2024年10月の記事一覧

明後日「街プロ」発表会です

地震から305 日目

豪雨から41 日目

 

本校は2009年から

ふるさと探究に取り組んできました

2020年に「総合的な探究の時間」(以下総探)

がスタートするにあたって

そのさらなる充実をはかり

輪島の「今」と「未来」を見つめて

グループ毎に課題を設定し

その解決策を探る探究を

「WAJI活(輪島活性化プロジェクト)」

と名づけて行ってきました

本年度からはこれまでの取組をいかし

未来の「街づくり」に特化した形での

探究・活動を行っています

 

元日の地震により

輪島市はあらゆる面で大きな打撃を受けました

生活が一変した生徒たちに

「自分たちの住む街の未来」

を自分たちで考えたり

実現に向けて活動したりすることで

前を向いて歩いて行く

意欲と力をもってほしいと考え

「街プロ」をスタートさせました

 

冷静に今の輪島の状況を見ますと

問題が山積みすぎて

何から手をつけていいのかも

わからないほどです

 

「もともと少子高齢化と過疎化が進み

 限界集落も多かった地域に

 多額の税金を投入するのか」

という意見もあります

 

元に戻すだけでは先細りは目に見えており

これを機に持続可能な街づくりを目指す必要があります

それはすぐにできるものではなく

長期にわたる活動が予測されるため

その担い手としての若者の力が不可欠です

 

社会の問題を自分事として捉える

ということは総探の出発点でもありますが

「街プロ」を通して未来の輪島を創造する

意欲と力を育むことは

輪島が欲するものであると同時に

本校に課せられた使命であると考えます

 

「どんな街なら住みたいと思うか」

「どんな街なら戻って来ようと思うか」

「どんな街なら行ってみたいと思うか」

2年生が4月から取り組んできた活動の

中間発表会を

11月2日に

河井小学校の体育館をお借りして開催します

 

皆様にはぜひお越しいただき

よりよい探究となるよう

ご意見やご助言 アドバイスを

いただきたいと思います

 

13:00からポスターセッション

13:55よりプレゼンテーション発表です

 

プレゼンするグループは

 

①新朝市復興計画

 再建が困難となった本町商店街と朝市

 渋谷の「宮下パーク」へ視察に訪れ

 そこで得た知見を元に

 「商店街」「公園」「朝市」が一体となった

 複合施設の建設を提案します

 

②みつばちプロジェクト

 小学生と高校生の交流イベントです

 世代を超えた積極的な協力体制をつくります

 高校生が作った未来への花粉を

 次の世代の花に届けるミツバチさんに

 小学生を例えています

 

③フラワーアレンジメント

 小中高生を対象にした

 花を使ったイベントで

 みんなを笑顔にします

 カフェの要素も取り入れます

 元気あふれる子供達で活気を取り戻します

 

④輪島の「楽しい」を作る

 先日の「未成年の主張」実行グループです

 誰もが言いたいことを我慢している

 そんな中本音を叫べる場所を作りました

 お互いの思いを表面化して

 協力して復興に向かう土台をつくります

 

⑤猫と人間が食べれるお菓子

 被災した時人が食べてるお菓子を

 気軽にペットにあげれなかったことがきっかけです

 動物によってアレルギーがあるからです

 猫が食べて問題のない米粉等を用いた

 シフォンケーキなどを商品化しました

 

⑥花火復興プロジェクト

 祭りに花火を復活させたグループです

 クラウドファンディングで資金を集め

 当日は仕込みから交通整理

 被災地の夜空に咲く大輪の輪に

 泣いて拝んでいるおばあちゃんもいました

 

⑦東北復興研修報告

 先日行われた東北復興研修に参加した生徒たち

 学んできた復興までの道のりを 

 発表します

 

ぜひお運びください

長いものを捲け

地震から304 日目

豪雨から40 日目

 

昔から蛇の類の長いものが苦手で

長い挨拶

長い会議も

その例外ではありません

 

校長就任後の生徒への最初の挨拶で

「日本一の校長を目指すぞ!

 日本一の挨拶の短い校長だ!

 みんなは何の日本一を目指す?

 決まったら校長室に言いに来い!」

と宣言しました

 

「私は日本一やかましいマネージャーになります」

確かに選手よりも遥かにベンチで騒いでいました

 

「僕は日本一足の速い帰宅部員を目指します」

確かに体育祭では日頃鍛えた逃げ足の速さを

遺憾なく発揮していました

 

ちなみに私のこれまでの公認記録は

球技大会での

「ひきょうなまねだけはするな(13文字)」です

 

東北弁の

「け(召し上がれ)」

「く(いただきます)」には

遥かに及びませんがまずまずの短さです

 

会議の冒頭での校長挨拶もしませんが

司会進行の先生にしてみると

どうも座りが悪いようで

「では最初に校長先生ご挨拶をお願いします」

「さっそく議題に入ってください」

が定型のフォーマットになっています

 

この5秒のやり取りも

職員会議 進路会議 PTA会議 もろもろで年間50回

5 × 50 = 250 秒

参加人数が平均30人として

250 × 30 = 7500 秒 ≒ 2 時間

日本の平均時給が 1,249 円だから

1,249 × 2 = 2,498 円

の損益となる訳です

チリも積もれば山となる

 

働き方改革も

このチリ積も作戦で臨みたいものです

 

日本の平均労働時間は昨年度1637時間となり

18年前の調査に比べ9%も短縮されましたが

実は短時間労働の高齢者と女性の就業率が

高まっただけで

正規雇用者の労働時間は変わっていないそうです

 

まずは会議のための無駄な資料の作り込み

私は若い頃会議用の資料を作り

直属の上司に見せたところ

「ダメだ!作り直せ!」

「でもこちらの案の方がいいと思うのですが」

「言うことを聞け」

渋々言われる通りに作り直し見せに行くと

「よし いっしょに校長伺いに行くぞ」

校長先生は

「ダメだな こんな案はどうだ?」

示された案は私が最初に提案したもの

その上司はこともあろうに

「そうですよね!校長先生

 私もそう思っていました

 すぐ作り直せ」

目が点になりました

 

こんな不毛なやり取りが

多忙化改善を妨げます

 

あと就任挨拶もやめませんか

「この度の異動で〇〇に就任しました…」

すみません

失礼ながらはっきり言います

忙しい年度変わりに迷惑なだけです

例えば教科書会社の方

我々は教科書の内容で選んでいます

担当者の交渉力や人柄で選ぶ訳ではありません

 

報連相の徹底も叫ばれるようになって久しいですが

上司が楽をするためだけの報告は

組織の崩壊を招くそうです

 

昔「お辞儀ハンコ」を教えてくださった方がいます

決裁書の捺印欄は右から左へ向かって

だんだん偉くなっていきますが

陰影がまっすぐになるように捺すのではなく

少し左に傾けてお辞儀をしているように

捺すのが礼儀なんだそうですが

これもなんだかなって感じです

 

無駄な上下関係はなくして

できるだけフラットな職場にしたいなと

日頃感じています

 

今一緒に活動させていただいている

OECD(経済協力開発機構)では

たとえ局長と新入りであっても

「アンドレアス!」

「ビン!」

とファーストネームやニックネーム

で呼び合います

高石高校さんいらっしゃい

地震から303 日目

豪雨から39 日目

 

通勤の途中で驚くべき光景を目にしました

 

 

 

 

 

 

水害で流されていた倒木が

一ケ所に集められています

おびただしい量の倒木です

 

これらが一気に流されてきて

橋にひっかかり水を堰き止めたのです

 

地震のあとは街の復旧と同時に

山と川の復旧も進めなければならない

今回得た教訓です

 

これらのほとんどは

前の世代の方々が

次の世代の住宅対策として

雑木林を伐採して

植林を進めたスギの木です

 

でも人工の林は自然の驚異に対して

あまりにももろかった

 

さらには毎年のように

花粉が多くの人を苦しめています

 

子孫のことを考えてやったことが

かえって子孫を苦しめることと

なってしまいました

 

そう考えると

今未来を考えてやっていることが

果たして本当に正しいのだろうか?

怖くなってきます

 

ある週刊誌に次のような論調がありました

「そもそも能登半島は陸の孤島 

 人口が少ないから災害対策がなされないのは当然

 税金を都会の災害対策に分配すべき

 過疎地に住む者はすぐに都会に引っ越せ

 無限に金が湧いてくるとでも思っているのか

 過疎地の災害対策に無駄な金を使う余裕はない

 わかっていて危険な場所に住みながら

 いざ被災したら政府に文句を言うな」

 

発行部数を稼ぐため

このような書きぶりをする週刊誌が

いずれ出てくるだろうと

最初から予想していましたので

特段驚きもしませんが

全ての人が復興支援に好意的ではない

ということを我々被災者は

肝に命じておく必要があります


そんないろんな考えの方がいる中

心優しい高校生たちが

今日来てくださいました

大阪の高石高等学校の皆さんです

公募したら100人以上の希望者が申し出てくださり

その中から選ばれた生徒さん達だそうです

 

 

 

 

 

 

明日から

泥の掻き出しや瓦礫撤去等の

ボランティアをしてくださるそうです

 

今日は輪島高校に立ち寄り

交流をしてくださいました

 

 

 

 

 

 

自己紹介から始まり

一発芸の応酬

さすが本場の芸に

笑かしていただきました

なんかやってって突然言われて

できてしまうところが

さすがです

見習わなければいけません

津波サミットに参加して

地震から302 日目

豪雨から38 日目

 

輪島市復興まちづくり計画検討委員会

第5回目会合が開催されました

  

各種民間団体、行政および公募市民によって

構成される会議で

一刻も早い復興の達成を目指しています

 

今回は

これからのまちづくりの中心となる

高校生のまちづくりに関する活動について

招聘された生徒が提案と意見具申を行いました

 

本校からは

2年生が「街プロ」の活動報告を行いました

 

朝市の復興に取り組んでいる

馬場広和さん

宮下パークへの視察の報告も踏まえて

新しい形の朝市を提案しました

 

 

 

 

 

 

 

こどもの遊び場つくりに取り組んでいる

濱田勢生さんと宮下維織さん

自分たちで自らグラウンドを整備する姿に

委員のみなさんは好感を持たれたようです

 

 

 

 

 

 


放課後の学校の様子です

 

サッカー部は練習場所を使えない日は

ビデオで戦略の研究をしています

 

 

 

 

 

 

 

輪島高校は昨年度

中間テストを廃止し

そのかわり教科ごとの単元テストを

充実させています

明日は英語のパフォーマンステストです

生徒が教室に残って練習しあっています

 

 

 

 

 

 

 

ビジネスコースは日曜日に検定試験を控え

電卓検定の練習です

水害のため前回受験できなかった分

必死に練習しています

 

 

 

 

 

 

 

3年生は受験にむけて補習に取り組んでいます

 

 

 

 

 

 

 

先生方も学びます

若手教員育成プログラム「若プロ」です

テーマは職場での人間づくりです

同僚性の構築や

ネガティブ・ケイパビリティについて

学びました

 

 

 

 

 

 


先日参加した「世界津波サミット」に参加した

生徒の感想を掲載します

 

