2025年7月の記事一覧
石川県名物 通知簿渡し
地震から 569 日目
豪雨から 305 日目
今日から3日間の日程で
「通知簿渡し」
保護者目線でいうと
「通知簿もらい」
が行われています
石川県在住の方以外は
「何それ?」
って感じではないでしょうか?
実は石川県では
各学期の終わりに
保護者が通知簿を受け取りに
学校へ出向くしきたりがあるのです
全国的なものかとずっと思ってきたのですが
他県から転住されてきた方が
不思議がっているのを聞いて
これが石川県独自の文化であることを
知った次第です
他県では生徒に直接渡すのが主流で
学校がどうやって成績を家庭に知らせるかは
法的には全く根拠がなく
各学校に任されているようです
廊下で待たれていたお母さまに
そのことをお伝えすると
「そうなんですよ
私九州出身なんですけど驚きました」
とのこと
とはいえ普段お話しできない担任の先生と
ゆっくりお話ができるのは
いい機会だともおっしゃっていました
もうひとつ不思議な風習
「家庭訪問」
こちらはどうなんでしょう?
輪島高校では実施してはいませんが
小学校とかではどうなんでしょう?
核家族化しかも共働きが増えているので
そのためにどちらかが
休みを取らなければいけないとなると
大きな負担です
昭和の時代なら
お掃除して
障子張り替えて
座布団新調して
お茶用意して
お寿司を注文して
並がいいか上がいいか悩んで
来るのが遅いとか言って
曲がり角まで迎えに行ったり
なんか娘の彼氏が初めて家にくる日か!
と突っ込みたくなるほどのテンションで
先生も先生で
行く家行く家でお寿司をたらふく食べて
なんてことは令和の世には
全くそぐいませんね
「家庭訪問に行きます」なんて言おうもんなら
「うちふたりとも帰りが遅いんで
夜8時以降にしてくれませんか?」
なんて家が続出で
全ての家を周り終わる頃には
もう日を跨いでいた
てなことになりかねないので
縮小傾向にあるのでは?
と勝手に想像しています
じゃあ家庭訪問のメリットは?
って考えると
担任が生徒の家を把握しておくと
災害時の安否確認に役立つかもしれませんね
とはいえ今回のように
ほとんどの人が家にいない元日に起こった時には
ほとんど役に立たないわけで
担任が生徒の家を一度見ておくと
登校時における危険をある程度
予測できるという利点もあるかもしれません
とはいえ起こる可能性が限りなく低い危険のために
担任が全ての家庭を訪ねる必要があるのかと言われると
限りなくコスパの低い作業になるのです
家庭訪問したら
身上調書では把握しようのない
内縁の夫が家にいて
生徒のその後の生活指導の役に立った
という経験も実はあります
ですので
「通知簿渡し」も「家庭訪問」も
必要ないから即廃止とはせずに
あえてグレーのまま残しておくべき
そんな行事であるというのが
私の中での結論です
ほんとにここ地球?
地震から 568 日目
豪雨から 304 日目
石川県吹奏楽コンクールに
吹奏楽部が出場し
「故郷」と
「東北地方の民謡によるコラージュ」
を演奏しました
現3年生がひとりも入部せず
一体どうなるかと心配された吹奏楽部でしたが
2年生と1年生だけで
素敵なハーモニーを奏でました
それにしても入場料が結構いいお値段で
アンパンマンショーより高かったです
能登半島の外浦を巡る
国道249号線が開通しました
隆起した海岸を利用して造った
新しい道路が続きます
空の青と海の青
その狭間をひたすら走ります
途中崩れた山肌が地震の激しさを
というよりむしろ
太古からの地球の営みを
感じさせてくれます
今回の地殻変動は
2000年に1回と言われる4m の隆起
この隆起を2212回繰り返す
すなわち442万4000年経てば
8848mに達するので
エベレストの頂上が昔海だった
と言われることにも納得です
絶対お目にかかることができなかった
昔海の底だった地形に出会える場所
本当にここ地球って感じの場所もあるので
宇宙映画のロケ地に使えるかもしれません
ぜひみなさん一度ご覧になってください
コロラドの夏
地震から 567 日目
豪雨から 303 日目
夏休みで思い出すのが
初任の夏に行ったアメリカ研修旅行です
コロラドを中心に3週間ほど
