SGHの活動を紹介します

「SGH甲子園」出場

 3月19日、全国のスーパーグローバルハイスクール(SGH)が研究成果を発表し合う「全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会2017 SGH甲子園」(関西学院大学などが主催)に、本校から3チーム9名が出場しました。

 全国から84校234チームが出場し、グローバル課題から多様なテーマを設定をして発表する中、本校からも「未来を創るこども食堂~子供の貧困を打開する社会的支援」「規格外野菜と生きる道」「珠洲市×農水産学部vs人口減少」の3テーマで、4月から進めてきた課題研究の成果を発表しました。

 これまでの学校での発表と違い、全国各地の高校生や先生方との質疑応答を行う中で、多様な地域性や価値観の違いにより、同じ課題でも取り上げ方や考え方が異なることを学びました。

 今後、新3年生は課題研究を深めるとともに、英語でのプレゼンテーション活動を行っていきます。


【出場生徒感想】
・私が思っていた以上に刺激的な一日となりました。どの高校も社会問題に対して熱い思いをもって研究していました。そんな高校生と議論することができて“楽しい”と感じました。また、私たちは、日本人は、日本の6人に1人が貧困であるのにもかかわらず、日本に貧困があることをあまり知らないということを前提として発表しています。しかし、大阪の高校生と話す機会があったのですが、大阪の高校生は日本の貧困を私たちより身近に感じていました。私たちよりはるかに詳しかったです。

・ここで私が改めて感じたのは「自分から行動する」ことの大切さです。こんなにも自分たちでやってみたから、そのような素晴らしい結論にたどり着いたのかと思うチームもあった一方、あと一歩踏み出せていたら、より研究が深まっただろうというチームもありました。「まだ高校生だからできない」という考えはもう古いとこの場に参加した誰もが感じたはずです。この高校生たちが成長し、日常だけでなく世界中で活躍するグローバルリーダーとなっている姿が想像できた人も多いのではないでしょうか。私もワクワクしながら他チームの発表を聞きました。ぜひこの研究が世界に小さな変化をもたらし、よりよい未来へとつながる、世界が抱える問題を解決するヒントになればよいなと思います。


プリンストン高校生の本校訪問

 3月13日~16日、日本に滞在中のアメリカ合衆国ニュージャージー州のプリンストン高校から、生徒23名と引率教員3名が来校しました。

 昨年10月に本校SGコース1期生が米国研修を行った際、プリンストン高校を訪問し授業への参加や課題研究のプレゼンを行いました。その際にはプリンストン高校生の自宅にホームステイをして交流しました。

 今回は、本校授業への参加や、本校副校長による「華道にチャレンジ」講座、1年生の課題研究発表会の参観など様々な活動を行いました。また、金沢滞在中は本校生徒・教員宅でホームステイを行い、ホストファミリーとの交流を深めました。

 今年10月には本校SGコース2期生がプリンストン高校を訪れる予定です。

【ホストバディ生徒の感想】
私のホストバディは、私がプリンストンに行ったときのホストファミリーだったので、とても受け入れやすかったです。ホストファミリーをどこに連れて行ってあげようか、何を食べさせてあげようかと考えることで、金沢や日本の文化などを改めて感じることができました。英語がわからないときはジェスチャーや単語で話せば通じ、知らない単語やフレーズを教えてもらえたりしました。また、プリンストン高校の生徒たちは日本語を学んでいるので、日本語を話すことにとても意欲的で、会話がストップすることがほどんどなかったです。外国の友達ができ、英語を話す良い機会であり、異文化も体験できました。大変なこともあったけれど、良かったことの方が圧倒的に多かったです。本当に今回、ホームステイを受け入れて良かったなと思います。


【ホームステイ受け入れ家庭保護者の感想】
 まず何より、無事にホストファミリーを終えてほっとしたのが一番です。終わってみれば、あっという間の三泊でした。
 当初“是非ホストファミリーをしたい”という娘とは裏腹に、頭ではわかっていてもすぐには了承できずにいましたが、今では受け入れできたことが家族皆にとってとても良い経験になり、思い出となり良かったと思います。我が家で迎えた生徒さんは、とても礼儀正しく積極的に話をしてくれ、気持ちよく過ごすことができました。三泊四日という期間だからこそ仲良くなれたという気もします。十分なおもてなしができたのか自信はありませんが、プリンストン高校の生徒さんとの素敵な出会いに感謝します。


