校長室より「おこらいえ」
失言回避の6つの「た」
264日目
北信越高校校長会の2日目
今日はパネラーとして
パネルディスカッションに参加しました
失言しがちなシチュエーションというのがあって
(1)立場をわきまえず話す時
(2)正しいと思っていることを話すとき
(3)多人数の場で話すとき
(4)旅先で話すとき
(5)他人の批判をするとき
(6)例え話をするとき
全て「た」で始まる「6つのた」です
うーん
今回全て当てはまっているぞと
嫌な予感を抑えつつ
絶対ウケだけは狙うまいと
言葉を選びながら話すものだから
まあ歯切れの悪いこと
歯切れで思い出した面白い話
その昔
反抗的な態度で母親に口ごたえする娘にキレた晴れ女が
「親に向かって歯ごたえするな!!!」
歯ごたえって…
叱られている娘ともども
笑いを堪えるのに必死でした
その他のパネラーは
飯田高校の角秀明校長先生
飯田高校では前回も大地震に見舞われ
パソコン室のパソコンすべてが落下したので
そのときパソコンを全て机に固定したそうです
で今回の地震では机ごとひっくり返ったそうです
チャップリンの映画か?
思わず笑ってしまいました
今だから笑えますね
田鶴浜高校の赤島あけみ校長先生
県内で唯一看護科を持つ高校で
校長先生ご自身も看護の免許をお持ちだとか
その経験を活かして
避難所開設の際には
各部の部室に仮設トイレを設置したそう
やはりそれぞれの学校で工夫を凝らして
乗り越えてきたんですね
それから今日は東京の大成建設さんが
再び学校にお見えになり
今度は1年生全員とビジネスコースの3年生に
転生プロジェクトのワークショップを
実施してくださいました
転生プロジェクトとは
被災地の崩れた瓦やコンクリート塊などを
生まれ変わらせるプロジェクトです
前回2年生で提案されたのは
例えば被災地の瓦で作った風鈴
想いを音に込めて残すというアイデアです
今回はどんなアイデアが生まれるのでしょう
特に3年生に関しては
卒業制作にしようと考えています
それから桐章会の総会がありました
桐章会は卒業生の同窓会組織です
多くの方が出席くださいました
昨年度百周年記念式典の際に提案のあった
輪島実業高校同窓会組織も加わる案
正式に採択されました
輪島高校卒業生
輪島実業高校卒業生
双方から反対するご意見も聞いています
過去に何があったかも
ある程度聞いております
でもこれからの子供たちのことを
そして未来の輪島市のことを考え
ご理解ご協力お願いします
桐章会は
「輪島高校」の卒業生の組織ではなく
「輪島の高校」の卒業生の組織です
本の木とバウムクーヘンの街
263日目
石川県立図書館は
「百万石ビブリオバウム」の愛称で親しまれています
「百万石」は100万冊を超える蔵書の規模感を
「ビブリオ」は図書を表します
そして「バウム」は木
「バウムクーヘン」の「バウム」です
「クーヘン」がケーキなので
「バウムクーヘン」は「切り株ケーキ」
みたいな意味でしょうか
命名当時は「覚えにくい」などの声も聞かれましたが
とても素敵なネーミングだと思います
本の木「ビブリオバウム」は
まるで本のページをめくるような外観です
360°展示された本の間を
中空に浮かぶ「ブリッジ」が繋ぎます
館内にはカフェも併設され
飲食も可能な「文化交流エリア」では
知識を深めるイベントや音楽会なども多数開催
「思いもよらない本との出会いや体験によって
自分の人生の1ページをめくることができる場所」として
学都金沢にふさわしい学びの場です
10月11日
OECD(経済協力開発機構)を中心に
世界各国から教育関係者を招くことになっていて
この誇るべき学びの場を
世界に発信したいと考えています
震災直前には
輪島市にもこのような
新しい図書館を建てる計画があったのですが
今どうなっているのでしょう
新しい街の学びの中心としての図書館が
求められています
今日は北信越地区の高校の校長会に出席しました
各校の優れた実践例に学び
