校長室より「おこらいえ」

科学と歴史

地震から 623 日目

豪雨から 359 日目

 

小松末広球場で高校野球秋の大会です

春の選抜につながる大会です

 

 

 

 

 

 

先発は森 晃大 くん

 

 

 

 

 

 

先制を許しますが…

 

3回の表23塁のピンチを

渾身のストレートで

4番打者を三振です

 

その裏

 

 

 

 

 

 

田屋くんのタイムリーで同点に追いつくと

 

 

 

 

 

 

坂本くんのライトオーバーの長打で

さらに2点追加です

 

スタンドでは

小さな応援団長が大活躍

1年生冨水選手の弟さんたちです

 

 

 

 

 

 

輪島高校にとって

給水タイムの後の6回表は

どうも鬼門のようで

夏の大会に続いての失点で

追いつかれてしまいますが

その裏すかさず

水口くんのタイムリーで突き放します

 

 

 

 

 

 

その後リードを許し

9回にはライトの坂本くんがマウンドに

4番の山田くんに特大ホームランを浴びます

 

3塁を回るところで

サードの水口くんが

「ナイスバッティング!」

拍手で見送りました

敵味方関係なく

素晴らしいプレイは讃える!

部活動の本来の姿です

 

あとになって相手の浅井監督から

伺った話です

私はスタンドから

目にすることができなかったのですが

その時冨水監督も

ベンチから拍手を送っていたのだそう

 

勝利至上主義に走り

生徒を傷つける言葉を浴びせる指導者が

最近問題になっていますが

ぜひ見てもらいたいものです

  

龍谷 100 002 211 7

輪島 003 001 001 5

 

グラウンドの修繕は終わりましたが

防球ネットがまだ立たず

打撃練習が全くできていません

それでもできることを

ひとつずつやってきて

私立の強豪相手にここまで戦えました

守備は鍛え上げられていて無失策

素晴らしいプレイが

そこかしこに見られました

 

 


未来の授業をつくる力をつけるため

教科横断型の授業を

全員ひとり1回は実施してください

と先生方にお願いしています

 

科学と歴史は特に親和性が高く

というより

科学の発展そのものが人類の歴史です

 

今日はそんな科学の歴史の中でも

20世紀が産んだモンスター

マッドサイエンティストについて

 


まずはユダヤ系アメリカ人物理学者

『オッペンハイマー』

「原爆の父」と呼ばれます

広島長崎に投下する直前の実験では

その成功に満足気だったと伝えられています

戦後に態度を一変させて

核兵器廃絶を熱心に唱える

ようになったところをみると

自らの研究が人殺しに利用されることを

もしかしたら知らされていなかったのかも

しれません

 


ユダヤ系ハンガリー人物理学者

『テラー』

ナチス時代に

ドイツからアメリカに亡命しています

「アメリカ水爆の父」と呼ばれます

水素爆発を5回起こして掘削し

巨大港湾を建設する

「チャリオット作戦」を計画しましたが

実現には至りませんでした

 


ソ連のロケット開発指導者

『コロリョフ』

1957年に世界初の

大陸間弾道ミサイル「R-7」を開発し

アメリカを直接攻撃できるようにしました

 

 

 

 

 

 

この技術を現在北朝鮮が利用しています

InterContinental Ballistic Missile(ICBM)です 

また彼はこんなことも考えます

「もっと速度を上げれば

 もっと遠くに届くはず

 

 

 

 

 

 

 もっともっと遠くに飛ばして

 ミサイルが落下する時に描く弧が

 地球の球面に沿うくらいになれば 

 

 

 

 

 

 

 永遠に地球の周りを墜ち続けるはず」

 

世界初の人工衛星「スプートニク1号」

の開発に繋がりました

 

人工衛星は飛び続けているのではなくて

地球の重力によって

実は墜ち続けているのですね

 

【科学と歴史】

しばらくシリーズ化して連載します  

桃毛

地震から 622 日目

豪雨から 358 日目

 

チコちゃんが

チョー難しい早口言葉を募集しています

 

うちの晴れ女が

「今あるので充分難しいわ

 生グミ 生ゴミ 生桃毛」

とスラスラとのたまっていました

一個も合っていません

 

さすが

「親に向かって歯応えするな!」

の豊かな言葉の使い手です

がんばれAI!