アメリカ各地の学校を視察してきました
教育委員会企画の英語科の研修でした
私は担当は理科なのですが
知らん顔して紛れ込みました
当時から教科横断を実践していました
そしてその時の経験は
その後の私の教員生活にとって
大きな影響を与えてくれました
その時ご一緒したふたりの英語の先生と
およそ40年の時を超え
お逢いする機会に恵まれました
おふたりには英語だけでなく
教師としての矜持など
多くのことを学ばせていただきました
ただ3人の行動は
同行した他の先生方には
予測不能 理解不能だったらしく
3dollers(スリーダラーズ)
と呼ばれていました
『ダラ』というのは
石川県の方言で『ばかタレ』の意味です
この語源については
「知恵タラズ(足らず)」が
地方に伝わる過程で変化したという説が有力です
鳥取・島根の「ダラズ、ダラ」や
新潟の「タラズ」がその証拠とされているそうですが
私は『阿呆陀羅経』説を支持します
小さな二個の木魚をたたき
または扇子で拍子を取りながら街頭で演じて
銭を乞うた乞食坊主が謳ったお経です
1750年頃大坂で始まったそうです
さて
1ダラー目の中先生は
渡米後のウェルカムパーティーで
女性の田中先生に続き
「I'm not Miss Tanaka but Mr.Naka 」
と洒落たIntroduceをかますような
センスあふれる方です
現在も複数の肩書をお持ちで
クリエイターの 栗 瑛太 氏
有言不実行家の 口田 圭 氏として
各方面において
その才能を余すことなく発揮されています
2ダラーズ目の向先生は
そんな才気煥発な1ダラーを
大きく包み込み
あるいは手のひらの上で転がすように
才能を開花させる術をお持ちの方で
校長先生を経てご退職なさいました
そしてそこに運良く加えていただいた
3ダラーズ目の私は
その時の経験を現在
被災地の子供達の目を
世界と未来へ向けさせるため
生かしていますので
何が幸いするかわかりません
当時の教員にとっての夏休みは
かように自己研鑽をするための
極めて重要な時間でした
しかしながら
先日の小学校の盗撮グループのような
一部のふしだらな教員のせいで
教師に対する信頼が大きく揺らぎ
世間の目が厳しくなるとともに
大多数の真面目で誠実な教員から
貴重な研修の時間を奪ったのです
私が教員を志した大きな理由のひとつが
「夏休みがあるから」でした
教員のなり手不足対策の大きなひとつが
自己研鑽のための時間の保障です
教員に夏休みを取り戻せ!
OECDを通して
教員のウェルビーイングを提案していきます
さて
昨年度のフランス研修
今年のGWのポルトガル研修に続き
今年の夏休みにはアメリカ研修を実施します
医療関係志望の生徒3人を
災害医療を専門に学ぶアメリカの大学へ
10日間ほど派遣します
引率は養護教員の栃木麻紀先生
災害時のトリアージなども学ぶ
教員にとっても貴重な研修です
夏の訪れ
地震から 566 日目
豪雨から 302 日目
夏休みの入りとともに
北陸地方でも梅雨が明けました
梅雨明け特有の初夏の雲が広がります
左下のは肋骨雲
魚の骨に見えます
飛行機雲が横風に吹かれてできます
右下のは毛状雲
鳥の羽根に見えます
上空の風の様子がわかりますね
上空8000mから12000m付近に発生する
『巻雲』の一種です
『巻雲』は一時期『絹雲』と表記していました
いずれも『けんうん』と読みます
横に薄く拡がる雲を『①層雲』
縦にもこもこ伸びる雲を『②積雲』
といい
標高2000m〜5000m付近に見られ
それぞれ「きりぐも」「わたぐも」
と呼ばれます
両方の特徴を持つ『③層積雲』
いわゆる「うねぐも」もあります
それよりもやや高いところに発生するものには
名前に「高」がつき
『④高層雲』いわゆる「おぼろぐも」
『⑤高積雲』いわゆる「ひつじぐも」
と呼びます
さらに高いところにある筋状の雲が
『⑥巻雲』いわゆる「すじぐも」で
同じ標高に
『⑦巻積雲』いわゆる「うろこぐも」
『⑧巻層雲』いわゆる「うすぐも」
ができます
雨を降らせるネズミ色の雲には
『乱』の文字がつき
『⑨乱層雲』いわゆる「あまぐも」
『⑩積乱雲』いわゆる「にゅうどうぐも」
雲はこのように高さや形によって
十種類に分類されています
暑いといえば涼しくなるんか!
