校長室より「おこらいえ」

釣瓶落としの謎

地震から 636 日目

豪雨から 372 日目

 

【今日のDeep Purple】

教科を超えた授業実践を紹介し

深い教科横断型授業を作り出すコーナー

今日は国語と理科の教科横断です

 

3日間にわたった

阪神淡路復興研修ツアー

帰りのバスの中

夕暮れ空を見ながらこんなこと考えました

「秋の日は釣瓶落とし」

他の季節に比べて

秋は急速に日が暮れる

ということを表すことわざです

 

釣瓶とは

井戸で水を汲み上げるための道具で

桶を縄の先にとりつけたものを

滑車に掛けて使用します

井戸に落とすと素早く一気に落ちる様子に

秋の日暮れを例えています

 

これは単に

「日が短い」ということを表しているのではなく

「一気に暗くなる」ということを表しているようです

言われてみれば確かに

日が沈むと容赦なく暗くなる気がします

薄明るい時間が短いような気がします

 

科学的に検証してみる価値がありそうです

 

以前にこのブログでも紹介した

「天高く馬肥ゆる秋」

の科学的な根拠

夏の小笠原高気圧に比べ

秋の移動性大陸高気圧の

空気中に含まれる水分の違いから

実際に秋の雲の標高は高い

と言う事実

 

このことに関係があるのではと

考えてみました

 

空気中の水分量が多いと

そこを通る多くの光が散乱します

つまり明るく輝いて見えます

 

震災による停電で真っ暗なときに得た智恵ですが

懐中電灯を立てて

その上に水を入れたペットボトルを立てると

光が散乱されて

ランタンのように照らしてくれます

 

 

 

 

 

 

つまり空気中の水蒸気量が多い春や夏は

日が水平線に沈んでも

しばらくは散乱した光によって

空全体がぼーっと明るく見えるけど

空気が乾燥している秋はそれがなく

太陽が水平線に沈むと同時に

あたりが真っ暗になる

 

という仮説を立ててみました

 

単なる気のせいかと思い

実際に日没後の明るい時間帯の長さについて

調べてみました

 

すると

上空の大気が太陽光を散乱して光り

日の入後もしばらくは暗くならない現象をさす

「薄明」ということばがあることを知りました


「薄明」の長さを調べたサイトを見つけました

それによると

最も長いのは6月で1時間49分

それに対して

9月のそれは1時間25分

30分近くの違いがありました

 

どうやら仮説はある程度合っていそうです

 

実際に

湿度と「薄明」時間を測定して

調べてみるとおもしろそうです

温度によって差が出るのか?

緯度によって差がでるのか?

興味は尽きません

 

以前こんなこと研究している生徒がいました

「二階から目薬」

本当にそんな難しいのか?

実験と計算により検証しました

 

こうした諺や古くからの言い伝え

これらを科学的に検証する教科横断型の学習は

ものごとを複眼的に捉える力を育てます

 

「それがいったい社会の何に役立つのか?」

いいんです

本人がおもしろければ

「災害復興は現状復帰が原則」

としか言わない

頭の固い役人のようなこと言わないでください

 

日本人として5人目となるノーベル化学賞を受賞した

海洋生物学者である下村 脩 氏は

子どもの頃に見た光るクラゲが不思議で不思議で

その発光の仕組みを生涯追い続けました

そして「GFP」とよばれる光るたんぱく質を発見したのです

「それがいったい社会の何に役立つのか?」

 

のちに医学の発展に大きな役割を果たすことになるのです

細胞を生きたまま観察するための「光る目印」として活用され

がん細胞をマーキングしたり

難病治療のための新薬開発などに大きく貢献するのです

 

基礎研究とはこういうものです

 

そのときは何の役にもたたないように見えても

その後思わぬところで

大切な何かに結びつくのです

だから

基礎研究に関わる国家予算を

ふんだんに研究機関に回していただきたいと思います

日本の失われた30年を取り戻すために 

 

長い目で復興のことを考えている毎日を送っていると

コスパやタイパばかり追い求めず

目に見える成果ばかりにとらわれず

真に大切なことは何なのかを

本気で考える大切さを日々感じています

  

 


【30-55  時間の旅】vol.3

30年前 55年前と時を遡った復興研修旅行

生徒の学びを紹介するコーナー

 

〔辻 姫花〕〜2025 万博会場にて

ポルトガルパビリオンに行きました

パビリオンのテーマは「海洋:青の対話」

海が私たちに話しかけるような口調で話している様子が

スクリーンに映し出されてました

海の氷を溶かすと海は私達の家を沈め

ゴミを流せば海は私たちにそれを返し

資源を奪い尽くせば海はもう

私たちは資源をもたらすことはない

海は決して危険な存在ではなく

真に危険なのは人間である

私はその動画をみて

自分たちが環境にしたことは自分たちに返ってくる

と改めて知り

環境を大切にすることの重要性を実感しました

復興は極めて重要ではあるが

環境を思いやって進めていくことが

真の復興だと思いました

 

〔濵高一朗〕〜2025 万博会場にて

国が

大阪府が

私たち輪島の特色である輪島塗を

全国または世界各国に伝え

輪島への興味関心が薄れないよう

輪島という町の価値を再確認してもらうよう

努めてくださっているということが

心に残りました

「夜の地球」輪島塗で作られた地球儀に対し

多くの方が足を運ぶ様子が

輪島市がまだ忘れられていないことを

強く象徴していると感じました

復興研修最終日

地震から 635 日目

豪雨から 371 日目

 

今日は阪神・淡路災害復興研修最終日

最後にとっておきの危機対応研修を

準備していました

題して「初めての置いてけぼり」作戦

出発時刻に遅刻した生徒を待たずに

バスを出発させるのです

 

