日誌

園芸部日誌

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育13日目:3令蚕~3令の眠蚕~4令の起蚕)

5月23日(日)、飼育13日目です。HPへのアップが遅くなりまして申し訳ございません。

何と、昨日の予想とは違い、4令の起蚕はいませんでした。ただ、眠に入っていない3令蚕が多数いましたので、本日から活動に参加してくれた新1年生と一緒に、「切り桑ピンポイント」作戦を行い、早く眠に入るようにしました。

しかぁ~し、

事態は最悪の方向へと動いていきます。朝に与えた切り桑の様子を確認していたところ、お昼前に4令の起蚕を確認。数頭かと思いきや、あれよあれよと脱皮を行い、どんどん4令起蚕がそこらじゅうに発生してきました。何とか、4令起蚕のみを隔離すべく、別容器に移していたのですが、200頭を超えたあたりで、収集不可能だと判断し、まだ眠に入っていない3令蚕の隔離に行い、蚕座全体に石灰を撒いて本日の作業は終了しました・・・。

明日は、4令起蚕の様子をみて、蚕座の移動と4令蚕の給桑を行いたいと思います。

 

          <朝の状態>                  <本日より参加の新1年生>

 

       <3令眠蚕と4令起蚕>         <左:まだ眠に入っていない3令蚕、右:4令起蚕(200頭)>

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育12日目:3令蚕~3令の眠蚕)

5月22日(土)、飼育12日目です。

昨日、何者かに噛まれたであろうお蚕さんたちも、比較的元気に桑の葉を食べて、大きくなっていました。

3令に入り体も大きくなってきたのか、3令スタート時に比べて、蚕座がかなりひろがりました。そして、今日は順調に桑の葉を与えて終わりかなと思いきや、お昼の桑をあげたあとに、3令眠蚕を発見!!予定では、明日の朝ごろに現れるハズだと思っていたので、かなりピンチ!!とりあえず、もし4令起蚕が出ても乾燥してあまり食べられないようにするために、夕方の桑の葉は「切り桑」に変更しました。

明日の朝は4令起蚕と3令眠蚕のみになっていてくれれば良いのですが、そこに眠に入っていない3令蚕がいたら事態は深刻ですね・・・。そうならないように祈りつつ、本日の作業を終了しました。

  

        <3令スタート時の蚕座>                  <現在の蚕座>

 

 

         <赤丸は眠蚕>                   <切り桑を与えた>

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育11日目:3令蚕) ※本日は閲覧注意です

5月21日(金)、飼育11日目です。

本日は、coffee break的な感じで、我々が飼育しているお蚕さんの品種『玉小石』についてお話しする予定でしたが、緊急事態が起こりましたので、そちらをお知らせします。

3令になり本日の朝で丸1日経って、順調かなぁ~と思いきや、放課後に事件が起きていたことに気づきました。

なんと、頭が緑色で腫れているお蚕さんたちが多数存在し、中には体液が出ているものいました。何かの病気かと思い、すぐに緊急隔離!!そして、毎回本校の養蚕活動に多大なるご協力を賜っています、一般財団法人 大日本蚕糸会 蚕糸科学技術研究所の常山 泉さんにご質問したところ、アリやクモ、ダニといった、害虫に噛まれてしまったのではないかというご助言を頂きました。その後、部員一同で目を凝らしながら観察はしたものの、犯人を見つけることはできませんでした。被害の大きさとしては20~30頭ほどのお蚕さんたちが犠牲となってしまい、数はそこまで多くないものの、今回の事件で尊い命を犠牲にしてしまったことは、反省点であり今後の課題であると思います。

今後は無事に飼育できるように祈りながら、本日の作業はここまでにしたいと思います。

 

 

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育10日目:3令蚕)

5月20日(木)、飼育10日目です。

昨日は、3令起蚕が現れて、かなりの驚きがありましたが、本日は予定通りに、朝にほぼ全てのお蚕さんたちが3令蚕となっていましたので、網をかけて、大きな容器にお引っ越ししました。

3令蚕は、桑の葉を噛む力も強くなっているので、切り桑は卒業し、ある程度の大きさに千切った桑の葉をまんべんなく、お蚕さんたちの上に敷いてあげます。

『玉小石』の3令は3日間といわれていますので、今週末までは3令が続きそうです。なので、明日はちょっとcoffeebreak的な感じで、我々が飼育している『玉小石』についてお話ししようと思います。乞うご期待!!

 

 

 

 

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育9日目:2令の眠蚕~3令の起蚕)

5月19日(水)、飼育9日目です。

た、た、た、大変だ~!!!!

本日の朝は、昨日予想していた通り、ほとんどのお蚕さんたちが眠に入っており、一部のまだ寝ていない(眠に入っていない)お蚕さんたちに、ピンポイントで切り桑を与えて作業は終了。このまま、お昼以降も経過観察かな~と思いきや、何とお昼には大量の3令起蚕が!!

あいにく眠に入っていないお蚕さんたちはほぼいなかったので、急いで石灰を撒き、拡座(桑を広げて空気が入りやすくして、桑の葉を早く乾燥させるため)をしました。

とりあえず、本日の作業はここまでで、明日の朝に眠蚕がいないことを確認してから、3令蚕の飼育がスタートです!