長井彩綺

 私は、世界津波の日高校生サミットに参加して得た経験から価値のあるものを沢山学ぶことができました。他県の高校生だけでなく、様々な国からの同世代の高校生と交流できたことが何より1番新鮮で、とても思い出深く心に残っています。1日目の分科会では、まず初めに各高校のグループでスライド発表をしました。使用言語がすべて英語だったので英語のリスニングを常に聴いているような感覚でした。発表の英語をすべて理解することは不可能で、難しいことが多かったですが、理解したいという真摯な思いを持ち聞き取る努力をすることが1番大切だと感じました。スライド発表の後は、各高校のメンバーを入れ替え、グループを作り災害について話し合いました。自己紹介から始まり、それぞれに意見を出し合いました。お互いに英語を聞き取ることが出来ず、最初は不穏な空気が漂っていましたが、ジェスチャーなどを用いたり、文にしなくても単語を出したり笑顔で話しかけることに注意を向けたことで少しずつ明るい空気に変わっていきました。英語をうまく話せなくても、私の話を聴こうと真摯に向き合ってくれたことが何より1番嬉しかったです。

 分科会の後の開会式では、輪島高校は災害からの未来についてのプレゼンを発表するという大きな役目が課せられていました。こんなに壮大なステージで、沢山の観客の前で英語で発表することは初めての経験だったので不安もありましたが、私の中では今までで1番良い発表をすることが出来たのでよかったです。しかし、他の高校生の発表を聴いていると、自分たちの発表をもっとこうすればよかった等の、改善点も沢山見えてきました。他校の発表から災害についての知識だけでなく、スライドを作る上での改善点も知ることが出来たので、今後に活かしていきたいです。このサミットを通して、災害についての意識をより深めることが出来ただけでなく、外国人の防災意識の違いなど国の文化の違いを知ることが出来たのも楽しかったです。日本の熊本で行われたサミットでしたが、私の中では世界に行ったような感覚で、国境を超えていろんな人と繋がれたことがとても印象深く嬉しかったです。想像はしていましたが、言語の壁がとても大きくて、改めて英語は難しいなと感じました。もっと英語が話せていたら、話題を広げてより深く、意味のある話を互いにすることができたのだろうなとも思いました。リスニングだけでなくスピーキングも鍛えていくことが大事だと感じたので、もっと英語の勉強に励み、努力していきたいです。

 この価値ある体験を胸に刻み、これからも頑張っていきたいと思いました。

 

稲木茉那

 「世界津波の日」高校生サミットに参加して、改めて防災の大切さと、それに対する国際的な協力の重要性を感じました。仲間と協力して発表を準備する中で、チームワークの重要性を実感しました。意見を出し合い、役割を分担することで、より良い成果を生み出すことができたことが嬉しかったです。この経験は、将来の仕事や学校生活でも活かせる貴重なものでした。

 初日に行われた開会式では、世界40以上の国や地域から集まった高校生たちが様々な意見を交わしました。特に印象に残ったのは、ブラジルの高校生の「命が何よりも大事」という言葉です。豪雨被災地を訪れて実際の被害を目の当たりにしたからこそ、心から感じた重みのある言葉だと感じました。

 また、マレーシアの高校生が「自然災害に対しては国際的な連帯が必要だ」と語っていたのも印象的で、災害への備えは一国だけでなく、世界が協力し合うべき課題だと強く感じました。分科会では、地域や国によって異なる防災対策があることを知り、その多様性に驚かされました。特に、津波だけでなく地震や洪水などの世界で起こった災害も含めて防災を考える視点が強調され、輪島でも取り入れたいアイデアがたくさん見つかりました。各国の対策を知ることで、私たちの地域で実施できる新たなアイデアが浮かび、地域全体の安全を守るための意識が高まりました。

 私自身、能登半島地震を経験した一人として、能登半島地震についての発表と共に、輪島高校で取り組んでいる「街プロ」についても紹介しました。

 たくさんの国の人々に私たちの活動が伝わったことに誇りを感じました。この経験を活かし、今後も地域や世界の防災意識を高めるために、活動を続けていきたいと感じました。

 

邑田達紀
 今回このサミットに参加して、たくさんの新しい刺激を受けることができました。これまでにも海外の方と会話したことがありましたが、簡単な質問や受け答え程度のコミュニケーションでした。このサミットではそもそもの使用言語が英語なので、常に英語に囲まれて一日を過ごすのは初めての経験でした。

 自分の拙い英語をなんとか理解しようとしてくれた海外の皆さんの優しさや、日本人にはない明るさに触れることができました。海外の方、特に同年代程度の方と共に時間を過ごし、コミュニケーションを取ることは自分のとてもいい経験になったので、もし機会があれば積極的に活用してみると自分の見えている視界が変わるきっかけになるかもしれないと感じました。

 また、そのディスカッションの内容も興味深く、世界中の自然災害の課題や、それに対する解決策などを知ることができました。日本では地震や台風の被害が大きいように、海外ではハリケーンなどの被害も大きく、日本にはなかなかない干ばつの被害もあることがわかりました。

 私達は開会式で震災の経験を交えた発表をするという大きな仕事が与えられていました。1000人を超える人たちの眼の前で発表をするのは初めてでしたが、あまり緊張せずに本番を楽しむことができました。

 私は英語があまり得意ではないというところから今まで海外の方と積極的に話したいという思いが強くありませんでした。ですが、今回海外の方とコミュニケーションを取り、一緒に笑いあえたことで今までの私を大きく変えるきっかけとなりました。これらの経験を活かし、様々なことに挑戦していきたいです。

水森かおりさんとともに

地震から301 日目

豪雨から37 日目

 

マリンタウンで

「ふるまい広場」が開催されました

大勢の人で賑わいました

 

 

 

 

輪島吹奏楽団と輪島中学校が合同で

演奏しました

私も一緒に演奏させてもらいました

 

 

 

 

 

 

水森かおりさんが

私たちの演奏をバックに

「上を向いて歩こう」を歌ってくださいました

 

 

 

 

 

 


本日深夜23:45よりNHK総合で

ドキュメント番組

「輪島高校 3年生の夏休み」

が放送されます

 

一生に一度しか訪れない18歳の夏に

いま伝えたいことや

気持ちに遺しておきたい風景について

語ります

震災後

テレビ報道されてきた「被災地としての輪島」

だけでなく

自分たちにとって

「大切な思い出の詰まった輪島」

を語ります

出演するのは

平さん 田端さん 岩波さん 木戸さん 森田さんです

 

選挙で番組予定変わったみたいですね

海辺の映画館

地震から300 日目

豪雨から36 日目

 

先日「らく速読」の講話が開講されました

 https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/fcf983aaf34f4e045da1895d5ec90f88?frame_id=210

 被災した中でも日々の生活の中で

「幸せだな」と思える瞬間のために届けてくださいました

 

そんな講話の中から

 

ウォルト・ディズニーは

「本には宝島の海賊が盗んだ財宝よりも

 多くの宝物が眠っている」

と読書の楽しみを語っています

 

マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏は

1週間に1冊

 電子決済の仕組みを作ったイーロン・マスク氏は

1日10時間

 ソフトバンク取締役会長 孫正義氏は

1年で850冊

の読書をしているそうです

 

またアメリカの情報サイトによると

富裕層の88%が一日30分以上読書をしているのに対し

貧困層の人びとは2%しか読書をしていません

 

さらに日本でも

月額書籍購入費用について

年収800万円以上の人は 2.910 円

400万円未満の人は 1,914円

1,000円もの開きがあるそうです

 

時間のない日々に追われ

それでも本を読むための時間を作り出す

ひとつのヒントをいただきました


今朝の北國新聞に興味深い記事が

 

世界農業遺産「白米千枚田」に

これまた奥能登の風物詩「波の花」

が舞ったというものです

 

「千枚田」は奥能登の最高峰

「高州山」の地滑りでできた

山の中腹から

眼下の海岸線に向かって拡がる棚田です

 

「波の花」は

そこからさらに10kmほど

半島の先端部に向かって進んだ所に見られる

厳寒の荒れ狂う日本海で

岩壁に打ちつけられた波が

綿毛のように空を舞う現象です

 

新聞社に情報提供したのは川口喜仙さん

私の高校時代の同級生です

地元の伝統芸能

田の神様を迎え送る「あえのこと」を伝承

新聞を利用してさまざまな地元の情報を

発信しています

 

今回全く別の場所の観光資源

しかも限りなく季節外れのふたつの

思いがけないコラボレーション

新しい観光スポットになりそうです

「波の花わたがし」とか

「ふわふわ波の花かき氷」とか

いかがでしょう?


先日の「未成年の主張」で

「海辺の映画館をつくりたい!」

と叫んだナタくん

いよいよ実現へ向けての第一歩です

 

生まれ故郷のタイで見た

海辺のアウトドアの映画館が忘れられない

と言う彼は

これなら被災者を元気づけられる

とひとりで準備をすすめてきたら

ひとりまたひとりと

協力者が増えてきました

 

 

 

 

 

 

場所は取り壊された家の跡地

馬場崎交流サロンの向い

キロク時計店さんと

コインランドリーてるてるさんの間です

 

14日目のブロクで紹介した

中村輝人さんがこしらえたスペースです

「世界を変える!」と意気込んで

卒業を待たずに

単身オーストラリアへ渡ったものの

震災復興に力を尽くしたいと

急遽帰国してきた彼です

 

せっせと地面を鳴らし

人工芝を敷き詰め

人力で素敵な空間を創りました

 

 

 

 

 

 

日暮と同時に

上映されたのは

東日本大震災を描いた

「北のホタル」

 

 

 

 

 

 

ここまで何度もダメになりそうで

あきらめかけて

それでも歯を食いしばって

ここまできたね

 

小さな映画会だったけど

大きな一歩だね

 

上映後

みんなに

バーベキューが振る舞われました

 

スタッフは

ナタ&テルでした

不自由研究のススメ

地震から299 日目

豪雨から35 日目

 

11月3日に本校体育館で

車いすバスケ体験を行います

申し込み不要でどなたでも参加いただけます

動きやすい服装で

シューズを持ってお越し下さい

12:00~16:00の時間帯で開催しています

ご都合のつく時間にふらっときて

こそっと帰るでもOKです

ぜひ気軽にお越しください

 

 

 

 

 

 

 

 


「上から降ってくる復興計画に

 そのまま乗っかるな

 僕らの街は僕らがつくる」

2年生が「街プロ」に取り組んでいます

 

このあと1年生も参入していきます

今日は1年生の

「不自由研究発表会」が行われました

この間1年生は「不自由研究」に取り組んできました

課題設定→仮説設定→先行事例研究→

 実験計画→分析→まとめ→発表

という一連の流れを体験することが目的です

この中で課題設定の部分には時間がかかるので

その部分だけはまず教員が設定

課題を自分で自由に設定できないので

「不自由研究」です

 

小岩 遥 さんは

「輪島市に移住者を増やそう」

 輪島市に間借り営業できる

フリーススペースを作りたいと考えました

 

大久保 侑 さんは

「輪島でできる遊び」

KANJAMというスポーツを紹介して

みんなで楽しみたいと考えました

 

正角 心音 さんは

「たくさんの人が来てくれる朝市!」

東北研修で見てきた閖上朝市を参考に

食べ歩きのできる新しい朝市を考えました

 

小住 優太 さんは

「なぜ投資が注目されているのか」

金融リテラシーの重要性について調べ

復興に結びつけたいと考えました

 

田中 朝陽 さんは

「隆起した海を取り戻せ」

海底隆起により漁に出れない漁師を懸念し

その対策について考えました

 

徳野 喜仁 さんは

「外国人が訪れる街 No.1にするために」

インバウンドで賑わう街を調べ

輪島も外国人観光客でいっぱいにしたいと考えました

 

坂口 こころ さんは

「イベント企画書」

文化祭の後に後夜祭を企画して

盛り上げたいと考えました

 

山瀬 大喜 さんは

「水温上昇による魚への影響」

地球温暖化による溶存酸素の減少を調べ

輪島沖の漁獲量の変化を試算しました

 

辻 姫花さんは

「ドイツ語について」

ドイツ語の歴史や文法について調べました

徳野さんの研究とコラボできるといいですね

 

