SGHの活動を紹介します
【SGH推進室】思修館研修
6月12日、2年SGコースの思修館研修が行われました。京都大学大学院総合生存学館思修館の大学院生8名の皆さんとオンラインで交流し、課題研究についてのアドバイスをいただきました。
今回は、全体研修として思修館の活動と大学院生の研究の一端の紹介の後、グループに分かれて研究内容の発表と意見交換を行いました。思修館の皆さんのこれまでの研究活動に裏打された的確なアドバイスで、生徒にとって学びの大きい機会となりました。
終わりに、大学院生の皆さんからのあたたかいメッセージもいただき、今後の活動の励みとなりました。大学院生の皆さん、ありがとうございました。
北アジアCAPE(ニュージーランド)とのオンライン交流
4月20日(火)の2・3限目に、34H(SGコース)の生徒40名が、ニュージーランドの大学に通う留学生9名と、Zoomを使ったオンライン交流を行いました。
これは、本校が石川県国際交流協会と連携して、科目「SG探究活用」の授業の一環として、北アジアCAPEを通じて実現したものです。 ※北アジアCAPEとは、日本・中国・韓国との交流を促進する人材育成のためにニュージーランド政府の出資により設立された公的機関(本部はオークランド大学)です。
生徒たちは、2年次から作り上げてきた課題研究について発表し、その内容について海外の視点から見た意見を仰ぐなど、英語で積極的にコミュニケーションをとることができていました。
また、この留学生は日本語を学んでおり、彼らが日本語を使って、本校生徒に日本に関して質問する時間も設けられ、生徒たちは相手に伝わりやすい日本語を工夫しながら話していました。
生徒の感想
「相手の方が、研究内容についてたくさんアドバイスをくださって、改善点が見つかったのと同時に、相手に自分の英語が伝わっていることに感動を覚えました。」
「相手がどこまで日本語を喋れるか把握するのに時間がかかったけど、質問していくうちにわかりそうな単語を想像することで会話がよりスムーズになった。」
SGコース課題研究発表会
1月22日(金)、SGコース課題研究発表会を行い、2年生SGコースの8グループがこれまで取り組んできた課題研究の成果を発表しました。
今回は普通コース生徒に対しての対面発表を行うとともに、京都大学大学院総合生存学館(思修館)の大学院生とZoomでつなぎ、講評をいただきました。
また、発表の様子はYouTubeLiveでライブ配信し、県内外の教育関係者やSGコース卒業生にご視聴いただきました。
今年は「プロジェクト型」の取り組みを行い、課題解決を目指して自分たち自身が解決に取り組む活動を重視しました。今年度は5月末まで休校、学校再開後も外部でのフィールドワークの制約や海外研修の中止など、思うように活動できない場面もありましたが、生徒たちはできる限りの取り組みを行いました。
課題研究成果発表会
7月29日、「課題研究成果発表会」を行い、SGコース3年生がこれまで続けてきた課題研究について、英語による発表と質疑応答を行いました。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、助言をいただく留学生とオンラインでのやり取りを行いました。また、昨年までSGコースのみ対象としていた発表会を、今年はSSHとの連携を図るため、理数科3年生の発表とあわせて行いました。
これまでにないオンラインでの発表に戸惑いながらも、これまでの活動の成果を十分に発揮することができました。ご協力いただいた東京外国語大学及び金沢大学の留学生の皆さんに感謝します。
【中止】第2回北信越探究フォーラム開催について
北信越フォーラムは中止となりました。
NSH合同発表会 3グループが参加
いしかわニュースーパーハイスクール(NSH)課題研究合同発表会は1月28日(火)に県地場産業振興センターで開かれ、泉丘・七尾・桜丘・二水・小松・翠星高校の生徒が日頃の課題研究の成果を発表しました。本校からは、12月のNS探究α校内発表会で選出された2年普通コース文型から3グループが参加しました。生徒は発表したり、他校の発表を聞いたりし、そしてお互いに疑問に思ったことをぶつけあうなど、刺激的で有意義な機会となったようでした。
