校長室より「おこらいえ」

授業にお邪魔します Vol.2

輪島高校では

「ここだけは誰にも負けないという授業をまずはひとつ作ろう」

を合言葉に授業力日本一を目指しています

今日は2年生の文学国語(橋場先生)にお邪魔しました

 

橋場先生は文部科学省から優秀教員の表彰を受けています

今日の教材は中島敦の「山月記」

主人公の内面の苦悩を読み解きます

 

「山月記」には正解のない問いが多く秘められています

 

プライド高く自分を傷つけたくない、そんな「尊大な羞恥心」

恥をかきたくない、だから他人を見下す、そんな「臆病な自尊心」

このふたつをキーワードに教師からの解説は最初の10分のみ

あとは友達同士で、あるいは先生との問答を通して

思い思いに作品を読み解いていきます

生徒の方から活発に意見が飛び交ったあと

やがて静かに収束へと向かいます

 

「残月の光をたよりに・・・」

「残月、光冷ややかに・・・」

「あそこで月に向かってほえた・・・」

「白く光を失った月・・・」

作中、何度となく月の描写が見られるが・・・?

先生から新たな問いが投げ込まれると

そこから波紋が広がって再び生徒の議論が活発になります

 

次の時間は主人公の心情を自分自身に重ね合わせて

さらに深い学びに繋げていきます