自校の教育活動に活かしていきます
全体会で発表されたのは
本校にもゆかりのあるおふたかたでした
まずは
先日本校の視察にも来てくださった
福井県立高志高校の山内悟校長先生
学校の最上位目標を達成するための5つの促し
①夢・希望を持つことへの促し
②自ら考えることへの促し
③自ら目標を達成することへの促し
④自ら学ぶことへの促し
⑤果敢にチャレンジすることへの促し
優れた授業実践のための3つの問い
①事実発問
②評価発問
③創造発問
を校長先生のリーダーシップのもと
先生方が徹底して取り組んでいらっしゃる様子が
伝わってきました
ふたりめは
昨日このコラムで校歌を紹介させていただいた
金沢辰巳丘高校の河岸美穂校長先生
先生は昨年度本校の百周年記念式典にお越しになり
そのとき植松電機の植松努社長の講演に感銘を受け
今年の修学旅行で実際に北海道を訪れ
社長の講演とロケットづくりを実現されたそうです
驚くべき行動力と実行力です
そのほかにも
このブログを読んでくださっているという
長野県下諏訪向陽高校の三輪元子校長先生が
お声かけをしてくださいました
人と繋がることの大切さ
輪島の子は
どうしても限られた人間関係の中でしか
これまで生きることができませんでした
この震災を機に
世界中のたくさんの人が繋がろうと
してくださっています
この機会を逃す手はありません
「半島の先端から目指せ世界の最先端」
ずっと言い続けていたことが
今現実のものになりそうな気配です
金沢市教育う長の野口弘様からのお話です
金沢市長の公用車のナンバーは1583
これは前田利家公が
金沢に入城した年だそうです
ナンバー1583 の黒のアルファードを見かけた時に
「ラッキー」と叫んで手を振ると願いが叶います!
というのは今自分が思いついたレビューです
それから金沢は
バウムクーヘンのような都市とも
言われているそうです
金沢城を中心として
武家屋敷 商人の街と
年輪のように広がっているからです
校歌について考える
262日目
今日
懐かしい顔にお会いしました
石川テレビの久保田アナが
学校を訪ねてきてくださいました
思えば
震災後初めて校内にテレビカメラが入ったのが
石川テレビで
その時インタビューしてくださったのが
久保田アナでした
さすがプロは話がうまいなと
感動してからはや9ヶ月
この校舎はどんなふうに見えたでしょう
私は震災前は髪が黒々とし
天然パーマで湿気が多い日なんかは
ボワっと膨れ上がり
「石川さん」のようなヘアスタイルでした
「石川さん」は
石川テレビのイメージキャラクターです
石川県以外の皆さん
ローカルネタで申し訳ございません
番組の企画で校歌を披露する機会をくださり
今日はその準備の取材にいらっしゃいました
番組の制作上
どこまで明らかにしていいかわからないので
詳しくは10月30日の紹介の放送をご覧ください
私は若い頃
高校野球の仕事に携わっており
勝利校の校歌を流す仕事もしていました
ですので
夏の大会で勝利のない高校を除き
県内全ての高校の校歌を聞いたことがあります
その中で特徴的な校歌をふたつ紹介します
まずは金沢辰巳丘高校
辰巳丘高校は石川県で唯一
芸術コースを有する高校です
校歌もおしゃれです
マイナー(短調)の曲なんです
悲しげで儚げな校歌です
そしてもう一つが輪島高校の校歌です
ふたつ特徴があって
ひとつめは変拍子(ポリリズム)
4拍子の中に
ところどころ2拍子や3拍子が混じるのです
ふたつめが男女交互に歌うパートがあること
ただしこれについては
昨年度100周年を機に廃止しました
生まれた時に割り当てられた性別で
歌わされることに抵抗を感じる生徒に
配慮してのものです
私が卒業した学校の校歌は
どれもこれも言い回しが難しくて
松陵中学校
「のとのなぎさにゆあみして
うみとたわむれそだちしこ」
ゆあ見して???
そ立ちしこ???
河井小学校
「へぐらのうみもさちあまた
ゆたけきさとにまなぶみの
よろこびともにうたわずや」
さち海女た???