途中で追いつくのか

それともあきらめて帰宅するか

自分でルートを設定させて

行動させる訓練です

 

この子たちがいずれ親元を離れて

一人暮らしになったとき被災したら

自分で考えて行動しなければなりません

 

そんな思いも込めての作戦だったのですが

 

さすがみなさん時間厳守で集まりました

 

帰り道

北陸自動車道が交通事故のため

通行できなくなりました

運転手さんのとっさの機転で

8月31日に開通したばかりの

東海環状道を通って

東海北陸道経由で

帰ることとしました

さすがの危機管理能力です

 

さて問題です

実際に知り合いが体験した

北陸新幹線がまだない頃の話

東海地区に近づいてきた台風のため

午後2時頃

新幹線が運転を見合わせました

東京にいた彼は

夜の9時までには

大阪に入らなければいけませんでした

航空機をとろうとしましたが

その日の東京大阪便は全て満席

レンタカーだと

ぶっ通しで運転してギリギリ

渋滞でもあれば確実アウトです

ましてや台風に向かって運転するのは危険です

とっさの機転で

彼は夜の9時までに

大阪に入ることができたのですが

どんな方法を使ったのでしょう?

 

答えは次のコーナーのあと

 


【30-55  時間の旅】vol.2

2025 大阪・関西万博で未来の姿を

1995 阪神淡路大震災の姿を

1970 未来を夢見た大阪万博の姿を

30年前 55年前と時を遡る今回のツアー

 

今日は最終日

「万博記念公園」を訪れました

 

 

 

 

 

 

 

先々日

今年の万博のレポートより

 

〔大北 琉絆〕〜2025 万博会場にて

ポルトガル館での展示

「あなたは水から生まれたが

 あなたたちが海や川に資源を捨てるなら

 私達もあなたたちに

 水として襲い掛かるだろう」

復興をする際に雨や地震による水害をよく考えたり

海辺や川などの整備をし

ゴミを拾うなどの清掃をして

その場所を大切にするようなところ

そんなまちづくりをしようと思いました

 

 〔北村篤太郎〕〜2025 万博会場にて

防災に地域コミュニティは切っても切り離せない存在です

そして万博は「コミュニティの形成」に最も適しています

「コミュニティの形成」には交流が不可欠であり

このようなイベントに防災を盛り込んだら

様々な国の人達の防災意識が高まると考えました

 

〔小住 優太〕〜2025 万博会場にて

輪島塗の「夜の地球(Earth at Night)」を見ました

沢山の人が来てくださっていました

子供が楽しめるような遊び場が多くありました

定期的に地面から霧が出たり

トランポリンを置いたりして

遊ばせていました

輪島にもそういう場はありますが

全て買い物できるとこからは少し離れており

親が安心していられる場所ではありません

復興させる時は

商業施設の一部に

遊び場を作れたらいいなと思いました

 

 

先ほどの答え

羽田空港から千歳空港を経由して

伊丹空港に入ったのでした

 

 


【夏を詠む】最後の句

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナーの最終回

 

最後の一句は

「朝焼けに 染まる君いて 言葉なく」

 

我が家の公費解体が終了しました

 

高校で国語を教えていらっしゃる

大工髙志先生より

こんなメッセージをいただきました

 

「解体してありましたね。

 大火を塞き止めた家でしたね。

 お疲れ様でした。

 

 ウチも倒壊を免れた家でしたから

 地震の後

 いろいろ会話できたんですよ。

 家と。

 

 1月に地震があって、

 家と会話したけど

 

 3月頃から

 

 声が聞こえなくなって。

 

 家って

  

 少しずつ死んでいくのだなと

 思いました。」

 

これを読んで

 

生まれて初めて

 

本当に人生で初めて

 

嗚咽

 

ってものを経験しました

 

 

「あさやけに そまるきみいて ことばなく」

復興研修2日目

地震から 634 日目

豪雨から 370 日目

 

昨日の万博では

多くの学びがありました

 

《本手 蒼瑶》

ROBOT&MOBILITYSTATIONブースで見た

不整地の荷物搬送などに活用可能な

六脚ロボット「ハルモニウム」

それからAIスーツケース

「人に優しい」をテーマにした

こうしたロボットを

積極的に取り入れることで

被災地復興に

新たな可能性が生まれると思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《宮下 ほのか》

多くの国のパビリオンが

その国の文化や自然を活かしていました

能登でも豊かな自然や観光地を活かして

世界に伝えられたらいいと思います

コモンズパビリオンでは

1つの国ではなくコモンズで協力しよう

という考え方を知りました

これは能登でも同じで

他の地域と協力することで

復興につながると感じました

他の地域とのつながりを大切にしていきたいです

 

《中野 舞星》

アラブ首長国連邦のパビリオンで

とある文を見つけました

「再生可能エネルギーと先駆的技術を

 戦略的に採用し活用することで

 気候変動に対応できる

 未来の創造を目指した取り組みを続けています」

「環境変化に対応できる

 未来の創造と革新を目指し

 伝統に根ざした取り組みは

 地球とそこに暮らす人々 

 そして将来の世代のために

 生命を守る原動力となる

 私たちはそう信じています」

輪島の復興も

このような思いを持って

そこに暮らす人々や将来の世代の生命を

守る行動をしていくべきだと思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《橋浦 千秋》

阪神淡路大震災から30年、

前回の万博から55年

とても長い時間が経って

ようやく神戸や夢洲などの地域が

元に戻ってきて開催できた万博

長い時間が経って戻ってきたのは

道路や水道などのインフラ

ビルやマンションなどの建造物だけでなく

人と人との心の繋がり

国外の人との交流関係

新しい出会いや経験を身につけるきっかけなど

様々なことが戻ってきたのだと思います

輪島は未だ復興途中

30年前の阪神・淡路と同じような状態

万博に行った身として

輪島の復興に少しでも貢献できるような

考え方や見方で成長していきたいと思いました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《宮腰 花歩》

