です
それでもそこには
復興に向けて力強く歩き出している
人々の営みが確実にありました
ここは南志見市場
今日はここでフェスティバルを
行っていました
本校からもダンス部の生徒達が
ステージで盛り上げました
「街プロ」のカフェグループが
コーヒーを振る舞っていました
能登高校さんの
書道パフォーマンスの作品も
展示されていました
こちらは「リラク&カイロ眠明」の
山下明美さま
被災民はもとより
支援の方にも
ここちよい安らぎを提供されています
そしてなんと
ウルトラマンA(エース)の北斗星司隊員
高峰圭二氏のトークショーがありました
私の子供時代ドンピシャの
ウルトラマンシリーズです
諸星弾がウルトラセブンに
郷秀樹が帰ってきたウルトラマンに
変身するのとはちょっと異なり
ウルトラマンAは
北斗星司と南夕子の男女ふたりが
リングを併せることによって変身するという
子供ごころになんとも
照れくさいような嬉しいような設定でした
ウルトラマンAは
地球での任務を終え
M78星雲に帰っていくとき
「やさしさを失わないでくれ
弱い者をいたわり
互いに助け合い
どこの国の人達とも
友達になろうとする気持ちを
失わないでくれ
例えその気持ちが何百回裏切られようと
それが私の最後の願いだ」
と言い残します
そのことを髙橋氏の言葉で
今日は直接聞きました
もしかして
知らず知らずのうちに
こころのどこかに
すりこまれていたのかもしれない
そんな思いになりました
【今日のじょーおこらいえ】
生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を
紹介するコーナー
今回は3月5日「怖い話」を読んで
「地震からもう430日も経っていることがわかり
月日が過ぎるのはとても早いと思いました
『〇〇万円を全生徒にお配りしたい
我々は指定された金融機関に直接振り込む』
と申し出があったことが書かれていました
お金をもらえるのだったら自分も即申し込むし
すぐ騙されると思います
地震があって
空き巣に入られてるところもあったし
家まで来て
『鉄など売って欲しい』
などと言われたこともあります
少し怖いと思いました
『人生に対する感謝』という言葉が
私はすごくいいと思いました
これまで当たり前と思っていた
授業や友達と遊ぶこと
地震が起きてはじめて気づきました
それは当たり前じゃないことがわかりました」
《匿名希望》
生徒とAIと先生とAIと
地震から 503 日目
豪雨から 239 日目
高坂 健彦 様はじめ
一般社団法人社会応援ネットワーク
のみなさんが取材してくださった模様が
ようつべにあっぷされました
ぜひごらんあそばせ
AIは正解を知るためのツールではなく
それっぽい文章を作るツール
先日そのことを学んだ生徒が
AIの有意義な活用について
試行錯誤を繰り返しています
課題の提出がありました
どう見ても前半と後半の書き振りが異なる
そのことに気づいた担任が確認したところ
やはり後半はAIに作ってもらったとのことでした
書き直して提出された課題
何か違和感がある
担任が国語の先生に確認したところ
「この部分とこの部分はAIっぽいね」
との指摘
担任は考えました
「AIに見てもらおう!」
生徒が使用しているものとは別のAIに
「この文章は高校生が書いたものですか?
それともAIが書いたものですか?」
AIの回答は
「AIが書いたものを
高校生が手直ししたと考えられます
手直しした部分はこことここです」
国語の先生の指摘とピタリ一致するのでした
AIと人間のコラボをめぐる
生徒と先生の知恵の出し合いは
ますます面白くなってきています
【被災地に電気が灯るまで】第35回
発電と電池の仕組みについて学び
エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー
これまでにダニエル電池の仕組みを説明して
この電池をどう改良したいか?
生徒のみなさんに答えを募集しました
集まった答えは
(1)溶液がこぼれるのが嫌だ
そう
当時の人たちも同じことを考えました
液漏れしないように改良されたのが
乾電池です
その仕組みについては
ここでは触れませんので
各自で調べてみてください
(2)繰り返し使えるようにしたい
そう
当時の人たちも同じことを考えました
充電できるように考えられたのが
鉛蓄電池
車のバッテリーに使われています
この仕組みについて
次回から学んでいきましょう