地震から 565 日目
豪雨から 301 日目
ダルビッシュ選手は
20歳のとき
惨めな試合のあとで
40歳になってホームレスになって
全てを失った自分を想像してみたそうです
お金もない
ご飯も食べられない
そんなとき神様が現れてこういいました
「20歳の頃に戻りたいか?
もう一度チャンスをやろう
その代わりやるべきことをやらなかったら
またここに戻すぞ!」
それから神様のおかげで20歳に戻った自分を
懸命に生きたそうです
* * *
目を閉じて
想像してみてください
今日は夏休み最後の日です
明日から2学期が始まります
テストもあるのに課題すら終わっていません
「明日からやろう!」
40回口にしたらあっという間に夏休みが終わった
なんで毎年同じこと繰り返しているんだろう
明日から夏休み始まるといいのにな
夏休みはじめの日に戻りたいな
神様
「夏休みの最初の日に戻りたいか?
一度だけチャンスをやろう
その代わりやるべきことをやらなかったら
またここに戻すぞ!」
さあ 目を開けて
今日は何月何日?
今日は1学期最後の日
終業式の校長挨拶で
こんな話をするつもりでした
しかし急遽予定変更
体育館へ入ってくる生徒が口々に
「暑っつぇ!」
暑いといえば涼しくなるんか
いやいやあなたに教えていただかなくても
暑いことぐらいわかりますから
それとも暑いと感じることは
何かあなたの自慢ですか?
申し訳ないですが
それは周りを不快にするだけの呪いの言葉です
「よい夏休みを!」
挨拶は一言でやめました
そのあとの
教務主任の矢田先生からの素敵な挨拶
「夏休みはおうちの方と
いっぱいお話をしましょう
『宿題やったか?』
と尋ねられたら
『今からやろうと思っとったんに!
やる気失くした』と
ふてくされるのではなく
『今から数学のこんな問題を
やろうと思うよ』と
きちんと会話をしましょう」
さらには生徒指導の冨水先生からは
1年3組と3年2組は
1学期中ひとりも遅刻をしなかったという
素晴らしいお褒めの言葉が
何はともあれ
明日から夏休み
素敵な時間になるといいね
ヒョウモンダコ北上中
地震から 564 日目
豪雨から 300 日目
石川県の海にもとうとうやって来ましたよ
危険生物ヒョウモンダコです
本来沖縄など南の海にしか
生息しない生物です
先週の日曜日
能登町にある
のと海洋ふれあいセンターでの
シュノーケリング指導者講習会で
見つかったそうです
当センターではシュノーケリング体験ができて
私も毎年インストラクターのお手伝いをしています
今年はまだまだ空きがありますので
ぜひどうぞ
目の前に広がる海の底の風景
感動の体験ですよ!
さて問題のヒョウモンダコ
ヒョウモンというからには
豹紋すなわちヒョウ柄なんでしょうね
大阪に生息するヒョウ柄生物と
どっちが美しいんでしょう?
ヒョウモンダコの毒は
唾液に含まれるテトロドトキシン
フグ毒と同じです
噛まれると呼吸困難を起こし
死に至ることも
テトロドトキシンを摂取すると
20分程度から数時間で症状が現れます
神経細胞に作用し
意識があるまま
運動麻痺や知覚異常が起こり
外見上の昏睡状態に陥ります
外見上というのは意識がはっきりしているからです
回復した患者がそう証言しています
麻痺が呼吸筋にまで及ぶと死に至ります
解毒剤は見つかっていません
ただし人体内で比較的短時間で
無毒化されて排出されるので
その間人工呼吸などの適切な処置がなされれば
救命率は高いとされています
現代の医師が江戸時代にタイムスリップする漫画
『JIN-仁-』では
喉に注射針を刺して気道を確保し
救命する場面が描かれていました
気になることがひとつ
ヒョウモンダコは緊張したりすると
ゴクリと唾を飲むことはないのでしょうか?
