2025年1月の記事一覧

とちあいか

地震から 387 日目

豪雨から 123 日目

 

見てください

この驚きの大きさのいちご

 

 

  

 

 

 

とちぎの「とちあいか」

500円玉と比べて見てください!

こどもの拳ほどの大きさがあります

 

送ってくださったのは

栃木県の「ひとみいちご農園」の

人見(旧姓石田)峰洋様

 

彼は私が七尾高校に勤めていた頃

3年間担任をさせてもらった生徒です

進学校での指導経験がなく

右往左往する頼りない担任でしたが

担任が誰だろうが関係なく

自分達でしっかりと考えて行動する

なんともたくましいクラスで

その中心となって活躍してくれた生徒です

 

「街プロ」の生徒とコラボして

何かできないかなと考えています


本日NHKの「うたコン」で

紅白歌合戦で

坂本冬美さんが

輪島から歌ってくださったときの

舞台裏をお見せします

19:57 からの放送です

ぜひご覧になってください


おかげさまでこのブログ

多くの方にご覧になっていただけるようになりました

 

輪島高校では多くの先生方が

自らの生活を犠牲にしてまで

生徒のためにはたらいてくれています

 

そんな先生方の奮闘ぶりを

シリーズでお伝えしていきます

 

第1回は家庭科の山上佳織先生

自らお子さんを守りながら

学校の中心となって奮闘してくださっています

なぜ被災地で働くのか 山上佳織.pdf


夏に花火を打ち上げた「街プロ」グループ

おばあちゃんが涙して喜んでくれたりしました

まだまだみんなを元気づけたいと

新たな計画をしました

 

イルミネーションイベントを企画しています

生徒からの話をご覧になってください

 

「輪島高校二年生の花火グループです。8月に打ち上げた花火に続き、私達は、3月20日輪島マリンタウンでイルミネーションイベントを開催します。

 今回のイベントは他の「街プロ」やBEYOND the BORDERSとのコラボイベントとなっています。

 そこで資金調達のために現在クラウドファンディングを行っていますが、目標金額にはまだまだ届いていないのが現状です。

もう一度、ふるさと輪島を照らし、明るくするために是非クラウドファンディングのご支援やこの活動の拡散をお願いします。

クラウドファンディング

https://camp-fire.jp/projects/812485/view?list=search_result_projects_popular

インスタグラム

https://www.instagram.com/wajima_hanabi_project?igsh=MTBiNGQwZDQydWc3Zw%3D%3%20D&utm_source=qr

今回のイベントには

海辺の映画館を企画しているナタくんも

コラボしています

新幹線の秘密

地震から 386 日目

豪雨から 122 日目

 

新幹線の座席は

2席のシートと3席のシートが並んでいます

これはあらゆる人数の団体客が

まとまって座れるようにしてあるそうです

4人=2席+2席

5人=2席+3席 つまり横並びに1列

6人=3席+3席

7人=2席+2席+3席

というふうにです

細かい心配りですね

 

3席シートの真ん中の席が

他のシートより広くなっている気がしたので

計ってみたら

両側席が45cm に対して50cm と

確かに5cm広くなっていました

こちらも細かい心配りですね

 

 

 

 

 

 

3席シートのドリンクホルダーの位置は

左側のシートから順に

右右左と1ヶ所だけ逆になっています

これはなぜでしょう?

ちなみに2席シートは右左です

つまり両席の内側についています

おそらく終着駅で

進行方向に座席を反転させる時に

つっかえないように

内側につけてあるのでは?

私の仮説です

 

座席番号に関する私の仮説に

もうひとつあって

飛行機に座席に関するものです

例えば7席シートの場合

AC DEG HK

と謎の飛び飛びアルファベット問題です

 

これは飛行機にはいろいろな大きさがあり

例えば1番小さな4人掛けだと

AC HK

大きさによって

座席の位置が変わるとややこしいので

一番大きなジャンボジェットの

ABC DEFG HJK

を基準にし

機体が小さくなるにつれ

不要な席番号を抜くことによって

例えば

C席は進行方向左通路側

K席は進行方向右窓側

というふうに固定させているのでは?