うたわずや?歌うの?歌わないの?どっちやー
こんな感じで意味もわからず歌ってたものが
半世紀を経ても頭に残っているなんて
やはり校歌には大きな力があるものですね
さて全国的に見ると上には上があって
驚きのぶっ飛び校歌は
和歌山南陵高校のレゲエ校歌です
「イエイ!イエイ!イエーイ!」
と松下サービスセンターのCM
(これもおそらくローカルネタ)
のように始まります
めっちゃ令和な校歌です
誰かが誰も誰かが誰もが
261日目
「目指せ〇〇時間!」の表彰式を行いました
これは夏休み中自分の学習目標を立てて
自分自身を律することを目的に行われます
目標を達成できた生徒の表彰式を行いました
顔ぶれを見ると
家を失いずっと仮設住宅生活を送っている生徒や
内灘高校でひとりオンライン授業に取り組んでいた生徒
そんな生徒ばかりでした
自分自身が置かれた環境に不平不満を漏らすことなく
今の自分にできることを精一杯果たしてきた生徒たちは
本当に輝いていました
それから生徒会認証式を行いました
「誰もやりたくないけど
誰かがやらなければいけないこと
誰かがやらなければ
誰もが困ること
そんなことを
誰かにほめられることを期待せず
誰にも知られずやるのが
生徒会の仕事」
いつもこの言葉を贈っていますが
今年は
「しょーもないことでいい
本気でバカを演じきろ!」
とだけ伝えました
1学期の終わりに保護者懇談会をした際に
いくつかご意見をいただきました
それに対してお答えします
(1)マスコミの取材を嫌がっている
→学校としましても
現在マスコミを通じて多くを知ってもらう段階から
少しでも落ち着いた日常を取り戻す
次の段階に入っていると考えます
取材の申込に対しては慎重にお受けし
生徒の負担が大きいと考えるものについては
お断りしていきます
(2)仮設住宅にWiFi環境が整っておらずすぐGIGAがなくなるので
オンラインを使った宿題は出さないでほしい
→大量のデータを使う宿題は出していません
連絡に用いているclassroomもほとんどデータは使いません
GIGAがなくなるのはおそらく学校の課題以外の
動画視聴などの原因が考えられます
ご家庭でもご指導いただければありがたいです
(3)態度が悪い一部の生徒への怒りをクラス全体にぶつけるのをやめてほしい
→自分は悪いことをしていないのに
他の生徒への注意により
自分たちの貴重な時間が奪われるのは
我慢しがたいものがあると思います
一人ひとりの良いところを見つめ
個別の指導を徹底してまいります
(4)進路に関する情報がほしい
→これまで手が回っていなかった部分ではあります
特に初めてのお子さんが1年生の保護者は
不安に感じられていたことと思います
今後進路情報を適切に提供します
また
昨年度このブログで定期的にアップしていた
「親子で考える進路あれこれ」のコラムを
再掲してまいりますので
1年生の保護者の方はぜひご参考になさってください
「親子で考える進路あれこれ」vol.1
これは一昨年度から本ブログで掲載していた
進路情報に関するブログの再掲です
第1回は受験制度が多様化してきたその背景についてです
初めて高校入学したのお子さんをお持ちの方はもちろん
お兄さんお姉さんがいらっしゃった方も
その頃の受験システムとは大きく変わっていますので
いっしょに学んでいただければと思います
幼稚園から高校まで
その教育の基本を定めるのが「学習指導要領」です
これは約十年に一度 政府により改定されています
高校では2022年度に最新の改定が行われ
「主体的・対話的で深い学び」をキーワードに
新しい科目を学んでいます
今回の教育改革は
戦後最大のものになるといわれていました
大学入試制度までをも巻き込んだものであるためです
前評判のとおり、大学入試制度はすでに大きく変わってきています
従来の筆記・記述型の入試に加えて
より主体的で対話的な深い学びの成果を評価する選抜方法が
既に多くの大学で取り入れられています
ではどのような準備が必要になっていくのか
次回から少しずつ掲載していきます
21世紀枠の四半世紀
260日目
なんだか日差しはまだまだ夏の大会ですが
高校野球秋の大会の2回戦です
この大会は春の選抜に繋がる大事な大会です
春の選抜に「21世紀枠」が導入されて
次回で25回目になります
野球の実力だけではなく
文武両道や地域貢献に力を入れていたり
災害や練習環境のハンデを乗り越えていたりと
いくつかの選考ポイントをクリアした学校が選ばれます
世紀の変わる2000年11月
新聞記事を持つ手が震えました
「春の選抜に新たな選抜基準を設ける
過疎や災害のハンデを乗り越えて
地域の模範となる学校
全国から2校
その基準は県大会ベスト8」
私が当時部長を務めていた
過疎地にある
部員わずか10数名の町野高校は
秋の大会でベスト8の成績を収めていたのです
まさに自分たちに用意された制度
そう勘違いするには充分すぎる知らせでした
石川県の候補から北信越の代表へ
そして全国9校から2校への最終選考に残りました
当時
震災からの復興のシンボルとしての境港工業
そして過疎にあえぐ能登半島の町野高校
この2校が最有力候補と
スポーツ新聞各紙にこぞって書き立てられたものでした
結局2月1日に
選抜報告の電話が鳴ることはありませんでした
それから四半世紀
今となっては懐かしい思い出です
輪島高校も石川県の候補に選ばれたことはあります
試合の方はというと
3回
二木くんの中越三塁打
坂口くんの二塁強襲安打で3点先取です
4回には森高くんの適時打で田屋くんが生還
続く徳野くんは2ストライクから
きっちりスクイズを決め2点を追加です
徳野くんは以前
山野前金沢市長から
君は将来きっとみんなを引っ張る人になる!