1年SG探究基礎 校内発表会

 3月14日(火)、1年生のSG探究基礎の校内発表会を行いました。2月に行ったクラス内発表会で代表に選ばれた9チームが出場しました。

 1年生普通科は、4月から総合的な学習の時間「SG探究基礎」で、地元石川の様々な課題を発見し、その解決策を考える課題研究活動を行っていました。今年は、石川の農業や林業、伝統工芸や観光振興など、多様な視点からテーマを設定しました。研究にあたってはフィールドワークを積極的に行い、街頭でのアンケート調査や関係機関の訪問など、外部とのかかわりを多く持ちました。

 当日は、1年生普通科全クラスの生徒と、金沢滞在中のプリンストン高校生が参観する中、練習の成果を発揮し堂々と発表するとともに、参観者からも積極的に質問がなされていました。

 1年生のSG探究基礎の経験を生かし、2年生でも新たに課題研究に取り組みます。

コマツ海外勤務経験者の講演会


 2月11日、本校SGHの連携企業であるコマツから本郷忠さんをお迎えし、「グローバルリーダーを目指す皆さんへ」と題して講演をいただきました。

 夏のフィールドワークでもコマツ粟津工場を見学しました。今回は世界各国で事業を展開するコマツのグローバル経営についての概要や、ご自身がブラジルで勤務された時のエピソードをお話しいただいたうえで、将来、世界で活躍する生徒たちへのメッセージをいただきました。

 生徒にとって、将来海外勤務など世界をフィールドに活躍したいという刺激になったことと思います。

【生徒の感想】
(理型女子)
 夏に粟津工場に見学に行きましたが、そのときとはまた違った視点でのお話で興味深かったです。会社の理念や事業の進め方等、より詳しく知ることができたと思います。世界各地に工場がいくつもあると知り、その規模の大きさに驚きました。世界に進出しながらも、製品の安全性、オリジナルを守るため、重要な部品は日本で製造するという工夫になるほどと思いました。
 KOMATSUの会社の説明だけでなく、本郷さんの経験をもとに社会で生きていくためのコツも教えていただきました。コミュニケーションが大事と、基本的だけれど最も大切といえることを再確認できてよかったです。

(文型男子)
 今回の講義を受けて一番心に残ったこと、それは「コミュニケーションを通じて一緒に一つのものを目指す」という本郷さんの仕事への姿勢である。伝わるか伝わらなかったかではく、まずは伝えようとすることからすべて始まるのだなと感じ、これから積極的に自分の思いを発信していこうと思った。さらに、現実をしっかりと認識することが肝要だということをEVを例にとても分かりやすくお話していただいて、やはり決断を下すとき、確実な根拠を持って行動しないと、特にその決断が他人に影響を及ぼすときなどは迷惑をかけてしまうのだなと思った。決断に至るまでは積極的にチャレンジしたいと思った。


JICAエッセイコンテスト2016学校賞受賞

 このたび、「JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2016」で学校賞を受賞し、2月6日、本校校長室にてJICA北陸支部長 仁田知樹様より表彰状をいただいました。

 3年生普通科全員が総合的学習の時間「知の探究Ⅲ」で取り組みました。「21世紀の論題」と題して、出生前診断や科学技術の有効性、競争社会と個性といったさまざまなテーマに基づき、ディベートや文章構成メモづくりなどを行いました。その上で全員がグローバル課題に関するエッセイを書き応募しました。

 また、個人賞として立浦和奏さんの「新たな提案」が、北陸支部長賞を受賞しました。

 本校の学校賞受賞は昨年度に続き2度目です。これを励みに、今後も国際理解教育を続けていきます。

SGH・SSH研究発表会

 2月6日、本校SGH・SSH合同の研究発表会を行い、県内外から約100名の教育関係者の皆様と保護者の皆様にご参加いただきました。


【学校設定科目 プラクティカル・イングリッシュ(2年SGコース)】
 グローバルな社会課題に関してTEDを視聴し、自分の考えや意見を英語で論理的に説明し、書く活動を行いました。ユニークなアイディアが飛び出し、英語を使って楽しみながら自分の言葉で表現していました。