地震から 621 日目

豪雨から 357 日目

 

新しいプロジェクトの名前を

AIに考えてもらいました

さすがAI

瞬時に素敵なネーミングを

いくつも考えてくれました

 

出してくれたアイデア全てがスマートなのですが

と同時に全てが頭に残りません

 

ここがAIの限界ですね

 

どこかで聞いたことのあるような

耳障りのいいフレーズばかりで

新しいものがないのです

 

やはり時間をかけて自分の頭で考えないと

新しいものは生まれないのだなと思いました

 

 


三菱商事などの企業連合が

採算悪化を理由に

国内3海域からの

『洋上風力発電』撤退を表明しています

 

実は輪島沖にも震災前から設置計画を進めています

半島の先っぽにおいて

海上から安定した電気供給を受けれることは

大変魅力的です

本校では「電検三種」の資格取得を目指して

講座を設けています

このあと設置計画がどうなるかわかりませんが

勉強したことはきっと役に立つはずなので

がんばりましょうね!

 

 


NPO法人 RISE様のご協力により

GISシステムを学ぶ講座が

1年生全員を対象に実施されています

全15回のこの講座

今日はその第1回です

 

 

 

 

 

 

復興で終わることなく

世界をリードしよう

ご指導くださる京都大学の林春男先生から

オンラインで力強いエールをいただきました

 

GISによるデータ共有と相互作用によって

問題解決能力の向上を図る

「総合的な探究の時間」と

「地理総合」の教科横断型の学びです

 

1年生主任の山本宏行先生より

名人芸のガイダンスです 

「GISとは

 Geographic  Information System

 

 概念そのものは決して新しいものではないのですが

 従来の単独目的利用モデルから

 相互利用モデルへの転換が図られています

 

 例えば昔の事例

 Case1:パソコン素人の店主はじめ社員2名

     個人経営のたこ焼き屋 2003年の事例

  ①たこ焼きができる間に来店客に郵便番号を書いてもらう

  ②データを委託会社に渡す

  ③結果から来客の地域を割り出す

 

 Case2:三重県のある温泉旅館

  ①アンケートは取っていたが集計していなかった

  ②高評価を市町村別に集計して色分けして地図で見ると

   はっきりと地域的傾向が見えた。

  ③ターゲットエリアを決定し集中して広告を打った

 

 Case3:北海道のある自動車ディーラー

  ①新型が発表された際には

   同じ車種の旧型に乗っている顧客を

   GISで検索する

  ②同車種に乗っている顧客の多いエリアに

   集中的に営業をかける

  ③営業マンが集めてきたお客様の反応を

   再度GISにフィードバックする

 

 現在ではマップの上に

 お店の情報として

 価格やメニューなどのほか混んでる時間帯など

 さまざまなデータが重ねられ

 あまりにも日常的になりすぎて

 どこにその技術が使われているのか

 わからないほどです

 

 大谷選手の部屋に張ってあった

 武田信玄の言葉です

 『真剣だと知恵が出る

  中途半端だと愚痴が出る

  いい加減だと言い訳ばかり

  本気でするからたいていの事はできる

  本気でするから何でも面白い

  本気でしているから誰かが助けてくれる』

 

 なんでもおもしろがって本気でやろう!」

さよなら いろは橋

地震から 620 日目

豪雨から 356 日目

 

燃えた朝市通りと

夕市の立つお宮さんを結んでいた

『いろは橋』

 

昔は緑色の鉄骨の橋でしたが

あるとき

輪島塗りの黒と朱に塗り替えられました

 

以来多くの観光客が渡り

NHK連続テレビ小説「まれ」では

土屋太鳳さんが自転車で駆け抜けた

市民に親しまれているこの橋

 

