校長室より「おこらいえ」

能登元気プロジェクト

259日目

 

関西大学高等部のみなさんに

文化祭に招待していただきました

 

 

 

 

 

 

「日常を取り戻す 能登笑顔プロジェクト」

と銘打ったイベントで

ビジネスコースの3年生4名が

北陸の物産展を開きました

 

 

 

 

 

 

 

先日輪島高校に来てくださった生徒さんにも

お会いすることができました

「被災地の現状を多くの方に伝えてください」

の言葉をしっかり覚えていてくださり

その時のレポートも掲示されていました

 

 

 

 

 

 

物産展は多くのお客様で賑わい

他の3校の高校生と協力し

しっかりとPRしていました

 

 

 

 

 

 

 

楽しい授業とよい授業

258日目

 

輪島高校では

生徒による授業評価が行われていて

授業改善に努めています

 

「意欲をかき立ててくれる授業になっていますか」

「授業が終わった後の満足感は高いですか」

など10項目にわたって評価しています

 

自由記述もあります

いくつか紹介します

「松本先生はいつも生徒のことを思って

 授業をしてくれるのでありがたいです」

「通先生は個人的に質問をしても

 とても熱心に応じてくれてわかりやすいです」

「福光先生は実物を見せてくれたり触れさせてくれたり

 とても楽しく教科に対する興味が湧きます」

「寺田先生の授業ではテストに出る知識だけでなく

 関連した役立つ知識を得ることができます」

「丹保先生は基礎から徹底して教えてくれます

 レベルにあっていて素晴らしいと思います」

「高森先生の授業は少し自分で考えたあとで

 適切なヒントをくれるので思考力が身につきます」

「伊奈岡先生はいつも楽しそうに授業をします

 教員のあるべき姿だといつも思います」

「坂下先生はペアで話し合う時間が多くて

 一つひとつ頭の中で整理でき本当にわかりやすい」

「国語表現では社会で役立つ敬語が学べる」

「観光では地域のことを知れてうれしい」

「総合実践ではビジネスマナーを学べる」

などなど

「〇〇先生の授業では表限力が飛躍的にアップする!」

というコメントも…

ぜひ漢字力もアップさせてくださいとお願いしました

 

もちろんプラス評価だけではありません

「グループ活動を増やして欲しい」

「違ったメンバーとグループワークしたい」

「授業の進度を上げてほしい」

「教え方に工夫が足りない 自分でYouTubeで勉強している」

などの厳しい指摘については

しっかりと受け止めて

授業改善に努めていきます

 

今「授業改善」と入力しようとして

「授業改ざん」と変換されてしまいました

これはいけませんね

 

先生方一人ひとりに評価シートを渡しました

 

新採の木村先生から

本質をつくような質問が

「わかりやすい授業イコール

 本当によい授業なのでしょうか?

 今はわからなくても

 社会に出ていつか伏線回収できる

 自分はそんな授業を目指しています」

 

「池上彰先生の話は本当にわかりやすい!

 素晴らしいと思うわ」と

のたまう晴れ女(8月12日 225日目参照)に

「何がわかったの?」と聞くと

「そこまでは覚えてないけど

 とにかくわかりやすくて素晴らしいわ」

とコメントしてくれます

 

「わかりやすい話ほど忘れやすい」

授業はテレビのコメントとは違って

わざとわかりにくくすることも必要です

そういった点で言えば

木村先生の指摘は

非常に的を射たものであると思います

 

「解決しないまま終わる授業があって

 とてもモヤモヤします」

という指摘もありました

生徒のみなさんに伝えたいです

モヤモヤが大事なんだよ

そのモヤモヤを考え続けるんだよ

 

 さて自分はトンがっていた若い頃

「授業評価なんて所詮教員の人気調査だろ」

実験してみたことがあります

 

同じコースのふたつのクラスに

片方はにこりともせず楽しくもない厳しい授業を

もう片方はとにかく楽しくわかりやすい授業を

 

やはり結果は仮説通り

その評価には大きな差がありました

 

しかし成績は厳しい方が高かったのです

しかも同僚の先生は厳しい授業なのに生徒の評価が常に高い

 

これらのことからわかったことは

「評価が高い授業が必ずしもよい授業とは限らない

 しかし本当によい授業はすべからく評価が高い」

本当に良い授業は

生徒に媚びなくても

生徒は正当に評価するのです

そして生徒の人気によって評価が変わるのは

たいしたことない授業なのです

 