前川 翔太 さんは

「輪島大祭復興」

祭りが地域経済にもたらす影響を考え

多くの人が祭りに訪れる取組を提案しました

 

髙橋 惺 さんは

「数学を生活に役立てよう」

フェルミ推定を用い震災の被害を試算

さらに20年後の輪島市の人口を推定しました

 

岸 顕 さんは

「スポーツ科学」

タバタ式トレーニングの効果について検証し

ダイエットや筋トレとの関連を言及しました

 

全員しっかり調べよく考え

素晴らしい発表でした

 

特に質疑応答が活発に行われていて

頼もしく思えました

稲むらの火

地震から298 日目

豪雨から34 日目

 

「津波サミット」の最終日

記念植樹を行いました

 

 

 

 

 

 

屋上からくまモンさんが

見守ってくださっています

 

 

 

 

 

 

植樹の次は除幕式

 

 

 

 

 

 

 そして閉会セレモニーです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石破首相がビデオメッセージで

「稲むらの火」の話をしてくださいました

 

時は安政元年(1854年)

紀伊国広村(現在の和歌山県有田郡)を

安政南海地震による津波が襲います

 

高台に住む庄屋の濱口儀兵衛

地震の揺れを感じたあと

海水が沖合へ退いていくのを見て

津波の来襲に気付きます

 

村人たちに危険を知らせるため

自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束(稲むら)に

松明で火をつけました

 

消火のために高台に集まった村人たちの眼下で

津波が猛威を振るいます

儀兵衛の機転と犠牲的精神によって

村人たちがみな津波から守られた

というお話です

 

小泉八雲の英語による作品を

中井常蔵が翻訳・再話したもので

1937年から10年間

国語の教科書に掲載されたそうです

 

その話はエンディングセレモニーの中でも

紹介され演じられました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


熊本県立第一高等学校の

ボランティア同好会の生徒さんが

文化祭で集められた支援金と

応援のメッセージ色紙を

直接会場へ届けてくださいました

 

 

 

 

 

 

第一高校さんは熊本城の敷地の中にある

伝統のある高校です

どうもありがとうございました


フライトまで少々時間があったので

熊本城の復興の様子を見てきました

 

 

 

 

 

 

震災から8年経ってもまだ手付かずの石垣

 

 

 

 

 

 

ようやく始まった補修箇所

20年ほどの計画で

じっくり進んでいくのだそうです

 

 

 

 

 

 

過去にも何度も被災した記録が

その度に立ち上がってこられたのですね

こんにちは!くまモン

地震から297 日目

豪雨から33 日目

 

「世界津波の日」2024

高校生サミットin 熊本に

参加しています

 

11月2日の「世界津波の日」は

津波の脅威と対策について

理解と関心を深めることを目的に

2015年の国連総会において日本が提唱し

我が国をはじめ世界142か国が共同提案を行い

全会一致で採択されました

 

 

 

 

 

 

翌2016年から高校生サミットが

開催されています

 

 

 

 

 

 

今回は40カ国を超える世界各国から

高校生が集い語らい学びました

本校からは

稲木さん

長井さん

邑田さんの3名が参加です

 

 

 

 

 

 

まずは小グループに分かれ

各校ごとに自己紹介と

プレゼンテーションを行いました

 

 

 

 

 

 

同じ分科会の隣の席には

東北ツアーでお世話になった

多賀城高校さん

 

そして通訳を務めるのは

なんと輪島高校の卒業生で

東京で通訳をなさっている

黒江百合子さんでした

 

ご自宅は

「まれ」の実家のシーンが撮影されたお宅で

やはり今回の地震と洪水で

大きな被害を受けたとのこと

 

偶然の引き寄せとはいえ

ご縁のある方が集まるものです


クック諸島は

太平洋に浮かぶ珊瑚礁と火山の島

手付かずの自然を楽しむことのできる

ダイヤの原石のようなビーチリゾートですが

サイクロンや温暖化による海面上昇の影響を

もろに受けています

 

 

 

 

 

 

アンゴラは

アフリカ南部大西洋岸にある

迷路のような河川と砂漠が特徴の国です

異常気象による食糧の不作や

食糧価格の高騰の影響で状況は悪化しています

干ばつの影響を大きく受けている国の一つです

 

 

 

 

 

 

 

オーストラリアは

今年猛烈な熱波に襲われ

大規模な森林火災による被害を受けました

気温が45度に達する都市があったり

メルボルンを含む複数の都市では

火の使用が全面的に禁止されたりしました

 

 

 

 

 

 

 

マレーシアは

台風も地震も少なくのんびりしていますが

1時間ぐらいのゲリラ豪雨の後には

あっという間に洪水と倒木が起こります

熱帯の木の根は表面にしか広がらず

深く張らないからです

 

 

 

 

 

 

 

インドネシアは

その地形的な条件により

地震 津波 火山 洪水 地滑り 干ばつ 森林火災

などの自然災害が数多く発生します

特にマグニチュード4以上の地震が

年平均400回以上発生する地震多発地域です

 

 

 

 

 

 

 

キリバスは

太平洋中部に赤道に沿って位置する環礁の国

ラグーンと白い砂浜の人里離れたスポットです

最も高い場所で海抜3メートル

そのため特に海面上昇の影響を受けやすく

満潮時には土手道を越えて波が押し寄せます 

 

 

 

 

 

 

 

ブルネイは

ボルネオ島にある小さな国で

ビーチや熱帯雨林の生物多様性で知られています

洪水に悩まされて鉄砲水が増加しています

1〜2時間の降水でも洪水が発生し

浸水深が1m 程度に達するケースもあります

 

 

 

 

 

 

 

ペルーは

アンデス山脈の高地に位置し

マチュピチュやナスカ地上絵で有名です

M7以上の大地震が頻発しています

1970年のペルー大地震では死者約7万人

最近では2001年 2007年にも大地震に襲われています

 

 

 

 

 

 

 

トンガは

南太平洋に浮かぶ王国

自然豊かで人々が土地や海に感謝しながら暮らします

昨年海底火山が爆発し大きな被害を受けました

海底ケーブルの損傷により通信障害が引き起こされ

被害状況や安否情報の把握に大きな支障が出ました

 

 

 

 

 

 

 

インドは

インドプレートとユーラシアプレートの境界に位置

中~大規模な地震活動が活発です

2001年の大地震により約1万4千名の死者が出たほか

モンスーン時期に発生する洪水被害も甚大です

逆に干ばつや熱波の被害も多く発生しています

 

 

 

 

 

 

 

ミクロネシアは太平洋に位置する

607の島からなる国です

台風の影響により甚大な被害が発生しました

学校 水道 電気 家屋 漁船等が損壊して

多くの住民が避難する被害が生じました

日本政府としても緊急援助を行っています

 

 

 

 

 

 

 

サモアは

太平洋に位置する島々からなる国で

峡谷や滝のある熱帯雨林が特徴です

毎年のように発生する洪水災害に加え

過去に何度も甚大なサイクロンに襲われています

多くの人々が沿岸部に暮らしていて対策が必要です

 

 

 

 

 

 

 

ソロモン諸島は

南太平洋に浮かぶ数百の島からなる国で

第二次世界大戦に関係する場所が多くあります

気候変動と自然災害の影響を大きく受けており

海面上昇の結果多くの人々が住む家を追われ

職を求めて農村地方から都市部へ移り住んでいます

 

 

 

 

 

 

パプアニューギニアは

南西太平洋地域にあり

生物の多様性とビーチやサンゴ礁で有名です

今年5月地滑りによって

2000人以上が生き埋めになり

建物や農地に大規模な被害をもたらしました

 

 

 

 

 

 

 

スリランカは

インド南部のインド洋に浮かぶ島国です

熱帯雨林 平原 高地 砂浜と多彩な風景が広がります

今年5月24日から降り続いた豪雨により

南西部で洪水及び土砂崩れが発生し

被災者は約68万人に上っています

 

 

 

 

 

 

 

トルコは

東ヨーロッパと西アジアにまたがる国で

国際都市イスタンブールが中心です

昨年シリアとの国境付近で発生した

マグニチュード7.8の地震に襲われ

6万人が犠牲となる甚大な被害を受けました

多くの生徒が現在も避難生活を余儀なくされています

 

 

 

 

 

 


午後からは総合開会式が行われました

 

 

 

 

 

 

輪島高校から参加の3名は

大観衆を前に堂々と発表しました

 

 

 

 

 

 


夜は世界のお友達とレセプションです!

 

 

 

 

 

 

なんとくまモンが遊びに来てくれました

 

 

 

 

 

 

会場は大盛り上がり

単なるぬいぐるみの登場に

そこまで盛り上がる日本の高校生たちに

海外からの高校生たちは

Why ?Japanese???

 

日本人にはぬいぐるみじゃなくて

神様なんですよ

柿の実色した火曜日

地震から296 日目

豪雨から32 日目

 

今日から出張

途中の道すがら

崩れた山肌を見ると

ふと思い出すことがあります

崩れる前

あの辺に確か柿の木があったな

人が分け入らないような高い山の上

なぜあんなところに?

というような場所に

秋になるとたわわに実らせていました

誰も取らないので

それは初雪が降る頃までずっとそのまま

 

そんな風景見覚えありませんか?

実は日本中に見られる風景です

昔の人は山の中にある何本かの柿の木を

「あの柿の木は切ってはなんねえだ

 山の神様が怒って降りてくるだ」

と言って決して切らなかったそうです

 

山の神様の正体とは?

そうクマです

 

近年

山に食料がなくなり

クマが里まで降りてくるようになりました

 

昔の人はクマがそれ以上降りてこないように

あちこちに柿の木を残して

そこでクマを食い止めていたのです

共存していたのですね

 

「神」と「クマ」

どちらもアイヌ語の「カムイ」が

語源となっているという説があります

 

今日からの出張は

「津波サミット」のため

熊本へ行ってきます

神様「くまモン」に逢って

復興をお祈りしてきます


先日のOECDグローバルフォーラムの

「未成年の主張」で

「本屋がないからなんとかしてー」と

教育長に向かって叫んだ本校の生徒

「気持ちはわかったぞー!」

と叫び返してくださった教育長様から

直接にお返事をいただきました

 

教育長様はその後

お忙しい中いろいろ調べられ

アドバイスをくださいました

 

書店のない自治体が社会問題化していること

「無書店自治体 対策」で検索できること

経産省でもプロジェクトチームで対策に踏み出すこと

NHKや読売新聞での報道

富山県立山町での先進事例

県の商工労働部にもはたらきかけてくださったこと

など多岐に渡りアドバイスをくださいました

 

そして高校生に対して次のようにメッセージをくださいました

 

「高校生が実際の書店経営に乗り出すのは難しいと思いますが

 書店が欲しい人は輪島市に一人だけではないと思うので

 志が同じ人を集めて輪島市に要望するとか

 署名を集めるとか

 先生と相談しながら

 高校生でもできることをすることも大事ではないでしょうか

 輪島市に

 書棚に並ぶ本に触れお友達と本を選べるような

 環境が戻ってくることを願っています」

 

たったひとりの高校生の叫びに対して

こんなにも丁寧に向き合ってくださいました

 

高校生にとって新たな一歩を踏み出すための

大きな力をいただきました


「おこらいえ」のルーツを訪ねてきました

「おこらいえ」は輪島の海士町の言葉

海士町の祖先は九州の宗像から渡ってきました

世界遺産である宗像大社を参拝しました

 

さっきまで降っていた豪雨が嘘のように止み

神々しい光が差してきました

 

 

 

 

 

 

こんな時って

神様に歓迎されている時なんだそうですね

 