架け替えられることが

先日の市議会で明らかになりました

 

 

 

 

 

 

橋のたもとには

『まれ』記念館がありましたが

火事で焼失してしまいました

奇跡的にスイーツのモニュメントが

残っています

 

スイーツといえば

大阪万博において

本校生徒が企画した

スイーツの販売が始まりました

 

ご協力くださったのは

(株)日本旅行様とまねき食品様

 

私立神戸野田高等学校様と

コラボしました

 

商品化してくださったのは

神戸を代表する洋菓子店の

(有)菓子工房ボックサン様

 

期間限定で出品したものが

好評によりレギュラー販売となったものです

 

現在販売されているものは

輪島高校が作った

「まいもんブルーベリー大福」

野田高校が作った

「淡路レモンの輝きカップスイーツ」

のセット商品です

 

24日からはメニューが一新され

輪島高校の

「栗とチョコのまいもん大福」

野田高校の

「マスカットの煌めきカップスイーツ」

セットです

 

輪島高校の商品には

「うま味の塩 能登 わじまの海塩」

野田高校の商品には

「淡路島の藻塩」

がそれぞれ使用されています

 

それぞれの地方の海の香りの違いを

感じてみてはいかがでしょう

 

こうして生徒たちはそれぞれ

未来に向けての歩みを

けなげに着実に始めています

 

ところが・・・

 

 

先日発売された『女性自身』に

ショッキングな記事を見つけました

 

被災地にいると自分の生活で精一杯で

意外と被災地のことを知ることができずにいて

自分自身も初めて耳にしたのですが

 

石川県の医療費の免除が

6月末で突如打ち切りになっていた

というものです

 

能登半島地震から1年半

いまだ仮設住宅に住み

生活困窮や病気にあえぐ高齢者に

非情な仕打ち

 

発災以降

自宅が半壊以上の被害を受けた人には

医療費の窓口負担などが免除される

特別措置がとられていました

 

国は9月末までの財政支援の継続を決めていますが

免除の継続については

保険組合が決定することになっています

富山県や福井県では

いまも免除が続いているようですが

石川県は財政が逼迫して

継続が困難だと判断したようです

 

患者アンケートでは

「受診せず我慢する」と28%の方が答え 

「がん治療をあきらめる」といった声もあるそうです

 

東日本大震災の際には

いったん打ち切られた医療費免除が

住民の強い要望を受けて

再開された事例もあるそうです

 

 

【ぼうさいこくたいでのであいそのよん】

「ぼうさいこくたい」で出逢った

素敵なボランティアのみなさんを

紹介するコーナー

 

北九州市にある明治学園高等学校

防災減災班のみなさん

 

 

 

 

 

 

 "Disaster Prevention Of Meijigakuen”

『DPOMs』さんは

地域の防災意識の向上を目指し活動しています

特にこどもたちに防災意識啓発活動を行っています

輪島高校の『街プロ』グループと

何かいっしょにできるといいね

きゅうきゅうきゅう命

地震から 619 日目

豪雨から 355 日目

 

多くの方に助けていただいて

今を生かせていただいている

そのことを一日たりとも忘れたことのない日々ですが

 

今度どこかで何かがあったら

自分に何ができるのか?

問い続けています

 

まずは防災士の資格を取ろうと考えています

そのためには救急救命講習の受講証明書が必要

私のそれは期限切れになっているということで

講習を受け直してきました

 

 

 

 

 

 

 

(1)安全を確認します

 〇 傷病者の救助の前に自らの安全の確保が第一です

  車が通って来ないか

  煙が立ちこめていないか

 

(2)反応を確認します

 〇 肩をやさしく叩きながら大きな声で

  「大丈夫ですか?」「わかりますか?」

 

(3)119番通報してAEDを手配します

 〇「誰か来て下さい!人が倒れています!」

  大きな声で応援を求めます

 〇 協力者が駆けつけたら

  「あなたは119番へ通報してください」

  「あなたはAEDを持ってきて下さい」

  と具体的に指示します

 〇 119番に電話したら

  ① 消防か救急か?