死んでしまうのに
気になったので調べてみました
フグの場合どうも神経細胞の形が
他の生物と違うようです
ヒョウモンダコも多分そうなんでしょう
神経の伝達はナトリウムイオンが行いますが
テトロドトキシンは
ナトリウムイオンを取り入れる孔を
ふさいでしまいます
フグの場合この孔の構造が人間などほ乳類とは異なり
影響を受けにくい形になっているそうです
さらになんと
フグは自分で毒をつくり出している訳ではありません
テトロドトキシンをつくる海洋細菌
それを食べている巻貝やヒトデ類
それを好んで食べているようです
そしてテトロドトキシンは
メスの卵巣に多く蓄積されますが
オスのフグはテトロドトキシンに
惹きつけられる特性があるようです
つまり性ホルモンとしての役割も持っていると
推測できます
生物って不思議ですね
イルカはたまにフグを怒らせて
膨らませてボールにして遊んだり
わざと捕食して
毒による痺れを楽しんでいる
との報告もあります
いじめの上に薬物乱用です
いけません
因みに『らんよう』には
『乱用』と『濫用』
ふたつの漢字表記があります
以前は
『乱用』はむやみやたらと使うこと
薬物は少量ならいいんかい?
ということで
「本来の目的以外に使うこと」
の意味の『濫用』を用いて
『薬物濫用』と表記することが多かったです
現在は
『乱用』も『濫用』も
「本来の目的以外に用いること」
の意で用いられるようになり
『濫用』は権利や権限を不当に使う場合
『乱用』はさらに広く
薬物やアルコールなどを
不適切に用いる場合にも用いられます
したがって
『職権乱用』は間違いではありませんが
『職権濫用」の方が
意味が限定されて適切なようです
【今日のWAJI活】
明日の輪島をつくる
輪高生のまちづくりプロジェクト
今回は「猫にあげれる避難食」
ペットの避難所活動を
兵庫県でしていらっしゃる
石津 佐智子さまが
伴走してくださっています
いろいろ質問してみました
Q1:災害に備えて何を準備していますか?
A1:フード シート 水 ケージ 薬 ブラシ
Q2:ボランティアのエピソードを教えてください
A2:阪神淡路の時シェパードと少年が
体育館フロア入口にいました
その場では受け入れられていたけど
他の避難所ではどうだったのか?
その後仮設住宅が撤去された際
公営住宅はペット禁止のため
多くの猫が公園に放置されました
自費で始めた不妊治療が
今の活動に繋がっています
Q3:災害時に迷子ペットを減らすには?
A3:名札に電話番号を書くこと
マイクロチップも有効で名札と併用するとよい
犬には鼻紋認証もある
「Nose ID」というサイトで確認を
Q4:普段一番大切にしていることは?
A4:行政の意識を変え仕事をしてもらうこと
市民の意識を排除から共生に促すこと
人間のエゴではなく動物の立場で考えること
「保健体育」と「公民探究」のメガネ
地震から 563 日目
豪雨から 299 日目
今朝の七尾湾から能登島方面を望みます
能登島の奥に
立山連峰さらには日本アルプスが
見えました
年に数回しか見られない
縁起物の風景です
台風一過あるいは冬の好天時に
比較的見える風景で
この時期に見えるのは珍しいです
【今日のDeep Purple】
深い教科横断型授業を作り出すコーナー
これまでは『紫』をキーワードに
全ての教科を繋ぐ試みを紹介しましたが
今回からは
実際に教科を超えた複眼的な視点での
授業実践を紹介します
今日は保健体育と公民探究をつなぎます
担当は冨水諒一先生(保健体育)と
奥野拓海(公民探究)
対象は1年生
数年後に参政権を得る生徒たちです
『保健体育』の視点で
健康的で文化的な生活を営むことの大切さ
そしてそのために選挙に行って
社会を変える取り組みが必要であることを
学びました
そして『公民探究』の視点から
2025参院選における
各政党の主義主張をまとめたプリントを配布
それをもとにどの政党に投票するか考えました
「 いろんな政策が掲げられているが
その財源はどうするんだろう?」
などなど
それぞれが深く考えています
模擬投票を行いました
その後グループでディスカッションです
自分はなぜその政党に投票したのか?
どの政策がささったのか?