と飛行機に乗るたびひとり納得しています

Iがないのは数字の1と混同しないためです 

たぶん・・・

 

生活のいろんなところに

探究の「ネタ」はころがっています

何でも無い日常に深い観察眼を持って

見て欲しいと生徒には語っています

ちなみに「ネタ」というのは

「種」をひっくり返した言葉なんだそうです

福男福女

地震から 385 日目

豪雨から 121 日目

 

大学入試共通テストの2日目です

 

 

 

 

 

 

全員体調もよく控室で開始を待ちます

 

 

 

 

 

 

被災地の劣悪な環境の中

頑張ってきた生徒たちだから

きっと落ち着いて力を発揮できると信じています

 

 

 

 

 

 


私は昨日

西宮神社でみんなの合格祈願をしました

 

1月10日の午前6時に大太鼓が鳴り響き

「赤門(あかもん)」が開かれると同時に

本殿を目指して走り出す参拝者たちが報道される

あの神社です

 

こちらがスタートとなる赤門

 

 

 

 

 

 

 そしてゴールの本殿

 

 

 

 

 

 

受験生のみんな

福男福女目指して駆け抜けろ!


阪神・淡路大震災30年

NVNAD被災地交流会に参加しました

 

 

 

 

 

 

阪神・淡路大震災や東日本大震災のほか

中国四川地震 などを通して繋がってきた

ボランティアの方々のシンポジウムです

 

主催者の大阪大学大学院 渥美公秀 教授は

能登半島地震の現状について

新聞社のインタビューで語っていらっしゃいます

「石川県は当初

 受け入れ態勢が整っていないとして

 来県の自粛を呼びかけ

 春になっても取り下げなかった

 ボランティアの力を信じていないのか

 活動を制限し

 単なる労働力として統括しようとした

 個人ボランティアが行きにくい状況が長く続き

 人手不足は継続している

 行政は行政の仕事に専念するためにも

 市民の力を信じてほしい」

 

さらには

これまでに築き上げてきた

かつての被災地が現在苦しんでいる被災地を救援する

「被災地のリレー」

今回の能登半島地震のボランティア不足により

途切れることを危惧なさっています

 

「東日本大震災の被災地で

 津波で流された写真を拾い

 きれいにして返すボランティアがいた

 こうした活動は

 行政や企業ではできない

 行政はボランティアをルールで縛りつけるのではなく

 自由に活動できる環境を整えるべきである」

と結んでいらっしゃいます

 

全く同感です

 

今回輪島高校の避難所には

パンの配給だけと言う状況が長く続き

自衛隊の炊き出しが入るまでに

かなりの日数を要しました

その間民間のボランティアによる

炊き出しが活躍してくださいました

その多くが

行政を通しても行けないから

直接行っていいかと

学校に申し出をしてくださった方々です

許されることではないかもしれませんが

「輪島高校の校長の要請だと言って

 検問を突破して来てくれ!」

とお願いをしました

 

そうやって力づくで来てくださった

ボランティアの力に

輪島高校避難所は支えられていたのです

 

風呂も同じです

自衛隊のお風呂が設置されない

輪島高校を支えてくださったのは

ドラム缶風呂やシャワーを用意してくださった

民間のボランティアの方々なのです

 

東日本大震災を経験された方が

こうおっしゃっていました

「一回きりの物資の支援はボランティアじゃない

 長い間住民のそばにいてくれて

 一緒になってずっとオロオロしてくれる

 それが本当のボランティアだ」


提案です

 

ボランティア団体には

真のプロと言えるような団体が存在します

そんな方々の力を

行政の都合で活用しないのは

本当にもったいないです

 

そこでボランティア団体を

被災地の関係者が評価するのです

ミシュランのように星をつけます

 

三つ星ボランティアには

緊急車両の通行証を付与するのです

 

本当に実力のあるボランティア団体は

煩雑な手続きなしに

即座に被災地に入れる仕組みづくりです


ボランティアに関する問題点についても

赤裸々な報告がありました

 

丹波水害では

カレーの炊き出しが

雨で中止になったとき

食材を買い取るよう被災者に迫る

ボランティアがいたそうです

 

