工業系列(機械・電気)日誌

2020年10月の記事一覧

NC旋盤とマシニングセンタのコラボ【工業系列】

厚生労働省の「ものづくりマイスター」から、よく「工順まで考えられる生徒を育成して欲しい」と言われます。2年前に本校では若年者ものづくり大会全国大会のフライス盤部門に出場させていただいた中、工順を考える指導ができていました。最近は自動運転模型自動車(マイコンカー)の部品製作という、別の形で挑戦しています。こちらの方が作る点数が多いので。

横に穴と溝があるのが難所です。小さいので、加工中に材料が破壊されるのも難所となります。

今回はNC旋盤で穴と溝加工ののち、マシニングセンタで形状を削ることで、立体形状の小物の加工に挑戦しました。

 

まず丸棒をNC旋盤で加工。

普通、旋盤は材料が回り続けて固定された刃物で丸いものをけずれるのですが、このNC旋盤は材料を好きな角度で固定する機能と、回転する刃物を取り付けられて刃物を回転させながら縦横に動かせる機能がついているのでこんなことができます。0度だけでなく90度と-90度と180度の面を加工しました。

 

 マシニングセンタで、直径20ミリの回転工具で加工

 

 同じくマシニングセンタで直径5ミリの回転工具で加工

 

さらに同じくマシニングセンタで直径2ミリの回転工具で加工。

最初に固定しておいたねじが露になりました。

この部分をかわして加工してあります。

ネジを外すとできあがり。

 

プログラム作成に10時間、試し加工に3時間。

それさえできれば5分で大量生産できます。

売れるなら打出の小槌状態…でしょうか。

実習の授業では簡単なことしかできませんが、総合的な探究の時間では可能です。

ただ、粘り強さが要ります。

家での学習に例えると、平日5時間、休日は10時間勉強できる粘り強さがあればこんなこともできるようになります。

電気系の資格なら第一種と第二種の電気工事士、機械系なら2級旋盤の技能検定くらい、商業なら簿記の検定に合格するくらいの粘り強さでしょうか。

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電気計測実習【工業系列】

電気って目に見えんさかい、授業で話聞いてもなんか

 ようわからんぞいや・・・

 そこで、本校では電気工事の練習だけでなく、電気計測の

実習も行っています。

 電圧や電流を測ったり、電気信号の波形を観測したりなど、

色々やってます。

 

 

「オームの法則」を確認する   正確に計測して計算し、理論

 実習です           どおりか確認します

 

 

    直流安定化電源     電流計(左)と電圧計(右)

 

    ダイヤル抵抗器

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電気工事士試験に向けて【工業系列】

 工業系列2年生は、機械選択者が「3級技能検定 普通旋盤」、

電気選択者が「第2種電気工事士」の合格を目指し、日々

練習に励んでいます。

 今回は電気工事の実技練習の様子をご紹介します。

 

 

 複線図を描き、施工条件に   もし実際の工事で施工不良が

 従って加工しましょう     あったら大変です!

                厳しくチェックします!

 

 

 制限時間内に完成できるよう  もう少しで完成です!

 てきぱきと作業します     最後まで確認を忘れないでね!

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技能検定・電気工事士試験に向けて【工業系列】

 工業系列2年生が技能検定(普通旋盤3級)および第2種電気工事士試験に

向けて動き出しています。

 検定や資格は自らを助けてくれる財産です。

 また、頑張って合格できれば自信がつきます!

 (もし残念な結果であっても、練習を通して得られる教育効果は非常に

  大きいと教員一同感じております)

 大量合格目指して頑張ろう!

 

 

 加工の仕方を教わる生徒    寸法の出し方を図示した様子

 

   精度よく出ました!

 

 ※電気工事の様子は後日掲載します

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県教委事業 高速画像処理による自動運転模型自動車の製作による人材育成【工業系列】

~金沢北陵高校から広がろう~高速画像処理による自動運転模型自動車の製作による人材育成

上記は県教育委員会の事業「専門高校生等における産学連携人材育成事業」に採択されて本校が実施している事業です。三年目の事業で、今年度は車体の改良をテーマに人材育成をしています。

「軽量化」と「高剛性化」を両立させることをテーマとして、よく理解し説明できるのを目標としています。

車体の製作の様子 。今日は、マシニングセンターで

・部品図から加工図に起こし直す作業
・その加工図からCAMでプログラムの作成をする作業
・さらに加工機用にプログラムを修正したり切り貼りする作業
・パソコンから加工機にプログラムを移す作業
・ドライラン(ダイヤル操作に依存する速さ)で所望の軌跡で動くことを実際の加工位置より少し浮かして確認する作業
・ドライラン(実際の加工速さ)で実際位置より少し浮かして確認する作業
・実際の加工位置に下ろして、高さ間違いを確認しながら実際に加工する作業

を行いました。マシニングセンター3級の技能検定受検者3人で加工しました。(技能検定の練習も兼ねています)

実は・・・彼らはこの機械を操作するのはまだ2回目です。ですが、かなり自分たちでできるようになりました。

フレーム4部品中3部品が試作済み。これで、おそらく半分以上に軽くなっています。

(具体的な比較の数値は今後掲載します)

ただ、剛性がない。一部作り直し(設計変更が続く)でしょうね。

 

【追記】

一般の生徒にこの部品を見せてみました。

「3時間かけて作った」というと、時間がかかっていて驚いていました。

(2個目からは材料を固定してボタンを押すだけなので10分以内でできますが…)

3時間確認作業でミスを回避しながら修正を繰り返し加工することは、普通教科の学習と通じるものがありますね。

また、「いくらで売れる?」と聞かれましたが、工賃だったら3時間なので1.5万円くらいかな?とも伝えました。

ただこれは正確な回答ではありませんね。正確には「売買契約は成立しないと思う」が回答でしょうか。

なぜなら、お客がこの部品を買うメリットがないからです。

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