  ② 場所はどこか?

  その2点をまず伝えます

  傷病者の容態などはあとでいいです

  その2点さえ伝えればその時点で

  出動できるからです

  場所がわからないときは

  電柱に町名の表示があります

  あるいは自動販売機にも貼ってあります

 〇 次に携帯電話をスピーカーモードに切り替えます

  両手をフリーにすることで

  電話の指示を聞きながら次の処置ができるからです

 

(4)呼吸を確認します

 〇 胸と腹を見て「普段どおりの呼吸」をしているか

  10秒以内に判断します

 〇 よくわからない場合は心停止と判断します

 〇 しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸は

  「死戦期呼吸」といって「普段どおりの呼吸」ではありません

 

(5)胸骨圧迫をします

 〇 心停止ではない傷病者に胸骨圧迫をしても

  重大な障害が生じることはありません

 〇 胸骨圧迫がうまくいかなくて助からなくても

  罪に問われることはありません

 ですので勇気を持ってしましょう

 とはいえ私自身経験がないので自信はありませんが

 〇 1分間に100回~120回の速さで30回

  両手を重ね両胸の真ん中を

  5cmくらい沈むように強く圧迫します

  「そうだ おそれないで みんなのために

   あいと ゆうきだけが ともだちさ

   あ あ アンパンマン やさしいきみは

   いけ みんなのゆめ まもるため」

  これを歌いながらすると

  ちょうどのテンポで32回になります

 〇 人工呼吸の技術と意思があれば1秒ずつ2回

  これもさっきのアンパンマンのマーチに合わせ

  「ちゃーらっ ちゃーらっ ちゃらちゃかちゃんちゃん

  ちゃっちゃかちゃんちゃん ちゃっちゃかちゃらちゃん」

  間奏部分にぴったりはまります

 

(6)AEDが届いたら使います

 〇 スイッチをオンにさえすれば

  あとは機械の指示に従います

 

ひとりでやるとパニックになりそうですが

何人かで協力しながら行えば

誰にでもできそうです

 

今回受講した研修は

前もってオンラインで講義部分を受講し

その修了書を持って

 

 

 

 

 

 

 

 

実技に臨みます

 

まさにこれからの教育のヒントになりそうです

知識の伝達はオンラインで充分できますし

いやむしろ

その方が自分のペースで学べて

一時停止や繰り返し再生も自由なので

一斉講義よりも効果がありそうです

 

学校は

個々がそうやって知識を学んで集まって

それらを融合させて新しいものを産み出すための

場所となっていきそうです

 

 


【ぼうさいこくたいでのであいそのさん】

「ぼうさいこくたい」で出逢った

素敵なボランティアのみなさんを

紹介するコーナー

 

株式会社 JX通信社の 井戸 健介 様

 

 

 

 

 

 

市民参加型ニュースアプリ

地域密着型ニュース速報アプリ

AIリスク情報配信サービス

AIビッグデータリスクセンサ

などを開発され

多くの自治体で活用されています

本校の「街プロ」でも取り組んでいる

アプリ開発グループにご助言などいただけると

うれしいです 

ことりのさえずりなぜピーチクパーチク?

地震から 618 日目

豪雨から 354 日目

 

被災地では

住むところをなくし

引っ越さざるを得ない教員が多くいて

全国的に教員の成り手が不足している中

一層教員不足が進んでいます

 

そんな状況を遠隔授業で解決すべく

県教委では機材を導入してくださいました

 

 

 

 

 

 

家庭科の山上佳織先生が

門前高校と繋いで

輪島高校から授業の配信です

 

 

 

 

 

 

今日は

「命を守るためには

 どんな住まいがいいのだろうか」

家の模型を造り

揺れを確認したあと

地震に強い家について

グループでアイデアを出し合いました

 

門前高校の教室の様子を

モニターで確認でき

高性能のマイクで

教室の後ろの方の生徒のつぶやきも

しっかり配信側まで聞こえてきます

 

半島の最先端の小さな取り組みが

今後全世界で起こってくる

教員不足の問題への解決策の

糸口となります

まさに世界の最先端

そして未来を見据えています

 

今日は2回目の授業でしたが

1回目の問題点を踏まえ

格段に良くなっていることを実感できます

 

私は配信側で視聴していましたが

生徒のつぶやきが英語に聞こえました

 

マイクの機能または設定に

課題がありそうです

 

もしかして英語の特性に特化した

設定になっているのでは?