個人の力で社会は変えられる
そのことを学ぶための
素晴らしい授業でした
ただ教員が特定の政党に有利にはたらく誘導は
決してしてはならないし
模擬選挙の匿名性の担保など
慎重に扱わなければならない教材ではあります
昨日最終回に2点差に迫るホームランを放った
坂口くんに今朝話を聞きました
「それまで全然タイミングが合わずに
空振りを繰り返すたびに
自信たっぷりに頷いていたけど
何かを測っていたの?」
「自分に自信を持たせるためです」
何か根拠があって
頷いていた訳ではなかったんですね
必死に不安と闘っていたんですね
不安から逃げることなく
真っ正面から向き合って
そして放ったアーチ
感動がふたたび蘇ってきました
一生忘れることはないでしょう
ワールドベースボールクラシックで
それまで不調に喘いでいた
村上選手が決勝戦で放った
優勝を決めた一打を思い出しました
パッション!
地震から 562 日目
豪雨から 298 日目
「パッション!」
を合言葉に2回戦に挑みます
15:15 プレイボール
先発は1回戦に続き宮下くん
初回23塁のピンチに
サードの濱田くんが
難しい当たりを捌きます
内野守備は鍛えられています!
スタンドには総勢20名の大応援団
授業日だし
車でも片道2時間以上かかるし
仕方ないですね
お母さん方も広いスタンドの中で
ほんの一角
それでも声の限りの声援です
全校応援のバスでも
出してあげたいところですが
なにしろPTA会費も同窓会費も
震災の復旧のため底をつきかけていて
ごめんなさい
4回には
ツーベースの二木くんを
濱田くんがタイムリーで迎え入れ先制です
5回からは濱田くんがマウンドへ
6回に一挙4点を失い
7回にも先頭打者の出塁を許します
ところが走者が一塁上で痙攣
輪島のベンチからすかさず
水分を持って行ってあげます
敵も味方もありません
素晴らしいスポーツマンシップです
ただその甲斐あって
次の瞬間二盗を決められてしまうのでした
最終回
再び宮下くんがマウンドへ
今日体調不良で出られない
池くんを再び球場に立たせるために
最後の攻撃に望みをつなぎます
3人でピシャリと抑えます
そしてその裏
坂口くんがレフト線に特大アーチを描きます
最後まであきらめません
しかし
津幡 000 004 100 5
輪島 000 100 002 3
パッション…
震災後
つらい環境で共に戦ってきた
日本航空高校石川さんが
応援に来てくれていました
グラウンドを使わせていただいたり
本当にお世話になりました
勝てば次対戦する予定でした
輪島高校の分も勝ち進んで
ぜひ輪島市民を
甲子園に連れて行ってください
監督さんも本当にありがとうございました
グラウンドを使えない中
自分たちでグラウンド作りから始めて
仮設校舎の建築も始まり限られたスペースで
それでもできることを一生懸命やって
最後まで諦めない姿を見せてくれました
ありがとう
あの時
グラウンド使用許可を
自衛隊に出さなければ
もっと思いっきり練習ができたはずなのに
校長として
本当に申し訳ないことをしました
以前お世話になった株式会社鳳山の丹羽さんより
『きんじょの本棚』の臨時店舗設置状況の
ご連絡をいただきました。
本が好き、本を読むのが好き
本を読む人が好き、
本と人が出会う場所をつくりたい。
お天気が晴れた日も雨の日も
心が晴れた日も雨の日も、
本とともに過ごしたい。
本を通じた交流を目指して
小さな本棚を作りました。
一緒に楽しむ人、この指とまれ。
※「きんじょの本棚」HPより
『きんじょの本棚」は
どこで借りてどこで返してもいい
まちの本棚です
本棚を開設する人
本を借りる人
本を寄付する
本を通じた人と人との交流の場です
店主がセレクトした本や
お店を利用する人が寄付した本
それぞれのお店ならではの本が揃っています
本と一緒に
個性豊かなお店や関わる人も
楽しんでみてください
https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?mid=1LyS4IvOux2ZLC739WPjzlwsXrXzw1mw&usp=sharing
輪島市内の正規店舗として
ホシバ美容室(上加さん)
ごちゃまるクリニックの小浦さんはじめ
現在20店舗ほどになります。
ニューフルカワさんの「くまのおうち」に
カラオケハウスも2棟あります
ぜひご利用ください
池くんを再び球場に立たせることはできませんでした
ふと自分が高校生だった頃を思い出しました
あの頃は今と違って
上下関係が厳しくて
グラウンド整備や草むしりは1年生の仕事
3年生のグローブやスパイク磨きも
1年生が担当していました
でも夏の大会の試合の前日だけは
3年生だけでグラウンド整備をするのです
これまでの感謝の気持ちを込めて
というよりは
絶対勝って再びこのグラウンドに帰ってくる
そう誓ってトンボをかけている姿を
その日だけ1年生は
黙って目に焼き付けるのです
それでも頂点に立たない限り
3年生との別れの日は来るもので
今日と同じ時間帯の試合でした
帰りのバスの中
誰も口を開きませんでした
窓の外千里浜に沈む夕日を
ぼーっと見つめていました
時間がゆっくりと過ぎていきました
輪島の『困った』を救え!!