若い先生方に伝えたいのは

今は生徒と年齢が近いだけで

アドバンテージになっている

でもこのあと授業力を高める努力をし続けないと

悲しく寂しい未来が待っていますよ

ということ です 


先日

本校の文化祭に来てくださった

関西大学高等部のみなさんが

今度は文化祭に招待してくださいました

 

 

 

 

 

 

明日

輪島、飯田、七尾、志賀高校からの15人で

北陸物産展での販売を行います

今日はダックツアーを始め

大阪市内の見学を行いました

多くのインバウンドで賑わっています

大いに参考にすべき点があります

 

 

 

 

 

 

 

ダックツアーでは水陸両用バスへの乗車体験です

桜の宮でドライバーが船長に早替わり

スロープから「スプラッシュイン!」し

スクリューが回り出し

橋の下を潜る船に大変身です

輪島でもこんな楽しいツアー

いつかできるといいね

 

今回日本旅行さんのお力添えで

実現することができました

13日の金曜日

257日目

 

昔13日の金曜日に

ちょうど検尿の提出が重なったことがあって

「今日は13日の検尿日!」

と言ったら

生徒に白い目で見られました


図書室の前に定時制の生徒が作った俳句が・・・

どれも素晴らしいできです

 

 

 

 

 

 

校長賞は

「仮住まい 氷菓の入らぬ 冷蔵庫」

 

そう

仮設住宅はスペースに限りがあって

小さな冷蔵庫しか置けないんですよね

そんな中

家族が肩寄せ合って暮らし

本当はアイス買って冷やしときたいんだけど

お互いに我慢しながら

仲むつまじく暮らしている姿が

目に見えるようです

 

直しは要りません! 

いずこも同じ秋の夕暮れ

256日目

 

寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば
いづこも同じ 秋の夕暮れ

こんな歌にぴったりの写真を

MROのアナウンサーの原田幸子さんから

送っていただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえまだまだ暖かい日が続きますね

It's warm for September

 

今度またMROラジオに

出演させていただけることになっているので

この半年の生徒の頑張りを

お話しようと思っています


さてさて

生徒の皆さんと

保護者のみなさんに

お知らせです

 

2学期になってから

日課を震災前のものに戻していましたが

道路事情が悪く

路線バスが定刻通りに走れないことから

来週火曜日より

全日程を10分遅らせることとしました

混乱させて申し訳ありません


また自家用車での送迎時に学校近辺が混雑するため

離れた安全な場所での下車をお願いしたところ

翌日から全ての保護者が徹底してくださいました

まことにありがとうございます!


今週末は和太鼓部が

岩手県の宮古市から招待を受け

「みやこ秋まつり」にて

ばちさばきを披露してきます

和太鼓部は引く手あまたで大活躍です

今回もいい経験ができますね

宮古の復興のようすも

しっかり見てきて欲しいと思います


また14日(土)~15日(日)の日程で

ビジネスコースの3年生4名が

大阪での「能登笑顔プロジェクト」に参加します

関西大学高等部の文化祭で

北陸物産展のお手伝いをしてきます

本場の笑いを持って帰ってきます


今日は木曜日

「街プロ」のある日でした

私は別のオンライン会議で

見に行くことができませんでしたが

どんな様子だったのでしょうか?

 

 国立教育政策研究所の小松郁夫氏は

「学習者の興味関心から立ち上がった

 トピック(話題や言語活動)の題材に

 多面的・多角的名学習活動が有機的につながる

 トピック学習的な活動が保障される

 時間と方法が確保されることが重要である」

とおっしゃっています

 

まさに「街プロ」が目指すものだ!

と思いました

 

先生方は生徒の取り組みをただ眺めるのではなく

ご自分の教科の視点からぜひともアドバイスして

導いてあげてください

  

1988年イギリスにおいて教育改革法で

全国共通教育課程が制定されました

このときモデルとしたのが

日本のカリキュラムだったそうです

 

先日このコラムで書きましたが

フィンランドの教育課程も

日本のカリキュラムが元となっています

 

このように日本の優れた教育システムは

各国の参考とするところです

 

今回この被災地で行われている教育を

OECD(経済協力開発機構)の力を借りて

世界に発信していこうという試みに

今取り組んでいます

まさに半島の最先端から

めざせ世界の教育の最先端!