(感想)
・スライドや口頭での説明の直しも幾度となく行い、大変でしたが、納得できるものにすることができました。何より、グループのメンバーの一人ひとりが研究の内容について主体的に調べ、積極的に話し合えたことが今日の発表の成功につながったと思います。今後の大学生活、社会人となった時、この経験は絶対に活きてくると思います。
・自分の今いる地域をいかに良くするか、先生方や班員、他校の方々と話し合えたことは楽しかったし、かなり貴重な体験ができたと感じています。この発表に向けての活動で、課題を解決する力、発見する力が身について、大きく成長できたと思います。
SSH・SGH研究発表会
SSH・SGH合同研究発表会は1月24日(金)に開かれ、2年SGコースと理数科の生徒がこれまで取り組んできた課題研究の成果を発表しました。県内外の高校や大学等から約60人の教職員等が見学に来ていただきました。啓泉講堂での口頭発表では、生徒のほか、多くの参観者が見守る中、24Hと20Hの代表グループがプレゼンテーションを行うと、クラスをまたいで鋭い質問が飛び交い、白熱した時間となりました。続いて生徒は、ポスターセッションを行い、各グループの研究について参観者に堂々と臆することなく研究について語りました。様々な質問や意見を受けて、今後の研究の方針を見つめ直す良い機会となったようでした。
(感想)
・プレゼンは言葉のキャッチボールであるということを実感した。わかりづらい顔をしていらした方にここまで大丈夫ですかと聞いたところ質問してくださった。いろいろな角度から質問アドバイスを頂いたので今後の研究をさらに深めていきたい。
・大人からの視点や理数科からの視点は私たちの研究を全く異なるところから見たもので、研究をもっと論理的にもっと魅力的にするには重要なことだなと思うものばかりでした。もっと研究を膨らませることができると感じました。
・発表することによっていろいろな視点から意見をもらえて今後の研究を高めていくためのいい機会だったように思う。今回の発表の準備のために、班の仲間と2週間前から毎日放課後残って話し合いを重ねたことで自分たちの班の研究をより深める事ができ、仲が深まったように思う。この経験とそれにより得た自信を忘れずこれから社会を変えるための挑戦を続けていきたい。
SGコースと普通コース 課題研究の成果共有
2年SGコース(24H)の「NS文型へのプレゼンテーション」は1月15日(水)に行われ、24Hの生徒が21~23Hの生徒に日ごろの課題研究の成果を発表しました。翌日には、NSH課題研究合同発表会に出場する21・22Hの3グループが24Hの生徒に対して課題研究の発表を行いました。改めて自分たちの研究について真剣に考えるきっかけとなったようでした。
(感想)
・グループのメンバーの1人1人が研究の内容について主体的に調べ、積極的に話し合えたことが今日の発表の成功につながったと思います。考えがまとまらなくて大変だったこともあったけれど、みんなで議論し、まとめていく時間がとても楽しかったです。
・私がこの発表がすごく楽しかったといえる一番の理由は班員です。私は部活があってこれない日がたくさんあったけど、みんなが助けてくれたので乗り切ることができました。将来プレゼンしたりするときの大きな糧になったので本当に良かったです。
4校合同発表会
4校合同発表会は1月11日(土)に金沢大学附属高校で行われ、49グループが互いに日ごろ進めてきた研究についてポスター形式でプレゼンしました。本校、金沢大学附属、金沢二水に、今回初めて金沢西が参加しました。身近だけど、なかなか交流する機会の無い同じ高校生の様々な研究内容や質疑応答に、お互い大いに刺激を受けたようでした。
(感想)
・実際にプレゼンをし、アポを取って提案を大々的に実行しようとしていて、その実現可能性の高さと行動力に驚かされました。研究は実際に社会を変えているという感じがして、すごいと思いました。
