SGHの活動を紹介します

2年SGコースおもてなしガイド

 7月15日(土)に東京外国語大学の留学生に対して、2年SGコースの有志12名がおもてなしガイドを行いました。これに先立って6月28日(水)に実施したおもてなしプロジェクトで作成したプランをもとに、兼六園→和菓子づくり→金沢21世紀美術館というコースを案内しました。留学生たちは大変喜んでくれました。

【感想】
・外国人と話して感じたことは、日本人よりも「なぜ?」「なんで?」という興味・関心が非常に高いということでした。

・自身のことや自身の学校、金沢という町について改めて考えるよい機会を得られたと思う。金沢の観光名所を案内するために自分で調べた際、今まで知らなかった知識を得られた。日本のものを分かりやすく伝えることは案外難しいと実感した。

2年SGコース・エンパワーメントプログラム

 7月14日(金)の成果発表会終了後に、2年SGコースによるエンパワーメントを行いました。現在進めている課題研究について、英語で外国人留学生と意見交換を行う機会です。生徒たちが、一生懸命研究について説明する姿、それを真剣に聞いてアドバイスしている姿が見られました。

【感想】
・自分の言いたいことが伝わらずとても悔しかった。原稿を読むだけでなく、質問やディスカッションに積極的に参加できるよう、英語力上げます!“できなかった”から“できた”に変えていきたいです。

・留学生達は私たちのプレゼンの後に、とてもたくさんの質問をしてくださった。いろんな事に疑問を持つ姿勢は学ぶべきだと感じた。

3年SGコース成果発表会

 7月14日(金)3年SGコースによる成果発表会が開催されました。SGコースが1年半進めてきた課題研究の集大成として、全国の教育関係者・外国人留学生に対して英語で発表を行いました。当日は立教大学の松本茂先生をはじめ、東京外国語大学・金沢大学の留学生も参加してくださいました。参加者からは、「質疑応答での物怖じしない姿勢が素晴らしかった」「各グループがSDGsに合った考察を一貫性をもって述べていた」など高い評価をいただきました。

【感想】
・1年半という長い期間、一つのプロジェクトに取り組むということが初めてのことで、様々な苦難があったが、この活動を通して他の人の力というのはすごいものだと改めて感じた。自分が絶対にできない着想や表現に触れ、自分だけではできなかった経験もすることができた。

・自分の言いたいことを相手に伝えることは母国語をもってしても難しいのに、ましてやそれを外国語でとは、どうしようと最初は困惑しましたが、発表を終えた今、伝えたいという気持ちがあれば相手に自分の考えが伝わると感じました。


「おもてなしプロジェクト」実施

 6月28日、SGコース2年生を対象とした「おもてなしプロジェクト」を実施しました。これは、石川県教育委員会が実施し石川県内の全学校で取り組む「高等学校おもてなし講座」の一環として企画したもので、相手のことを気遣って行動するおもてなしの心への理解や、地域の人々と連携していくことの大切さを学ぶことで、他者と協働しながら社会に主体的にかかわる力の育成を目指したものです。

 本校では、7月の「SGコース成果発表会」のために来校する東京外国語大学の留学生をおもてなしするため、金沢市内の観光プランを作成し、実際にSGコース生徒が案内します。

 今日は日本旅行金沢支店の千田哲也氏、通訳案内士で外国人を対象として観光ガイドを行っている中井普子氏を講師に招き、北陸新幹線開業後の金沢市のインバウンド需要の状況や、観光プランを作成する上での留意点、外国人観光客をガイドする際の心構えやノウハウについてお話をいただきました。その後、グループに分かれて作成した観光プランをプレゼンし、講師の先生方からの講評やアドバイスをいただきました。

 生徒は、留学生をおもてなしするため、様々なコンセプトを設定し、見学地や体験活動を計画するとともに、イラストや英語での発表など工夫を凝らしたプレゼンを行いました。今後、プランの詳細を考え、ガイド当日への準備を進めていきます。

【感想】
 プランを立てるときには、相手が何を求めているのかを考えながらすることが大切であり、私たちの価値観を押し付けるようなプランでは、おもてなしとは言えないということが分かりました。限られた時間でのプランだったため難しかったですが、みんなで協力して立てることができ楽しかったです。