おみくじをひくと

「神社参拝は神様にお願いする場ではなく

 日頃の努力を神様に報告する場」

とのこと

 

市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)

降臨の場とされる高宮祭場

凜とした空気の中

パワーをいただいてきました

 

 

 

 

 

 

 

鳥居に石を投げ上げると

なんと乗りました

 

 

 

 

 

 

何かこれから

いいことしか起こらない予感です

今日もたくさんのお客様

地震から295 日目

豪雨から31 日目

 

水害から1ヶ月が経ちました

亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします


大成建設さんがお見えになりました

のと里山海道の現場でも

先日ダンプをお見かけしました

能登復興のために尽力してくださっています

大阪万博にも関わっておられ

吉本興業をはじめ

3つのパビリオンの建設を

担当されているそうです

 

輪島高校へは

「転生プロジェクト」で

関わってくださっています

「転生プロジェクト」とは

災害ゴミに命を吹き込み

新しい意味のあるものに

蘇らせるプロジェクトです

 

コンクリート片や割れた瓦 魚網などを崩して

大成建設さんの技術で成形しなおします

生徒からは

マリンタウンの遊具

学校の中庭のベンチ

かつての朝市通りのジオラマ

などのアイディアが出ています

 

アクセサリーなどの小物を作って

販売する計画もあります

どんなものに生まれ変わるのか

夢の膨らむプロジェクトです

 

輪島市にも出向き

小中学生と一緒に何かできないか

担当者と意見交換させていただきました


輪島市バスケットボール協会の方も

来られました

11月3日本校を会場に

車椅子バスケットボール大会が

繰り広げられます

今日はその下見です

バスケ初心者の方でも

健常者の方でもどなたでも

車椅子バスケを体験できるそうです

当日はおにぎりも振る舞われるそうです

ぜひお越しください


新採の木村先生の研究授業があり

担当の指導主事の先生もいらっしゃいました

木村先生は他県のご出身で

しかもいきなりこんな被災地の勤務となったのに

不満や弱音を一切口にせず

被災地の生徒たちに

本気で向き合ってくれています

今日の放課後も生徒をひとり残し

遅くまで勉強を教えていました

残っていた生徒も

今回の地震で被災し

他校から転校を余儀なくされた生徒です

みんなそれぞれの場所で

一生懸命取り組んでいます


輪島市高校魅力プロジェクトの

スタッフさんも来られました

学習支援のほか

探究活動のコーディネートなど

多岐にわたってサポートいただいています 

11月2日に予定されている

「街プロ」発表会に関する打ち合わせのためです

この日は河井小学校の体育館をお借りして

ポスターセッションを行う予定です

こちらもぜひお越し下さい


NHKの取材も入りました

輪島市の漁業に関する番組です

漁師の子供たちにインタビューしました

番組をお楽しみに


多くの方が思いを寄せてくださっています

出会いを大切にして

一歩一歩歩んでいきましょう

イオンかほくでコンサート

地震から294 日目

豪雨から30 日目

 

吹奏楽部が

イオンかほくでコンサートをしました

輪島吹奏楽団と合同です

 

 

 

 

 

 

思えば被災してまもない頃

もしかしてもう楽器を持つことはないかも

とも思っていたのですが

避難所回ろう

みんなを音楽で元気づけよう

そんな話をして

再び楽器を手にした

かけがえのない仲間たちです

 

 

 

 

 

 

輪島吹奏楽団は

現在練習場所が震災でやられてしまったので

生徒が帰った後の夜

輪島高校で練習しています

今回一緒に演奏です

 

まずは「希空」

土屋太鳳さん主演

ご存知NHK朝のテレビ小説「まれ」の

主題歌です

輪島高校もまれちゃんの通う高校として

撮影に使われていました

太鳳さんも

何度も被災地を訪れてくださり

我々を励まし続けてくださっています

 

続いて「東京ブギウギ」

こちらは敗戦の焼け野原から

日本が再び立ちあがろうとしていた時

国民を元気づけてくれた曲です

 

「ゴールデンイーグル」

輪島吹奏楽団の前団長は

世界的な作曲家アルフレッド・リード氏と

懇意にされていました

そんなご縁もあって

石川総体のテーマソングを

リード氏が手掛けてくださることに…

それがこの曲です

「白山の…」と歌われる石川県民の歌が

曲中にフューチャーされています

 

そして「リメンバミー」

ピクサーの映画の主題歌

ギターが大好きな少年が

死後の世界に迷い込む話

死後の世界では

現世の人がその人を忘れてしまった瞬間

その人は消えてしまうのだそう

それを「二度目の死」といいます

だから現世に生きる我々は

亡くなった人のことを

決して忘れてはいけないのです

 

続いて「マジンガーZ」

輪島にゆかりのある永井豪先生

先生の記念館が

焼け尽くされた朝市通りにありました

復興に向けた新しいシンボルとして

きっと生まれ変わって

牽引してくれるものとして

信じています

 

ラストは「銀河鉄道999」

お亡くなりになった松本零士先生

お亡くなりになったあとも

その作品のテーマソングが

ずっと我々を励まし続けてくださいます

 

輪島の街が元通り

そしてそれ以上に生まれ変わる時

自分はこの世にはいない

でもその時のために

今できる精一杯のことを

できるだけたくさんの種を

蒔いておければと思う毎日です

釣りバカ日誌の撮影秘話

地震から293 日目

豪雨から29 日目

 

輪島高校では

生徒の家庭学習時間を調査しています

 

昨年度までは学年ごとに目標値を設定し

達成できたかどうかを調査していました

しかしそれでは

数値を達成することに意識がいってしまい

本来の目的を見失っている状態であったため

今年度より方法を変えました

 

生徒自身で毎週目標時間を設定し

それを達成できたかどうかを

自己評価し

次のモチベーションにつなげる

という方法にしました

 

先週の調査によると達成率は

1年生で54%

2年生で36%

3年生で26%

個人個人の目標値が異なるため

客観的なデータとはいえませんし

これをもって多い少ないも論じることもできません

 

ただ実際の平均学習時間を見てみると

3年生は1年生よりも3時間多いので

学年が進むにつれ

より高い目標値を設定している

ということは言えそうです


美川スポーツセンターで

科学グランプリが開催されました

 

 

 

 

 

 

本校からは

泉豪さん 宇羅央渉さん 大畑瞬星さん

大向莉奈さん 坂口紋彩さん

舩本亮雅さん 前名拓実さん 邑田達紀さん

でチームを作って参戦しました

 

午前中は数学や理科 情報などの筆記競技

午後は実技競技がありました


昨日話題にした「釣りバカ日誌17』について

撮影秘話を

 

夏祭りのシーンでしたが

撮影が行われたのは真冬でした

短パン・半被で

寒空の下2時間ほど待って撮影開始

 

よくよく見ると出演者にはさぶいぼが

 

西田さんは

急性心筋梗塞で倒れられてから

復帰直後の撮影でしたので

スタッフに支えられながら

撮影現場に入られました

拝見していて痛々しいほどでした

ところがカメラが回り始めた途端

別人のように背筋がピンと伸び

天に突き刺さるごとく張りのあるお声で

鬼気迫る演技をなさりました

本物の役者魂を見ました

その衝撃は今でも忘れられません

 

能登の祭りでは

神輿の先導役を務める大きな灯籠

「キリコ」が乱舞します

 

「キリコ」のシーンでは

役者さんのセリフを綺麗に録るため

一切音無しで行われます

祭りの音は編集で重ねます

笛や太鼓・鉦も掛け声も一切なし

「キリコ」の屋根に吊るした風鈴も

ガムテープで固定します

シンと静まった通りを

遠くから「キリコ」が勇壮にやってくる姿は

それはそれで見応えのあるものでした

 

「釣りバカ日誌17」には

地震で壊れる前の輪島の街並みが

美しく残っています

 

まだ直視できそうもないので

いつの日かもう一度観たいと思います


明日は

吹奏楽部が輪島吹奏楽団と合同で

イオンかほくでステージ演奏します

2回公演で

11:00からと15:00からです

15:00からの方には

私も一緒に出させてもらおうと思っています

ぜひお越しください

雲ひとつしかない秋晴れのもと

地震から292 日目

豪雨から28 日目

 

今日は体育祭

 

グラウンドに改修工事が入り

本来なら実施できないところでしたが

 

日本航空学園さんのご好意により

サッカーフィールドを

貸していただけることとなりました

 

 

 

 

 

 

ありがとうございます

 

福岡第一高校の「世界一の体育祭」でも

手渡された輪島塗のカップ

果たして今年はどの団の手に?

 

 

 

 

 

 

 

航空高校の3年生も

参加してくれることになりました

みんなで準備体操

 

 

 

 

 

 

 

障害物競走

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四人五脚

 

 

 

 

 

 

 

借人競争

 

 

 

 

 

 

 

大綱引きには

航空高校の野球部3年生も出場

 

 

 

 

 

 

 

圧倒的な強さを見せつけました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スムーズに進んでいるので

以降の予定を繰り上げます

 

お昼休みです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそろいのタオルです

 

 

 

 

 

 

 

小綱奪い

 

 

 

 

 

 

男子優勝チームと

航空高校エキシビジョン

ここでも航空チームが圧倒的強さを見せます

力強さだけでなくスピードもあります

 

 

 

 

 

 

 

クラス対抗リレー

 

 

 

 

 

 

 

部活動対抗リレー

これは私が高校生の頃から続く競技です

当時は剣道部は面・胴・小手フル装備で出場

当然毎年最下位なのですが

伝統へのこだわりが垣間見えて尊敬していました

 

 

 

 

 

 

これにも航空高校が参戦

圧倒的速さです

さすが上を目指して引退後も

鍛え続けている肉体です


俳優の西田敏行さんが亡くなりました

実は私と西田さんは何を隠そう

「釣りバカ日誌17」で共演した仲です

 

その年の初め

「今年の抱負は?」

と晴れ女に聞かれたとき

「歌だけじゃなく

 お芝居にも挑戦してみようと思う」

と答えておいたので

ある意味実現したといえます

 

石田ゆり子さんと大泉洋さんが

祭りの街をそぞろ歩くシーンの

後ろでたたずむという

非常に難しい役どころでした

 

わずか1秒ほどですが

私でないとこなせないいい演技ができたと

自負しています

助演男優賞をいただけなかったのが存外でした

 

しかも

石田ゆり子さんのあまりの美しさに

ぼーっと見とれていると

「カット!カット!!

 エキストラさん

 女優さん見ちゃダメだよ!」

とNGまで出すという

大俳優を完全に凌駕する域まで達しました

 

ご冥福をお祈りします

明日の体育祭について

地震から291 日目

豪雨から27 日目

 

学校の復旧工事が始まっています

こちらは傾いた2号棟の基礎検査

 

 

 

 

 

 

2号棟は現在大きく傾いており

もともとあった職員室等は使用できず

安全な棟で緊急的に先生方が執務しています

 

棟の4隅を掘削して

地下の基礎の部分を点検し

異常がなければ

棟をジャッキアップして

まっすぐにするのだそうです

恐るべき技術力です


3年生国語表現の授業(担当丹保亜矢子先生)では

ディベートを行いました

 

 

 

 

 

 

①日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである

 是か非か?

②日本は中学生以下のスマートフォンなどの

 使用を禁止すべきである

 是か非か?

③日本は救急車の利用を有料化すべきである

 是か非か?