全国高校生フォーラム
全国のSGH校等から生徒が集い、ポスター発表を行う「全国高校生フォーラム」が12月22日(日)、東京国際フォーラムで行われ、2年SGコースの生徒2人が参加しました。2人は外国人のための防災マニュアルについてプレゼンしたほか、他校の生徒たちと「持続可能な産業と開発」をテーマにディスカッションを行いました。プレゼンもディスカッションも、英語で行われ、2人にとっては大きな学びがあったようです。
(感想)
・本当に将来日本を引っ張っていきそうな同年代の人たちが同じ会場にたくさんいるのを見て、自分も同じ世界を引っ張っていくグローバルリーダーになろうと思った。
ニュージーランドの大学生と交流
2年SGコースの生徒は11月27日(水)、ニュージーランドの大学生16人と英語や日本語で交流しました。来校したのは、日本語や日本文化を学習するプログラムに参加しているオークランド大学等の1年生で、SGコースの生徒は英語で課題研究についてプレゼンしたり、ニュージーランドの社会問題を質問したりしました。
(感想)
・ニュージーランドの学生と初めて話す機会だった。私たちの班に来てくださった人は皆優しくて、穏やかで積極的に取り組んでくれるとても良い人たちだった。だから、私たちも話しやすかったし、楽しむことが出来た。ニュージーランドの国民性の良さが十分理解できた。発表では、ニュージーランドの学生から様々なアイディアをいただくことが出来たので、今後のフィールドワークに活かしていきたい。
SG探究 課題研究中間発表
2年SGコースのSG探究の中間発表会が11月20日(水)、金沢大学の大学院生を招いて開かれました。食品廃棄問題やプラスチック汚染問題等をテーマにした各グループがそれぞれのブースで発表し、研究における調査や考察の妥当性、資料の作成方法のポイントなどの点について、大学院生の知見や視点からアドバイスをいただきました。
(感想)
・今日は今までで1番鋭い指摘を受けました。仮説を根本から覆すような指摘もあり、正直戸惑いもありましたが、研究を冷静に見つめ直すきっかけとなり、私たちの班にとって確実にプラスに働いたと思います。それと同時に大学院生の知識の豊富さ、論理的思考力の高さに驚きました。
・まず大学院生の物の考え方に驚かされた。数年後の自分のなりたい理想像がまた1つ増え、モチベーションが上がった。加えて、様々な穴と改善策を提示してくださったゆえ、これを採用してよりよいものを作り上げていきたい。
社会人と語る会
「社会人と語る会」と「先輩に学ぶプレゼン術」は11月2日(土)、本校卒業生の社会人12名、大学生14名をお招きして行われました。2年生を対象とした「社会人と語る会」では、各界で活躍する卒業生がそれぞれの仕事の内容や社会の状況をプレゼンした後、話し合うテーマを出題。生徒たちはグループでディスカッションし、発表しました。楽天投信投資顧問第二運用部長の杉山直哉さんは「今なぜできないのか考えてみよう」、脚本家の中川千英子さんは「前提をなくしてみよう」と生徒に語りかけるなど、生徒にとって高校生活や人生を深く考えるきっかけとなるアドバイスをいただきました。1年生対象の「先輩に学ぶプレゼン術」では、大学生がそれぞれの大学の特徴や研究する学問についてプレゼンテーションを行いました。生徒たちは大学生の実際の生活や研究を学んだだけでなく、プレゼンテーションによって、相手に「伝える」方法を教わりました。
(感想)
・「自信は努力からしか生まれない」という言葉を胸に有意義な高校生活を残りの時間で送っていこうと決心しました。
・大学に対する憧れは大きくなったし、大学に入るため、そして大学での授業をしっかり自分のものにするためにも高校での勉強をさらにがんばっていきたいと思いました。
・「常識にとらわれない発想力」。一見ありきたりな言葉のようにも思われた。しかし、「常識を知らなければそれはできない」と言うもう一つの言葉を聞いて、自分の中でのその言葉の捉え方が変わった。何か新しいものを創造するため、これから成長するためにも、今の世界をもっと知らねばならないとわかった。