【学校設定科目 SG思考基礎(1年普通科)】
 国連の専門機関・関係機関について、その目的を調べ、関連する時事的な問題を考察するとともに、そのフィールドについて科学技術が貢献できる可能性も提案し、ポスター発表を行いました。1年生にとって初めてのポスター発表でしたが、積極的な質疑応答が行われました。




【SGH×SSH口頭発表会(2年SGコース×理数科)】
 SSH生徒とSGH生徒のコラボレーション企画として、それぞれ代表2チームが課題研究の口頭発表を行い、互いに質疑応答を行いました。これまでも相互発表や海外研修の情報交換など、互いに刺激をしあいながら活動をしてきました。今回も互いの研究分野について、積極的な意見交換がみられました。




【SG探究課題研究ポスター発表会(2年SGコース)】
 2年SGコース生が今年度初めから取り組んできた課題研究についてポスター発表を行いました。10グループに分かれ、調査活動や国内・海外のフィールドワークを行い研究を深めてきました。ご参観いただいた多くの先生方、保護者の皆さんからの貴重なアドバイスをいただきました。




【研究協議会(参観の先生方対象)】
 本校のこれまでのSGHの取り組みや、成果と課題についてお話ししました。また、海外研修での映像をご覧いただき、成長した生徒の姿をお伝えしました。いただいたご質問やご助言を、今後のSGH活動に生かしていきます。

「SSH・SGH研究発表会」のご案内

 この度、第4期1年目のSSH研究開発、ならびに2年目のSGH研究開発の実践について、研究発表会を開催することといたしました。多くの先生方からご意見等をいただくとともに、相互に情報交換ができる場にしたいと考えております。
 つきましては、御多忙のところ誠に恐縮ですが、多数御参加いただき、御指導、御助言を賜りますようお願い申し上げます。

1 目 的
  石川県立金沢泉丘高等学校におけるSSH・SGH研究開発の実践報告及び生徒課題研究発表等を行うことにより、その成果を広く校内外で共有するとともに科学教育、グローバル教育の充実、推進に資する。

2 期 日
  平成29年2月6日(月) 9:25~15:50

3 会 場
  石川県立金沢泉丘高等学校
   〒921-8517 金沢市泉野出町3-10-10
    TEL (076)241-6117 FAX (076)245-5253

4 対 象
 石川県内の中学校、高等学校の教職員、ALT及び県外のSSH・SGH指定校の教職員、大学教員、大学院留学生等

5 日 程
 9:00~ 9:25  (受 付)
 9:25~10:15 公開授業
         学校設定科目「CS学際科学」 (理数科1年生)
         学校設定科目「プラクティカル・イングリッシュ」(SGコース2年生)
 10:25~11:15 公開授業
         学校設定科目「CS学際科学」 (理数科1年生)
         学校設定科目「SG思考基礎」 (普通科1年生)
 11:25~12:05  SSH×SGH 口頭発表会(理数科2年生、SGコース2年生)
 12:05~13:00  昼食
 13:00~15:00 公開授業
         「AIプロジェクト(課題研究)ポスター発表」(理数科1・2年生)
         「SG探究(課題研究)ポスター発表」 (SGコース2年生)
 15:20~15:50 協議会
         研究開発の概要説明、質疑応答等

 詳細は金沢泉丘高校SSH,SGH研究発表会.pdfをご覧ください。

第1回グローバルリーダー養成講座

 9月16日(金)に、1・2年生の希望者30人を対象とした「第1回グローバルリーダー養成講座」を行いました。今回は京都大学高大連携事業「学びコーディネーター」制度を活用した大学院生の出前講義として行い、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程の原将也氏をお迎えし、「アフリカ農村で援助について考えてみよう」と題した講義とグループディスカッションを実施しました。

 ザンビア共和国を中心に、人々の生活・文化や価値観を知り、現地で本当に必要とされる援助の在り方について考えました。グループディスカッションも活発に行われ、講座終了後も質問の列が続くなど、積極的に参加しました。これを機に視野が広がり、将来国際社会で活躍する生徒が増えてほしいと願っています。