 

それぞれのテーマに分かれて

肯定派と否定派に分かれて

議論を戦わせます

 

③に関して事例をひとつ

保護者の迎えが遅れがちで

保母さんの勤務時間が終わっても

迎えに来ないのが

日常化していた保育所が

その対策のため

時間外の預かりを有料化したそうです

すると

「お金払っているんだからいいでしょ」

の乗りで

平気で遅れてくる母親が増えたそうです

 

いろいろ難しいですね

 

ディベートの授業が取り入れられた当時は

日本の高校生は議論の経験が乏しかったので

相手を論破することが目的化してしまい

議論ではなく喧嘩になってしまうことも

見受けられたのですが

今ではかなり上手になりました

 

国際的な場面でも

堂々と意見を言える若者は

着実に増えてきていると思います

時代はかなり様変わりしてきました


保護者の皆様にご連絡がふたつあります

 

(1)コロナ等に関すること

 病院でもらった薬剤指示書などの書類は

 処分しないで保管しておいてください

 各種申請に必要となることがあります

 

(2)体育祭に関すること

 日本航空高校石川さんのサッカー場をお借りして

 明日18日に開催します

 送迎等でお手数をおかけします

 なお駐車場はコート手前の駐車場をご利用になり

 ゲートをくぐってすぐ左です

 奥には入らないようにしてください

 

 

みつばちの力

地震から290 日目

豪雨から26 日目

 

学校にスズメバチの巣を見つけました

早速駆除です

 

 

 

 

 

 

蜂の巣ジェットの威力は

すさまじいですね

 

スズメバチ撃退の技で

もっと強烈なのものに

「蜂球」があります

日本ミツバチが持つ必殺技です

ミツバチにとってスズメバチは

幼虫や卵を根こそぎ食べられてしまう天敵です

 

そこで巣に寄ってきたスズメバチを見つけると

総攻撃をしかけます

数百匹のミツバチがスズメバチを覆い包んで

押しくらまんじゅうを始めます

お互いの羽根をこすり合わせ

摩擦熱を発生させます

やがてまんじゅうの中の温度が上がり

スズメバチは死んでしまいます

ミツバチは50℃まで耐えられるので

へっちゃらです

 

小さなミツバチでもみんなで力を合わせて

大きな天敵をやっつけます

 

本校生徒が取り組んでいる

街再生プロジェクト「街プロ」の中に

「みつばちプロジェクト」があります

小さな力でも

少しずつでも

あきらめずに前に進めるといいね

きっと大きな課題でもやっつけることができるよ

明倫のみんな!ありがとう!

地震から289 日目

豪雨から25 日目

 

金木犀の甘い香りが

学校を包んでいます

あんなに酷い目にあったのに

季節がめぐるとちゃんと花を咲かせる

植物の生命力に感動です


野々市明倫高校のみなさんが来校しました

詳しくはこちら

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/145422e62913e7d7fc48edf93092774d?frame_id=210

 

初任で本校に勤務されていた

池田真彬先生が引率されていました

最後に本校生徒に向けてのご挨拶

「かつて自分が住んでいたこの街

 壊れた姿を見て愕然としたけど

 みんなの元気を見て確信した

 この街は生きている!」

この言葉に

また立ち上がる元気をもらいました

ありがとうございました


もう公費解体され

あとかたもなくなった我が家にあった

娘が弾いていたピアノ

家と一緒に壊される運命だったのですが

家が解体する前に何とか運び出し

学校の中でストリートピアノとして

第二の人生?ピアノ生?を送っています

 

生き物を数えるとき

なくなったあとに残る物で数えるのだそうです

ゾウは1頭

にわとりは1羽

サンマは1尾

 

ピアノは1台なので

きっと壊されたあとは

台しか残らなかったのかもしれません

 

では人は?

1名です

そう

人は亡くなったあと名を残すのです

 

この話はある特攻隊員が遺した言葉です

 

今日も生徒がピアノを弾きにきてくれました

 

 

 

 

 

 

彼女は幼稚園の先生を目指していて

今度大学入試でピアノの試験があるそうです

これは災害にも負けなかったピアノ

きっと見守っていてくれるよ

がんばれ!


輪島市学習センターが再開しました

 

 

 

 

 

 

輪島市が高校魅力化プロジェクトのひとつとして

学習する場所を提供してくださっているものです

魅力化スタッフが質問にも対応してくださいます

場所は「ふらっとホーム」の二階

 

「ふらっとホーム」は

旧国鉄七尾線の輪島駅の跡地

駅の数え方は1軒

なくなった駅のあとに

今ではバスのターミナルやお食事処が

軒を連ねています

 

そこの二階を活用して

落ち着いて学習出来る場所が

戻ってきました

 

 

 

 

いろいろ頑張りました

地震から288 日目

豪雨から24 日目

 

東北復興研修や

グローバルフォーラムを終えて

生徒のがんばる様子が

HABのYouTubeチャンネルで

紹介されています

 

【未成年の主張】

https://www.youtube.com/watch?v=marcCbh78S4&list=PLifVGdqsTJWi9DF7nQZHYVtEiB7thUI6b&index=6

 

【東北復興研修(前編)】

https://www.youtube.com/watch?v=0Yh_ZCEE1vo

 

【東北復興研修(後編)】

https://www.youtube.com/watch?v=Qf1xrxwcxy8&t=1s

 

参加した生徒からのレポートを掲載します

 

2年 前名拓実さん

 今回、東北大にてOECDの方々や色んな方と交流させてもらって感じたことがあります。一言でまとめると、「教育」ってすごく難しいことなんだなって思いました。

 どこの学校も様々な面での問題に悩まされているということが分かりました。しかし、他の学校の教育改革の成功例が自分の学校にも当てはめられるとは限らないのも「教育」の難しさを実感しました。例えば学校の統合ですね。地域によって実現可能性は全く違うし、なにより統合前の学校の伝統、校風を完全に変えてしまう可能性が出てくることはある意味すごく怖いことでもあると思うんです。校風が良いと思って入学された生徒、OB、それからOGの方の反対が出るのも当然だと思いました。そうするしかなくなってしまう日本の地方教育の在り方は問題であり、これから議論をもっと重ねる必要があると実感しました。

 しかし、海外の学校の教育改革のアイデアは日本と違った見方も多く、大変興味深かったです。

 せっかくこうして関われたのですから、これからもご一緒にお話しできる機会が増えれば良いと思いました。生徒として、教育について深く考える機会を設けていただけたことを大変嬉しく思います。

 

2年 三中そらさん

今回のOECDグローバルフォーラムに参加し、私自身にとって大きな変化がありました。それは世界が思っていたよりもずっと近い存在だと感じたことです。これまでは「世界」と聞くと、どこか遠い存在のように思い、少し距離を感じていました。しかし、たくさんの外国の方々と交流し、自分なりに英語を使って積極的にコミュニケーションを取ったことでその距離感が一気に縮まりました。世界は決して遠いものではないと実感しました。

特に印象に残ったのは、発表前に緊張していた私に対して多くの方々が優しく声をかけてくれたことです。みほさんや交流会で仲良くなった外国の方々がハグをしてくれたり励ましの言葉をかけてくださったおかげで、少しずつ緊張を和らげることができました。また発表後にも多くの方が褒めてくださり、ハグしてくれたことが嬉しかったです。その瞬間、国境や言葉の壁を越えて人と人が繋がる力を強く感じました。

さらに、「Future of Education and Skills 2030」という場では、さまざまな立場の人々の意見に触れ、自身の視野が広がりました。教育の在り方についての議論は難しいテーマでしたが、他国の教師や教育関係者の意見を聞くことで、教育の役割や未来について深く考えさせられました。このような場に参加し、教育の未来を共に考える一員としての意識を持つことができたことは大きな収穫でした。

貴重な経験を通じて私の視野は広がり、世界は想像以上に近いものであると感じるようになりました。今回のフォーラムで得た学びは私にとって大きな変化となり、これからも積極的に世界との繋がりを深めていきたいと思います。

 

旅の終わりに

地震から287 日目

豪雨から23 日目

 

グローバルフォーラム最終日

多くの方が13年前に辛い思いをされた

東北の地での最後の一日です

 

 

 

 

 

 

 

能登半島の現状をお話しする機会が

幾度となくありました

思い出しながら話そうとしても

言葉に詰まります

涙を堪えていると

ほとんどの方が

泣いてくださいました

 

13年の年月が経っても

深い心の傷は決して癒えることはないのだと

いたたまれない気持ちになると同時に

我々の気持ちを痛いほどわかってくださる

その想いに励まされる思いです


生徒は本当に多くのことを学んでいます

 

戸田市教育長の戸ケ﨑 勤 様からは

夏に輪島高校を舞台に行われた

能登スクールの中で実践された

「おさんぽワークショップ」を

世界に紹介いただきました

参加者に被災地を散歩してもらい

その風景をもとに

それぞれの教科の視点から

どのような気づきがあるか

探しながら歩き回るアクティビティでした

教科書からではなく目の前の現実から

教科と日常生活を結びつける試みでした

 

また

「教師の自己犠牲が当たり前ではない教師像」

とそれに伴う

「新しい教師像への社会的理解」

が提言されました

 

教師という職業が

「子供たちの未来」や

「社会の未来」を担う

重要な職業であるにも関わらず

その知的刺激や挑戦の機会が減少し

信頼や尊敬が揺らいでいる状況を

危惧してのものです

 

さらに文部科学省から

「D-EST」

Disaster Education Support Team

の仕組みをつくることが発表されました

これは現在すでに活躍していらっしゃって

今回の地震で珠洲に支援に入られた

兵庫県教育委員会の震災学校支援チーム

EARTHさんのような活動を

全国的に展開しようとするものです


4日間最後のプログラム

パネルディスカッションに生徒が参加しました

 

 

 

 

 

 

「あなたにとって教師のエージェンシーとは?」

との問いに対して

三中さんは

「一人ひとりに合ったやり方で教え導くこと」

前名さんは

「自身の考えを促すことで自主性を育むこと」

と答えました

 

次の質問

「未来に残すべき教育と変えるべき教育は?」

三中さんは

「部活動などで得られる協力・団結・協調性を残し

 間違いを許容しない土壌をなくしたい」

前名さんは

 「考えを共有しながら進める授業を残し

 もっと世界とつながるように変えたい」と

 

最後の質問

「ティーチングコンパスに採択したいキーワードは?」

三中さんは

「柔軟性」

 多様な生徒への個々に応じた教育が求められるから

前名さんは

「支え合い」

 生徒と先生が支え合えるようになるといいから

そして

「笑顔」だそうです


少し時間を作って

先日「復興研修」で生徒が訪れ

お世話になった場所を訪ねて

お礼を申し上げてきました

 

まずは多賀城高等学校さん

 

 

 

 

 

 

先日生徒が訪れたとき

帰りに吹奏楽部のみなさんが

演奏で送り出してくださいました

 

 

 

 

 

 

ちょうど吹奏楽部が練習してたので

輪島高校の生徒が

「一生思い出に残る風景になった」

と話していたことを伝えました

 

次に閖上(ゆりあげ)朝市へ行きました

 

 

 

 

 

 

先日マスコミの取材を通して

生徒たちに励ましのメッセージを

届けていただいていました

 

 

 

 

 

 

この地区では全てを津波に流されたあと

まず朝市が立ち上がったのだそうです

そしてそれに導かれるように

街が甦ってきたのです

 

 

 

 

 

 

慰霊碑の前では今でも

ひたすら祈りを捧げる方が

いらっしゃいました

慰霊碑の高さは

この地を襲った大津波の高さ

8.3mです

 

 

令和遣欧使節団

地震から286 日目

豪雨から22 日目

 

グローバルフォーラム3日目

今日は舞台を東北大学へ移して

2年生の前名さんと三中さんが参加しました

 

 

 

 

 

 

前名さんは

前日の「未成年の主張」の様子を

三中さんは

2日間のアクティビティを通して

世界が身近に感じられるようになったことを

それぞれ発表しました

 