 

英語は「cap」「cat」「desk」など

子音で終わる単語が多いのですが

日本語で発音すると

「キャッpu」「キャッto」「デスku 」

のように必ず最後に母音がつきます

 

このことにより

はじめて英語を聞いた江戸っ子たちは

「p」「t」「k」の子音が

やたらと耳についたそうです

「なんでぇ!なんでぇ!毛唐め!

 ptkptk

 訳のわかんねぇことさえずりやがって」

 

『さえずる』という言葉は

現在は小鳥の鳴き声に特化して使われますが

当時は訳の分からない言葉を話す

人間に対して使われる言葉でした

 

ところが江戸っ子は

慣れない子音だけの発音がうまくできず

どうしても母音をつけて発音してしまうのでした

 

本人はptkptkと

英語っぽく発音しているつもりでも

ピーチクパーチク

と発音してしまいます

 

これが

小鳥のさえずりを

ピーチクパーチクと表現する

語源となりました

 

今回使用した機材はアメリカ製です

つまり子音を中心に聞き取り

子音を強調して再生する

おそらくそのように

開発されたのではないかと思います

母音が多くアクセントの少ない平坦な

日本語に特化したシステムが

開発されるといいなと思います

 

 


【ぼうさいこくたいでのであいそのに】

「ぼうさいこくたい」で出逢った

素敵なボランティアのみなさんを

紹介するコーナー

 

難民を助ける会 ARR Japan の

山形 真紀 さま 

 

 

 

 

 

 

注目すべきは外国人被災者支援です

実は輪島高校避難所にもひとりいました

日本語も英語もできないベトナム人青年

さぞ心細かったことと思います

ポツンとひとり避難所の隅っこに

うずくまっていました

ときおり私も

翻訳機を持って行き

ベトナム語でお話したのですが

そんなに時間を割けるわけもなく・・・

どうなったんだろう?

ずっと気になっています

 

 

 


本校卒業生で早稲田大学名誉教授の 木棚 照一 様 

奥様のまり子さまより

書籍の寄贈をいただきました

 

 

 

 

 

 

「80日間世界一周 80万円」

という新聞広告から始まった

世界一周クルーズ

ご自身の船旅の生活を

正確かつ詳細に記録したもので

今後の人生を考えさせてくれる一冊です

 

照一先生は高校時代

修学旅行をキャンセルして

大学入試の参考書を買われ

自己研鑽に励まれたそうです

 

後輩たちへの

「能登の復興と勉強に邁進せよ」

というエールとともに

贈っていただきました

 

図書室や学級文庫そして移動図書館にも

置かせていただきます

 

またご希望の方には差し上げますので

学校までご連絡ください

芸術の秋 落語の秋

地震から 617 日目

豪雨から 353 日目

 

ちゃかちゃんりんちゃんりんでんでん

てなわけで

今日は

チャリティー落語の会を催しました

桂 空治 師匠が来てくださいました

 

 

 

 

 

 

落語は想像の芸だそうです

演者が手にするのは扇子と手拭い

それだけで脇差と大太刀を演じ分けたります

それを補うのが観客の想像力

演者と観客が一体となって創り出す

日本の伝統芸能なんですね

 

もともと落語はお寺の講話だそうです

説法だけだと退屈して

しまいに誰も聞かなくなってしまうところを

あそこんちの熊さんがこんな面白いことしたよ

はっつぁんもこんな間抜けなことを言ってたよ

どんどん膨らんで面白くなったのだそう

 