【生徒の感想】
 アフリカのザンビアでの日常生活や行われている援助について知ることができました。「現金を直接あげる」という援助は、村の人たちが怠ける原因になってしまうので、あまり良い援助ではないと思っていたけれど、村に出回る貨幣の量が多くなり、経済が活性化するということがわかり、1つの良い援助方法だとわかりました。ただ「貧しい」と決め付けるのではなく、本当に貧しいのかどうかを考える必要があると感じました。使っているお金の量が少ないだけで、幸福度は低くないのかもしれないと思いました。ディスカッションでもいろいろな意見が出て、考えを深められて良かったです。

 「アフリカ」=「未開」=「貧困」という固定観念を取り払う必要性を感じました。メディアなどに教えられるがままの受身的な態度ではなく、積極的に、多角的な視点をもつことが、答えのない課題への適切なアプローチであるのと同時に、それが、いわゆる先進国の国民や世論に浸透していくことが必要であると思います。いろいろな支援の形をこれから自分で見つけられるようになりたいです。JICAや青年海外協力隊にもとても興味を持ちました。講義に参加して良かったです。


SG探究基礎特別講義

 9月10日(土)、1年生対象としたSG探究基礎特別講義を行いました。慶應義塾大学大学院教授の渡辺美智子先生をお招きし、「グローバル時代に必要な統計思考力 ~モノゴトを科学的に探究しマネジメントする力~」という演題で講演をいただきました。

 私たちの生活の中で統計学がどのように生かされているか、今後のグローバル社会でどのように活用されうるかについてお話しいただきました。

 1年生がこれから課題研究を始めるに当たり、統計学の手法を生かした調査・研究を進めていきます。


【生徒の感想】
 グローバル化が進み、社会においてデータからものごとの変化を読み取ったり、さらに未来を予想したりすることが大切なのだと分かりました。僕は、こういう数学より純粋数学のほうが大切なのかなと思っていましたが、これからは、データを使うことがとても重要なのだと思いました。しかし、すべてを情報化することは、倫理的な問題や、人間がもともと持っていた能力を退化させることになるかもしれないので、兼ね合いが難しいと思いました。

 抽象的なものであったとしても、対象を定めさえすれば、たくさんのデータから分析できるということが分かった。全国の高校生のたくさんの例を見る中で、データを分析することで、目標を設定し、実現させることに対して、とても興味を持った。私は、テニス部に所属しているのですが、勝敗の原因に何が大きく関連しているのか、調べてみたいと思いました。最近、将来は食品や何かを研究し、開発する仕事につきたいと思っているので、その時に、データを利用して売り上げを上げたいと思った。

おもてなし講座

 9月8日(木)、2年生対象に「おもてなし講座」を行い、国際マナー指導家の藤井寛子氏をお迎えし、「グローバル社会で発揮する日本人らしさ~”おもてなし”から学ぶ異文化理解~」という演題でご講演をいただきました。

 おもてなし講座は、石川県教育委員会が全県立学校の生徒を対象にスタートしたものです。相手のことを気遣って行動する「おもてなし」の大切さを理解し、これからの社会に他と協調しながら主体的に関わる力を育成することを目的としています。本校では、おもてなしを異文化理解の一環として捉え、日本人らしさを大切にし、その良さをグローバル社会で発揮することを目的に実施しました。
 2年生は10月に普通コース・理数科は台湾修学旅行、SGコースは米国海外研修に行きます。今回の学びを生かして、おもてなしの精神を発揮した国際交流をはかってほしいと思います。


【生徒の感想】
 外国を理解することがグローバル化についながると思っていましたが、今回の講義を受けて確かに日本という自国を知ることの大切さを知りました。また、日本語の「お」の概念として紹介された言葉で普段何気なく口に出しているものが外国にないものであったり、特別な意味を含んでいたりすることに驚きました。アメリカに行った時に現地の人とおもてなし、ホスピタリティについて会話してみたいと思いました。

 異文化理解というテーマは、自分たちの課題研究ともつながりがあり、興味深いものであった。当たり前の反対は、ありがたさという話を聞いて、そうかもしれないと納得すると共に、当たり前のことがありがたいことだとわかった。日本人は「和」である「他人を思いやる」文化を基調とする稀な民俗であり、そういった自分だけではなく、他人に対しても考えられるような民族の1人で良かったと切に思う。2020年の東京オリンピックでも日本の「和」の精神が外国の人に理解され、評価され、国際的な結びつきを強めていけたらいいと思う。