入場した瞬間

テレビで見た時とは違う

物凄い迫力に圧倒されました

ヨーロッパなどの人気のパビリオンには

入れなかったけど

コモンズなどの

小さな国々がたくさん入っているパビリオンや

ロボットの展示をしてるパビリオン

大屋根リングなど

万博でしか出来ない体験ができたことを

とても嬉しく思いました

輪島と大阪で違うと思ったことは

ふたつありました   

ひとつ目は観光客の数です

今の輪島には外国人観光客

日本人の観光客すらほぼいません

観光客を呼ぶこと=輪島全体の活性化

に繋がるのではないかと思いました

ふたつ目は

観光資源が震災前と比べて

圧倒的に少なくなったことです

朝市は焼け

千枚田は割れ

窓岩は崩れてしまいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《浅野 琉衣》

ポルトガルパビリオンで

海洋資源や排他的経済水域など

海に関する記録の展示を見ました

巨大なスクリーンに映し出された

海から人間に対する

強いメッセージが印象に残りました

また万博会場では

外食パビリオン「宴」や

各地に点在するキッチンカーのように

全国から来るたくさんの企業や飲食店が

交代制で出店するブースがいくつか見られました

このシステムは地域活性化にもつながります

調べてみると

歴代開催された万国博覧会でも

災害を取り上げた国がいくつかありましたが

どちらかといえば防災・減災が目的であり

日本のように

復興支援として万国博覧会で災害を取り上げる国は

珍しいのだと気づきました

日本の手厚い災害支援は

捉え方を変えれば「チャンス」になります

そのためには

今日実際に見てきたパビリオンのように

強いメッセージ性が必要なのだと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなそれぞれに思うところがあって

期待していた以上に

いろんなことを吸収しています

 

今回のツアーで生徒が学んだこと

明日からシリーズ化してお伝えします

 

 


「AI部」の活動でご一緒している

明石にある青楓館高等学院さんを訪ねました

 

 

 

 

 

 

通信制の学校で新しい時代の教育を

実践されています

例えば「AI部」の他には

「起業部」

「デザイン部」

「投資部」

など特徴的な部活動

 

 

 

 

 

 

青楓館高等学院は

「子どもの未来を守る」ための高等学院で

①社会と学校とのギャップがあること

②子どもたちの未来か真っ暗なこと

を変えるために生まれました

 

そのあとは

「人と防災未来センター」を訪れました

 

 

 

 

 

 

背景の建物

写真では切れている

さらに上方に

「南海トラフで予測される

 津波の高さ→」

の表示があります

衝撃の高さです

何もかもひとたまりもありません

 

こちらの様子も少しずつ

お知らせしていきます

 

 


【夏を詠む】無題

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

それぞれの想いをのせて夏が過ぎ行きました

今日はいろんな夏を集めてみました

ただ想像力の乏しい私にとっては

どんな情景を詠んだ句かわからなかったので

みなさんで味わってみてください

 

「掌に ビー玉ひとつ 月を抱く」

 

「氷山や かき氷めく 地の悲鳴」

 

「夏夕べ 君と竿振る 肩ぬくし」

復興に向けて学ぼう!

地震から 633 日目

豪雨から 369 日目

 

阪神・淡路復興研修に出かけています

 

今回の研修はとにかく自分たちで動くこと

お客様じゃなくて自分たちで旅を組み立てる

これが大きな目標です

 

バスの中も自分たちで順番にもりあげます

 

トップバッターは2年生の辻姫花さん

万博にまつわるクイズ大会です

 第1問ジャカジャン

  世界初の万博開催地は?

   ① パリ

   ② ニューヨーク

   ③ ロンドン 答は最後に

 

 

 

 

 

 

 

続いては1年生の宮腰花歩さんと橋浦千秋さん

イントロクイズです

とっても進行が上手でアナウンサーみたいです

震災復興FM「まちのラジオ」に

出演しませんかと

思わずオファーしました

 

それから1年生の

本手蒼瑶さんと宮下ほのかさんと中野舞星さんによる

水平思考クイズ

 第2問ジャカジャン

 「4人は仲が良いだけでなく

  結婚や家を買うタイミングも

  全て同じだった なぜ?」

  『4人は家族?』

 「いいえ」

  『4人は就職のタイミングも同じ?』

  「はい」

  『4人は車も同じ?』

  「はい」

 

2年生の浅野琉衣さんのスピーチ

今日はこのあと万博を訪れますが

彼女は実は万博2回目

「ネコにあげれる避難食」を商品開発し

以前その販売実習をしました

ネタバレにならない程度に

万博見学のポイントを

レクチャーしてくださいました

 

2年生の谷内陽斗さんと正角奏音さん

大阪について調べて来てくれました

 第3問ジャカジャン

  新世界百周年公式キャラは?

   ①キン肉マン

   ②サザエさん

   ③グリコマン

 第4問ジャカジャン

  次のうちハミゴは?

   ①イモ

   ②アメ

   ③いなり

 

2年生の小住優太さん

昨年の東北復興研修に続いての参加です

その時得た防災に関する知識を教えてくれました

 第5問ジャカジャン

  地震が起こった時

  とりあえず避難するのに適切な場所は?