郡山高校のみなさんとお友達になりました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映像・音響を担当するのは

メディアアトリエさん

なんとあの小惑星探査機「はやぶさ」の

帰還の際にも担当されたそうです

 

 

 

 

 

 

 

昼休みには大学近くの青葉城を訪ね

仙台市博物館を見学してきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慶長遣欧使節について学びました

今から約400年前

仙台藩主伊達政宗が

スペイン国王およびローマ教皇のもとに

外交使節を派遣しました

その際使節長を務めたのが支倉常長です

 

 

 

 

 

 

東日本大震災からちょうど400年前1611年に

東日本大震災の大津波と同規模の「慶長大津波」が

仙台藩を襲った記録が残されています

徳川家の記録である『駿府記』には

この震災により

仙台領だけで5,000人を超える死者を出した

という記録が残っていますし

仙台藩の正史とされる『貞山公治家記録』にも

その様子が残されているそうです

 

この慶長大津波からわずか2週間後

政宗は慶長使節派遣の構想を明らかにし

船を作りはじめ

2年後に使節を出帆させたわけです

 

このような事実を考えると

慶長使節派遣には

大きな災害から立ち直るという意味がある

という気がします

 

使節を派遣した伊達政宗は

未来を作る若者を世界に派遣して

たくさんのことを吸収させて

震災によって大きく傷ついた仙台藩を

より良い国に発展させようとしたのではないか

そう思えてなりません 

 

今回グローバルフォーラムに参加した生徒8名は

12月にパリで開催されるサミットに

派遣される予定です

まさに令和の遣欧使節団

 

輪島をより良い国に発展させるためのヒントを

たくさん学んできてもらいたいと思います

スクールカウンセラーにつなぐには

地震から285日目

豪雨から21日目

 

OECDグローバルフォーラム2日目

「百万石ビブリオバウム」

石川県立図書館で行われました

 

 

 

 

 

 

世界各国における

災害下の取り組みや創造的復興について

プレゼンテーションと

パネルディスカッションを行いました

 

輪島高校からは

前名さんが

AI英会話サービスを活用した

子供が主張しやすい社会を実現する提案を

三中さんが

SNSを利用した被災地の現実の発信

について発表しました

 

 

 

 

 

 

また北野教育長より

震災以降の石川県教育委員会による

学びの継続に向けての支援について

世界の教育関係者に向けて発信しました

 

さらにデンマークからは

創造的復興における

学びを最適化するための

学校施設のデザインについて

 

シンガポールからは心のケアについて

 

アメリカとイスラエルからは

創造的復興に向けての

先端技術の教育への活用について

提言がありました

 

明日は会場を東北に変えて開催されます


洪水による心の傷をケアするため

女性スクールカウンセラー(以下SC)に

学校に入っていただけることとなりました

 

いただいたメッセージをお伝えします

 

『その子のそばにいて

 信頼関係のある人が相談を勧めると

 SCにいちばん繋がりやすいです

 

 相談につながらなくても

 自分を見ていて心を配ってくれる人がいると

 わかること

 いざとなれば

 相談できる場所があるんだとわかることが

 その子を間接的に支えることになります

 

 苦しい人 つらい人ほど

 相談につながらない現状があります

 他の人に迷惑をかけたくない

 向き合いたくない

 他人にはどうせ分かってもらえない

 人を信じられない

 独りぼっちと感じる

 罪悪感(自分には相談する価値がない)など

 トラウマを受けた時に生じてくる

 当然の感情です

 

 出来事の強度や

 支えてくれる人を含むその人を取り巻く環境

 もともとの性格や

 これまでにあった出来事などによって

 助けが必要な生徒がいます

 

 何らかの支援を受けるかどうかは

 その人の思いや環境によるタイミングがあり

 それを尊重するのは当然です

 すぐに支援につながらずとも

 期待した反応がなくても

「あなたを大切に思っている」

「見ているよ」

 のサインを送り続けることが大事です

 

 子どもにとっては

 そばにいる大人がその子どもを理解し

 支えてくれることが一番の資源になります

 ですが今回の災害では

 支える側の大人も深く傷ついています

 子どもは想像以上に

 大人に気を遣い思いやるので

 親子の役割が逆転するなども起きがちです

 子どもの支援で大切なのは

 周りにいる大人を支えることだと思います』

 

どうかお子様をしっかり見守っていただき

また保護者の皆様ご自身も

気になることがありましたら

躊躇なくご相談いただければと思います

叫べ!

地震から284日目

豪雨から20日目

 

第二次大戦後

米国のマーシャル国務長官は

経済的に混乱状態にあった

欧州各国を救済すべきとの提案を行い

「マーシャルプラン」を発表しました

これを契機として1948年4月

ヨーロッパ16か国で

OEEC(欧州経済協力機構)が発足しました

1961年9月にはアメリカとカナダが加わり

新たにOECD(経済協力開発機構)が発足

我が国は1964年に加盟国となりました

ちょうど私が生まれた年なので

加盟60周年ですね

 

OECD主催のグローバルフォーラムが

全国4ヶ所を会場に開幕しました

会場のひとつである輪島高校に

世界各国から教育関係者が来られました

 

このフォーラムでは

これからの時代に求められる

教師のエージェンシー

教師のウエルビーイング

教師のコンピテンシーなどの理解を深め

国際的な指標としての「ティーチングコンパス」

の作成に向けた議論が交わされます

 

うーん日本語で聞いてもよくわからん?

 

エージェンシーとは

「自ら考え主体的に行動して

 責任を持って社会変革を実現していく力」

今回のイベントに際して先生方には

「もしご不明な点があれば

 遠慮せず何なりと

 ご自分で考えて動いてください」

と最低限の情報と指示しか与えていません

被災地ではそうしないと進んでいかないから

街プロの発表原稿を印刷して

掲示してくださったり

スリッパや下足置き場を準備してくださったり

放送設備の準備や後片付け

全て先生方が主体的に動いてくださいました

 

ウェルビーイングとは

「幸福で幸せな人生を送るために必要な

 心理的・認知的・社会的な潜在能力」

今回のイベントに際して

詳細なマニュアルの作り込みなどは

一切指示していません

無駄な事務作業を省いて

真に必要な業務にだけ集中できるよう

先生方の精神的負担を減らしたいから

マニュアルがないと動けないような

教員にはなってほしくないし

被災地ではそうしないと教員自身が

壊れてしまうから

 

コンピテンシーとは

「複雑な社会生活において問題解決し

 成果を上げるために必要な力」

これも毎日被災地で日常的にやってること

 

これなら輪島高校から発信できること

いっぱいありそう!

って感じで第一日目のセッションです

 

We gonna stand up again and again

Because if we give up, the game is over there

文法的に正しいかどうかもわからず

へたくそでもとにかく伝えようとしている

姿勢だけは生徒に見せたい

と通訳を使わずご挨拶

 

 

 

 

 

 

 

そしてアイスブレイク

アイスブレイクとは

カチンコチンに固まった氷を崩すように

初対面の人同士のカチンコチンの心を

少しずつ崩していくためのものです

「トークフォークダンス」をしました

オクラホマミキサーのように二重の円になり

内側の人と外側の人が

お題に沿ってパートナー同士でお話しします

「自分を色に例えると何色?どうして?」

トークが終わると輪が回転し

新しいパートナーと別の話題でおしゃべり

「今までの失敗談を教えて」

 

 

 

 

 

 

 

「未成年の主張」です

校庭に集まったオーディエンスに向かって

自分の夢を

自分の未来を 

大きな声で屋上から叫びます!

県の教育長さんが来られていることを

当日知った生徒が

「被災地に本屋が欲しい!

 教育長さん

 なんとかしてください!」

と台本にないことを叫び出す始末

「気持ちはわかった!」

と教育長さんもレスポンスしてくださいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デンマークのレーネ・ランゲさんも飛び入り参加

デンマークの「ヒュッゲ」について

叫んでくださいました

「ヒュッゲ」とは

世界幸福度ランキング2位のデンマークの言葉

もともとは「暖炉」を表す言葉で

転じて暖炉を家族で囲むような

「居心地がいい空間」

「楽しい時間」

のことをさす言葉です

日本でいうと「kotatsu」ですね

 

 

 

 

 

 

 

明日は会場をビブリオバウム

石川県立図書館に移して行われます


北海道小平高等養護学校のみなさんが

応援メッセージを送ってくださいました

心を込めて歌ってくださった「群青」

YouTubeチャンネルでごらんになれます

 

 

 

 

「わやくそ」な学年

地震から283日目

豪雨から19日目

 

3年生「総合英語」の選択者が

かわい保育園を訪ね

英語絵本の読み聞かせをしました

 

 

 

 

 

 

「ワン・ツー・スリー」

「オー!ノー!」

大きな声で一緒に読みました

 

 

 

 

 

 

こうやって前の世代からバトンを渡され

そしてこのあともずっと続いていく

そう思うと感極まってしまいました


帰り道におもろいもん発見

 

 

 

 

 

 

震災後わずか数日間で

スーパーはおろかコンビニすら開いてない時

そこにあるもんだけで始めた店です

 

店主は私の教え子の「はるみつ」

バトンを渡したひとりです

「渡された覚えなんかない!」

と言われるでしょうが

 

この学年はやんちゃな学年で

毎日必ず誰かが謹慎になっているという

輪島弁で言うと「わやくそ」な学年でした

悪さの山をして

しょっちゅう我々に追いかけられている

そんな学年でした

でもこうして苦境に立たされても

真っ先に立ち上がる

本当の強さを持った連中です

きっと私が死ぬ間際にみる走馬灯に

必ず出演してくれるメンツです

 

他にも床屋で元気を与えている

「まんじゅう」夫妻

 

先日営業再開直後に洪水でやられた

「やぶ新橋」の店主も

高校は違えど同じ学年です

きっと再び立ち上がる!

そう信じています


さていよいよ明日から

グローバルサミットの始まりです

パリに本部を置く国際機関OECD が主催

全国4ヶ所で展開される

教育に関する国際サミットです

 

その会場のひとつが輪島高校です

 

世界各国から教育関係者が日本に集まり

これからの世界の教育の国際的な指標としての

「ティーチングコンパス」を策定する

そのためのイベントです

 

輪島高校には

本部のフランス

紛争で苦しめられているウクライナやイスラエル

大きな地震で傷つけられたトルコや台湾はじめ

エストニア スウェーデン デンマーク シンガポール アメリカから

お客様をお迎えします

 

上から降ってくる復興計画にそのまま乗っかるな

自分たちの街は自分で作る

街創生プロジェクト「街プロ」の成果を

そして自分たちの夢を未来を

屋上からオーディエンスに向かって

さらに全世界に向かって思いっきり叫ぶ

「未成年の主張」を開催します

TBSの人気番組「学校へ行こう」の

コーナーのひとつをマネしました

「街プロ」のグループのひとつが企画立案し 

今回実現します 


今回の豪雨による被害の最も大きかったところのひとつ

珠洲市大谷町の様子の動画をYoutube で見つけました

https://youtu.be/lizFcXuMz5c?si=asqs9ThgrfGgCzRy

ここは晴れ女の生まれ育ったところ

私も田植えや稲刈りで毎年訪れていたところ

 

3分30秒あたりから

画面中央下部

崩壊した岩肌が

苦しむ人の顔に見えます

シミュラクラ現象ですが…

 

どこから手をつけていいかわからない

でも頑張ろう

ここで今頑張っている門寺建設の社長も

「わやくそ」学年のひとりです

込み上げてくる涙を何回拭いたら

地震から282日目

豪雨から18日目

 

地震で叩きのめされ

洪水でも打ちのめされた輪島高校のみんなに

なんとドリカムさんからメッセージが届きました

 

 

 

 

 

 

「何度でも何度でも何度でも立ち上がろう!」

9月23日の本コラムの投稿をお読みになった

ドリカムのファンの方が

ディーシーティーエンタテインメントさんにご連絡

それを読まれたドリカムさんが

今回サインを特別に本校に贈ってくださったのです

本当にありがとうございます

 

「こみあげてくる涙を何回ふいたら

 伝えたい言葉は届くだろう?」

今の自分たちにぴったりの歌詞で始まる

「何度でも」という楽曲は

2005年にテレビドラマ「救命病棟24時」

の主題歌としてリリースされ

東日本大震災のときにも

多くの方を力づけてくれました

 

ドラマは首都直下型地震が発生した設定で

「もし自分だったらどうするだろう?