 今日の研修を通して「おもてなしとは何か」がよく分かりました。特に日本人が思う日本らしさと、外国人が思う日本らしさが違うのだという言葉が心に残りました。プランを作るときや、おもてなしガイドとして活動するときは「楽しんでほしい」という心を大切にして、日本らしさを考えながらおもてなしを頑張りたいです。

上田高等学校 北陸新幹線サミット参加

 6月17日、長野県上田高校が主催し、北陸新幹線沿線のSGH校等12校が集う「北陸新幹線サミット」に、本校生徒9名が参加しました。

 はじめはJICA北陸支部長仁田知樹氏、佐久大学長堀内ふき氏からのミニレクチャーの後、分科会が行われ、各校の課題研究のプレゼンと質疑応答、ディスカッションが行われました。また、上田城址公園での昼食交流も行われ、学校の枠を超えた交流も深まりました。

 参加した生徒は、他校生の発表に触れるとともに、深い議論を行うなど密度の濃い交流を行い、良い刺激となりました。今後も他県のSGH校と交流し切磋琢磨する機会を設けていきたいと思います。

【感想】
 今回の研究で最も驚いたことは、他校の生徒のプレゼンテーションスキルの高さです。ほとんどの学校が最初に聞き手への問いかけや少しくだけた話から始めて、聞き手の関心を引き寄せるなど、いい雰囲気でプレゼンを始められるようにしていました。また、しっかり聞き手とコミュニケーションをとっていました。みんなフレンドリーで頭の回転が速く、昼休憩でもディスカッションでも遠慮なく思ったことを言い合えました。私たちの発表に対しても新しい視点の新鮮な意見が聞けましたが、もっと聞きたかったです。自分の意欲が高められ、他県に顔見知りができ、とても有意義な時間になりました。私たちをサミットに参加させてくれた全ての人に感謝します。

 今日話し合った他県の学生たちは、幅広い知識を持っていて、議論していてとても刺激を受けました。意外にも「平和学習」について知らない人もいたし、自分と同じ年でももう世界で活動しようとしている人がいることに驚きました。このような機会はなかなかないのではじめは緊張していたけれど、段々と緊張もとけてきて発表を聞くのもディスカッションをするのも楽しくなりました。多くの研究を聞けて、発表させてもらえてとても恵まれていると感じました。


京都大学大学院 思修館訪問研修

 6月17日、2年生SGコース生による「京都大学大学院総合生存学館 思修館 訪問研修」を行い、生徒38名が参加しました。

 この研修は、自分たちの課題研究のテーマ設定や研究計画について、大学院生から助言を得るとともに、目指すべきロールモデルに触れ、グローバルリーダーや研究者としてのあり方を学ぶことを目的としています。

 大嶌幸一郎教授からのメッセージや、大学院生による研究の内容紹介の後、各グループに分かれての発表と、大学院生からの助言をいただきました。最初は緊張していたものの、質疑応答を重ねるうちに、次第に議論が活発化しました。

 参加生徒にとって、今後の課題研究活動への有益なアドバイスをいただけただけでなく、研究とは何かという本質に触れることのできた研修となりました。


【感想】
 私は今回の思修館訪問で、課題研究をする上での意欲や挑み方が分かりました。今までのグループ内だけの話し合いだと、1つの視点に定まってしまい、多角的な仮説を立てることができなかったが、今回の研修でいろいろな視点を知ることができてよかった。とても意欲が上がったので、また頑張りたいと思います。

 「研究とは?」について講義を聞く前はほとんど自分の言葉で説明できなかったが、講義を聴いて、独創性と新規性など大事なことが分かった気がする。グループ別では、大学院生の方が自分たちに熱心に助言しようとしてくれたのが嬉しかった。今後は自分も積極的に意見交換がしたい。


JICA特別講義・ミニ講座

◇JICA特別講義
 6月12日、2・3年SGHコースと3年文型クラスを対象とした「JICA特別講義」を行い、JICA北陸支部長の仁田知樹氏から「世にもユニークな国ブータン~幸せの国に学ぶ」と題した講演をお聞きしました。