   ①デパート

   ②木造家屋

   ③ガソリンスタンド

  

ファシリテーターの北村篤太郎さんが

満を持しての登場です

全員がオンラインで参加できる

早押し型のクイズを企画しました

今どきの高校生の修学旅行の形ですね

 

みんなで力を合わせて盛り上げてくれました

 

午後からは大阪万博

 

 

 

 

 

 

何かヒントになるものがないか

復興の視点で見てきてねと

送り出しました

 

大屋根リング

閉幕後一部を残すそうですが

撤去する部分を

能登半島地震被災地に

分割して設置してくれないかなと

思っています

輪島では朝市に生まれ変わります

 

大阪・関西万博を飾った輪が

能登半島を大きく囲む希望の輪となって

残るのです

どうでしょう?

この案

 


【今日のDeep Purple】

教科を超えた授業実践を紹介し

深い教科横断型授業を作り出すコーナー

 

2年生の普通コース物理選択者を対象に

物理の岡田成満先生が

「数学」とコラボした

教科横断型授業を行いました

 

前の授業で

気柱共鳴の実験を行いデータを測定し

今日の授業は

そのデータを処理・分析し検証するものでした

 

 

 

 

 

 

データを分析する上で

「数学I」で学んだ用語を

全員で思いつくままたくさん挙げました

 

その中から

今日のデータの分析では

「偏差」「分散」「標準偏差」

などを使いました

数学で学んだ内容を確認するとともに

一つひとつの用語の意味を

丁寧に振り返り

データ分析の意義を深く理解します

 

 

 

 

 

 

続けて測定誤差をオーダー(桁数)で検証

3~5名のグループでデータを処理・分析し

①実験で得られた近似値と誤差により

 自分たちの実験の成否を評価し

②実験結果とチューナーを用いた測定結果を比較し

 誤差が大きくなった場合にはその原因を考察しました

 

途中で煩雑な計算がありましたが

Chromebookを活用すると

計算処理はスムーズでした

データ処理はChromebookに任せて

人の頭脳で考察・検証することが

生きる力につながります

 

 


【夏を詠む】晩夏の候

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

どうしてこんなにせつないのでしょう

今日は夏の終わりの句を集めてみました

 

「夏休み 補習の窓に 秋の風」

 

「すず風の 知らせに夏を 惜しみけり」

 

「青空に 音なき風が 心ほどく」

 


クイズの答え

第1問 ③ ロンドン

第2問 4人で人生ゲームをしていたのでした

第3問 ① キン肉マン

第4問 ② アメ

   ハミゴとは仲間はずれのこと

   おいもさん おいなりさん

   アメちゃんだけちゃん付け

第5問 ③ ガソリンスタンド

   そもそも危険なガソリンスタンドは

   厳しい基準をクリアして造ってあるから

   ものが落下してくるなどの恐れがない

イグノーベル賞と春夏コレクション

地震から 632 日目

豪雨から 368 日目

 

人を笑わせ

そして考えさせる

ユニークで独創的な研究に送られる

イグノーベル賞!

「不名誉な」という意味の「ignoble」と

ノーベル賞(Nobel Prize)を組み合わせた造語です

ネーミングからして洒落てます

「洒落」の「洒」は「酒(さけ)」ではありません

ついでに「祟り(たたり)」も「崇(たかし)」ではありません

もひとつ「柿落とし(こけらおとし)」も

「柿(かき)」とは別の字です

 

それはさておき

今年のイグノーベル賞に

日本人チームが選ばれました

パチパチ!

 

賞金はなんと10兆ドル!

今日の為替相場は1ドル148円だから…

と興奮してたら

ドルはドルでも

ジンバブエドルだそうです

全く笑かしてくれます

 

さて注目の受賞研究はというと

「牛の毛を染めてシマウシにすると

 ハエにたかられない」

だそうです

「しょーもな」と笑うなかれ

牛はハエにたかられると

体重が増えにくかったり

お乳の出が悪くなったり

その経済的損失は

かなり深刻なのだそうです

 

さて高校生諸君

批判的思考力を高めましょう

 

ここまで読んで

この実験

問題点はないですか?

 

「ハエは縞模様を嫌ったのではなくて

 染料の成分を嫌ってよりつかなかったのでは?」

と気づいた君

素晴らしいです!

 

実はこの研究グループ

同じ成分の黒染料を使って

見た目縞模様には見えないシマウシも

同時に実験に用いていたのです

 

これを「対照実験」といいます

 

これによると

白黒のシマウシはハエにたかられなかったけど

黒黒のシマウシはたかられまくったそうです

 

明らかにハエは縞模様を嫌っているようです

 

さてさて高校生諸君

ここで新たな仮説を立ててください

 

「水玉模様ならどうだろう?」

「縦縞と横縞の違いは?」

などと気づいた君

これまた素晴らしいです!

 

ところでシマウマって縦縞なの?それとも横縞?

 

正解は横縞!

えっ?てなりそうですが

シマウマの立場に立って

ボーダーのシャツを着ている気分になると

確かに横縞ですね

 

もひとつところで

縦縞ボーダーと横縞ボーダー

太って見えるのはどっちだと思いますか?

横縞は太って見える

よく言われていましたが

全く逆ですよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうです?

下の横縞の方が

引き締まって見えませんか?

 

これは

「ヘルムホルフ」の正方形といいます

正方形の中に横縞を入れると

縦長に見えるというものです

 

これはこれまで平面にのみ言えることと

思われていたのですが

ヨーク大学の研究チームが

立体においても成り立つことを

実験により示しました

 

これを受けて今年の夏

プラダ

ルイ・ヴィトン

シャネルに

クリスチャン・ディオール

2025春夏コレクションには

全てのブランドに

ボーダーが取り入れられました

 

 


【夏を詠む】星祭の候

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

夏は夜 いとをかし

今日は夜空に輝く句を集めてみました

 

「夏の夜 空に咲きたる 紅の夢」

 

「汗ひかる 頬をなぞれる 夜の火花」

 光った瞬間

 照らされた好きな人の頬の汗が

 見えた一瞬を捉えた句ですね

 それにしても花火そっちのけで

 好きな人の顔ばかり

 見つめていたんですね

 可愛い句です

 

「手をつなぐ 音にまぎれて 好きと言う」

 これも可愛いですね

 面というのは恥ずかしくて

 花火の音にまみれて

 聞こえるか聞こえないか

 言ってみたのかな?