 

とはいえ実は

「街プロ」のような取り組みをしている学校は

全国にあって

優れた実践例もたくさんあります

今こそ日本が胸を張って

教育を世界にPRする時期が来ていると感じます

エレベータートーク再開

 254日目

 

Save the Children さんが

「2024年能登半島地震子どもアンケート

 〜震災から半年 いま伝えたい子どもたちの声〜」

7月に実施されたアンケートの結果を

送ってくださいました

 

2000人を超える子どもたちが

どんなことを思い

どんなことを考えているのか

未来を語る時に

絶対に子どもたちを抜きにしてはいけません

 

ぜひとも多くの人たちに見てもらいたいと

主催者に許可を得てリンクを張らせていただきました

 

https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=4535

 

https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-notochildrenvoice2024.pdf

 

回答者の内訳は小4から高4

輪島高校には定時制もあるため

高校4年生がいます

 

性別は

その他 無回答が2%

性別違和を感じる人は10%

左利きの人やAB型の人の割合と同じ

と言われているので

言えずに悩んでいる子もいるのでしょう

 

「大人に伝えたいことは何ですか?」

の問いかけに

最も多く41%の子どもたちが答えたのは

なんだと思いますか?

 

「感謝の気持ち」なんです

 

次に「自分たちのまちの復興のこと」

しっかりと未来を見つめています

 

誰に伝えたいですか?

の問いに最も多かったのは総理大臣!

自民党総裁選に出馬の先生方

ぜひ被災地の子どもたちの声に耳を傾けてください

 

「地震が起きても人が傷つかない世の中にしてください」

「この思いと心の傷は一生なくなりません 悲しい思いを知ってほしいです」

「これが東京や大阪でおこったのなら こんなに復興が遅いわけないでしょう」

「輪島市は見捨てられたんですか?帰る場所がないのは嫌です」


学校では去年まで普通にやっていたこと

でも今年はできていないこと

たくさんあります

そんなこと

ひとつずつ戻していきますね

 

まずは

校長面談「エレベータートーク」

去年の3年生には4月からやってたんですが

今年は昨日からスタートです

 

「エレベータートーク」とは

あるベンチャー企業の若手起業家が

投資家を待ち伏せて

偶然乗り合わせたふりをしたエレベーターの中での

わずか15秒間の間にプレゼンして

見事資金調達に成功した

シリコンバレーでのサクセスストーリーが

元になっています

 

校長室でプレゼンしてみろと

順番にひとりずつ呼んで

全員の気持ちを聞きます

 

そんな今日の一コマ

「校長!教室にポット置いてください」

「なんで?」

「学校でカップヌードル食いたいッス」

「家で食べたら?」

「他にも食いたい友達います」

「ポットぐらい自分で持って来たら?人に頼るな」

「いいんっスか?」

「逆に聞くけどなんでダメなの?」

「担任が怒ります」

「そうかな?なんでダメって言うと思う?」

「危ないから?火傷するから?」

「もし仮に誰かが火傷しても

 その事故を予見できるかどうかが裁判の争点になる

 高校生にもなったらポットのお湯は熱いことくらい

 判断できるはずだから

 もし誰かが火傷してもその責任は高校にはないと

 司法判断されると思うよ

 だからそれは担任が反対する理由にはなり得ないと思うな」

「自分がやったら他のみんなもやり始めて収集つかなくなるから?」

「それはあるね

 全ての教室で一斉にポットを使うと

 電気容量オーバーでブレーカーが落ちるよ」

「じゃあルールを決めて順番に使うとかしたら…」

「そう!他にもいくつか問題があるよ

 それらを全部洗い出して

 その解決策も全部考えついたらまたおいで」

「わかりました!話してよかったっス!」

目を輝かせて帰って行きました

どんな答えを持ってくるか楽しみです

今日は二百二十日

震災から数えて253日目

立春から数えて220日目

 

立春は年によって変わるけど

だいたい2月4日頃

そこから数えて210日目を二百十日

その10日後を二百二十日といいます

昔の農家の人々が

この頃に台風が襲ってくるのを

経験的に知っていたのです

こうして合い言葉のように

台風の被害を戒め

言い伝えてきたのです

残念ながら地震がいつ来るかということは

台風のように予測がつきませんが

だからこそしっかりと備える必要があります

今学校では

固定すべき棚の調査と固定作業を進めています

1月の地震で終わったとは言い切れませんから


 