 ブータンの民族衣装で登場した仁田知樹氏から、ブータン滞在中のエピソードや、GNH(国民総幸福量)の向上を目的に掲げるブータンの政策についてお話をいただきました。

 3年文型クラスは、今回学んだことを生かして、今後「JICAエッセイコンテスト」応募のための文章作成に取り組みます。

【感想】
 私は世界史を勉強してきて、血が流れないような民主化があるなど考えもしなかったが、実際にあることを聞いて、信じられなかった。日本人は物質やお金ではブータンより豊かなのに自殺者が多いのに比べて、ブータンは国が国民の幸せを大真面目に考えているのが本当に素敵だと思った。また義援金が貧しい国から送られてきていたことを聞いて、人の優しさを知ることができた。今のこの温かい気持ちをずっと忘れずに生きていかなければならないと思った。

 今日、たくさんのブータンのユニークな点を学びましたが、とても常識をひっくり返されました。今までブータンについては「世界でもっとも幸せな国」ということしか知らなかったけれど、そうではなくて国が国民全員の幸せを目指してGNHを大切にしているのだと分かりました。仁田さんが最後に言っていた、「国際協力とは幸せを分かち合うこと」というフレーズに心を動かされました。国際協力・交流など今世界で言われているけど、案外身近なことなんだとわかりました。これからもっと異文化に興味をもっていきたいです。




◇JICAミニ講座
 6月12日、1・2年生希望者を対象に「JICAミニ講座」を行い、青年海外協力隊員として活動された山下絢子氏をお迎えし、「アルティプラーノ地域にて栄養教育・ボリビア多民族国~トゥピサ市・オルロ市~」と題した講演を行い、49名の生徒が参加しました。

 ボリビアで栄養士として活動したご経験から、言語の壁や異文化でのコミュニケーションの困難さを乗り越え、相手国の人々の信頼を得て活動することの難しさとやりがいについてお話をいただきました。

 異文化交流や海外貢献に興味・関心を持つ生徒にとって、知見を広める良い機会となりました。


【感想】
 ボリビアについて全く知らなかったので、今回詳しく知って驚くことがたくさんありました。先進国にはない自然との触れ合いができることや、大きなカーニバルがあることを知って、ボリビアに行ってみたくなりました。言語の壁が大きいという大変な面もあるけど、山下さんはそれ以上にボリビアでの活動を楽しんでいたように見えました。料理を通してコミュニケーションを取れるという話を聞いたときは栄養士がステキだなと感じました。海外での活動は多くの刺激を受けることができそうなので、私もJICAのようなボランティア団体に加入してみたいです!

 ポトシ県トゥピサ市での週一回の食材配達の話で、食材が必ずあるという日本の常識とは違うことを知り、日本は恵まれていると感じました。日本のように便利グッズや処理された食べ物で料理するのではなくそのままの食材や自然の道具で料理しているからこそ得られる知恵があると知れてよかったです。日本にいると自分は外国人ではないと考えがちかもしれないが、外国へ行くと自分が外国人であることを知るのでいい経験になると思いました。「自分ができる事をすれば道が開けてだれかが見ている」という言葉は何でもあてはまると思いました。

金沢大学学長への訪問

 3月30日、2年SGコース生徒3名が金沢大学を訪問し、山崎光悦学長,柴田正良理事,福森理事と意見交換を行いました。

 珠洲市の人口減少対策を研究する生徒が、珠洲市に金沢大学の「農水産学部」を設置する人口減少対策を考え、学長および理事の方に説明しました。その後の意見交換では,金沢大学の地域との連携事業や石川県が抱える課題など,多岐にわたる内容をお話しいただきました。

 お忙しい中、山崎学長が直接生徒の研究内容を聞いていただき、生徒にとって今後の研究活動の励みとなりました。


国際連合大学訪問

 3月27日~28日、新2年生SGコース生徒41名が、東京の国際連合大学と協力機関を訪問しました。

 2年次からの課題研究に向け、グローバル課題についての講義を受けることで、研究内容や課題設定のヒントを見つけることを目的としています。

 初日の国際連合大学では、国連開発計画(UNDP)や国連大学広報センターからの講義で、持続可能な開発目標(SDGs)を目指す国連活動についてのレクチャーや、国連大学内の見学を行いました。2日目のグループ別研修では、JICA地球広場、プラン・インターナショナル、東京外国語大学を訪問し、講義や見学、学生との交流を行いました。