ミュージカル俳優 由水南さん来校
本校OGでミュージカル俳優の由水南(ゆうすい みなみ)さんが10月24日(木)に来校し、コミュニケーションの楽しさを体感する参加型セミナーを開きました。由水さんには、SGコースの米国研修でも積極的に英語でコミュニケーションをとる姿勢を養うワークショップを開いて頂いています。
由水さんは本校卒業後、アメリカの大学で演劇を学び、現在はニューヨークを中心にミュージカル界の第一線で活躍しています。
第一部の講演では、高校時代から夢を叶えるまでの経験を交えながら、生徒達に夢を持つ大切さを語りかけました。生徒たちは「Sky is the limit」、「It’s up to you」、「Heart Connection」といった言葉に強く心を打たれていたようでした。
第二部は体を動かすワークショップ。生徒は対話や体を動かすゲームを通じて、心身を解放し、コミュニケーションの楽しさを感じたようでした。由水さんのキラキラしたエネルギーに満ち溢れた雰囲気の中、生徒たちは自分の未来が由水さんに負けない輝かしい未来になることを誓っていました。
京都大学出前授業
グローバルリーダー養成講座第3弾「京都大学の大学院生に学ぼう」は10月23日(水)に開かれ、安藤悠太さん(大学院工学研究科)が「京大で考えるSDGs(持続可能な開発目標)」をテーマに話しました。「SDGsの目標になっていないジャンルは何か」という問に対して、生徒たちは「宗教について触れていないのでは」などと熱心に話し合い、SDGsへの理解を深めていました。講義終了後も生徒たちは熱心に質問し、SDGsや大学での研究に対する考えをより深めていきました。
(感想)
・普段の授業ではSDGsのゴールに対して何ができるかということを考えていたので、今回の講座でもそのようにやっていくのかと思っていたけれど、新しいゴールを考えてみたり、批判から入っていったりと、学校での視点とは全く違う、新鮮なアプローチができたので、とても楽しかったです。
・僕は将来研究職に就きたいと以前から思っていたが、それは単純に科学が好きだからであってSDGsのような社会問題と研究者という夢を結びつけたことはなかった。しかし今回の講演を聞いて、自分の中で社会問題というものと科学というものがすっきりと結びついた気がする。知識を増やして思考力を鍛えて社会問題、つまり世界に対する理解を深めるという試みは自然科学という営みと非常に似通っていると思う。異なる分野の共通点を見つけるのはやはり大事なことなのだろうと思った。
グローバル体験報告会
グローバル体験報告会は9月20日(金)と10月21日(月)に行われました。トビタテ留学JAPANを活用した留学や「イオン1%クラブ アジアユースリーダーズ2019」「AIG高校生外交官日本プログラム」などの各種海外研修に参加してきた生徒たちが、今後、留学したいと考えている生徒たちに対して、各自経験してきたことをプレゼンテーションしました。
(聞き手の生徒の感想)
・私は、短期留学と長期留学の違いは期間だけと思っていました。ですが、お話を聞いて長期だと外国で、自分で自由に友達と一緒に遊んだり、仲を深められると気づき、長期留学の魅力を深く知ることができました。また学校を選ぶ際のポイントや体験談も教えていただき、大変参考になりました。
・トビタテはもともと知り合いが行ったことがあって、存在は知っていましたが、こんなに内容が濃く、実践や積極性が求められるものだと知って、なおさら興味が出ました。何度もあるプレゼン、外国の人に文化を英語で伝えること、他の留学生との交流など、なかなかできない体験ばかりで、本当に勇気があってすごいなと思うし、うらやましいと感じる場面がたくさんありました。私もぜひ行ってみたいです。
2年SGコース米国海外研修
2年SGコース米国海外研修は9月30日(月)から7泊8日の日程で行われました。24Hの生徒がプリンストン高校やプリンストン大学、エコビレッジ・イサカなどを訪ね、現地の人たちに対して課題研究の発表や意見交換を行い、国際的な視点から研究を深めました。生徒にとって、体験活動やホームステイ等を経験し、多くのことを学ぶことができた充実の1週間となりました。