 仕事をとるのか?家族をとるのか?」

自問自答しながら見ていました

まさか本当にそんな日が自分に来るなんて

そんなこと当時は思いもせずに


「街プロ」グループを紹介するコーナー

【A7】わじねことフグ郎

 上杉さん 中野さん 横地さんらは

 ゆるキャラを自分たちで作って

 輪島を活性化させようと考えています

 可愛いゆるキャラによって

 生み出される経済効果により

 これからの輪島の発展に貢献します

 

【A8】やってみる

 宮腰さんと森谷さんは

 地震が起きて

 言いたいこと

 やりたいことができない子供達を

 心配しています

 そんな子供たちのやりたいことを

 子供たちが自分たちの手で実現させ

 自己肯定感を高め

 明日への楽しみを増やす活動と

 そのサポートを行います

 

【B7】みんなの主張 in 輪島高校

 泉さん 前名さん 邑田さんらは

 「未成年の主張」を企画しました

 10月10日

 本校を舞台に繰り広げられる

 OECDのグローバルフォーラム

 世界中から教育関係者が一堂に会するこの日に

 屋上から校庭に向かって

 思いっきり本音を叫ぶ場をつくります

 

【C7】海辺で映画を見よう

 ナタさんは

 故郷のタイで思い出に残っている

 海辺の映画館をつくりたいと考えています

 隆起してできた新しい海岸に

 夕陽をバックに映画を上映できたら

 それはロマンチックでしょうね

 

成績の上がる覚え方

地震から281日目

豪雨から17日目

 

テネシー工科大学心理学科教授の

バリー・スタイン氏が行なった

興味深い研究があります

 

小学5年生の子どもたちに

次のふたつの文を見せました

1.力持ちの男が、友達がピアノを動かすのを手伝った
2.力持ちの男が、朝食の間に新聞を読んだ

「2つの文のうち覚えやすかったのはどちらか?」

という質問をしたところ

成績のよい子どもは「1」

そうでない子どもは「2」

と答える傾向にあったそうです

 

何となく推測がついた人もいるかもしれません

一見すると文自体が短い「2」が覚えやすそうですが

内容をよく見てみると

前半と後半を関連付けられるのは「1」であることがわかります

成績のよい子は

「力持ちだからピアノを動かすのを手伝ったんだろう」

と意味を持たせて記憶できるため「1」を選びます

それができない子は

単純な文の長さで「2」を選んでしまうようです

 

作業としての暗記は意味がなく

また面白くないので

なかなか身につきません

 

「街プロ」では

自分で決めた好きなことをやっているので

見ていて驚くほど集中力があるし

そして諦めない力強さがあります

未来を託して余りある逞しさを感じます

 

10月10日には

そのうちひとつのグループが企画した

「未成年の主張」を行います

ご存知TBSの人気番組「学校へ行こう」のマネです

 

マネにはいくつかの段階があって

 

①パクリ

自分の利益のために

他人の創作的な表現を盗用しているものです

元ネタがバレると困るし問題になるものです

 

②パロディ

批判や風刺を目的に模倣しているものです

元ネタを知らないとと面白くもなんともないものです

 

③オマージュ

元ネタに対して尊敬・賞賛の念が込められています

元ネタが分からなくても充分面白く

元ネタがわかるとさらに深く楽しめるものです

 

オマージュ目指して頑張ります!

 

生徒が屋上から大きな声で

自分の夢や未来を

輪島の夢や未来を叫びます!

 

オーディエンスには

地震で大きな被害を受けたトルコ

紛争で苦しんでいるイスラエルやウクライナ

世界各国から

OECDが招いてくださった教育関係者のみなさんです


「街プロ」グループを紹介するコーナー

【A6】能登野菜を使ったポトフ

 ダンス部を中心とした7人は

 能登で育てた野菜を

 自分たちで調理してみようとしています 

 

【B6】震災を超えて響く花火の音

 川端さんを中心とする9人は

 市民の活気と笑顔を取り戻すため

 花火の打ち上げを計画し実現しました

 ご存知のように輪島の夏祭りに合わせて

 クラウドファンディングで資金を集め

 当日の準備にも参加しました

 ご協力くださったみなさん

 本当にありがとうございました

 おばあちゃんが泣いて拝んでいた

 という話を聞いています

 

【C6】角刈り グラウンド復興

 野球部を中心とする13人は

 グラウンドの石拾いから始めました

 運動場に仮設住宅が立ち

 遊ぶ場を失った

 子供たちのために

 思いっきり飛び跳ねることのできる場所を

 提供したいと考えています

 

準備ができた人のところに奇跡は起こる

地震から280日目

豪雨から16日目

 

アメリカの著作家

ウェイン・ダイアー氏は

「人間の感情で最も無益な感情を二つ挙げれば

 済んでしまったことへの自責の念と

 これから行うことへの不安である」

と述べています

そして

「準備ができた人のところに奇跡は起こる」

とも

 

「街プロ」について取材を受けると

決まって聞かれるふたつが

①「きっかけは?」

 人を好きになるのに理由などないのと同じで

 やりたいからやる

 ほとんどそれだけです

②「ゴールは?」

 明日の生活すらどうなるかわからない中

 そんなビジョンなどあるわけがありません

 

過去と未来は考えない

あるのは現在のみ

そして準備ができたら奇跡は起こるのです

 

今日は準備ができて奇跡が起こりつつある

ひとつのグループを紹介します

 

「ネコにもあげれるスイーツ」グループです

長井彩綺さん

大向莉奈さん

坂口紋彩さん

濵谷美耶さん

の4名による活動です

 

避難生活の中で

ヒトが食べているものを

気軽にペットにもあげれるといいなと

考えたのがきっかけです

 

ネコにとって

小麦粉がアレルゲンになったり

牛乳によって皮膚疾患が見られたりと

ヒトが口にするものをそのままあげることが

好ましくない場合があります

そこで小麦粉のかわりに米粉と片栗粉を

牛乳のかわりに豆乳を用いたスイーツを開発

スーパー「ワイプラザ」内の出張朝市での

販売にこぎつけました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後は投資家さんとの

マッチングイベントに参加して

来年の大阪万博での出店を目指しています

 

商品開発にご協力くださったのは

輪島市内に店舗を構える

「アンファン」さんと「ta・mago」さん

 

「アンファン」さんは小さな洋菓子屋さん

 

 

 

 

 

 

フランス北西部のブルターニュ地方に伝わる

伝統的な焼き菓子「ファーブルトン」などが

お店に並びます

 

 

 

 

 

 

 https://notowajima.jp/navi/anfan/

 

「ta・mago」さんはシフォンケーキのお店

 

 

 

 

 

 

店へ向かう橋が今回の水害でこのとおり

 

 

 

 

 

 

でも明るい店主はめげません

 

 

 

 

 

 

しばらくはオンラインで

ふわふわもちもちのシフォンケーキを

お届けします

 https://ta-mago.net/


ほかの「街プロ」グループも紹介します

 

【A5】輪島の課題

 天野さんは現在の輪島の課題を

 あぶり出しています 

 被災地でとられたアンケートなどをもとに

 研究しています

 

【B5】リラクゼーションルーム

   〜学校にヨギボーを置こう〜

 紺谷さんと干場さんは

 生徒が勉強の合間に休めて

 リラックスできる場所をつくるために

 ヨギボーやお菓子を置いた

 場所を設置したいと考えています

 

【C5】商店街を復興しよう

 古戸さんは

 馬場崎商店街の復興を目指して活動をしています

 

ありし日の窓岩

地震から279日目

豪雨から15日目

 

今回水害で被害の大きかった町野地区

 

氾濫した町野川は

かつての町野高校の高校に

「玲瓏と清き流れの町野川

 そそぐ海原遥けくも…」

と歌われるように

日本海にそそいでいます

それで河口の海岸を

曽々木(そそぎ)海岸といいます

 

曽々木海岸には

観光名所「窓岩」がありました

高さ10m以上あろうかという

大きな岩の真ん中に

ポッカリと窓を開けたような穴がありました

「ありました」と過去形なのは

今回の地震でなくなってしまったから

 

9月27日に投稿したこの写真

 

 

 

 

 

 

窓岩が「あった」場所です

 

そういえば生徒相談室に

窓岩を写した写真があったなと

生徒相談課の先生に探してもらったら

出てきました

これです!

 

 

 

 

 

 

年に数回しか見られない

窓の真ん中から夕陽が覗く一瞬を捉えた

貴重なものです 

 

窓岩は

一枚の岩の真ん中に

穴が空いていたわけではなくて

よくみるといくつかの岩が

微妙なバランスで積み重なって

その隙間が綺麗な窓を形作っていました

 

私はそれを見上げ

きっと奥能登で一番高い山

高州山がかつて活火山だった頃

吹き飛ばされてきた岩が

積み重なったのか

あるいは

曽々木海岸を見下ろす岩倉山が

土石流を起こし

その時流されてきた岩が

積み重なったのか

太古のロマンに思いを馳せることが

しばしばありました

 

いずれにせよ

その岩が今回姿を消してしまった

そう考えると

地質的に非常に貴重な

歴史的瞬間に立ち会えたんだなと

感慨深くなります


「街プロ」グループを紹介するコーナー

 

【A4】みつばちプロジェクト

   〜高校生×小学生の交流会〜

 稲木さんは

 高齢者の声が優先されがちな状況の中

 若者の視点が反映されることが少ないことに

 危機感を感じています

 学生も社会を変える力がある

 世代を超えた協力と

 積極的な行動が重要であると考えています

 そこで小学生と高校生の交流を通じて

 未来の輪島を共に考え

 実践する機会を作る取り組みを行っています

 

【B4】被災地記録

 笹波さん 三中さん 白崎さんらは

 地震で被災した経験をもとに

 震災前や復興途中の写真や

 震災時に必要だった物資についての情報を

 SNSで発信しています

 被災者のリアルな声と現状を共有し

 支援の輪を広げ

 復興への関心を高めるプロジェクトです

 

【C4】 フラワーアレンジメント

   〜花で小中高生を笑顔にしよう〜

 岩地さん 出村さん 松谷さん 森さん 上平さんらは

 地震によって活気がなくなった輪島を

 小中高生を対象とした

 花を使ったイベントを開催することで

 笑顔にします

 元気あふれる子どもたちによって

 輪島の活気を取り戻すことを目的とした

 取り組みを行っています 

お礼参り

地震から278日目

豪雨から14日目

 

商業高校の全国校長会があって

岐阜に来ています

 

少し時間を作って

これまでご支援くださった

近くの方々を訪ねてみました 


 

 

 

 

 

 

こちらは震災後真っ先に駆けつけて

ほぼ1ヶ月にわたって

炊き出しをしてくださっていた

Humanity First さんのモスク

 

中も見学させていただきました

 

 

 

 

 

 

厳かで敬虔な雰囲気の本部

 

 

 

 

 

 

こちらは祈りを捧げる礼拝堂

メッカの方向を向いています

 

 

 

 

 

 

コーランも見せていただきました

単なる経典にとどまらず

生き方や決まりごと

相続の方法まで事細かに定められていて

憲法の役割もしています

 

LOVE FOR ALL HATRED FOR NONE

誰も憎まず全ての人に愛を

この教えを忠実に被災者に対して

分け与えてくださっていたことに

心から感謝です


次に名古屋市立西陵高校さん

 

 

 

 

 

 

昨年度の2年5組のみなさんが

真っ先に支援物資を送ってくださいました

 

その頃郵便も宅急便も動いていなくて

宅急便の集荷基地まで取りに行ったのを

思い出しました

なんだか遠い遠い昔のような気がします

 

靴下とかハンカチとかコスメとか

女の子らしい可愛いものから絵本まで

当時お風呂に何日も入れない子らが

本当に喜んでいました

 

 

 

 

 

 

授業中だったけど廊下から直接

こそっと感謝の言葉を伝えたら

素敵な笑顔を返してくださいました

 

被災地で頑張っている輪島高校の子らも

困っているところにすぐ手を差し伸べてくれる

日本中の高校生らも

本当に国の宝だなと思いました


最近発表された新しい研究

「新型コロナに罹りやすい血液型がある」

 

えー?