 今回の研修で学んだ内容をもとに、今後の課題研究に向けての準備を進めていきます。

【感想】
・一番驚いたのは、開発途上国に暮らす人々は56億人もおり、10人のうちの8人が発展途上国に住むという数の多さです。また、支援をしようとしても、宗教上、文化上の違いによってままならなくなるなど、支援も容易ではないのだとわかりました。私たちが今できることは、どのようなことができるのか「考える」ということであり、それを将来国際協力において「行動」することが大切だとわかりました。
・スマホのレアメタルの採掘は手で行うこともあり、中には子供たちもいるという話が印象的だった。衣料品も、安いには安い理由があるというのはわかっているが、大量消費になれてしまった私たちが生活を急に変えるのは難しいと思った。その中で、私に何ができるのかを見つけたいと思った。UNDPでもプランインターナショナルでもJICAでも、共通しているのは一時的な「あげる」活動ではなく、長期的な「授ける」活動であるということ。長期的な視点というのを今後の課題研究の参考にしていきたい。


「SGH甲子園」出場

 3月19日、全国のスーパーグローバルハイスクール(SGH)が研究成果を発表し合う「全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会2017 SGH甲子園」(関西学院大学などが主催)に、本校から3チーム9名が出場しました。

 全国から84校234チームが出場し、グローバル課題から多様なテーマを設定をして発表する中、本校からも「未来を創るこども食堂~子供の貧困を打開する社会的支援」「規格外野菜と生きる道」「珠洲市×農水産学部vs人口減少」の3テーマで、4月から進めてきた課題研究の成果を発表しました。

 これまでの学校での発表と違い、全国各地の高校生や先生方との質疑応答を行う中で、多様な地域性や価値観の違いにより、同じ課題でも取り上げ方や考え方が異なることを学びました。

 今後、新3年生は課題研究を深めるとともに、英語でのプレゼンテーション活動を行っていきます。


【出場生徒感想】
・私が思っていた以上に刺激的な一日となりました。どの高校も社会問題に対して熱い思いをもって研究していました。そんな高校生と議論することができて“楽しい”と感じました。また、私たちは、日本人は、日本の6人に1人が貧困であるのにもかかわらず、日本に貧困があることをあまり知らないということを前提として発表しています。しかし、大阪の高校生と話す機会があったのですが、大阪の高校生は日本の貧困を私たちより身近に感じていました。私たちよりはるかに詳しかったです。

・ここで私が改めて感じたのは「自分から行動する」ことの大切さです。こんなにも自分たちでやってみたから、そのような素晴らしい結論にたどり着いたのかと思うチームもあった一方、あと一歩踏み出せていたら、より研究が深まっただろうというチームもありました。「まだ高校生だからできない」という考えはもう古いとこの場に参加した誰もが感じたはずです。この高校生たちが成長し、日常だけでなく世界中で活躍するグローバルリーダーとなっている姿が想像できた人も多いのではないでしょうか。私もワクワクしながら他チームの発表を聞きました。ぜひこの研究が世界に小さな変化をもたらし、よりよい未来へとつながる、世界が抱える問題を解決するヒントになればよいなと思います。


プリンストン高校生の本校訪問

 3月13日~16日、日本に滞在中のアメリカ合衆国ニュージャージー州のプリンストン高校から、生徒23名と引率教員3名が来校しました。

 昨年10月に本校SGコース1期生が米国研修を行った際、プリンストン高校を訪問し授業への参加や課題研究のプレゼンを行いました。その際にはプリンストン高校生の自宅にホームステイをして交流しました。

 今回は、本校授業への参加や、本校副校長による「華道にチャレンジ」講座、1年生の課題研究発表会の参観など様々な活動を行いました。また、金沢滞在中は本校生徒・教員宅でホームステイを行い、ホストファミリーとの交流を深めました。