国内フィールドワーク(能登里海コース)

 8月18日~19日、国内フィールドワーク「能登里海コース」を珠洲市で行い、2年SGコース生徒29名が参加しました。

 初日は珠洲市の泉谷市長様が直々に珠洲市の現状と課題について説明してくださいました。人口減少への対策をはじめ、健康増進事業や小中一貫教育、奥能登国際芸術祭などの先進的な取り組みについてお話をいただき、生徒からの質問にも丁寧に返答いただきました。ありがとうございました。2日目は各班のテーマに応じて、各地で見学や聞き取り調査を実施しました。

 珠洲市役所、金沢大学地域連携推進センター、飯田高校、青年団協議会、遺族会、スズ交通など関係各所をはじめ、街頭インタビューに親切にお答えいただいた多くの市民の皆様のおかげで、充実した研修となりました。 

 今後は、これまでの国内フィールドワークの結果をもとに研究を進めるとともに、10月に行う米国フィールドワークに向けての準備を進めていきます。


【生徒の感想】
・この1日で珠洲市に対するイメージががらりと変わった。泉谷珠洲市市長さんの話を聞いて、珠洲市がたくさんの取り組みを行っていること、私達が予想していたよりもたくさんの取り組みがあって、珠洲市が住みやすい市であることがわかった。
・飯田高校の生徒たちと交流をして、最初は緊張したけれど、皆うなずきながら話を聞いてくれたので、とても嬉しかったです。地元だからか、飯田高校の生徒たちの話は現実味がありました。
・スズ交通の人には本当にいい話を聞けたと思っている。自分達が聞きたかったこと以上のことをさまざまな視点から述べてくれましたし、市長に昨日お話しいただいた地域コミュニティーと地域交通のつながりの詳細は本当に勉強になった。
・能登学舎では課題研究についても提言いただいたけれど、データの活用方法もなるほどと思う面がたくさんあった。自分たちも同じ資料を使っていたけれど、気がつかなかった所まで読み取っていたので、私達もデータから考えられることを深めていくことが必要だと感じた。
・平和教育について考える上で、遺族会のお二人のお話では、心に刺さるものがたくさんありました。映像や本で見るのと直接話を聞くのでは違いがあるように感じました。
・珠洲市のバイオマスセンターに行って、バイオマスについてや下水道について学んだ。講師の方は、とても分かり易く話してくださいました。他の県や市でも利用して、財政を安定させ、人口増加にもつなげられればよいと思った。

国内フィールドワーク(加賀里山コース)

 8月10日~11日、国内フィールドワーク「加賀里山コース」を白山市白峰地区で行い、2年SGコース生徒11名が参加しました。

 初日は共通プログラムとして、まずKOMATSU粟津工場の見学をさせていただき、企業理念を学びました。また、白山しらみね薪の会や白峰区長さんから白峰地区の現状と課題についてお聞きしました。2日目は各班の研究テーマに沿った聞きとりや見学などの調査活動を行い、白山手取川ジオパーク推進協議会、白峰まちづくり協議会など、関係各所のご協力をいただきました。

 白山の登山口のある山間の地区で発達した独自の文化、過疎化や市町村合併によって起こったまちづくりの課題など、生徒の視野を広め問題意識を深める良い機会となりました。 

 次回の国内フィールドワーク「能登里海コース」は8月18日~19日に、珠洲市を中心に行います。



【生徒の感想】
・KOMATSU粟津工場では、未来のことを考えてグローバルな活動をしてきたという点、品質向上に向けて確信を持てるところまで確認をする点、環境や地域コミュニティへの貢献だけでなく、社員にも具体的な支援が行われている点が魅力的だと思いました。
・少子高齢化、過疎化が進む中でもシラミネ大学や孫心隊など、若者が中心となり、地域活性化を実現しようとしている場所が白峰の良さだと思いました。
・空家について、放ったままにしていれば建物が腐ってしまいますが、誰かが住むだけで、建物が壊され更地になる連鎖が止まって、その地がすたれていくのを最低限に抑えていくことができるということを学びました。
・白山市のジオパーク・エコパークについてお話を聞いた。白山市の生物多様性を守るために、白山ではジオパークの活動としてその地形や土壌を保護し、観光に役立てているとわかった。