教会でみんなが楽しめるゴスペルが生まれたのと

よく似ていますね

 

本当は月亭方正師匠も

いらっしゃる予定だったのですが

大雨警報のため急遽お越しになれませんでした

 

お詫びの方正師匠の手拭い

大争奪ジャンケン大会で幕を開けました

 

 

 

 

 

 

 

まず演じられたのはご存知

「寿限無寿限無五劫の擦り切れ

 海砂利水魚の水行末雲来末風来末

 食う寝るところに住むところ

 やぶら小路のぶら小路

 パイポパイポパイポのシューリンガン

 シューリンガンのグーリンダイ

 グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの

 長久命の長助」

 

私自身フルバージョンで聞いたのははじめて

かと思いきや

実は被災地用にアレンジしてあったのだそうです

子どもを名付ける「お七夜」を「初七日」と間違えるくだりや

長い名前を「お経みたいだねチーン」とやるくだり

古典落語には本来ブラックな笑いがつきものなのですが

そういったものを一切排除して演じてくださいました

細やかな心遣いに感謝です

 

 


先日の「ぼうさいこくたい」でお逢いした

林 信太郎 先生から

興味深い情報を教えていただきました

「秋田城址という遺跡がありまして

 そこからは平安時代の古文書が発掘されます

 漆にゴミが入らないように

 入れ物に反古で蓋をした紙は漆付きの紙になります

 それが発掘されて

 赤外線を当てると字が読めるのだそうです

 漆のたいへんな保存性がわかります」

 

 


【ぼうさいこくたいでのであいそのいち】

昨日の「ぼうさいこくたい」で出逢った

素敵なボランティア団体の皆さま

一日で紹介しきれなかったので

今日からシリーズで紹介します

 

兵庫県立大学学生復興支援団体

LANのみなさま

 

 

 

 

 

 

2011年に東日本大震災を機に発足しました

今回の能登半島地震にも

のべ50名以上の学生さんたちが

支援に入ってくださいました 

国際商経学部

社会情報学部

理学部

工学部

環境人間学部

看護学部

それぞれの学生さんたちが

それぞれの専門性を活かして

総合的な支援をしてくださっています

  

また大学院には

減災復興政策研究科が設置されており

誰ひとり取り残さない

社会を作る人の育成を目指し

災害に強い社会づくりに貢献されています

ぼうさいこくたい2025

地震から 616 日目

豪雨から 352 日目

 

地震 津波 豪雨 台風 噴火 豪雪 竜巻

様々な自然災害の影響を受けやすい環境にある日本

近年の自然災害は激甚化・頻発化しており

南海トラフ地震の発生も懸念されています

 

これまでに災害が発生するたびに

課題を洗い出し

経験と教訓を踏まえて

災害対応を進化させてきました

 

行政による「公助」

自分の身は自分で守る「自助」

地域で助け合う「共助」

能登半島地震においても

様々な支援の手を差し伸べていただきました

 

地域コミュニティやボランティアなど

人的物的両面での事前の備えや連携が重要であることを

身をもって知ることができました

 

そんな過去の教訓を未来へ伝えるべく

新潟において「ぼうさいこくたい」が開催されています

これまで日本各地で展開されてきたこの大会は

今回で10 回目を迎えます

 

多くの能登地区支援に入っておられた方々にお逢いして

お礼を申し上げてきました

 

 

災害支援団 Gorilla 代表理事の 茅野 匠 様と

環境防災総合政策究機構の 松本 健一 様

 

 

 

 

 

 

行政に止められても突破して支援に入ってくださった

力強い民間のボランティアの方です

https://npohoujin-gorilla.com/

 

 

日本ラクテーション・コンサルタント協会の

近藤 望 さま

 

 

 

 

 

 

被災地における

母乳で赤ちゃんを育てる必要のある

ママさんの支援をしていらっしゃいます

https://jalc-net.jp/

 

 

日本災害リハビリテーション支援協会の

堂井 真理 さま

 

 

 

 

 

 

