校長室より「おこらいえ」
どなたか進路相談に乗ってください
242日目
是枝裕和監督の長編デビュー作にして
ヴェネチア国際映画祭受賞作
『幻の光』
29年の歳月を経てデジタルリマスターで蘇り
「能登半島地震 輪島支援 特別上映」として
全国でリバイバル上映されています
震災から30年前
撮影当時の輪島市の風景や生活が
陰影深い映像として映し出されます
焼け落ちる前の朝市の賑わい
隆起前の美しい海岸線
崩れる前の棚田
本作が俳優デビューとなった
江角マキコさんがが主人公ゆみ子役
そのほか浅野忠信さん 内藤剛志さん 大杉漣さん
木内みどりさん 柄本明さんらそうそうたる顔ぶれで
被災前の能登の雄大な自然をバックに
一人の女性の喪失と再生が
美しく描かれています
私こと
先日とある待合室の長椅子に
一人腰掛けていると
母子連れがその横に
左から順番に
私 男の子 母親の順に腰掛けました
男の子が
「ママ 変な匂いがする」
母親はそっと息子を自分の方に
引き寄せたのでした
これは
母親が変な匂いの元が
私であることに
明らかに気づいている
シチュエーションですよね
加齢臭!?
ショックな事実を
叩きつけられた瞬間でした
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで
私の加齢臭もいよいよ色に出たようです
キリストの足の匂いがするといわれる
『エポワス』というチーズがあります
イギリスでは『豚の足の指の間』
とも例えられるそうなのですが
そんな匂いでしょうか
Mandam の「汗と匂い総研」によると
日本人の脇臭は
「ミルクのような」
「蒸肉のような」
「生乾き臭」など
7種類に分類されるそうです
ただ脇臭は20代をピークに
年々下がっていくそうで
私の場合
これが原因ではなさそうです
加齢臭の成分はノネナールといい
熟成したビールに含まれるそうなので
長年の努力により
体内に蓄積されたのかもしれません
話は変わりますが
母乳の分泌を促すオキシトシンという
ホルモンがあります
赤ちゃんは
オキシトシンの分泌を促進するフェロモンを
頭のてっぺんからから出すのだそうです
オキシトシンは幸せホルモンともいい
精神を安定させる作用もあるので
赤ちゃんの頭にすりすりしたりすると
なんとも幸せな気持ちになるんですね
だから若者たち
加齢臭にもそれなりの意味が
あるのかもしれないのだから
あんまり邪険にするでないぞ
子どものすること叱るでない
いつかお前が通った道
年寄りのすること笑うでない
いつかお前が通る道
にしても先ほどのお母さんの対応
「ほんとね 何の臭いだろう クンクン」
とされたり
あるいは
「すみません 失礼なこと言って」
などと謝られたりすると
さらに深く傷つくことになるし
加齢臭がしますよと
それとなく気づかせてくれる
まさに神対応でした。
文化祭の日程を
台風一過の3日4日に延期したのですが
台風の進路が決まらず遅れそうで
かえって逆に直撃されそうです
誰か進路相談に乗ってあげてください