校長のページ

清流

 県外の会合に参加すると、「金沢伏見」という校名の由来を尋ねられることがよくあります。学校の前を流れる伏見川にちなんだ名前だと説明し、「鮭が遡上する清流なんですよ」と付け加えると、「金沢の市街地なのに鮭が?」と驚かれます。
 
 交通の利便性と自然の豊かさ両方に恵まれた本校の環境は、確かに有り難いものです。身近なものほどその価値を忘れがちになりますが、生徒たちには、自分たちの環境を形作り支えてくれている多くのものの仕組みを理解し、価値を知り、感謝し、いずれはそれらを守り支え発展させる力となってほしいと願っています。

 
 さて、伏見川の水質調査や鮭の観察にも実績のある科学部は、先日、ミニ熱気球を飛ばす実験に夢中になって取り組んでいました。吹奏楽部は「ふるさと」の美しいメロディーを奏でています。そのほかの部活動も今日も熱心に活動中です。

 
 今日から教育ウィーク。学校公開中です。金沢伏見高校を参観にいらっしゃいませんか。


新学期が始まりました

 清流祭、始業式、課題テスト等を終え、9月3日から早速授業が始まっています。また「遅刻ゼロキャンペーン」にも全校を挙げて取り組んでいます。学力充実・人間力向上に向けて、私たち教職員も生徒とともに頑張っていきたいと思います。
 
 さて、陰暦9月9日は、中国から伝わった「重陽の節句」です。家族・親族で野や丘に出かけ、茱萸(シュユ)の枝を髪に飾ったり菊の花を浮かべたお酒を飲んだりして楽しく過ごし、邪気を払って健康や家内安全を願ったそうです。
 
 いつの世もやはり健康・安全が一番大切です。本校では、今週末、3年生の模擬試験や2年生保護者対象の説明会もありますが、新学期の疲れを残さないためにも、ご家族や友人と自然の中で楽しく過ごすひとときが持てるといいですね。

種を蒔く

 今日は、園芸部が中庭で育てた西瓜をいただきました。
部員たちが収穫した西瓜を切り分け、職員にふるまってくれたのです。甘くてみずみずしく、見た目にも美しく、本当に立派な西瓜でした。夏休み中も水やりや草取りをかかさず、大切に育ててくれたのでしょう。収穫までの日々を想像しながらありがたくいただきました。西瓜の写真は、ぜひ園芸部のページでご覧ください。
 
 学校は、心に希望の種を蒔くところだと思っています。西瓜の種を蒔かなければ西瓜は実りません。1年後、5年後、10年後に、生徒1人1人の人生に何を実らせたいのか、生徒、職員、皆で考えて種を蒔き、大切に育てていく2学期にしたいと思います。