2025年9月の記事一覧

生物の子育て戦略

地震から 611 日目

豪雨から 347 日

 

定期的に『はなし方講座』を開催していただいている

原田幸子アナさんから

またまた素敵なメールをいただきました

 

原田さんは小さな生き物がお好きなようで

繊細な観察眼で見つけた

なにげない日常を

ときおりこっそり教えてくださいます

 

「この1ヶ月くらい

 庭に巣を作っている

 ニホンヒメグモという

 4ミリくらいの小さなクモの

 観察をしています

 

 子育てするクモと言われ

 子グモがかえった後も

 一緒に住んで面倒を見るんです

 

 先日

 役目を終えた母さんグモが天に召され・・・

 子どもたちが

 小さな小さな巣を近くに張って

 頑張ってます

 

 子グモは1ミリに満たないので

 携帯にマクロレンズを取り付けて撮影します

 こんな小さな中にも宇宙がある

 そんなふうに感じます

 

 

 

 

 

 

 

 

 写真は

 オレンジ色の母ちゃんグモが

 獲物(黒い虫)を捉え

 それを隠れ家の葉っぱから見守る

 子グモ達(黄色いつぶつぶ)

 可愛いです」

 

「ファーブル姉さん昆虫記」

よければ連載化しますので

また情報お待ちしています

 

 


さてさて学校の方はというと

新学期が始まりました

 

まずは始業式

蒸し風呂のような体育館に集まるのもな

って感じでオンライン始業式です

 

カメラに向かって

「みんなどんな夏休みだった?

 校長先生は韓国へ行ってきたよ」と

 

お土産をひとつひとつ紹介して

抽選で希望者に配ることにしました

 

生徒玄関に応募BOXを設置したら

あっという間に満杯に

 

ノリのいい子たちです

 

夏休み中

いろんな方が訪ねて来てくださいましたが

みなさん口を揃えておっしゃるのが

「生徒さんが元気に挨拶してくれて気持ちいい」

 

 


そして12年生は課題テストです

 

 

 

 

 

 

 

3年生は課題テストなんかなくても

勉強するだろうということで 

さっそく授業の開始です

 

伊奈岡先生の生物にお邪魔しました

 

 

 

 

 

 

伊奈岡先生は魚が大好き

輪島高校の「さかなくん」です

とっても面白くて思わず教室に乱入しました

 

生存曲線の話です

生物には「早死形」「平均型」「晩死型」の3つがあるとか

 

生まれてすぐに他の生物に捕食される「早死型」

魚類や両生類がこの型です

 

生まれた個体がほとんど捕食されず

多くが天寿を全うするのが「晩死型」

大型哺乳類や社会的昆虫がこの型です

 

そしてその中間が「平均型」です

 

ここで伊奈岡先生からいい問いが…

「ネズミはどれかな?」

 

生徒らはディスカッションの上

自分たちはなぜそう判断したのかも含め

発表し合います

 

ネズミは一度に5〜6匹の子を産みます

そこに妊娠期間の長さなどの

データを組み合わせると

どの型なのか正解に近づけそうです

 

単に「ネズミは平均型です」

と知識の一方的な伝達ではなく

生徒の思考のプロセスを大切にする

最近の授業スタイルでした

 

ではさっきの原田さんの

ニホンヒメグモの生体曲線を描いてみなさい

こんな質問もありですよね

 

 

 

 

 

 

 

さらに伊奈岡先生の授業では

シュモクザメの話に

 

ニモにも登場する

頭がトンカチみたいなアレです

 

 

 

 

 

魚のくせに卵じゃなく赤ちゃんを産みます

一度に30匹くらいの赤ちゃんを産みます

痛くないんかな?

鼻から地球が出るくらい痛そう

実際には頭の出っ張りは

柔らかいようです

しかも尻尾から出てきます

人間でいうと「逆子」です

 

タツノオトシゴも独特です

メスがオスのお腹の中に

卵を産みつけます

オスはそこに自分で精子をかけて受精させ

お腹の中で子を育てます

「イクメン」ならぬ「イクギョ」です