 

 

 

見て下さい

この素晴らしい景色

職員仮設住宅からの眺めです

毎朝こんな気持ちのいい場所からの出勤です

おそらく条件が合えば

遠く立山連峰を望むことができるはず

立山からの良い気を

全て吸い込むような

パワースポットです


今日の夕方18:09より

文化祭の模様が石川テレビで

放送されます

今日もいろいろ

253日目

 

株式会社 楽ドラさんの代表取締役

山田 元子(かれん)様が

能登被災地5高校で

速読の講話とレッスンを

してくださいます

本校へは

10月23日(水)の午後に来てくださいます

書籍「らく速読」を生徒全員に

プレゼントしてくださるそうです

皆様からのご支援をお願いしています

よろしければご協力下さい

https://rakudora.sukumane.biz/sukumane/form/detail/1686

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2年生「文学国語」の授業では

読者の興味関心を惹きつける

創作活動を行いました

指導されたのは川端葵先生

図書室に生徒たちの作品が

展示されています

豊かな創造力と表現力に驚かされます

 

 

 

 

 

 


金沢大学のボランティアチーム

「ボラさぽ」のみなさんが

来てくださいました

グラウンドの石拾いと整備

瓦礫や壊れたブロックの撤去

枝の剪定や草刈りなど

一日かけて学校を綺麗にしてくださいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は9月14日(土)に来てくださいます

どうもありがとうございます


今朝出勤途中で見た驚くべき光景

 

 

 

 

 

 

写真真ん中のパワーショベルを見てください

これおそらく60度以上ある断崖絶壁ですよ

こんなんあり?

命がけの作業です

尊敬します 

はたらきアリの法則

252日目

 

はたらきアリの法則というのがあって

アリは働き者に見えるけど

実際に働いているのは

全体のおよそ3割程度だ

というものです

 

全く働こうともしないのが1割

残りの6割は

とりあえず働いているふりをしています

 

3割の働き者だけを集めて

新しい優秀な集団を作っても

やがてその割合は

3:6:1に行き着くのだそうです

 

実は何にもしない1割にも

それなりに大きな役割があって

仮に群れ全員が同じ方向を向いて

働いていたら

不測の事態が起こった時に

群れが全滅してしまう

そうなった時に生き残った1割が

新しい群れを作っていくのです

 

人間社会も何だかよく似ている気がします

私は若い頃は

なんやかんやといろんなところに

いちゃもんつけては

なんとかサボることばっかり考えていた1割でしたが

今こうして生き残って

自分でも信じられないほど

3割の仲間入りをしています


さて

先日行われた文化祭の振り返りを

若手の先生方で行いました

 

石川県教育委員会の

教員養成プログラムは

全国に自慢できるほどのシステムです

若手教員養成プロジェクト

通称「若プロ」の大きな柱として

各学校が主体的に研修を推進しています

今回の振り返りは

その研修の一環としてのものです

 

 

 

 

 

 

 

文化祭の振り返り

多忙な先生方なので

最も効率良いのは

オンラインを使ってのアンケート集約ですが

これまでの経験から

この手法の問題点は

1割の先生が提出してくれないこと

きちんと回答してくださる先生が3割

残りの6割はとりあえず提出だけしておこう

と分かれることです

 

6割の先生にはさらに2つのタイプがあって

「よかった 最高 問題なし」

と無批判に誉めてくれるタイプ

 

もうひとつのタイプは

ほとんどどうでもいいような細かいことに

ネチネチ小さな文字でびっちり

問題点の指摘だけをしてくるタイプ

係としては

「あなた気づいていたんですよね

 そこで何かしてくださったんですか?」

と言いたくなり

係の精神衛生上非常に良くないタイプです


そこで今回はあえて対面での振り返り

 

でも

「あそこがダメ

 ここもダメ」

というありがちな反省会では

次やるのがイヤになってしまいます

次に繋がるような

「大好き反省会」を

OECDから教えていただいたので

それを実践してみました

 

次の事柄について

1分間自分だけで考え

1分間グループでシェア

それをKJ法で繰り返します

KJ法というのは

付箋を用いてお互いの考えを深め合う

話し合いの手法です

 