 今年10月には本校SGコース2期生がプリンストン高校を訪れる予定です。

【ホストバディ生徒の感想】
私のホストバディは、私がプリンストンに行ったときのホストファミリーだったので、とても受け入れやすかったです。ホストファミリーをどこに連れて行ってあげようか、何を食べさせてあげようかと考えることで、金沢や日本の文化などを改めて感じることができました。英語がわからないときはジェスチャーや単語で話せば通じ、知らない単語やフレーズを教えてもらえたりしました。また、プリンストン高校の生徒たちは日本語を学んでいるので、日本語を話すことにとても意欲的で、会話がストップすることがほどんどなかったです。外国の友達ができ、英語を話す良い機会であり、異文化も体験できました。大変なこともあったけれど、良かったことの方が圧倒的に多かったです。本当に今回、ホームステイを受け入れて良かったなと思います。


【ホームステイ受け入れ家庭保護者の感想】
 まず何より、無事にホストファミリーを終えてほっとしたのが一番です。終わってみれば、あっという間の三泊でした。
 当初“是非ホストファミリーをしたい”という娘とは裏腹に、頭ではわかっていてもすぐには了承できずにいましたが、今では受け入れできたことが家族皆にとってとても良い経験になり、思い出となり良かったと思います。我が家で迎えた生徒さんは、とても礼儀正しく積極的に話をしてくれ、気持ちよく過ごすことができました。三泊四日という期間だからこそ仲良くなれたという気もします。十分なおもてなしができたのか自信はありませんが、プリンストン高校の生徒さんとの素敵な出会いに感謝します。


1年SG探究基礎 校内発表会

 3月14日(火)、1年生のSG探究基礎の校内発表会を行いました。2月に行ったクラス内発表会で代表に選ばれた9チームが出場しました。

 1年生普通科は、4月から総合的な学習の時間「SG探究基礎」で、地元石川の様々な課題を発見し、その解決策を考える課題研究活動を行っていました。今年は、石川の農業や林業、伝統工芸や観光振興など、多様な視点からテーマを設定しました。研究にあたってはフィールドワークを積極的に行い、街頭でのアンケート調査や関係機関の訪問など、外部とのかかわりを多く持ちました。

 当日は、1年生普通科全クラスの生徒と、金沢滞在中のプリンストン高校生が参観する中、練習の成果を発揮し堂々と発表するとともに、参観者からも積極的に質問がなされていました。

 1年生のSG探究基礎の経験を生かし、2年生でも新たに課題研究に取り組みます。

コマツ海外勤務経験者の講演会


 2月11日、本校SGHの連携企業であるコマツから本郷忠さんをお迎えし、「グローバルリーダーを目指す皆さんへ」と題して講演をいただきました。

 夏のフィールドワークでもコマツ粟津工場を見学しました。今回は世界各国で事業を展開するコマツのグローバル経営についての概要や、ご自身がブラジルで勤務された時のエピソードをお話しいただいたうえで、将来、世界で活躍する生徒たちへのメッセージをいただきました。

 生徒にとって、将来海外勤務など世界をフィールドに活躍したいという刺激になったことと思います。

【生徒の感想】
(理型女子)
 夏に粟津工場に見学に行きましたが、そのときとはまた違った視点でのお話で興味深かったです。会社の理念や事業の進め方等、より詳しく知ることができたと思います。世界各地に工場がいくつもあると知り、その規模の大きさに驚きました。世界に進出しながらも、製品の安全性、オリジナルを守るため、重要な部品は日本で製造するという工夫になるほどと思いました。
 KOMATSUの会社の説明だけでなく、本郷さんの経験をもとに社会で生きていくためのコツも教えていただきました。コミュニケーションが大事と、基本的だけれど最も大切といえることを再確認できてよかったです。

(文型男子)
 今回の講義を受けて一番心に残ったこと、それは「コミュニケーションを通じて一緒に一つのものを目指す」という本郷さんの仕事への姿勢である。伝わるか伝わらなかったかではく、まずは伝えようとすることからすべて始まるのだなと感じ、これから積極的に自分の思いを発信していこうと思った。さらに、現実をしっかりと認識することが肝要だということをEVを例にとても分かりやすくお話していただいて、やはり決断を下すとき、確実な根拠を持って行動しないと、特にその決断が他人に影響を及ぼすときなどは迷惑をかけてしまうのだなと思った。決断に至るまでは積極的にチャレンジしたいと思った。


