SGHの活動を紹介します

イオン1%アジアユースリーダーズ

8月18日(日)~8月23日(金)にベトナムのハノイで行われたイオン1%アジアユースリーダーズに、本校2年SGコースより4名が参加しました。「ベトナムにおける食生活の考察と改善点の提案」をテーマとして、アジア9ヶ国の高校生が一堂に集まり議論を行いました。本校が参加するのは、昨年に引き続き今回が3回目となりました。
【所感】
 ある程度覚悟はしていたけれども、違う文化背景を持つグループの中に放り込まれた本校の生徒たちが感じた衝撃は大きく、最初の数日は落ち込んでいた。自らグループ内での役割を探し出し、動いていかなければならないという状況は辛かったようだ。が、それでもこの1週間で確実に生徒たちは成長していった。自分で考えて動く、人の意見に耳を傾ける、最後まであきらめない、など今後の学校生活や社会においても大切なことを学んだと言える。

【生徒感想】
私のチームは、最初は揉め事の連続でした。「今日は疲れたから」というリーダーの一声で夜のミーティングがなくなり、焦った日本人4人が深夜まで作業をする羽目になったり、朝食の時間に話し合おうと提案しても誰も来なかったり、正直いらだつ場面もありました。しかも、日本人4人も決して英語が上手いというわけではなく、文化の違いもあったため、外国人生徒たちとの意思疎通が思うように出来ずもどかしく感じました。しかし、私たちは最終日のプレゼンテーションでなんと1位という快挙を成し遂げることができました。それはなぜでしょうか。答えは「言語や文化の障壁があってもめげずに議論し続けたから」です。ディスカッションでは、当然異なる意見を持つ人達が衝突する場面が出てきます。私のように押しが弱いと、つい尻込みして相手に意見を譲ってしまいがちです。しかし、私のチームメイトの日本人達は自分の意見をしっかり持っており、それを主張すべく流暢な英語を巧みに操る外国人相手にもはっきりと“NO!”と言える人達でした。その結果、口論にはなったけれど、次第に相手が自分達の意見を尊重してくれるようになり、最終的には話し合いの内容が深まり、優れたプレゼンテーションに仕上がりました。


全国高校生SRサミットに参加してきました

立命館宇治中学・高等学校の第2回「全国高校生SRサミットFOCUS」に、本校2年SGコースの生徒4人が参加しました。全国から18校の生徒が集まり、7月30日~8月1日までの2日3日の日程で社会課題について話し合いました。生徒たちはワークショップで、目標・課題設定のマッピング、個人ブレインストーミング、ピクチャーブレインストーミング(強制発想)など、新しい問題解決への手法を学び、メンターの的確な助言を受けながら、熱心に解決策を考えていました。

(感想)
・このプログラムが始まる前、どんな人たちが来るのだろう?新しいチームでうまくやっていけるのだろうか?と期待半分、不安半分でした。しかし、終わってみて、不安だったことは実は全然大丈夫で、期待していた2倍、3倍も充実したプログラムになったと思いました。その理由として1つ目は、たくさんの自分達と同じ志を持つ人に出会えたからです。彼らの実行力にはとても刺激を受けたので、私たちも失敗を恐れずに“やってみる”ことを心がけようと思いました。また、彼らの上手かつ早いスライド作りとプレゼン力は息を呑むものがありました。秘訣を聞くと、やはり場数を踏むことだそうです。ガツガツとプレゼンの機会をもらおうと思いました。
・私はとにかく楽しめた3日間だったと思います。2日間は1日で12時間以上、ひたすら班で話し合いでした。今までこんなに長く1つのことについて考えたことがなかったので、もちろん疲れたけど、1度も嫌にはなりませんでした。班の人は誰も「やめよう」と言いませんでした。それは気遣いで言わないとかじゃなくて、前向きでやる気があったからに見えました。班の人は「好きなものが同じ」とか共通点があった集まりではないし、たった3日間だったのにとっても仲良くなりました。1つの同じ「GOAL」があれば何日一緒にいるかなんて関係ないと思いました。

 

3年SGコース成果発表会

3年SGコース成果発表会が7月12日(金)に開催されました。34Hの生徒40名が、1年半進めてきた課題研究の集大成として、東京外国語大学・金沢大学の外国人留学生に対して英語でプレゼンテーションしました。発表会では、プレゼンに加え、質疑応答も英語で行われ、生徒はこれまでの研究を踏まえ、グループで協力して質問に答えていました。参観者からは「プレゼンテーションのスキル、特に表情が良かった」「質疑応答を英語でしており驚いた」「発表の内容が論理的で多角的な視点から考察されていた」「生徒が積極的に運営に参加しようとする姿勢が感じられた」「司会も堂々としていた」など多くの高い評価をいただきました。