Drop:次回簡略化できること

Add:今回足りなくてプラスすればいいこと

Improve:次回発展できそうなこと

Self care:今回自分が頑張ったこと 思いっきり自画自賛

Ubuntu:他の人の頑張りを見つける

Keep:次回もぜひ継続すればいいこと

Identity:今回の文化祭を通して自分が一番変わったこと

 

これらの頭文字をとって

「DAISUKI(大好き)ふりかえり」です

 

今回の研修にはもうひとつ狙いがあって

それは私が目指していた

授業スタイルの伝承です

 

239日目に登場したフィンランドの校長先生

「フィンランドでは

 1時間の授業中に

 7分以上しゃべる教師は

 無能と評価されます」

できるだけコンパクトに

説明をまとめ上げ

生徒の活動時間を

充分に確保することが

求められているのです

 

今回講師を務めた私がやったことは

最初のルール説明とタイムキープのみ

一方受講者は休む間もなく

頭をフル回転させていたはずです

「授業中いかに教員が楽をして

 生徒の頭を疲れさせるか」

これが私が授業を組み立てるときの

大きなテーマでした

 

ただしこのタイプの授業には

入念な準備の時間が必要となります

それでも一度作ってしまえば

それは生涯使える財産となるので

若い先生方には

自分だけの授業を

一つひとつ作っていって欲しいと思います

春の選抜に向けて

251日目

 

まだまだ残暑厳しい中ですが

高校野球秋の大会が始まりました

 

 

 

 

 

 

 

1回戦は小松弁慶スタジアムで

飯田高校と対戦です

初回四球を選んだ先頭の池くんが敵失で生還

その後も田屋くんのタイムリーで

3点先取です

 

 

 

 

 

 

 

先発の宮下くんも快調に飛ばし

三振の山を築きます

 

3回には濱田くんの適時二塁打で1点追加

 

 

 

 

 

 

 

4回満塁のピンチには

センター坂口くんが

球場全体を見渡せる位置から

大きな声で一球ずつ指示を出しています

きっちり守り切ったのは

こうした見えないファインプレイがあるからです

 

 

 

 

 

 


见えないファインプレイといえば

ラジオで福山雅治さんが

こんなことおっしゃっていました

 

映画やドラマの撮影で

目に見えない細部へのこだわりで

役者の演技が

そして作品の出来が

大きく変わるのだそう

 

たとえばデスクワークのシーンで

引き出しの中に

その役柄の人が使いそうな小物を

忍ばせてあるか

それとも空っぽか

 

もちろん引き出しの中なんて

画面には映りません

しかしそうした小物を

美術さんが準備しておくことで

作り手側の役に対する想いが伝わり

役者側の解釈との間で

素晴らしい融合が起こるのだそうです


野球も同じです

実際ボールに触れているプレイヤーはひとりでも

この坂口くんのように

みんなでひとつのプレイを

作り出すのです

 

そう言った意味で

ひとつだけ小言を言うぞ

ファーストフライで

ファーストベースカバーに入らなかったピッチャー

あれはダメだ!

落としたらどうする?

全てのプレイに

全員がやるべきことをきっちりやれ!

それが次の勝利に繋がる!


5回には濱田くんが再び2点タイムリー

 

 

 

 

 

 

 

さらに6回には二木くんが

左翼線を破る二塁打で差を広げます

 

最後は濱田くんがきっちり抑えました

 

 

 

 

 

 

 

相手の飯田高校も震災で

多くの生徒が転校してしまい

他の部から助っ人を借りての出場でした

うちと同じで練習場所もままならない中での

それでも最後までひたむきなプレイ

途中痙攣して足をひきずりながらも

最後まで戦い抜きました

心から拍手を送ります

 

お互い災害になんか負けずに

戦いましょう

さかなクンさん

250 日目

 

長かった学校での泊まり込み生活も終わり

教育委員会が準備してくださった

仮設教員住宅での生活が始まっています

 

仮設があるのは

能登半島の静かな内海

穴水湾のほとりにある

廃校となった小さな小さな中学校の跡地

 

朝日が水面に輝き

夜は満天の星空を見上げる

 

都会の喧騒に疲れた方なら

きっと何十万円払っても

泊まりたくなるような

最高のロケーションです

 

 

 

 

 

 

 

これはすぐ近くにあるボラ待ちやぐら

海の上にやぐらを組み

その上で一日中ボラの群を見張り

網で手繰り寄せるという

能登半島ならではの漁法を

行うためのものです

月明かりに照らされて

幻想的な姿を見せています

天文学者パーシバル・ローエルが

この地を訪れたとき

怪鳥ロックの巣のようだと例えました

 

穴水湾に注ぐ川には

いさざ漁も盛んでした

いさざとは白魚のこと?