JICAエッセイコンテスト2016学校賞受賞

 このたび、「JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2016」で学校賞を受賞し、2月6日、本校校長室にてJICA北陸支部長 仁田知樹様より表彰状をいただいました。

 3年生普通科全員が総合的学習の時間「知の探究Ⅲ」で取り組みました。「21世紀の論題」と題して、出生前診断や科学技術の有効性、競争社会と個性といったさまざまなテーマに基づき、ディベートや文章構成メモづくりなどを行いました。その上で全員がグローバル課題に関するエッセイを書き応募しました。

 また、個人賞として立浦和奏さんの「新たな提案」が、北陸支部長賞を受賞しました。

 本校の学校賞受賞は昨年度に続き2度目です。これを励みに、今後も国際理解教育を続けていきます。

SGH・SSH研究発表会

 2月6日、本校SGH・SSH合同の研究発表会を行い、県内外から約100名の教育関係者の皆様と保護者の皆様にご参加いただきました。


【学校設定科目 プラクティカル・イングリッシュ(2年SGコース)】
 グローバルな社会課題に関してTEDを視聴し、自分の考えや意見を英語で論理的に説明し、書く活動を行いました。ユニークなアイディアが飛び出し、英語を使って楽しみながら自分の言葉で表現していました。





【学校設定科目 SG思考基礎(1年普通科)】
 国連の専門機関・関係機関について、その目的を調べ、関連する時事的な問題を考察するとともに、そのフィールドについて科学技術が貢献できる可能性も提案し、ポスター発表を行いました。1年生にとって初めてのポスター発表でしたが、積極的な質疑応答が行われました。




【SGH×SSH口頭発表会(2年SGコース×理数科)】
 SSH生徒とSGH生徒のコラボレーション企画として、それぞれ代表2チームが課題研究の口頭発表を行い、互いに質疑応答を行いました。これまでも相互発表や海外研修の情報交換など、互いに刺激をしあいながら活動をしてきました。今回も互いの研究分野について、積極的な意見交換がみられました。




【SG探究課題研究ポスター発表会(2年SGコース)】
 2年SGコース生が今年度初めから取り組んできた課題研究についてポスター発表を行いました。10グループに分かれ、調査活動や国内・海外のフィールドワークを行い研究を深めてきました。ご参観いただいた多くの先生方、保護者の皆さんからの貴重なアドバイスをいただきました。




【研究協議会(参観の先生方対象)】
 本校のこれまでのSGHの取り組みや、成果と課題についてお話ししました。また、海外研修での映像をご覧いただき、成長した生徒の姿をお伝えしました。いただいたご質問やご助言を、今後のSGH活動に生かしていきます。

「SSH・SGH研究発表会」のご案内

 この度、第4期1年目のSSH研究開発、ならびに2年目のSGH研究開発の実践について、研究発表会を開催することといたしました。多くの先生方からご意見等をいただくとともに、相互に情報交換ができる場にしたいと考えております。
 つきましては、御多忙のところ誠に恐縮ですが、多数御参加いただき、御指導、御助言を賜りますようお願い申し上げます。

1 目 的
  石川県立金沢泉丘高等学校におけるSSH・SGH研究開発の実践報告及び生徒課題研究発表等を行うことにより、その成果を広く校内外で共有するとともに科学教育、グローバル教育の充実、推進に資する。

2 期 日
  平成29年2月6日(月) 9:25~15:50

3 会 場
  石川県立金沢泉丘高等学校
   〒921-8517 金沢市泉野出町3-10-10
    TEL (076)241-6117 FAX (076)245-5253