 高齢者や体に不自由がある方への

災害のフェーズに合わせた

リハビリ支援をしてくださっています

 https://www.jrat.jp/

 

 
株式会社 Cell-En の代表取締役 COO

山口 直美 さま

 

 

 

 

 

 

 環境に優しい自然エネルギー

「微生物発電」を開発なさっています

ぜひ『街プロ』のエネルギーグループに

伴走していただけるとうれしいです

 https://www.cell-en.com/

 

 

日本地球惑星科学連合の

林 信太郎 様

 

 

 

 

 

 

自然現象 地殻変動 環境変動を研究対象とされており

防災教育小委員会を立ち上げていらっしゃいます

秋田大学の名誉教授でもいらっしゃる林先生は

「世界一おいしい火山の本」を書かれています

 https://www.kodomo.go.jp/guide/kids/read/book/book_2012_03.html

 

 

昨年度の東北復興研修旅行以来

交流を深めている多賀城高校さん

今回も発表に参加です

 

 

 

 

 

 

生徒さんはテスト期間中ということで

津守先生と石山先生が

来ていらっしゃいました

 

 

関西大学 KANDAI DPE の

松井 芳樹 様

 

 

 

 

 

次世代を担うこどもたちへの

双方向型でワクワクできる

防災教育を実現しています

本校の「みつばちプロジェクト」に

教えていただけることがありそうです

https://www.kansai-u.ac.jp/ja/about/pr/topics/2024/10/post_80323.html

 

 

災害時に子供を守る最低基準 様

まさかこんなところでお会いするとは!

「ごちゃまるクリニック」の

小浦詩先生と一緒に活躍してくださったみなさんです

 

 

 

 

 

 

 https://sites.google.com/view/cpmsnetwork-japan-com/

 

 

続きはまたあした

 

愛子さまが手を振ってくださいました

 

 

 

 

香川漆器と輪島塗と

地震から 615 日目

豪雨から 351 日目

 

香川県のお土産やさんを巡ると

漆器が目につきます

輪島同様

漆器の名産地でもあります

 

AI先生に訊いてみました

「香川漆器は

 江戸時代後期に玉楮象谷が

 中国や東南アジアの漆技法を研究・融合させて確立した

 日本の伝統工芸品です

 漆を塗り重ねた上から線彫りして色漆を埋め込む

 蒟醤(きんま)をはじめ

 存清(ぞんせい)

 彫漆(ちょうしつ) 

 後藤塗(ごとうぬり)

 象谷塗(ぞうこくぬり)の5つの伝統技法が特徴です」

 

なるほど

蒔絵(まきえ)沈金(ちんきん)螺鈿(らでん)が

中心の輪島塗とは

また一味違った魅力がありそうです

 

漆で絵や紋様を描き

漆が乾かないうちに金粉などを蒔く技法を「蒔絵」

乾いた漆に紋様を彫り

その溝に金粉などを押し込む技法を「沈金」

漆で描いた絵に

貝殻を砕いたかけらなどを貼り付ける技法を「螺鈿」といいます

 

「漆」はウルシノキの樹液からつくります

 

化学的には「ウルシオール」 と呼ばれる物質です

採取した樹液を濾過(ろか)したばかりの

「生漆(きうるし)」は

乳白色をしていますが

それを撹拌して水分を飛ばすと

透明な飴色をした

「素黒目漆(すぐろめうるし)」

に変わります

これに鉄粉を加えて

未反応の鉄粉を取り除くと

それこそ漆黒の「黒漆」となります

 

漆が空気にふれると

その中に含まれるラッカーゼという酵素と

酸素のはたらきによって

網目上の強固な構造の膜に変わります

この膜は

防腐性が高く

酸やアルカリにも強く

さらに抗菌性や抗ウイルス性もあります

 

この反応は

多湿の状態でよく進むので 

雨や雪の多い輪島は

うってつけの環境であるといえます

 

漆は何層にも塗り重ねられます

30〜40の過程を経て完成します

 