PII交流

 7月12日、PII国際交流プログラムを行い、2年SGコース生徒がPII学生との交流を行いました。PIIとは、プリンストン大学を中心とするアメリカの大学で日本語及び日本文化を学んでいる学生が、石川県で2か月にわたる研修を行うプログラムです。

 アイスブレイキングの後、前半は日本語での活動として、PIIの学生が写真やプレゼンテーションソフトを用いて、石川県や金沢の魅力や、彼らの文化との相違点を発表し、本校生徒と課題研究のテーマである「豊かさとコミュニティー」について意見交換しました。

 後半は英語での活動として、課題研究で行っているテーマについて英語で説明し、グローバルな視点から意見を求める活動を行いました。

 積極的にコミュニケーションをとり、意見交換する姿が多く見られました。今回の活動で得た成果を、今後の課題研究や10月に行う米国フィールドワークに生かしたいと思います。


【生徒の感想】
・アメリカ合衆国の成り立ちなどを聞いた。私が質問したりするとすぐに答えが返ってきて、なぜそんなに詳しいのか尋ねたところ、「アメリカ人だから」と言われた。私は日本人だけれど、日本のことをそんなに詳しく知らないから、ちゃんと勉強しようと思えた。
・人前で1分程度の短いプレゼンをするという経験をして、こういうことを当たり前にできるプリンストンの大学生たちに対して尊敬の気持ちでいっぱいになりました。また、自分たちの考えがしっかりしていて石川について調べていたり、私たちの疑問にも答えてくださったりと親切にしてくださり、貴重な時間を過ごすことができました。
・英語で自分たちのプロジェクトを説明して、日本にしかないものの説明をするのはとても難しかったです。でも、大学生のみなさんはとても真剣に考えてくださって、アメリカやそれぞれの出身国での体験談などを話してくださったので、自分たちの調査に大変活用できると思います。

京都大学大学院思修館訪問

 6月18日(土)、2年生SGコース生徒が京都大学大学院思修館を訪問しました。

 「SG探究」の授業で実施している課題研究は、現在グループごとに課題を設定し、研究計画を立てているところです。今回の思修館訪問では、河合江理子教授から文理融合による研究のあり方についてのお話と、細野七月さんからコンピュータシュミレーションを使用した天文学についての研究内容の紹介をしていただきました。また、大学院生2名の方から研究内容や研究の過程について紹介していただきました。

 その後、各グループに大学院生1名にアドバイザーとしてついていただき、自分たちの課題設定や研究計画について説明して助言を求めました。

 大学院生にはそれぞれの専門分野やこれまでの研究活動の経験から、適切な助言や親切な励ましをしていただきました。

 今後はいただいたアドバイスをもとに課題研究に着手していきます。



[生徒の感想]
・自分たちが気付かなかった問題点をたくさん指摘してもらえて、より良い問いかけとそれに対する仮説、そして調査方法が明確に決まってきました。時間が短くて質問をしきれなかったのが残念でした。
・今日の研修で、実際に文理融合の中で研究を進めている大学院生の方の話を聞いて、とても強い刺激を受け取った。特に山脇さんの話の中で、「明確な問題意識」と「論理的な仮説設定」が重要だという話が印象に残ったので、今後の研究に活かしていきたい。
・この研修を通して、今僕たちがしている課題設定の大切さを改めて感じ、いただいたアドバイスから更に問いや仮説を深めていきたいと思った。また、大学院生の方の姿を見て、格好良いと思ったし、目指していきたいと感じた。

JICA講演会&青年海外協力隊員特別講義

 6月6日(月)に3年生に向け、「世にもユニークな国・ブータン~幸せの国に学ぶ~」と題した特別講演会を行いました。講師の仁田知樹さんは2009年からJICAブータン事務所の所長として、約3年半ブータンで活動しておられました。その時の経験を踏まえた魅力溢れるお話で興味関心を引きつけ、生徒達は素敵な50分間を過ごすことができたようです。今回のお話を受けて、感じたこと考えたこと等を基に、3年生は今後「JICAエッセイコンテスト」に向けたエッセイを書き始めます。