 

 昔聴いた小話を思い出しました

 「好きな男を膝枕していた若い娘

  気を許した瞬間ぷっ

  恥ずかしくて恥ずかしくて

  目をつむっていた男が

  寝てくれていたらよかったけど

  ちょっと試してみよう

  『ねえねえおまえさん

   さっきウグイスが鳴いたよ

   聞こえた?』

  『いや聞こえなかったなあ』

  よかった寝てたんだ…

  『ところでウグイスが鳴いたってのは

  屁の前かい?後かい?』」

 

 せっかくの素敵な句なのにごめんなさい

 ムードもヘチマもないですね 

後生畏るべし

地震から 631 日目

豪雨から 367 日目

 

タイトルの言葉は

『論語』に出てくる孔子の言葉で

「自分より若い世代は

 将来どのような人物になるか計り知れないので

 決して侮らず畏敬の念を持って接するべきだ」

という意味の言葉です

若者が持つ無限の可能性を称えるものです

 

最近は昔の教え子に会うごとに

この言葉の意味をかみしめています

 

 


懐かしいお客様

二本松市立東和中学校の 鈴木 直樹 先生です

私の町野高校赴任時代の教え子で

町野高校が第1回の21世紀枠

最終選考全国9校にまで残ったときのエースです

 

廃校直前たった11人の部員でそこまで残って

絶対選ばれると勝手にワクワクして

甲子園球場に行くときは

大型バスじゃなくてワゴンで充分ですね

ワゴンで甲子園横付けする出場校なんて

これまでないでしょ

なんて妄想ふくらましていました

 

大学卒業後は福島県で教員をしながら

好きな野球の研究をずっとされていて

多くの論文も残されています

 

「野球における投手の投球に関する運動技術史的研究」

 ーオーバースローにおける「胴体の動き」を中心にしてー

 ーオーバースローにおける「バックスイング」を中心にしてー

 ーオーバースローにおける「フォワードスイング」を中心にしてー

 ーオーバースローにおける「下肢の動き」を中心にしてー

「野球における投手のオーバースローの運動技術史」

 ー競技規則との関係からー

「日本におけるアンダースローの運動技術史」

「野球の投手におけるコントロールのコツに関する一考察」

 ー技術の定立に向けてー

「野球における投手のオーバースローの構造体系化」

 

 

 

 

 

 

いずれも「スポーツ教育学研究」や

「スポーツ運動学研究」などに掲載されたものです

 

彼自身高校時代に

オーバースローからサイドスローに転向し

その中で探究の芽が育まれていったのですね

 

好きなことをとことん突き詰める

これからの時代に大切な力です

生徒にぜひ身につけさせたい力です

  

  


【GIS不自由研究】第5回

位置情報に様々なデータを地図上で統合し

視覚的に分析する手法を学ぶこのコーナー

 

今回は「知を作る!」

重ねるレイヤーを自分で検索して探します

「浸水深想定」「浸水推定」「標高」

などをキーワードに洪水災害について

「土砂災害」「警戒区域」

をキーワードに土砂災害について

それぞれ活用可能なデータを作ります

 

 


【夏を詠む】夢眠の候

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

夏の昼寝は至福のひととき

今日は夢見の句を集めてみました

 

「昼寝して 夢の中まで 夏休み」

 夢占いで検索してみました

 夏休みの夢を見るということは

 自由になる時間を求めているそうです

 退屈な日々からの逃避願望の可能性も

 日頃から勤勉な人であれば

 働き過ぎの赤信号が点滅しています

 怠けがちな人であれば

 手つかずに放置している課題を片付けるように

 と夢が警告しています

 

「夏休み 呼ばれてもなお 夢のなか」

 起きたいのになかなか起きれない夢は

 人間関係の変化を暗示しているそうです

 嫌々付き合っている人がいるケースが多いとか

 何かに対して不満を持っている

 ということを暗示している夢でもあるそうです

 「気にしない」或いは「知らんふりでやり過ごす」

 そうすることで運気が上昇することもあります

 

「夏の夜 布団に沈み 秒で寝る」

 部活動の練習で疲れてバタンキューでしょうか

 昼間に思いっきり汗をかくと

 暑い夜でもぐっすり眠れていいですね

 ところで若い人はバタンキューって

 わかりませんよね

 「死語の世界は存在する」

 モロこの句のような状態を表します

 モロも死語か?

 気になって調べてみたら

 名古屋の方言なのだそうです

 未だに「写メ」って言ってる人いませんか?