とお褒めいただいた生徒です
さすが追い詰められた場面で
責任を果たします
4回の一二塁のピンチには
捕手の田屋くんが難しいワンバウンドの投球を
身体を張って前に落とします
隠れた名プレイです
5点の大量リードで迎えた5回には
坂口くんが送りバント
四番であってもその場その場で
自分の役割を果たします
その後着実に加点し
7回コールドで
ベスト16進出を果たしました
2013年より21世紀枠の推薦基準が
129校以上の都道府県ではベスト32以上
それ以外の県ではベスト16以上が
最低ラインとなったそうなので
まずはその権利を得たことになります
能登元気プロジェクト
259日目
関西大学高等部のみなさんに
文化祭に招待していただきました
「日常を取り戻す 能登笑顔プロジェクト」
と銘打ったイベントで
ビジネスコースの3年生4名が
北陸の物産展を開きました
先日輪島高校に来てくださった生徒さんにも
お会いすることができました
「被災地の現状を多くの方に伝えてください」
の言葉をしっかり覚えていてくださり
その時のレポートも掲示されていました
物産展は多くのお客様で賑わい
他の3校の高校生と協力し
しっかりとPRしていました
楽しい授業とよい授業
258日目
輪島高校では
生徒による授業評価が行われていて
授業改善に努めています
「意欲をかき立ててくれる授業になっていますか」
「授業が終わった後の満足感は高いですか」
など10項目にわたって評価しています
自由記述もあります
いくつか紹介します
「松本先生はいつも生徒のことを思って
授業をしてくれるのでありがたいです」
「通先生は個人的に質問をしても
とても熱心に応じてくれてわかりやすいです」
「福光先生は実物を見せてくれたり触れさせてくれたり
とても楽しく教科に対する興味が湧きます」
「寺田先生の授業ではテストに出る知識だけでなく
関連した役立つ知識を得ることができます」
「丹保先生は基礎から徹底して教えてくれます
レベルにあっていて素晴らしいと思います」
「高森先生の授業は少し自分で考えたあとで
適切なヒントをくれるので思考力が身につきます」
「伊奈岡先生はいつも楽しそうに授業をします
教員のあるべき姿だといつも思います」
「坂下先生はペアで話し合う時間が多くて
一つひとつ頭の中で整理でき本当にわかりやすい」
「国語表現では社会で役立つ敬語が学べる」
「観光では地域のことを知れてうれしい」
「総合実践ではビジネスマナーを学べる」
などなど
「〇〇先生の授業では表限力が飛躍的にアップする!」
というコメントも…
ぜひ漢字力もアップさせてくださいとお願いしました
もちろんプラス評価だけではありません
「グループ活動を増やして欲しい」
「違ったメンバーとグループワークしたい」
「授業の進度を上げてほしい」
「教え方に工夫が足りない 自分でYouTubeで勉強している」
などの厳しい指摘については
しっかりと受け止めて
授業改善に努めていきます
今「授業改善」と入力しようとして
「授業改ざん」と変換されてしまいました
これはいけませんね
先生方一人ひとりに評価シートを渡しました
新採の木村先生から
本質をつくような質問が
「わかりやすい授業イコール
本当によい授業なのでしょうか?
今はわからなくても
社会に出ていつか伏線回収できる
自分はそんな授業を目指しています」
「池上彰先生の話は本当にわかりやすい!