川に住む小さな透明な

春告魚です

この辺では踊り食いで

食べたりしますが

私は挑戦したことはありません

料亭で出されても

こっそり近くの川に逃してあげていました

どうしても食べれないもののひとつです

踊り食いファンの方

申し訳ありません

 

もうひとつどうしても食べられないのが

金箔がかかった◯◯

何がうまいんだか

金は非常に安定な金属で

化学反応起こさないから

味なんてしないんですよ

って美味しんぼの山岡士郎も

そう言っていました

金箔ソフト屋さん

申し訳ありません

金箔ソフトの金箔抜きを注文して

怪訝な顔されたのは私です

 

穴水湾で忘れてはならないのは牡蠣貝です

私が子供の頃

穴水からの行商の方が

当時の国鉄七尾線に乗って

定期的に輪島まで売りにきていました

「かきーがいー むきたて〜えい」

最後の「えい」で声が裏返って

ヨーデルみたいな調べで…

ヨーレイヒー

この話わかる地元の方います?

 

かくのごとく

能登半島の内海には

美味しい牡蠣が育ちます

 

問題です

日本全国美味しい貝が育つところ

にみられる共通点とは何でしょう?

 

それは

近くに白鳥が飛来する湖や池がある

ということです

 

能登半島にも

珠洲や邑知潟などに

毎年白鳥が飛来します

 

一見全く関係ないように見えるこのふたつ

実は…

 

美味しい貝が取れる海に注ぐ川の上流には

必ずと言っていいほど鉄鉱山があります

広島の牡蠣しかり

宍道湖のシジミしかり

川の水に含まれる鉄分が

プランクトンを育み

貝を育てるのです

 

かつて海水汚染で

魚など全くいなかった大阪湾に

クジラが見られるようになって久しいです

これは関空の建設により

海水に鉄筋の鉄分が溶け出し

それによってプランクトンが育ち

それを求めて魚たちが集まり

それを求めてクジラが…

という循環が生まれたからだと

言われています

 

では鉄鉱山と白鳥の関係は?

 

白鳥に限らず渡り鳥は

自分の体内にある磁石で

飛ぶ方向を決めています

だから鉄鉱山の近くにある

湖や池には帰って来やすいのです

 

だから白鳥が飛来する地の近くには

美味しい貝が育つというわけです

 

宍道湖のシジミ漁師に習った

美味しいシジミの食べ方

 

一度冷凍します

 

それだけ

 

化学の視点で説明すると

温度が下がると浸透圧が下がります

下がった浸透圧を上げるため

分子数を増やそうとします

さらには体液中の溶質の分子数が増えると

凝固点降下がおこり

凍りにくくなるという利点もあるため

分子量の大きいタンパク質を分解して

分子量の小さいーアミノ酸に変えます

アミノ酸の一種で旨味の素である

グルタミン酸が増えます

つまりおいしくなるのです

 

実際に試してみてください

シジミの味噌汁など

旨みが格段にアップします

 

今日は海の生き物の話に終始しましたが

「さかなクン」さんが

とてもいいお話をされています

 

「さかなクン」は

「さかな」という名前に

クンをつけている訳じゃなくて

「さかなクン」という名前なので

ちゃんとさん付けして

「さかなクンさん」と言わないと

呼び捨てにしていて

失礼な気がしますが

 

でも例えば

「太宰さん」とか「芥川さん」

と呼ぶと

お前は知り合いか?

と突っ込まれそうで…

それなら

「太宰」とか「芥川」と呼ぶ方が

敬意を払っているようで…

「さかなクン」に

さんをつけるべきか否か

ずっと昔から悩んでいます

 

「さかなクンさん」がされていたいい話

 

「魚は海の中にいるとみんなで助け合うのに

 小さい水槽に移すと途端にいじめが始まります

 いじめをする人は狭い世界に住んでいる人なんです」