 若い人に「なにそれ?」って言われますよ 

芸術の秋スポーツの秋

地震から 630 日目

豪雨から ちょうど1年目

 

【芸術の秋】

中部航空音楽隊のみなさんが

はるばる静岡からお越しくださり

復興応援演奏会を開いてくださいました

 

 

 

 

 

 

「心の中の一番綺麗な風景と

 大切な人のことを思いながら聞いてください」

とアンコールで演奏してくださった

Danny Boy には

込み上げる思いでいっぱいになりました

アイルランド民謡に詩をつけた Danny Boy は

第一次世界大戦中

「生まれ育ったこの場所へ

 きっといつか帰っておいで」

出征する我が子への思いを綴った曲です

 

発災以来

傾いた体育館にずっと寝泊まりして

救助に当たってくださっていた

隊員のみなさんのこと思い出しました

 

それからその頃にもらった

東日本大震災を経験したお母さんからの

こんなメッセージ

「東日本大震災に襲われたとき

 当時2歳だった娘には

 その時の記憶がありません

 ただひとつ覚えているのが

 『真っ暗なお風呂の中に

 黄色いアヒルちゃんが浮かんでた』

 自衛隊のみなさんが準備してくださった

 お風呂の思い出です

 壊れた建物

 慌てふためく大人たち

 そんなものじゃなくて

 暖かい思い出を

 娘の心に残してくださった

 自衛隊のお姉さんたち

 本当にありがとうございました」

 

今日の演奏会も

きっとみなさんの心の中に

残っていくものと思います

 

 


【スポーツの秋】

バレーボール部が体験入部を行いました

輪島市内の中学校から

6名の3年生が参加してくれました

 

 

 

 

 

 

輪島中学校には

女子バレー部はありますが男子バレー部がありません

輪島高校には

男子バレー部がありますが女子バレー部はありません

ですので男子は全員初心者からのスタート

女子は続けたくてもできません

 

そんな中ひとりの女子部員が

マネージャーとして3年間

頑張ってくれました

 

きっとプレイしたかったろうと思います

でも影でみんなを支えてくれました

本当にけなげで立派な姿でした

 

とってもセンスあるので

男子に混じっても

決してひけを取らなかった

というより下手すると

一番うまかったかもしれません

 

40年ほど前

リベロの制度がない時代

全日本女子で広瀬選手っていう

小さな選手がいました

アメリカのハイマンやクロケット

中国の郎平らが放つ強烈スパイクを

とにかく拾いまくっていました

確か男子の中に混じって

レシーブの練習をして

技を磨いたと聞いています

 

今日は女子バレー部のない東陽中学校から

女の子がひとり参加してくれたので

そのマネージャーの子も

受験勉強の合間を縫って

お手伝いに来てくれました

 

少子高齢化が進み

部活動の存続が危うくなってくるこれからは

吹奏楽に大編成と小編成があるように

男女混合大会もひとつの選択肢かもしれません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この模様の秘密は明日書きます

キーワードはイグノーベル賞 

 

 


【GIS不自由研究】第4回

位置情報に様々なデータを地図上で統合し

視覚的に分析する手法を学ぶこのコーナー

 

今回は「データ」

ArcGISのアプリ「Survey123」を用い

重ねたレイヤー上のさまざまな地点において

どんな情報が欲しいかリクエストする

「調査票」をつくります

「調査票」によって集められたデータは

一覧表となって管理されます

 

 


【夏を詠む】香味の候

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

いっぱい食べて元気な夏を

今日は美味しい句を集めてみました

 

「種飛ばす 黙して笑う 夏の午後」

 スイカの種の飛ばしっこですね

 スイカを切る時は

 皮の縞模様の濃いところに沿って

 包丁を入れるといいですよ

 種はその線に並んでいるので

 切り口に一列に並んで取りやすくなります

 

「かき氷 食べて後悔 また一口」

 ダイエットしてるのかな?

 冷たいと甘みを感じにくくなっているので

 摂取過多になりやすく

 注意が必要ですね

 

「夏の午後 残る胃の奥 祭味」

 お祭りに行って

 屋台のおいしいもの

 いっぱい食べたんですね

創造的復興サミット in 神戸

 

地震から 629 日目

豪雨から 365 日目

 

「創造的復興」

この言葉が生まれた神戸のまちで

今日はサミットが開催されています

 

 

 

 

 

 

 

会場はポートピアホテル

Portopia, the city of light and waves

ゴダイゴが歌っていましたね

 

 

 

 

 

 

3本の国旗からわかるように

本日はトルコとウクライナからも

発表にいらっしゃいます

 

朝一番からリハーサル

 

 

 

 

 

 

司会は武庫川女子大付属高校3年生

竹内 舞桜さん

 

 

 

 

 

 

どこかで聞き覚えのある

お名前ではないですか?

夏の甲子園の開会式の司会を務めた方です

素敵な響きの声でした

 

齋藤 元彦 兵庫県知事からのご挨拶です

 

 

 

 

 

 

「創造的復興」

という言葉を生んだこのまちでは

震災から30年が過ぎ

その記憶を風化させないため

今年から「つなぐ」という

キーワードを追加したそうです

 

兵庫県立舞子高校のみなさんです

 

 

 

 

 

 

各学年で1週間に8時間ほど

防災に関する授業を行っています

 

宮城県多賀城高校の災害科学科さん

 

 

 

 

 

 

防災に特化した独特なカリキュラムで

計問的に防災について学んでいます

 

神戸学院大学のおふたり

 

 

 

 

 

 

阪神・淡路大震災の震源地に

最も近い大学なんだそうです 

 

兵庫県立大学学生災害支援団体LAN のおふたり

 

 

 

 

 

 

先日の新潟での「ぼうさいこくたい」で

ご挨拶させていただきました

 

東北学院大学 地域総合学部のおふたり

 

 

 

 

 

 

 

本校からは中村輝人さん

自ら取り組む居場所づくりと

ガイド活動について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

そのあとは発表者全員で

パネルディスカッションを行いました

 

 

 

 

 

 

 

午後からはサミットです

神戸市立御影北小学校のみなさんによる

『しあわせ運べるように』の合唱で幕を開けます

「傷ついた神戸を もとの姿にもどそう
 支えあう心と 明日への 希望を胸に
 響きわたれ ぼくたちの歌
 生まれ変わる 神戸のまちに
 届けたい わたしたちの歌
 しあわせ 運べるように」

 

 

 

 

 

 

涙がとめどなく流れてきます

 

学生からの行動宣言が行われました

 

 

 

 

 

 

防災教育とは

単に学ぶことではなくて

行動に起こすこと

力強い宣言が行われました

 

石川県から馳浩知事も参加されました

 

 

 

 

 

 

発災時

当時の岸田総理から

「金の心配はするな!