(日程)研修の行程(アメリカ国内分)
1日目:由水南さんによる英語ワークショップ
2日目:ニューヨーク市内グループ別フィールドワーク、国連大学訪問
3日目:プリンストン高校での授業、ホームステイ(2泊)
4日目:プリンストン大学キャンパスツアー
5日目:ホストバディとお別れ、コーネル大学日本語選択の学生有志によるキャンパスツアー、ユニセフ職員による講義
6日目:エコビレッジ・イサカにてレクチャー、ボランティア活動、課題研究に関する意見交換
(感想)
・能動的に授業に参加する姿勢は日本人も見習うべきだと感じました。もっと自分を律する強い心をもって日常を過ごし、授業に参加しようと思いました。
・どんどん質問しようと思っていましたが、初めのころはなかなかできず苦戦しました。しかし、何度も挑戦して話しかけていくと会話のキャッチボールが続くようになり、わいてきたいろんな質問も聞くことができるようになりました。聞く前からあきらめるのではなく、まず口を開き、笑顔で話し始めることを意識すると自然と気持ちも明るくなり、積極的になれたように感じました。家族が増えたようで幸せでした。
・アメリカのネオンがたくさん輝くタイムズスクエアを目のあたりにしたが、アメリカもエコを意識している場所があるんだなと思った。普段全くしない農作業の後、多くの生徒が「アメリカに来て初めて空腹を感じた」と口にしていた。フードロスなどについてただ調べるよりも、実際に農業を体験することで、食べ物のありがたみを感じることができた。
・課題研究を深めるうえで壁にぶつかったときはこの経験を生かして柔軟に対応したいです。世界で起こっている問題に対して、自分にできることを考えグローバルリーダーとしてみんなを引っ張っていきたいです。
・一人で対処しきる力、人とのコミュニケーション力が身について、とてもいい経験になりました。
イオン1%アジアユースリーダーズ
8月18日(日)~8月23日(金)にベトナムのハノイで行われたイオン1%アジアユースリーダーズに、本校2年SGコースより4名が参加しました。「ベトナムにおける食生活の考察と改善点の提案」をテーマとして、アジア9ヶ国の高校生が一堂に集まり議論を行いました。本校が参加するのは、昨年に引き続き今回が3回目となりました。
【所感】
ある程度覚悟はしていたけれども、違う文化背景を持つグループの中に放り込まれた本校の生徒たちが感じた衝撃は大きく、最初の数日は落ち込んでいた。自らグループ内での役割を探し出し、動いていかなければならないという状況は辛かったようだ。が、それでもこの1週間で確実に生徒たちは成長していった。自分で考えて動く、人の意見に耳を傾ける、最後まであきらめない、など今後の学校生活や社会においても大切なことを学んだと言える。
【生徒感想】
私のチームは、最初は揉め事の連続でした。「今日は疲れたから」というリーダーの一声で夜のミーティングがなくなり、焦った日本人4人が深夜まで作業をする羽目になったり、朝食の時間に話し合おうと提案しても誰も来なかったり、正直いらだつ場面もありました。しかも、日本人4人も決して英語が上手いというわけではなく、文化の違いもあったため、外国人生徒たちとの意思疎通が思うように出来ずもどかしく感じました。しかし、私たちは最終日のプレゼンテーションでなんと1位という快挙を成し遂げることができました。それはなぜでしょうか。答えは「言語や文化の障壁があってもめげずに議論し続けたから」です。ディスカッションでは、当然異なる意見を持つ人達が衝突する場面が出てきます。私のように押しが弱いと、つい尻込みして相手に意見を譲ってしまいがちです。しかし、私のチームメイトの日本人達は自分の意見をしっかり持っており、それを主張すべく流暢な英語を巧みに操る外国人相手にもはっきりと“NO!”と言える人達でした。その結果、口論にはなったけれど、次第に相手が自分達の意見を尊重してくれるようになり、最終的には話し合いの内容が深まり、優れたプレゼンテーションに仕上がりました。