 

     <今朝の様子(2令の眠蚕がほとんど)>              <今朝の様子(拡大)>

 

 

    <お昼の様子(急いで石灰を撒いてます)>          <2令眠蚕と3令蚕と抜け殻>

 

 

        <慎重に拡座中>                      <拡座後>

 

 

      <拡座後に石灰を撒いた様子>            <拡座後に石灰を撒いた様子(拡大)>

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育8日目:2令蚕)

5月18日(火)、飼育8日目です。

本日から1学期の中間試験が始まりました。試験だけど・・・と心配していましたが、責任感のある部員たちはちゃんと朝の給桑(きゅうそう)を忘れていませんでした!(エライ!エライ!)

2令は期間が一番短く、2日間で眠に入ってしまいます。16日(日)の夕方から2令がスタートしましたので、本日はまだ現れていませんが、もしかすると明日の朝には眠蚕が現れているかもしれません・・・

ちなみに、現在は一食につき約60枚の桑の葉を切って与えています。モリモリ大きくなって、現在の体長は12~15mmほどにまで成長しました。

 

 

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育7日目:2令蚕)

5月17日(月)、飼育7日目です。

今朝の作業は、昨日夕方に敷いた網を持ち上げて、別の容器に移し替えました。なぜ昨日、網を敷いてその上に桑の葉を置いたのかというと、2令を始めるにあたっての除沙(じょさ)を行い、新しい容器(蚕座)に引っ越しをするためです。これは蚕の性質を利用した移動方法なのですが、お蚕さんは上に上に登ろうとする性質があります。眠に入り、脱皮をし、全員が起蚕となるまで桑の葉を与えられない期間があって、そんな状態の中で、自分の上に新鮮な桑の葉が与えられたときは、、、お蚕さんの性質+空腹→我先にと一斉に登り始めますよね!そして、ほぼ全員が登りきった段階で、網ごと持ち上げて新しい容器に移せば、キレイな蚕座で2令をスタートすることができるのです。

2令になると、やはり1令よりも体も大きく、桑の葉を食べる量も1回につき50枚程度食べるようになりました。この調子で、どんどん大きくなってくれ~!!

 

         <朝来た時の様子>              <網を持ち上げて蚕座の移動>

 

 

       <移動後に桑の葉>                 <体が大きくなってきました>

 

 

 <桑の葉を与えても数時間後にはこのような感じ>       <夕方はたっぷり桑の葉を与えました>

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育6日目:1令の眠蚕~2令の起蚕)

5月16日(日)、飼育6日目です。

今朝、飼育箱をのぞいてみると、9割以上が2令の起蚕(脱皮が終わった蚕)となっていました。しかし、若干ではあるものの、まだ眠蚕がいたので、そのお蚕さんたちが起きるまで(脱皮をするまで)は、新しい桑の葉を与えることができません。これは、蚕の飼育の中でも特に重要なことで、起蚕のタイミングを揃えないと、最終的な糸を吐くタイミングがずれてしまうので、必ず全ての蚕が脱皮を終えたことを確認してから新しい桑の葉を与えます。また、起蚕が現れたら、全体に薄く石灰を撒きます。これは、桑の葉を乾燥させて2令起蚕が桑の葉を食べないようにするためと、お蚕さんのからだの消毒することが目的です。

本日の夕方に全ての蚕が2令になったのを確認したので、網を敷いて桑の葉を与えました。なぜ、網を敷くのかは次回に詳しく説明したいと思います。

この日は雨模様だったのですが、雨のすき間を見計らって、桑の葉の収穫も頑張りました!!

 ※まだ眠に入っていなかった1令の蚕が4~5頭いましたので、小さな容器に隔離して新しい桑の葉を与えました。

1令の眠蚕 

       <1令の眠蚕の残りです>            <全体に薄く石灰を撒いた様子です>

 

 

   <まだ眠に入っていない1令蚕(青色の方)>           <隔離した数頭の1令蚕たち>

 

 

         <網を敷きました>               <網の上に桑の葉を置きました>

 

 

         <桑の葉の収穫①>                  <桑の葉の収穫②>

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育5日目:1令蚕~1令の眠蚕)

5月15日(土)、飼育5日目です。

昨日現れなかった眠蚕(みんさん)が、今朝は半数以上いました。さて、ここからは時間との勝負になります。というのも、眠(脱皮の準備に入って全く動かなくなった状態)に入った蚕が、脱皮をして2令になる前に、まだ眠に入っていない1令の蚕が眠に入れるようにしないといけません。

まずは、桑の葉を竹串で適度に広げて、下の方の桑の葉に空気を当てて乾燥させる「拡座」という作業を行います。そして、まだ眠に入っていない1令の蚕に、細かく刻んだ桑の葉をピンポイントで与える必要があります。大変な作業ですが、頑張って作業をしてくれました。

 ※眠蚕は頭の上に薄い茶色の▲(三角の模様)が現れます(画像の赤丸で囲った蚕)

※まだ眠に入っていない1令の蚕(画像の青丸で囲った蚕)

 

 

 

【園芸(農蚕)部】春蚕(飼育4日目:1令蚕)

5月14日(金)、飼育4日目です。

11日(火)の夕方より飼育を始めましたので、本日の夕方で丸3日間となりました。本来ならば、そろそろ眠蚕(みんさん)が現れてもいい頃なのですが、念入りに確認しましたが、どうやらまだのようでした。明日には、眠蚕になってくれるのではと期待しながら、本日も桑の葉を与えました。

明日には、眠蚕の様子をお伝えできるかなぁ~

 ※写真は、本日の蚕の様子ですが、あまり昨日、一昨日と代り映えしませんね(笑)