そもそも血液型占いには

なんの科学的根拠もないのに…

 

ところがこの学説にはちゃんとした根拠があって

新型コロナに限らずウイルスは

細胞の外に出ていく際に

血液型の情報も一緒に持って出ていきます

例えばA型の方が罹ったウイルスは

A型の特徴を熟知していて

A型の人に罹りやすい傾向がある反面

B型の人には抗体の違いもあり

感染しづらくなります

 

ABO式血液型は

赤血球の表面の形状で決まります

 

O型の人はAB双方と

赤血球の形状上の共通点がないので

A型とB型から来たウイルスには感染しにくく

 

AB型の赤血球は

A型B型双方の特徴を持つので

A型から来たウイルスにも

B型から来たウイルスにも

簡単に罹ってしまう傾向があります


「街プロ」グループを紹介するコーナー

【A3】子どもの居場所を作りたい

 桂木さんと明後さんは

 今子どもの居場所が少なく

 特に門前地区にはそれがないので

 ぜひ作りたいと考え

 直接市役所を訪ね活動をしています

 

【B3】猫探し

 茶園さん 東野さん 若狭さんは

 地震で迷子になった猫を保護したり

 飼い主に戻す活動をしています

 

【C3】猫と人間が食べれるお菓子

 長井さん 大向さん 坂口さん 濵谷さんは

 人間も猫も食べられるお菓子を開発しています

 主にシフォンケーキやボーロを

 販売しようと考えています

 被災した時に

 人間が食べているものを

 気軽にペットにもあげれたらいいなと思い

 そのイメージのもとで活動しています

 完成したら大阪万博での出店を

 視野に入れています

半島の最先端から目指せ世界の最先端 vol.3

地震から277日目

豪雨から13日目 

 

少子高齢化でいえば日本は世界の最先端

その中でも能登はトップランナー

という話をしましたが

世界の先進国の中には

日本同様すでに少子高齢化に

悩んでいる国がチラホラ

 

例えばイタリア

「忘れ去られた町」が無数にあります

地理的にも社会的にも

周辺から隔絶された小さな集落が

全国に点在しています

 

イタリアでは急激な人口減少が全国的に進んでいます

その中でも地方の過疎化がひときわ深刻で

正に日本とそっくりな状態です

政府も手を打ちあぐねています

公共交通網や医療体制そして教育と

基本的なインフラさえ満足に提供されていません

公立高校がない自治体も多く

中学校さえない自治体もあることを考えると

日本は本当に踏ん張っていると思います

 

能登の創造的復興を目指す取り組みの中で

このような世界中の国に提案できるような

何かがきっとあると考えます

 

それを発信する第一歩が

10月10日

本校を舞台に繰り広げられる

グローバルフォーラムです

 

世界中の国から教育関係者を招いて

未来の教育を共に考えるフォーラムです

 

昔TBSで放送されていた

「学校へ行こう」の

「未成年の主張」を行います

被災し言いたいことを我慢しているみんなが

屋上の上から

世界中の人に向けて叫びます

 

この企画をOECD(経済協力開発機構)に話したら

紹介されたスウェーデンの学校で先に実践され

教育的効果があったと報告されています

日本のテレビ番組が

世界の教育を変えました


「街プロ」グループを紹介するコーナー

 

【A2】輪島の和菓子を食べてもらおう

 上野さん 谷内さんらは

 輪島の和菓子を

 輪島出張朝市で販売する計画を立てています

 輪島には

 えがらまんじゅう

 しおせんべい

 柚餅子

 水ようかんなど

 多くの和菓子があります

 工場が使えなくなった店

 販売所をなくした店

 事情はそれぞれですが

 その復興を夢見ています

 

【B2】若者と高齢者との交流を増やそう

 谷内さんと谷野さんらは

 今回の被災により

 地元の高齢者との会話ができないことによる

 問題に不便さを感じました

 若者と高齢者が

 ともに語らい遊んだりできる

 場所の創出を目指しています

 

【C2】ダンスでみんなを笑顔に!

 山本さんは

 自分が大好きなダンスを通して

 市民のみなさんを笑顔にしようと

 がんばっています

半島の最先端から目指せ世界の最先端 vol.2

地震から276日目

豪雨から12 日目 

 

七尾高校のSSHの取り組みが

現行の学習指導要領に取り入れられている

という話を昨日しましたが

 

今日はまずその顛末を

 

今からおよそ15年ほど前

当時七尾高校のSSH推進室長だった私は

文部科学省に呼び出されました

招集先は大阪の大手前高校の校長室

窓越しに大阪府庁の知事室が見え

当時橋下知事が執務をなさっていました

 

他にも呼び出されたのは

奈良の西大和高校

滋賀の膳所高校

兵庫の三田祥雲館高校

 

招集先の大手前高校を含め5校です

 

呼び出した総統閣下から

「君たちには日本の教育を変える重要な任務を与える」

とミッションを告げられました

「なんやそれ?女子ーズか?」

と心の中で突っ込んでいました

「女子ーズ」は

地球の平和を守るため突然集められた

5人の女の子の戦隊コメディーです

出演している女優陣は

今考えると

「本当にこの方たちが全員共演していたの?!」

と驚きのキャスティングです

 

ともかく

この5校のSSHの取り組みを元に

新しい学習指導要領の草案づくりに取り組む

「世界に羽ばたく人材育成プログラム」

がスタートしたのでした

 

「ルーブリック」や「ポートフォリオ評価」など

教育界において今では一般的なことばですが

当時はなにそれ???

って感じで必死に食いついて行っていました

 

七尾高校の取り組みが採用されたのは

探究活動は

「課題の設定」→

 「情報の収集」→

       「整理・分析」→

   「まとめ・表現」↖︎

の活動を螺旋階段を登るように

繰り返すんですよ

のくだりです

 

そのときの発表原稿がこちら

 

 

 

 

 

 

助言者の大学教授からは

「これは今世界で研究されている中での

 最先端の教育プログラムですよ

 こんなプログラムが

 日本の一地方の公立高校で生まれるなんて

 独自の進化をとげたまさにガラパゴスです」

と評価を受けました

当時の主幹教諭からは

「それってディスられているんじゃ?」

とからかわれましたが

自分は最高の褒め言葉と捉えていました 


先日東北復興研修旅行でお伺いした

宮城県立多賀城高等学校の

小野敬弘 校長先生より

そのときの写真を送っていただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなにたくさんで見送ってくださったんですね

どうもありがとう!

うちの生徒が

「一生忘れられない光景」

と言っていたのに納得です

半島の最先端から目指せ世界の最先端 vol.1

地震から275日目

豪雨から11日目 

 

今被災地で困っていることは

決して今に始まったわけではなく

実は被災前から潜んでいた問題

それも日本全国さらには全世界での

共通の問題である

という話を昨日しました

 

日本は世界で極めて先進的な少子高齢化の国

そしてその中でも能登半島は

特にそれが進んだ地

 

これから世界の各国で

急激に少子高齢化が進んできます

 

であるなら

この地で今我々が取り組んでいる

教育実践や街づくりが

これから世界のスタンダードになっていく

そんな気がします

 

それが

私が事あるごとに口にしている

「半島の最先端から目指せ世界の最先端!」

の根拠です

 

ただこれらの考えは

全くの私のオリジナルではなく

かつて私がSSH推進室長として務めていた

七尾高校の当時の校長先生

山本登紀男先生のお言葉を

自分なりに解釈したものです

 

SSHとはSuper Science Highschool

文部科学省が定めた

理数教育に特化した教育を行う高校です

 

七尾高校のSSHが現行の教育課程に

どのようにからんでいったか

おもしろい話があるので

それはまた明日


現在輪島高校では「学びウイーク」を行っています

昨年度より1学期と2学期の中間テストをなくし

かわりに生徒の学ぶ心に火をつけるための仕掛けを

行っています

 

一日目の今日は

34限目に2年生を対象に

大学模擬授業を行いました

県内から10の大学短大さんに来ていただき

実際に大学での講義を体験です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がおもしろいなと思ったのが

金沢工業大学さんの「アマメハギ」に関する研究

「アマメハギ」は「カワハギ」によく似た魚

ストレスがかかると

特段用もないのに

うろちょろと上下運動を繰り返すのだそうです

私も校長室でストレスがかかると

特段用もないのに

うろちょろと2階3階の教室へ上下運動を繰り返すので

「アマメハギ」に種が近いのだとわかりました 


午後は1年生を対象に

石川県信用保証協会から講師をお招きし

経営に関するセミナーです

講師を務めて下さったのは

本校OBの髙木 雅男さん

自宅が高校の目の前にあり

なんとちょうど今日公費解体が始まったのだそう


2年生は「街プロ」の中間発表会です

活動当初から紆余曲折を経て

テーマが変わったり

クループが分裂したり合併したり

 

ここまでの活動について報告しあいました

 

毎日少しずつ紹介していきます

 

【A1】新朝市復興計画~新しいスタイルの多世代朝市

 青森さん 馬場さん 水上さんらは

 再建が困難になった本町商店街と朝市を

 東京渋谷区にある「MIYASHITA PARK」のような

 「商店街」「公園」「朝市」を組み合わせた

 商業施設にできないか研究しています

 実際に奥能登アーキの方と

 商業施設の全貌(材料・設備・テーマ)について

 相談しています

 オーディエンスからは

 朝市復興について話し合っているワークグループへの

 参加を勧めていただきました

 今後様々な方と連携しながら

 自分たちの提案をしていきます

 

【B1】まちづくり~輪島市民が今求めているもの~

 伊藤さん 木本さん 宇羅さん 大畑さん 保山さんらは 

「輪島未来トーク」に参加したときに聞いた

 子どもの遊び場や医療の問題に関する問題の解決に向けて

 調査活動を今後実践していきます

 

【C1】パラリンピックin輪島

 橋本さん 谷内さんはスポーツイベントを企画をしています

 地震によって公園などがなくなってしまい

 子どもたちが元気に活動できる場所が減ってしまいました

 そこで障がい者スポーツを使った

 スポーツイベントを開催して

 子どもたちに運動する機会をつくり

 笑顔になってもらいたいと考えています 


このブログを読んでくださっている方から

間違いのご指摘がありました

 4月21日

司厨士協会の皆さんによるランチ提供の話

堀内 進 様は

浦安ブライトンホテルの元料理長

田辺 稔 様は

ANAクラウンプラザホテル金沢の現調理長でした

大変失礼しました

訂正しておきました

情報ありがとうございます!