 また、この日の放課後には1,2年生の希望者対象に、青年海外協力隊を経験されたJICA職員の方に特別講義をしていただきました。ウガンダでの音楽教育活動を行った小堀香奈さん、ルワンダで村落開発活動に携わった七條孝司さんにお話していただきました。実体験をもとにした講義は、リアリティに溢れ、参加者は真剣な眼差しで講義を聞いていました。



[生徒の感想]
・今までは、「助けてあげたい」「救いたい」というように思っていました。しかし、この講座を受けて、それは違うということを学びました。日本の全てを批判するわけではないけれど、何か道を間違えていないかな、と思いました。逆にアフリカに行くことによって、日本を助けることができたらと思います。「本当の幸せ」とは何なのかを、一生かけて見つけたいです。
・何が、その人やその土地のためになるのかを考えたりすることによって、他人のことを思いやることができたり、気付く力を身につけることができるのだとわかった。そういった点で海外へ行くことは、言語を身につけるためだけではないのだと改めて気付くことができた。

ワシントン・アンド・リー大学生との交流会

 5月7日(土)、2年生のSGコース対象の「SGプロジェクト」は、日本に滞在中のワシントン・アンド・リー大学の学生8人と、引率の先生1名との交流会を行いました。

 はじめに大学生から大学の紹介やアメリカの大学生の生活などの内容のプレゼンテーションが行われました。その後「Human Bingo」などのアイスブレイキングを行った後、グループにわかれてピクチャーカードを用いて、日本文化を紹介する会話などの交流を行いました。

 生徒たちは、英語を用いてコミュニケーションをとることの難しさを感じながらも、積極的に会話を楽しんでいました。今後SGコースでは、プリンストン大学生との交流、10月のアメリカでの海外研修、連携大学の留学生から課題研究についてのアドバイスをもらうなど、英語でのより高度なコミュニケーションが求められる活動を進めていきます。


[生徒の感想]
・英語で自分の伝えたいことを伝えることの難しさを感じた。
・自分の英語力を試すことができた。以前よりも会話が豊かになった。
・アメリカの大学生のプレゼン力に感心した。
・アメリカの大学事情を聞くことができた。飛び級はあるが、浪人はほとんどないなど、日本との違いに驚いた。


国連大学訪問

 3月28日(月)~29日(火)に国連大学を訪問し、グローバルな課題研究テーマを設定するためのヒントを探して来ました。2日目の東京外大とJICAの各コースには本校OB・OGが講師やガイドを務めており、未来の自分たちの姿のモデルとして、あこがれを抱いたことと思います。今まで勉強してきたことが目の前で活かされる楽しさを知った2日間でした。

【生徒の感想】
・英語での会話だったが、自分の言いたいことが伝わらない部分、相手の言いたいことが聞き取ることができない部分が多くあった。英語力を上げれば、もっと膨らんだ会話ができ、もっと興味深い話が聴けるであろうから、英語力を高めたいと思った。(東京外大コース)

・貧困で教育が受けられないということは負のスパイラルを生んでしまうものであり、それを改善する重要性が分かった。また、協力隊として現地へ向かったら、現地の方々と彼らの母語で交流しなければならないので、やはり言語の壁を乗り越える必要性を感じた。(JICAコース)

・ユニセフは「子供を支援する機関」というイメージしかなかったけれど、実際は村人と一緒に井戸や給水所、トイレを作ったり、保健センターで様々なことを教えたりと、発展途上国の子供達の生活を向上させるための様々な活動を行っていることがわかりました。(ユニセフコース)

模擬国連チャレンジプロジェクト

 12月12日(土)より土曜エクステンション講座の午後を利用して「模擬国連チャレンジプロジェクト」(今年度全5 回)を行っており、3月5日(土)に 5 回目(今年度最終回)を迎えました。このプログラムでは、本校 OB で京都大学法学部の山城さんを中心に日本模擬国連関西事務局の大学生が毎回、準備と指導を行って下さいました。

 第 1 回(12/12)は「核実験」、第 2 回(1/23)は「安
全保障理事国の追加」、第 3 回(2/6)・4 回(2/13)は「京都議定書」を議題として少しずつ、実際の模擬国連の形式を習得していきました。第5回ではこれまでの活動を振り返りながら、理想的な国際社会のあり方について議論を深めました。
それぞれが各国大使として、国益を代表しながら交渉の中で合意形成を目指す模擬国連で、多様な立場からものごとを捉える力、自分達の考えを説明しながら合意形成にもっていくためのコミュニケーション力などを身につけました。参加者達が、毎回とても熱い議論と交渉を重ねながら、どんどん成長していく姿が見られました。