東日本大震災の野田村では

さらにその奥地の現場に届けられるべき支援物資が

この先へは行けないという理由で

置き去りにされたそうです 

 

中国の四川大地震のときは

80,000人の方が亡くなり

今でも30,000人の方が行方不明なんだそうです

規模が違いますね

あれから30年

地震から 384 日目

豪雨から 120 日目

 

30年のタイムスリップ

震災で壊滅的被害を受けた地が

30年後にどんな世界になるのか

見にきました

 

もし私が90歳まで生きたとして

そのとき輪島のまちは

どこまでこの光景に近づいているのか

 

西宮で開催されるシンポジウム

NVNAD2025プロジェクトに

招待していただきました

日本災害救援ボランティアネットワーク

NVNADさんが主催です

阪神・淡路大震災をきっかけに発足した

西宮ボランティアネットワーク(NVN)を前身に

日本全国の災害現場で

支援活動をなさっています

 

まず今日は慰霊碑などを視察させていただきました

 

 

 

 

 

 

「厳寒の暁 地鳴りとともに

  大地は震え 街を沈めました

  こよなく愛された西宮を

  安心して暮らせるまちに

  希望に満ちた美しいまちに

  再び築き上げることを

      お誓いいたします」

の言葉が

 

 

 

 

 

 

亡くなられた多くの方のお名前

「不思議なことにここにたくさんいた

 外国人のお名前はひとつもないんですよ」

と教えてくださる方がいらっしゃいました

 

そういえば関東大震災のときも

多くの朝鮮人が

「井戸に毒を入れた」

などの根も葉もないデマのせいで

虐殺される事件が起こりました

 

普段くすぶっている差別や偏見が

被災に起因するストレスによって

顕在化することがあります

 

このへんにいらっしゃった

在日外国人の方々は

当時身の危険から

警察署の中の避難所に匿われたそうです

 

 

 

 

 

 


傍らには

「火垂るの墓」誕生の地の碑もありました

 

 

 

 

 

 

舞台がここ西宮なんですね

 

「火垂るの墓」のこのポスター

 

 

 

 

 

 

 

 

宙を舞う光

全てが蛍の光ではないこと

ご存知でしたか

よく見ると光の形が2種類

ぼんやりまんまるなのが蛍

少し細長いのは実は焼夷弾です

その証拠に真っ暗な空に目を移し

よくよく目を凝らすと

そこには爆撃機B29の機影が

うっすら描かれているのです

 

だから「蛍」の墓ではなく

「火垂る」の墓なのですね

 

昔は終戦記念日の頃には

毎年のようにテレビ放映されていましたが

今では地上波では放送できないそうです

劇中登場するサクマ式ドロップ

その登録商標に絡む問題が原因のようです


大学入試共通テスト

今日の結果はどうだったかな?

 

こちらは前日の様子

 

 

 

 

 

 

栄養たっぷりつけて

体調も万全のようです

 

 

 

 

 

 

夕食後もラウンジに集まって

最後の勉強会をしたようです

 

 

 

 

 

 

 

こちらはおそらく会場の金沢学院大学

3年生学年主任の奥野先生からの報告です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国際サミットの昼食場みたいな感じです

 

2日目も落ち着いて頑張れよ

30年前のこの日

地震から 383 日目

豪雨から 119 日目

そして阪神淡路大震災から30年目

 

当たる確率がそれぞれ20%と60%の占い師

あなたならどちらに診てもらいたいですか?

私なら20%の占い師を選びます

 

私には化学教員として誇るべきスキルがあって

大学入学共通テストの直前に

出題される問題を夢に見るというものです

しかもかなり詳細かつ具体的に見えるのです

ただし驚くべきことに

それが当たったためしは

未だかつて一度もありません

 

私はそれを逆手に取り

「今年はこの問題は出ないよ」

という予言に使って絶大な信頼を得ていました

 

20%の占い師の言うことの逆をすれば

80%の確率で当たりです

 

いよいよ明日から

共通テストが始まります

本校からの受験生は

みんな揃って今日バスで出発し

片道2時間以上かけて 

会場のある金沢市へ向かい

ホテルで宿泊します

 https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/75e1ed120d5bf4b4a1f9353d3ff01b94?frame_id=210

 

思えば昨年度は

緊急車両扱いの通行証を

教育委員会を通じて発行してもらい

それで何とか受験できたのでした

 

みんな頑張れ!