4 対 象
 石川県内の中学校、高等学校の教職員、ALT及び県外のSSH・SGH指定校の教職員、大学教員、大学院留学生等

5 日 程
 9:00~ 9:25  (受 付)
 9:25~10:15 公開授業
         学校設定科目「CS学際科学」 (理数科1年生)
         学校設定科目「プラクティカル・イングリッシュ」(SGコース2年生)
 10:25~11:15 公開授業
         学校設定科目「CS学際科学」 (理数科1年生)
         学校設定科目「SG思考基礎」 (普通科1年生)
 11:25~12:05  SSH×SGH 口頭発表会(理数科2年生、SGコース2年生)
 12:05~13:00  昼食
 13:00~15:00 公開授業
         「AIプロジェクト(課題研究)ポスター発表」(理数科1・2年生)
         「SG探究(課題研究)ポスター発表」 (SGコース2年生)
 15:20~15:50 協議会
         研究開発の概要説明、質疑応答等

 詳細は金沢泉丘高校SSH,SGH研究発表会.pdfをご覧ください。

第1回グローバルリーダー養成講座

 9月16日(金)に、1・2年生の希望者30人を対象とした「第1回グローバルリーダー養成講座」を行いました。今回は京都大学高大連携事業「学びコーディネーター」制度を活用した大学院生の出前講義として行い、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程の原将也氏をお迎えし、「アフリカ農村で援助について考えてみよう」と題した講義とグループディスカッションを実施しました。

 ザンビア共和国を中心に、人々の生活・文化や価値観を知り、現地で本当に必要とされる援助の在り方について考えました。グループディスカッションも活発に行われ、講座終了後も質問の列が続くなど、積極的に参加しました。これを機に視野が広がり、将来国際社会で活躍する生徒が増えてほしいと願っています。


【生徒の感想】
 アフリカのザンビアでの日常生活や行われている援助について知ることができました。「現金を直接あげる」という援助は、村の人たちが怠ける原因になってしまうので、あまり良い援助ではないと思っていたけれど、村に出回る貨幣の量が多くなり、経済が活性化するということがわかり、1つの良い援助方法だとわかりました。ただ「貧しい」と決め付けるのではなく、本当に貧しいのかどうかを考える必要があると感じました。使っているお金の量が少ないだけで、幸福度は低くないのかもしれないと思いました。ディスカッションでもいろいろな意見が出て、考えを深められて良かったです。

 「アフリカ」=「未開」=「貧困」という固定観念を取り払う必要性を感じました。メディアなどに教えられるがままの受身的な態度ではなく、積極的に、多角的な視点をもつことが、答えのない課題への適切なアプローチであるのと同時に、それが、いわゆる先進国の国民や世論に浸透していくことが必要であると思います。いろいろな支援の形をこれから自分で見つけられるようになりたいです。JICAや青年海外協力隊にもとても興味を持ちました。講義に参加して良かったです。


SG探究基礎特別講義

 9月10日(土)、1年生対象としたSG探究基礎特別講義を行いました。慶應義塾大学大学院教授の渡辺美智子先生をお招きし、「グローバル時代に必要な統計思考力 ~モノゴトを科学的に探究しマネジメントする力~」という演題で講演をいただきました。

 私たちの生活の中で統計学がどのように生かされているか、今後のグローバル社会でどのように活用されうるかについてお話しいただきました。

 1年生がこれから課題研究を始めるに当たり、統計学の手法を生かした調査・研究を進めていきます。


【生徒の感想】
 グローバル化が進み、社会においてデータからものごとの変化を読み取ったり、さらに未来を予想したりすることが大切なのだと分かりました。僕は、こういう数学より純粋数学のほうが大切なのかなと思っていましたが、これからは、データを使うことがとても重要なのだと思いました。しかし、すべてを情報化することは、倫理的な問題や、人間がもともと持っていた能力を退化させることになるかもしれないので、兼ね合いが難しいと思いました。

 抽象的なものであったとしても、対象を定めさえすれば、たくさんのデータから分析できるということが分かった。全国の高校生のたくさんの例を見る中で、データを分析することで、目標を設定し、実現させることに対して、とても興味を持った。私は、テニス部に所属しているのですが、勝敗の原因に何が大きく関連しているのか、調べてみたいと思いました。最近、将来は食品や何かを研究し、開発する仕事につきたいと思っているので、その時に、データを利用して売り上げを上げたいと思った。

おもてなし講座

 9月8日(木)、2年生対象に「おもてなし講座」を行い、国際マナー指導家の藤井寛子氏をお迎えし、「グローバル社会で発揮する日本人らしさ~”おもてなし”から学ぶ異文化理解~」という演題でご講演をいただきました。