輪島塗が特に堅牢なのは

さらに秘密があります

それは魔法のパウダー「地の粉(じのこ)」です

下地漆に混ぜ込んで木地に塗り込みます

 

「地の粉」は

珪藻土を粉砕したものです

 

珪藻土とは藻類の一種である

ケイソウの殻が堆積してできた岩石で

能登半島は主にこの珪藻土でできているのです

 

今回の地震で崩落した見附島

あるいは輪島の鴨ケ浦海岸

さらには珠州七輪の産地など

 

たいへん脆い岩石ではありますが

ガラス質であるため粒子そのものは硬いです

そして微小な孔が無数に開いているため

漆が入り込むと極めて堅牢な下地となるのです 

 

日本ではなんと7000年も昔から

漆を使っていたと考えられています

驚くべき知恵です

 

この文化を地震なんぞによって

絶やされてたまるかと

輪島塗職人の皆さんは立ち上がっています

四国巡礼

地震から 614 日目

豪雨から 350 日目

 

四国災害ボランティアネットワーク様主催の

「情報共有会議 in かがわ」

にお招きいただき

災害発生に備える体制の構築について

講演及びパネルディスカッションを

させていただきました

 

会場は「かがわ国際会議場」

 

 

 

 

 

 

駅前にある複合施設『サンポート』

の6階にあります

 

 

 

 

 

 

窓からは美しい瀬戸内海を望む

素晴らしいロケーションです

 

 

 

 

 

 

 

講演の後はパネルディスカッションです

パネラーのみなさんは

 

ヒューマンシールド神戸代表

 吉村 誠司 様

阪神淡路大震災から活動を始め

災害支援NGOを立ち上げられた後

全国各地で支援活動を行っていらっしゃいます

今日のステージの最中にも

静岡県で起こった竜巻の支援に来てくれと

依頼が入るほど活躍中です

能登半島地震では

翌日に輪島市に入り

自衛隊と協力して

救助・救援活動をしてくださいました

本校野球部と一緒にも

活動してくださいました

「いい奴らだった!」

とベタ褒めでした

 

公益財団法人日本財団

 寺田 歩 様

ヒューマンシールドさんのような

実働ボランティアに対して

資金的な援助をしてくださっています

 

香川県議会議員

 山本 悟史 様

基本のんびり時々頑固だそうです

香川県では

防災マップの被害想定の見直しを

図っているそうです

 

高松市議会議員

 中村 秀三 様

能登半島地震の経験を活かした

法改正の必要性を訴えてくださいました

 

高松市社会福祉協議会

 兵頭 大祐 様

自分たちの暮らしの復興は自分たちで…

決意の大切さを語ってくださいました

 

夜には情報交換会も行い

多くの方と交流を深めることができました

 

災害支援TEAM B-DASH の

 藤丸 剛 様

ご自身17歳の時に阪神淡路で被災

以来活動を続け

能登半島地震でも

輪島高校の生徒玄関前に陣を構え

空き家の水道の元栓を全て閉めて回るなど

水道関係の支援をしてくださっていました

遅刻指導の冨水先生の毎朝の

「3分前〜!」

の声が忘れられないと…

 

私が知らないところで

本当にいろんな方の助けがあってのことだったんだなと

改めて感謝です

 

南海トラフ地震が起こったら

四国は陸の孤島となり

外部支援が期待できない懸念があります

国の支援や自衛隊は

まずは被害の甚大な大都市に入り

地域には手が回らない懸念があります

自分たちの町は自分たちで

その意識が大切であると

「四国災害ボランティアネットワーク」様は

考えていらっしゃいます 

 

東日本大震災の数日後に

石巻消防署長に任命された星氏による

就任訓話の一節を教えていただきました

「一.当たり前のこと。と判断したものは、報告だけでよい。

 一.今一番やってはいけないこと。それは、考えすぎて何もしないこと。

 一.想定以外のことばかりの事象ですが、今いる署員で、

   何か方法がないか、それぞれ知恵を絞って行動してみてください。

 行動を起こしての失敗は、私なり組織で責任を取ります。」