地震から 561 日目
豪雨から 297 日目
震災前から生徒の学習に
ずっと寄り添ってくださっている
輪島市高校魅力化プロジェクトのみなさんが
『地域サミット』を計画してくださいました
全5回の開催で
参加者には
修了時に地域活動探究証明書が発行され
大学入試の総合型選抜の際の
大きな武器とすることもできます
希望者は各自で申込をしてください
最近犯罪の調査において
デジタル・フォレンジック調査が
注目されています
タレントと女子アナの性被害問題においても
LINEなどのデータ20万件を調査し
2000件近くの削除されたメールの
復元に成功し
タレントとテレビ局幹部との
赤裸々なやりとりが明るみにでました
ハードディスクを物理的に壊しても
メモリ部分から復元可能だそうです
豪雨災害や遊覧船の沈没事故現場からの
水浸しで錆だらけのメモリからでも
特殊な機器で洗浄作業を行い
復旧させることができるそうです
私も以前データ復旧を依頼したことがあります
30年以上に及ぶ教員生活で積み上げてきた
全てのデータが入ったハードディスクでした
ネットで検索して一番最初にヒットした業者です
復元できないデータはないという謳い文句に
ころっと信頼しました
依頼してみるとと
前金で20万円
これまでの人生全てともいえるデータだから
安いものだと自分に言い聞かせ依頼しました
万が一1%にも満たない確率ではあるが
データが復元できないこともあるので
一筆書けという
それでも復元できないデータはないという
言葉を信じ
もし復元できなくても文句はいいませんとの書面に
渋々サインしました
教頭3年目のことでした
転勤先で慣れない仕事に
これまでのデータが使えない状態で
3週間ほど右往左往していました・
やがて送られてきた小包には
粉々に分解されたハードディスクと
「壊れても文句はいいません」とサインした紙切れ
完全に騙されました
データ復元に自信があるなら
成功報酬にすればいいのに・・・
みなさん前払いのデータ復元会社は
絶対に信用してはいけません
さて国税庁が7月より
税務調査にAIを導入することにしたとの
報道がありました
過去の不正手口や申告漏れのパターンを学習してあり
それに照らし合わせ脱税の可能性のあるものをリストアップ
国税局に通達されるのだそうです
さきほどの削除してもデータを消せない問題にしても
このAI脱税調査にしても
なんだか自分の全てを監視されている社会ですね
悪いことはしないでおこうと思います
とはいえこれまで数え切れないちょい悪に
手を染めていたことは否定できず
AIに暴露されないように祈るばかりです
小さい頃
蟻の巣に水入れたなあ
オタマジャクシを道端に置き去りにしたなあ
ごめんなさい
野球部は明日2回戦
石川県立球場で14:00から
津幡高校と対戦します
応援よろしくお願いします
暦学のメガネ
地震から 560 日目
豪雨から 296 日目
【今日のDeep Purple】
「紫」をテーマに全ての教科を貫いた
深い教科横断型授業を作り出すコーナー
11日目は
高校の科目ではありませんが
〔暦学〕と繋げてみましょう
『紫』が高貴な色であることは
トランプのカードを見てもわかる
そしてトランプは
4つのマークが四季を
52枚のカードが1年が52週であることを
数字の合計364プラスジョーカーの365が
1年の日数を表すということを
これまで学びました
1年が365日であることも
よくよく考えると
なんだか不思議で
暦に関しては
なぜ2月だけ短いのか?
なぜ7月8月は連続して31日まであるのか?