 おもてなし講座は、石川県教育委員会が全県立学校の生徒を対象にスタートしたものです。相手のことを気遣って行動する「おもてなし」の大切さを理解し、これからの社会に他と協調しながら主体的に関わる力を育成することを目的としています。本校では、おもてなしを異文化理解の一環として捉え、日本人らしさを大切にし、その良さをグローバル社会で発揮することを目的に実施しました。
 2年生は10月に普通コース・理数科は台湾修学旅行、SGコースは米国海外研修に行きます。今回の学びを生かして、おもてなしの精神を発揮した国際交流をはかってほしいと思います。


【生徒の感想】
 外国を理解することがグローバル化についながると思っていましたが、今回の講義を受けて確かに日本という自国を知ることの大切さを知りました。また、日本語の「お」の概念として紹介された言葉で普段何気なく口に出しているものが外国にないものであったり、特別な意味を含んでいたりすることに驚きました。アメリカに行った時に現地の人とおもてなし、ホスピタリティについて会話してみたいと思いました。

 異文化理解というテーマは、自分たちの課題研究ともつながりがあり、興味深いものであった。当たり前の反対は、ありがたさという話を聞いて、そうかもしれないと納得すると共に、当たり前のことがありがたいことだとわかった。日本人は「和」である「他人を思いやる」文化を基調とする稀な民俗であり、そういった自分だけではなく、他人に対しても考えられるような民族の1人で良かったと切に思う。2020年の東京オリンピックでも日本の「和」の精神が外国の人に理解され、評価され、国際的な結びつきを強めていけたらいいと思う。



国内フィールドワーク(能登里海コース)

 8月18日~19日、国内フィールドワーク「能登里海コース」を珠洲市で行い、2年SGコース生徒29名が参加しました。

 初日は珠洲市の泉谷市長様が直々に珠洲市の現状と課題について説明してくださいました。人口減少への対策をはじめ、健康増進事業や小中一貫教育、奥能登国際芸術祭などの先進的な取り組みについてお話をいただき、生徒からの質問にも丁寧に返答いただきました。ありがとうございました。2日目は各班のテーマに応じて、各地で見学や聞き取り調査を実施しました。

 珠洲市役所、金沢大学地域連携推進センター、飯田高校、青年団協議会、遺族会、スズ交通など関係各所をはじめ、街頭インタビューに親切にお答えいただいた多くの市民の皆様のおかげで、充実した研修となりました。 

 今後は、これまでの国内フィールドワークの結果をもとに研究を進めるとともに、10月に行う米国フィールドワークに向けての準備を進めていきます。


【生徒の感想】
・この1日で珠洲市に対するイメージががらりと変わった。泉谷珠洲市市長さんの話を聞いて、珠洲市がたくさんの取り組みを行っていること、私達が予想していたよりもたくさんの取り組みがあって、珠洲市が住みやすい市であることがわかった。
・飯田高校の生徒たちと交流をして、最初は緊張したけれど、皆うなずきながら話を聞いてくれたので、とても嬉しかったです。地元だからか、飯田高校の生徒たちの話は現実味がありました。
・スズ交通の人には本当にいい話を聞けたと思っている。自分達が聞きたかったこと以上のことをさまざまな視点から述べてくれましたし、市長に昨日お話しいただいた地域コミュニティーと地域交通のつながりの詳細は本当に勉強になった。
・能登学舎では課題研究についても提言いただいたけれど、データの活用方法もなるほどと思う面がたくさんあった。自分たちも同じ資料を使っていたけれど、気がつかなかった所まで読み取っていたので、私達もデータから考えられることを深めていくことが必要だと感じた。
・平和教育について考える上で、遺族会のお二人のお話では、心に刺さるものがたくさんありました。映像や本で見るのと直接話を聞くのでは違いがあるように感じました。
・珠洲市のバイオマスセンターに行って、バイオマスについてや下水道について学んだ。講師の方は、とても分かり易く話してくださいました。他の県や市でも利用して、財政を安定させ、人口増加にもつなげられればよいと思った。