校長室より「おこらいえ」
立ち上がれ!輪高
今、石川県は大変な状況になっています
とりわけ輪島市は地震による倒壊に加え
大火災によって
住む場所を失った生徒がほとんどです
1月2日(火)震災後初めて学校に入りました
あまりの酷さに絶句
私は教師として真の教育とは何か
常に問い続けて来ました
ある時ある先生の教育実践に出会い
その時から
これが真の教育であり
教育の原点だと思うようになりました
それ以来そうありたいと思い
これまでの教員生活を送って来ました
これは心の中に思い続けるものであり
決して退職するまで
他人に話すことはないだろうと
思っていたものなのですが
その先生の教育実践とは
お名前までは覚えていませんが
戦後の焼け野原で子供達を集め
何にもない広場で
教科書もノートも使わずに
どんな時も学ぶことを止めてはならない
そう語りかけ
子供たちに希望を与え続けた先生の
エピソードです
教師がチョーク一本で
語りながら板書し続けて
生徒はひたすらそれを書き写す
そんな授業スタイルを
「チョーク&トーク」といって
昭和を代表する時代遅れな教育と
最近では揶揄されることも多いのですが
ICT機器など最新の教育機器が
使えないような状況になったとしても
チョーク一本で
どれだけ子供達を惹きつけ
希望を持たせる授業ができるのか
これこそが
「チョーク&トーク」の真髄だと思います
このことを常に考えて
自分の授業を磨き続けてきたつもりです
輪島市は今
ウクライナの戦場の様相を呈しています
でもそんな中でも
決して学ぶことを止めてはならない
それを生徒たちに伝えたい
強く強く心の底からそう思います
一日も早い学校の再開を目指します
どんな状況からでも
輪高は立ち上がります
生徒のみなさんは
学校再開のその日まで
自分で学び続けていてください