【生徒感想】
・考えが異なる6人が集まったので、いつも意見が二極化したり、グループ内の考えがうまくまとまらないことがありました。もちろん1人で行った方が軽く、簡潔にできそうなこともありますが、私はグループ内で役割を分担して、自分の役目を自分でやり遂げるということに務めました。いつか大学生、社会人になったらもう1度、この研究テーマに関した何かに携わることができたらいいなと思います。
・班の中で研究をどう進めていけばよいのか、とても行き詰まった時がありました。ただ、今だから言えることは、その時に立ち止まることなく確証がないままでも動き続けてよかったなということです。分からない時はとりあえず動いてみる、行動に移してみるということが1番の解決への近道だなと思いました。
・私は課題研究を通じて、答えのない問題を追及することの難しさとやりがいを感じました。ゴールがはっきりしていないので、自分達がやっていることが本当にあっているのか、軸がずれていないかどうかと戸惑ったことが何度もありました。しかし、議論を重ねていく中で“誰のためにどうしたいのか”ということを意識して、自分の研究に自信が持てるようになりました。SGコースに入って、課題研究をして世界にある数えきれないほどの課題のほんの一部だけど、関わることができて良かったです。




京都大学思修館訪問研修

2年SGコースの生徒たちは6月15日(土)、京都大学学院総合生存学館(思修館)にて、課題研究の進め方についての研修を受けました。
思修館は、本校が目指す文理融合、異文化統合をよりハイレベルで実践をしている日本で注目の大学院です。この研修は、SGコースの生徒が課題研究のテーマ設定や研究計画について大学院生から助言を得ることと、目指すべきロールモデルに触れ、リーダー・研究者としてのあり方を学ぶことを目的に毎年行われており、今年で4回目となりました。
課題研究の8つのグループにそれぞれ院生が一人加わり、生徒たちはリサーチクエスチョンや仮説の設定の仕方、今後の研究の進め方について学びました。生徒達にとって新たな視点を手に入れ、今後の研究の意識を高める機会となったようです。
今回は、初めての試みとして、本校SGコース卒業生の案内による「京都大キャンパスツアー」を併せて実施しました。SGコース1期生で京都大学と東京大学の学生9人が、京都駅から京都大学までを生徒と一緒に行き、キャンパス内を案内しました。その後の思修館研修にも飛び入り参加し、大学生の視点で、生徒たちにアドバイスを送っていました。

【生徒感想】
・「研究目的も手段も明確だし、私たちの課題研究は順調だ。」これは完全に私の思い込みでした。大学院生とのディスカッションを通して、班員同士で研究の方向性が食い違っていることが判明しました。その原因として、話し合いを疎かにしてしまい「受動的な研究」ともいえる状況に陥っていたことが挙げられます。初心に返って班員の意見にきちんと向き合うと同時に、外部の人の意見も積極的に取り入れて、「能動的な研究」を目指します。
・本当に貴重な意見がたくさん得られました。研究の進め方、目標と目的の違い、巨人の肩の上にたつことなど参考になったことが多くありましたが、その中でも特に目標を達成していった先に何がみえてくるのか予測し、目的にたどり着けるようにすることが肝心だというアドバイスが今の自分たちに抜けていることだと感じました。
・本当に楽しい時間だった。「巨人には小ささで対抗する」という言葉は、テーマ設定で行き詰まっていた私にとって、新しい考え方だった。ディスカッションではもやもやしていたものが少し解消したように思われるし、この先何をすべきかが見えてきた。

SGH甲子園

本校2年SGコースの2グループが3月23日(土)に関西学院大学で行われた「SGH甲子園2019」に参加しました。本校が参加するのは3年連続3回目となりましたが、今回初めて1グループが研究成果プレゼンテーションに出場し、「Change Food Labels, Change Your Life」というテーマで、食品ラベルに関する発表を英語で行いました。もう一つのグループはポスターセッションに参加し、「Biodiversity ~フィッシュミールで活かしてミール~」というテーマで外来魚の有効活用についてプレゼンしました。どちらのグループも1年間の課題研究の成果を自信をもって語っていました。