 できることは全てやれ!」

との指示を受け取り組んでこられたことを

お話されました

 

 


【GIS不自由研究】

位置情報に様々なデータを地図上で統合し

視覚的に分析する手法を学ぶこのコーナー

 

第3回は「ラベル」と「シンボル」

 

地図上に重ねたレイヤーに

文字を表記させるのが「ラベル」です

例えば「耕作地」レイヤーの

「ラベル」をオンにすると

『田』や『畑』といった

耕作地の活用状況が表示されます

 

そしてレイヤーの色味や透過度を

調整するのが「シンボル」です

 

「ラベル」と「シンボル」を

うまく調整して

一目でわかるデータに仕上げるのです

 

 


【夏を詠む】空蝉の候

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

空蝉とは蝉の抜け殻のこと

今日は虫を詠んだ句を集めてみました 

 

「蝉の声 追いかけるよう 泣く子かな」

 小さい弟さん妹さんがいるのかな?

 それにしても今年はあまりセミが鳴かないなと

 勝手に感じていましたが

 どうも全国的な傾向であったようですね

 急激に暑くなったことと

 空梅雨で地面が乾燥し固まって

 羽化しにくかったことが原因と

 考えられています

 

「蝉の羽 数えて落ちる 風の中」

 過去の文献にも蝉の鳴かない年が見られます

 1923年夏は神奈川県橘樹郡登戸村で

 1707年は伊勢国萩原で

 蝉がまったく鳴かなかった

 という記録が残されています

 1923年は関東大震災の年で

 1707年は宝永地震の年

 「蝉が鳴かない年には大地震が起こる」

 などと短絡的に考えずに

 しっかりデータを集めて

 科学的に分析する必要がありそうです

 GISの出番ですね

 

「夜もふけて 蚊に囲まれて 香にまみれ」

 これはお見事!というほかありません

 なんてテンポのいいリズムでしょう

 香(か)とは蚊取り線香の香ですね

 


蚊取り線香の有効成分はピレトリン

除虫菊(シロバナムシヨケギク)

の花から抽出されます

昆虫の神経系に作用しますが

人に対する毒性は低いです

ただ魚や猫には高い毒性を示すため

飼い主は注意が必要です 

 

震災前の輪島朝市の魚売りも

独特な虫除けの香を焚いていました

その匂いも含めて

懐かしい思い出です

越後を後に山を越え

地震から 628 日目

豪雨から 364 日目

 

今日は新潟での「商業研究大会」を終え

明日の「創造的復興サミット」のため

山を越え神戸へと来ました

サミットは明日ですが

今日は

「人と防災未来センター」を訪ねました

来週生徒たちが復興研修で訪れることになっていて

その事前研修をオンラインで行いました

 

 

 

 

 

 

副センター長様からご講義をいただいたのですが

生徒の「なんで校長がそこにいるんだ?」感が

おかしかったです

 

お話の中で心に残ったのは

「災害が起こると時間が10年進む」

今能登半島で起こっている出来事は

もし地震がなかったとしても

10年後には起こっていたこと

という意味です

人工流出や地価下落

10年後の日本の姿を映し出しているのが

今の能登半島です

 

目の前のことに一生懸命取り組んでいる

能登半島の高校生たちは

きっと10年後には

このノウハウを活かして

日本中で活躍しているはずなのです

それを目指してさまざまなことに

挑戦しています

 

 


学校では昨日より

地理情報システムGISを用いての

不自由研究が始まっています

位置情報に様々なデータを地図上で統合し

視覚的に分析する手法を学びます

 

イントロダクションに続く第2回は

『マップ』

地図上にさまざまな情報(レイヤー)を

重ね合わせる手法を学びました

 

重ねる基礎となるベースマップには

「地形図」

「衛星画像」

「起伏図」

「キャンバス」

などがあります

「マップ」アプリでお馴染みですね

 

さてそこに重ねるレイヤーとして

農林水産省による「耕作地」

基盤地図による「建物」や「標高10m」

国土数値情報による

「河川」やその「流域界」

「学校」やその「校区」

「バス停」や「バスルート」

さまざまなものがあります

 

地図に情報を重ねるだけで

いろんなことが見えてきて楽しいです

 

 


【夏を詠む】灼炎の候

五七五に込めた生徒の夏を

紹介するコーナー

 

補習も終わりいよいよ夏真っ盛り

今日はそんな頃を謳った句を集めてみました

 

「夏の風 肌にまとわる 熱の息」

 今年の夏も暑かったですね

 多くのお嬢さんが持っていた

 ハンディ式の扇風機

 あれすら熱風が当たるだけから危険

 とまで言われていました

 

「炎天を 食べて笑って 越えにけり」

 夏になると無性に食べたくなるものって

 ありますよね

 子供の頃の夏休みの思い出と

 リンクしているものが多いです

 みなさんの夏の思い出の食べ物は何ですか?