素晴らしいと思うわ」と
のたまう晴れ女(8月12日 225日目参照)に
「何がわかったの?」と聞くと
「そこまでは覚えてないけど
とにかくわかりやすくて素晴らしいわ」
とコメントしてくれます
「わかりやすい話ほど忘れやすい」
授業はテレビのコメントとは違って
わざとわかりにくくすることも必要です
そういった点で言えば
木村先生の指摘は
非常に的を射たものであると思います
「解決しないまま終わる授業があって
とてもモヤモヤします」
という指摘もありました
生徒のみなさんに伝えたいです
モヤモヤが大事なんだよ
そのモヤモヤを考え続けるんだよ
さて自分はトンがっていた若い頃
「授業評価なんて所詮教員の人気調査だろ」
実験してみたことがあります
同じコースのふたつのクラスに
片方はにこりともせず楽しくもない厳しい授業を
もう片方はとにかく楽しくわかりやすい授業を
やはり結果は仮説通り
その評価には大きな差がありました
しかし成績は厳しい方が高かったのです
しかも同僚の先生は厳しい授業なのに生徒の評価が常に高い
これらのことからわかったことは
「評価が高い授業が必ずしもよい授業とは限らない
しかし本当によい授業はすべからく評価が高い」
本当に良い授業は
生徒に媚びなくても
生徒は正当に評価するのです
そして生徒の人気によって評価が変わるのは
たいしたことない授業なのです
若い先生方に伝えたいのは
今は生徒と年齢が近いだけで
アドバンテージになっている
でもこのあと授業力を高める努力をし続けないと
悲しく寂しい未来が待っていますよ
ということ です
先日
本校の文化祭に来てくださった
関西大学高等部のみなさんが
今度は文化祭に招待してくださいました
明日
輪島、飯田、七尾、志賀高校からの15人で
北陸物産展での販売を行います
今日はダックツアーを始め
大阪市内の見学を行いました
多くのインバウンドで賑わっています
大いに参考にすべき点があります
ダックツアーでは水陸両用バスへの乗車体験です
桜の宮でドライバーが船長に早替わり
スロープから「スプラッシュイン!」し
スクリューが回り出し
橋の下を潜る船に大変身です
輪島でもこんな楽しいツアー
いつかできるといいね
今回日本旅行さんのお力添えで
実現することができました
13日の金曜日
257日目
昔13日の金曜日に
ちょうど検尿の提出が重なったことがあって
「今日は13日の検尿日!」
と言ったら
生徒に白い目で見られました
図書室の前に定時制の生徒が作った俳句が・・・
どれも素晴らしいできです
校長賞は
「仮住まい 氷菓の入らぬ 冷蔵庫」
そう
仮設住宅はスペースに限りがあって
小さな冷蔵庫しか置けないんですよね
そんな中
家族が肩寄せ合って暮らし
本当はアイス買って冷やしときたいんだけど
お互いに我慢しながら
仲むつまじく暮らしている姿が
目に見えるようです
直しは要りません!
いずこも同じ秋の夕暮れ
256日目
寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば
いづこも同じ 秋の夕暮れ
こんな歌にぴったりの写真を
MROのアナウンサーの原田幸子さんから
送っていただきました
とはいえまだまだ暖かい日が続きますね
It's warm for September
今度またMROラジオに
出演させていただけることになっているので
この半年の生徒の頑張りを
お話しようと思っています
さてさて
生徒の皆さんと
保護者のみなさんに
お知らせです
2学期になってから
日課を震災前のものに戻していましたが
道路事情が悪く
路線バスが定刻通りに走れないことから
来週火曜日より
全日程を10分遅らせることとしました
混乱させて申し訳ありません
また自家用車での送迎時に学校近辺が混雑するため
離れた安全な場所での下車をお願いしたところ
翌日から全ての保護者が徹底してくださいました
まことにありがとうございます!
今週末は和太鼓部が
岩手県の宮古市から招待を受け
「みやこ秋まつり」にて
ばちさばきを披露してきます
和太鼓部は引く手あまたで大活躍です
今回もいい経験ができますね
宮古の復興のようすも
しっかり見てきて欲しいと思います
また14日(土)~15日(日)の日程で
ビジネスコースの3年生4名が
大阪での「能登笑顔プロジェクト」に参加します
関西大学高等部の文化祭で
北陸物産展のお手伝いをしてきます
本場の笑いを持って帰ってきます
今日は木曜日
「街プロ」のある日でした
私は別のオンライン会議で
見に行くことができませんでしたが
どんな様子だったのでしょうか?
国立教育政策研究所の小松郁夫氏は
「学習者の興味関心から立ち上がった
トピック(話題や言語活動)の題材に
多面的・多角的名学習活動が有機的につながる
トピック学習的な活動が保障される
時間と方法が確保されることが重要である」
とおっしゃっています
まさに「街プロ」が目指すものだ!