いろいろな謎があります
何気ない日常を
こういった視点で見つめることは大切です
今日はそのあたりの謎に迫ってみましょう
現在私達が使っている暦は
古代ローマの暦が元になっています
その頃の暦は3月が始まりでした
農耕が基準となっていたからです
月は10しかなく
農業をしない冬の期間には
月日が割り振られていませんでした
古代ローマの軍神マルス (Mars) は
農耕の神でもありました
それにちなんで
農耕のはじまる3月をMarchといいます
行進曲の“march”は
歩くという意味のフランス語『marcher』
からきているので
綴りが同じなのは偶然です
ちなみに『marcher』は
市場を意味する“marche”と同様
『マルシェ』と発音します
花開く4月『April』は
『開く』という意味のラテン語の「aperire」
が由来です
ギリシャ神話の女神アフロディーテは
美と愛そして豊穣や春を象徴
彼女に因んで名付けられたという説もあります
和風月名では
卯の花が咲く『卯月』と呼ばれますね
5月はローマ神話の女神Maia(マイア)
に因んで『May』
日本では『早苗月』が略されて『さつき』
トトロの姉妹が『メイ』と『サツキ』なのは
きっとこのあたりからきてるんでしょうね
ところで『メイ』と『サツキ』が越してきた家は
「病人を療養させるために建てた離れのある別荘」です
日当たりが良い洋間の「離れ」は結核患者のためのもの
入院しているお母さんが退院した際に
空気のいい場所に住めるように引っ越してきた
という設定なのだそうです
6月は結婚と出産の女神ユノ(Juno)
に由来して『June』
「ジューンブライド(June bride)」
6月に結婚する花嫁は幸せになれる
これもユノが由来です
かつてヨーロッパでは農作業の妨げとなることから
3月~5月の結婚が禁じられていました
結婚が解禁となる6月に式を挙げるカップルが多いから
あるいは
6月ヨーロッパは気候がいいので
その時期に式を済ませたい
教会の策略という説もあります
と考えると
ジメジメした梅雨の日本では
あまりお勧めできない言い伝えですね
日本でもかつてのお寺の定休日が『友引』
お宮の定休日が『仏滅』となった
とも言われています
7月はこの月生まれの
ジュリアス・シーザーに因んで『July』
日本では『文月」
梅雨で湿気った書物を
7月7日に夜干しする習慣が
あったからだと
8月もこの月生まれの皇帝
アウグストゥス(Augustus)に因んで『August』
皇帝名を冠した7月8月双方を
大の月にしたため
今でも2ヶ月連続で大の月です
9月は「7番目の月」の意味の『September 』
ラテン語の『Septem』は
フランス語の『Sept』や
英語の『Seven』の語源でもあります
10月は「8番めの月』の意味の『October』
ラテン語で8を意味する『Oct』は
8本足のタコ『octopus』や
8音で一回りする『オクターブ』
の語源でもあります
11月は「9番目の月」の意味の『November』
9を意味するラテン語の『Novem』は
『nine』や第九を意味する接頭語『nona』
さらには10ー9 を表す『nano』としても残っています
このように単位名をひっくり返して
逆数を表す単位とすることは
物理学にはちょこちょこあって
たとえば電気抵抗を表す Ω(オーム)
この逆数の電気の流れやすさを表す単位を
『ムーオ』といいます
記号は Ω を上下ひっくり返して書きます
12月は「10番目の月」を意味する『December』
こちらも10分の1L を表す「dL(デシリットル)」
としても残っています
ある年齢以上の方には馴染みがありませんが
今の教科書では『ℓ』を『L』と書きます
因みに10Lのことを『1デカリットル」ともいい
漢字で書くと『竍』で表します
いろいろ単位について話が広がってきました
昔の授業でありがちでしたが
授業中の先生の話の脱線
実はそっちの方が生徒の頭に残っていたりして
現在では学習指導要領に沿った
指導案にのっとった授業が展開され
そんな場面も少なくなりました
教師の裁量の幅を広げ
指導要領に柔軟性を持たせることも
これから必要であると感じます
『単位』について
面白い話がたくさんあるので
また今度書きます
さてそんな訳で
1月と2月は
3月始まりの暦に付け足された月
2月は1年の最後の月だったのです
なので30日に満たず28日で終わるのでした