全国高校生SRサミットに参加してきました
立命館宇治中学・高等学校の第2回「全国高校生SRサミットFOCUS」に、本校2年SGコースの生徒4人が参加しました。全国から18校の生徒が集まり、7月30日~8月1日までの2日3日の日程で社会課題について話し合いました。生徒たちはワークショップで、目標・課題設定のマッピング、個人ブレインストーミング、ピクチャーブレインストーミング(強制発想)など、新しい問題解決への手法を学び、メンターの的確な助言を受けながら、熱心に解決策を考えていました。
(感想)
・このプログラムが始まる前、どんな人たちが来るのだろう?新しいチームでうまくやっていけるのだろうか?と期待半分、不安半分でした。しかし、終わってみて、不安だったことは実は全然大丈夫で、期待していた2倍、3倍も充実したプログラムになったと思いました。その理由として1つ目は、たくさんの自分達と同じ志を持つ人に出会えたからです。彼らの実行力にはとても刺激を受けたので、私たちも失敗を恐れずに“やってみる”ことを心がけようと思いました。また、彼らの上手かつ早いスライド作りとプレゼン力は息を呑むものがありました。秘訣を聞くと、やはり場数を踏むことだそうです。ガツガツとプレゼンの機会をもらおうと思いました。
・私はとにかく楽しめた3日間だったと思います。2日間は1日で12時間以上、ひたすら班で話し合いでした。今までこんなに長く1つのことについて考えたことがなかったので、もちろん疲れたけど、1度も嫌にはなりませんでした。班の人は誰も「やめよう」と言いませんでした。それは気遣いで言わないとかじゃなくて、前向きでやる気があったからに見えました。班の人は「好きなものが同じ」とか共通点があった集まりではないし、たった3日間だったのにとっても仲良くなりました。1つの同じ「GOAL」があれば何日一緒にいるかなんて関係ないと思いました。
3年SGコース成果発表会
3年SGコース成果発表会が7月12日(金)に開催されました。34Hの生徒40名が、1年半進めてきた課題研究の集大成として、東京外国語大学・金沢大学の外国人留学生に対して英語でプレゼンテーションしました。発表会では、プレゼンに加え、質疑応答も英語で行われ、生徒はこれまでの研究を踏まえ、グループで協力して質問に答えていました。参観者からは「プレゼンテーションのスキル、特に表情が良かった」「質疑応答を英語でしており驚いた」「発表の内容が論理的で多角的な視点から考察されていた」「生徒が積極的に運営に参加しようとする姿勢が感じられた」「司会も堂々としていた」など多くの高い評価をいただきました。
【生徒感想】
・考えが異なる6人が集まったので、いつも意見が二極化したり、グループ内の考えがうまくまとまらないことがありました。もちろん1人で行った方が軽く、簡潔にできそうなこともありますが、私はグループ内で役割を分担して、自分の役目を自分でやり遂げるということに務めました。いつか大学生、社会人になったらもう1度、この研究テーマに関した何かに携わることができたらいいなと思います。
・班の中で研究をどう進めていけばよいのか、とても行き詰まった時がありました。ただ、今だから言えることは、その時に立ち止まることなく確証がないままでも動き続けてよかったなということです。分からない時はとりあえず動いてみる、行動に移してみるということが1番の解決への近道だなと思いました。
・私は課題研究を通じて、答えのない問題を追及することの難しさとやりがいを感じました。ゴールがはっきりしていないので、自分達がやっていることが本当にあっているのか、軸がずれていないかどうかと戸惑ったことが何度もありました。しかし、議論を重ねていく中で“誰のためにどうしたいのか”ということを意識して、自分の研究に自信が持てるようになりました。SGコースに入って、課題研究をして世界にある数えきれないほどの課題のほんの一部だけど、関わることができて良かったです。