と思いました
先生方は生徒の取り組みをただ眺めるのではなく
ご自分の教科の視点からぜひともアドバイスして
導いてあげてください
1988年イギリスにおいて教育改革法で
全国共通教育課程が制定されました
このときモデルとしたのが
日本のカリキュラムだったそうです
先日このコラムで書きましたが
フィンランドの教育課程も
日本のカリキュラムが元となっています
このように日本の優れた教育システムは
各国の参考とするところです
今回この被災地で行われている教育を
OECD(経済協力開発機構)の力を借りて
世界に発信していこうという試みに
今取り組んでいます
まさに半島の最先端から
めざせ世界の教育の最先端!
とはいえ実は
「街プロ」のような取り組みをしている学校は
全国にあって
優れた実践例もたくさんあります
今こそ日本が胸を張って
教育を世界にPRする時期が来ていると感じます
エレベータートーク再開
254日目
Save the Children さんが
「2024年能登半島地震子どもアンケート
〜震災から半年 いま伝えたい子どもたちの声〜」
7月に実施されたアンケートの結果を
送ってくださいました
2000人を超える子どもたちが
どんなことを思い
どんなことを考えているのか
未来を語る時に
絶対に子どもたちを抜きにしてはいけません
ぜひとも多くの人たちに見てもらいたいと
主催者に許可を得てリンクを張らせていただきました
https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=4535
https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-notochildrenvoice2024.pdf
回答者の内訳は小4から高4
輪島高校には定時制もあるため
高校4年生がいます
性別は
その他 無回答が2%
性別違和を感じる人は10%
左利きの人やAB型の人の割合と同じ
と言われているので
言えずに悩んでいる子もいるのでしょう
「大人に伝えたいことは何ですか?」
の問いかけに
最も多く41%の子どもたちが答えたのは
なんだと思いますか?
「感謝の気持ち」なんです
次に「自分たちのまちの復興のこと」
しっかりと未来を見つめています
誰に伝えたいですか?
の問いに最も多かったのは総理大臣!
自民党総裁選に出馬の先生方
ぜひ被災地の子どもたちの声に耳を傾けてください
「地震が起きても人が傷つかない世の中にしてください」
「この思いと心の傷は一生なくなりません 悲しい思いを知ってほしいです」
「これが東京や大阪でおこったのなら こんなに復興が遅いわけないでしょう」
「輪島市は見捨てられたんですか?帰る場所がないのは嫌です」
学校では去年まで普通にやっていたこと
でも今年はできていないこと
たくさんあります
そんなこと
ひとつずつ戻していきますね
まずは
校長面談「エレベータートーク」
去年の3年生には4月からやってたんですが
今年は昨日からスタートです
「エレベータートーク」とは
あるベンチャー企業の若手起業家が
投資家を待ち伏せて
偶然乗り合わせたふりをしたエレベーターの中での
わずか15秒間の間にプレゼンして
見事資金調達に成功した
シリコンバレーでのサクセスストーリーが
元になっています
校長室でプレゼンしてみろと
順番にひとりずつ呼んで
全員の気持ちを聞きます
そんな今日の一コマ
「校長!教室にポット置いてください」
「なんで?」
「学校でカップヌードル食いたいッス」
「家で食べたら?」
「他にも食いたい友達います」
「ポットぐらい自分で持って来たら?人に頼るな」
「いいんっスか?」
「逆に聞くけどなんでダメなの?」
「担任が怒ります」
「そうかな?なんでダメって言うと思う?」
「危ないから?火傷するから?」
「もし仮に誰かが火傷しても
その事故を予見できるかどうかが裁判の争点になる
高校生にもなったらポットのお湯は熱いことくらい
判断できるはずだから
もし誰かが火傷してもその責任は高校にはないと
司法判断されると思うよ
だからそれは担任が反対する理由にはなり得ないと思うな」
「自分がやったら他のみんなもやり始めて収集つかなくなるから?」
「それはあるね
全ての教室で一斉にポットを使うと
電気容量オーバーでブレーカーが落ちるよ」
「じゃあルールを決めて順番に使うとかしたら…」
「そう!他にもいくつか問題があるよ
それらを全部洗い出して
その解決策も全部考えついたらまたおいで」
「わかりました!話してよかったっス!」
目を輝かせて帰って行きました
どんな答えを持ってくるか楽しみです