 私は『しただめ』です

 

「かき氷 勝負のあとに 歯がうなる」

 歯に染みるし頭もキーン

 この頭キーンは

 顔の感覚を司る三叉神経が

 冷たさを痛みと勘違いするからです

 

 


三叉神経はよく勘違いする神経で

お酒を飲むと

赤くなる人と青くなる人

頭が痛くなる人とそうでない人がいますが

これも三叉神経の勘違いに関係しているといいます

 

アルコールは体内でアルデヒドに変わります

アルデヒドには血管を拡張させる作用があります

血管が拡張すると顔が赤くなると同時に

三叉神経を刺激します

三叉神経はそれを氷キーン同様痛みと勘違いします

 

アルデヒドを分解する酵素を持つ人には

それが起こりません

そのかわり次の作用がより大きく現れます

 

アルコールが脳下垂体後葉に作用すると

バソプレシンというホルモンの分泌が抑制されます

バソプレシンには

血圧を上げる作用があります

分泌が抑制されると血圧が下がり

顔が青ざめることになります

 

またバソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれ

腎臓での水の再吸収を促進して

尿量を減らす作用があります

お酒を飲むとトイレが近くなるのは

これができなくなることによります

 

 


ところでかき氷の頭キーン

天然氷よりも人工氷の方が

起こりやすいんだそうです

 

人工氷は一気に冷やして作るのに対して

天然氷はゆっくり冷やされてできます

すると不純物が入りにくいのです

不純物が混じると凝固点降下という現象が起こり

0℃より低くても溶け始めます

つまり人工氷は

温度が低いまま一気に削らないと

すぐに溶けてしまうのです

 

このため人工氷から作ったかき氷は

天然氷から作ったものに比べて

温度が低いのです

 

俳句から

生物や化学への教科横断に繋がりましたね

夏を詠む

地震から 627 日目

豪雨から 363 日目

 

夏休み俳句コンテスト開催中

生徒玄関に作品を展示してあります

一人ひとりにいろんな夏があったようです

毎日少しずつ紹介します

 

夏のはじまりに胸躍る

今日はそんな句を紹介します

 

「夏の海 きらめく先に 七ツ島」

 

七ツ島は輪島の沖合の小島です

輪島市名舟町に属します

北の島群(大島 狩又島 竜島)と

南の島群(荒三子島 烏帽子島 赤島 御厨島)

からなります

もともとは能登半島と陸続きでしたが

1万4千年前に別れたと考えられています

7つの峰を有し南西部に噴火口のある

大きなひとつの火山であったようです

 

 


「天高く馬肥ゆる秋」

 

 

 

 

 

 

夏の湿った太平洋高気圧とは異なり

秋の移動性高気圧は大陸から来る乾いた空気なので

雲のできる高さが高くなります

夏は雲底が2000m程度の積乱雲が中心ですが

秋は5000m付近でようやく高積雲

8000mを超えて巻雲ができるなど

実際に雲の高さが違うのです

それを昔の人は「天高く」と表現したのですね

さらには空気中の水蒸気が少ないと

青い光が散乱されず地表に届くので

空自体の青が深く澄んで見えます

 

ところでこの

「天高く馬肥ゆる秋」

美味しいもの食べて馬も太るよ

などと呑気な諺ではなく

本来は古代中国で

「北方騎馬民族が肥えた馬に乗って

 秋に侵攻してくる」という

敵襲への警戒を促す意味合いで

使われていた物騒なものです

 

講談社の近藤大介氏は

著書『ほんとうの中国』の中で

多くの国に囲まれ

常に周辺異民族との侵略に晒されていた中国人と

周りを海に囲まれ

侵略から守られてきた日本人では

考え方がまるで違うと指摘なさっています

 

 「常に周りに気を遣って同調しなければならない」

日本社会と

「周りはいつ敵になってもおかしくない」

中国人は

どうも相性が悪いような気がしますが

日本にやってくる多くの中国人は

社会保障制度やセーフティネットが脆弱で

政府や周囲の人間を信用できない

カネだけが唯一の拠り所である

そんな社会に疲弊しているそうです

 

 


【科学と歴史】vol.4

20世紀のマッドサイエンティストを紹介し

科学の発展と人類の幸せを考えるコーナー

 

実は日本にもマッドサイエンティストが存在します

名前は伏せます

 

先日とあるテレビ番組で

ある歴史上の人物を批判的に描いたところ

その子孫の方から名誉を貶められたと

局が訴えられていたからです

 

第二次世界大戦中

生物兵器の研究に携わっていた

陸軍731部隊の初代隊長が

捕虜に対して細菌を注射する

生きたまま解剖して感染細胞を取り出す

手足を切断するなどの

人体実験を繰り返したという

記録が残っています

 

このことは

中国で本日封切りとなる映画

「421」にも描かれているそうです

 

中国では政権が不安定になってくると

反日感情を煽って国民の目を逸らすのが

常套手段ではありますが

 

中国が「抗日戦争勝利80年」を謳う今年は

記念式典や軍事パレードが大々的に行われるなど

これまでとは違って穏やかではなさそうです

 

そんな中

南京での日本兵の残虐を描いた映画「南京大虐殺」

が7月25日に公開されるや空前のヒットとなり

8月15日にはアメリカとカナダでも上映され

中国国民のみならず

全世界に拡がりを見せているそうです

 

さらには8月8日公開の「東獄島」に続き

本日封切りの「421」

反日三部作ともいうべき作品が揃います

本来7月に封切りされる予定でしたが

中国共産党の意向で

本日に延期されています

9月18日は満州事変の発端となる

柳条湖事件が起こった日で

中国はこの日を「国恥日」としています

 

「421」のキーワードは

『馬路大』

「マールーター」と読みます

人体実験の実験台にする中国人を

「木材のような扱い」ということで

隠語で「丸太」と呼んでいたそうです

その中国語読みが『馬路大」です

 

戦争が落とした傷跡は大きいです

80年経っても癒えません

 

それでも世界中の人が

お互いを認め合って暮らせる社会の実現に向けて

歩みを止めてはいけません

 

 


北信越地区商業教育研究大会のため

先々週に引き続き

新潟の朱鷺メッセに来ています