<生徒の感想より>
 応募時の私は、人の考えを納得させる力があると過信していました。しかし、この企画を通じて、私の力は全く通じないと考えさせられました。模擬国連企画を通じて、自分の意見を主張するタイミングを計る力を得て、サポートでなく自分の意見を周りに納得させられるリーダーに成長したいと思いました。

 応募する前から、国際社会とか国連などに興味をもっていて、今回参加していく中で、国際社会の複雑さや国連の仕組みがわかってよかったです。これからの本格的な模擬国連で、説得力があり、論理的な意見を出して、上手く駆け引きしたいです。また、今の世界の状況、時事的問題、課題などを理解して、自分の夢を叶えるために生かし、視野を広げていきたいと思います。

SG探究基礎 1年校内プレゼンテーション大会

 3月1日に、1年生「SG 探究基礎」の校内プレゼンテーション大会を行いました。これまで1年生各クラスでは、4~5 人のグループで地域に根ざしたローカル課題を一つ設定し、秋以降研究を続けてきました。統計の講義でデータを活用させる方法を学んだ上で、新書・インターネット等から情報を収集し、考察をしました。また、地域の方々へのアンケートや聞き取り調査を行ったグループもありました。

 2月9日に行われたクラス内予選により代表に選出された各クラス1チームが、この日の発表に臨みました。代表選出後に修正や練習を重ね、学年生徒の前で堂々とした態度で発表しました。その後の質疑応答でも活発に意見を述べる姿が見られました。

 今回のプレゼンテーション活動で学んだ知識や技術を、2年生での課題研究に生かしてほしいと思います。



 最優秀賞 「外国人増加への対応」11H
  優秀賞 「難民~ホテルでの悲劇~」16H
  特別賞 「静寂と孤独の白山~白山市の若者流出を防ぐには~」14H

難関大学生と語る会

 11月3日(火・祝)に本校を卒業し、難関大学へと進学した先輩方に講師としてお越しいただき、難関大学で学ぶ魅力や大学生活についてプレゼンをしていただきました。先輩の皆さんには大学生活のことや、今高校生に伝えたいことをきらきらした眼差しで語っていただき、同時に、人を引きつけるプレゼンのモデルを見せていただきました。

 1年生の皆さんにとって文理選択に役立ったと共に、もっと先の大学入学後の姿を描くことに繋がったのではないでしょうか。放課後には、卒業生を囲んで座談会が行われました。アットホームな雰囲気の中、参加者が絶えず熱心に質問をしている姿が大変印象的でした。ここでも「質問をすることで議論を深める」というスキルを磨く機会となっていたようです。




<生徒の感想より>
 文理選択が徐々に近づいてきて、勉強の意味が分からなくなって不安になることもあるけど、プレゼンの中で「勉強は将来への道を開く鍵」という言葉を聞いて、「学びたい」とまた思うことができました。私の将来の夢は、一生懸命努力しないとなれないものなので、これからも自分の知らないことを学んでいきたいと思いました。

 大学生活をどこでどう楽しむかは、今、どれだけ勉強できるかによると思った。医学部の先輩の話も聞けたので、今日の語る会は良い経験になったし、励みにもなった。

 人生の選択肢を増やすため、道を開く鍵をつかめるよう、もっと頑張らなければいけないなと思いました。「知識を得るだけ、ものを覚えるだけの勉強」ではなく、自ら意欲的、積極的に勉強に取り組めるようになりたいです。

 今回の先輩方のプレゼンを経て、まず分かったのは、進路や大学というものが自分の思っていたより遥かに広く、多彩だということです。適当に大学や学部を選んでしまえばそれだけに自分の目標とは全く違う世界に放り込まれることも考えられます。今の時期から将来を見ることは別に早まったことでもないと再認識しました。

 大学生が、心の底から大学生活や学ぶことを楽しんでいる姿をプレゼンを通して知り、憧れを抱きました。「何となく」ではなく、しっかり自分のこととして受け止め、早いうちから向かい合っていくべきだと実感しました。