今週の【活動性を高める授業づくり】

 

このコーナーは

久留米大学の安永悟教授に学んだ

授業づくりのポイントを

お伝えするものです

 

生徒の活動主体の授業に欠かせないのが

生徒同士の対話の時間です

 

ところがありがちなのが

生徒のグループでの議論が白熱し

教員が一言コメントをしたくても

だれも話をやめない

そんなパターンです

しびれを切らして話を始めても

話を聞いてない生徒が何人もいて

あとで、もう一度同じ話をする羽目になる

そんな悪循環です

こんな経験ありませんか

私は何度もあります

 

こんな時

一瞬で教員の話に集中させるためのテクニックです

 

最初にこんな決まり事を作っておきます。

①先生が喋りたいときには黙って手を挙げるので

 気づいた人は話を止めてを手を挙げて

 先生の方を向いて座り直すこと

 ②誰かが手を挙げているのに気づいたら

 やはり手を挙げて

 その人と同じ方向を向いて座り直すこと

 

こうすると

大きな声で指示を出さなくても

一瞬のうちに生徒の聞く姿勢が整います

 

アルフィーのファン

いわゆるアルフィー中毒(アル中)の

決まり事にもあります

「ノルときはノル 聞くときは聞く」

 

やはり話すときと聞くときの

けじめが大切です

 

私はかつて授業中に

「パフ」って鳴るラッパ

(笑点のテーマソングの最後に鳴る)

あるいは

「チン」って鳴るベル

(ホンマでっか!?TVで使っている)

を採用していましたが

それよりも「お手挙げ作戦」の方が

徹底できそうです

高校生ガイドの話

地震から 382 日目

豪雨から 118 日目

 

年の初めには

県立学校の校長全員が集まる会議が開かれます

今日はその会議に出席しました

教育次長からは

次のようなお話がありました

 

昨年度のこの会議は震災の関係で

一部オンラインで行われたこと

その席上で地震からの復興に向けて

教育委員会は全力で取り組むつもりでいること

そして被災していない学校の校長も

全力でサポートするよう指示したこと

そしてそれは今年も全く変わらないこと

 

私はその会議にオンラインで出席しているはずですが

実はそのことを今思い出そうとしても

正直全く思い出せません

本当に参加したのかも定かではないほどです

 

でもこんなお話をしてくださっていたのですね

全ての高校の校長先生が

生徒の転学や一時通学に対して

本当に親身になって受け入れてくださったのは

こんなお話があってのことだったのだと

あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました


ビジネスコースの3年生が

高校生ガイド交流会に参加しました

現在石川県では

高校生によるツアーガイド活動を推進しています

今年度は輪島でのツアーガイドはできませんが

今後は被災地見学や防災教育に特化した

ツアーなども高校生が主体となって計画していきます

 

 

 

 

 

 

今日は松任高校の生徒さんたちと

交流会を実施しました

パリサミット報告会

地震から 381 日目

豪雨から 117 日目

 

報告会に先立って

未来を創る会社EQUMENOPOLISさんを訪問しました

 

 

 

 

 

 

12ヶ国からの方によるグローバル企業です

AIを活用した英会話教材を開発されています

輪島高校では今後授業の中に取り入れていくことで

その技術開発に積極的に協力していく予定でいます

 

 

 

 

 

 

パンダさん オガケンさん モモさんが

フレンドリーにお世話してくださいました

 

EQUMENOさんが開発している

AI英会話教材はLANGXといいます

1 能力を引き出す対話インタラクション技術

2 人の成長を促す診断技術

3 対話シナリオパーソナライゼーション技術

をコンセプトとしています

 

まずはグループに分かれて

LANGXのキャラクターであるインテラさんと

実際にお話ししてみました

 

インテラさんは積極的に質問してくれて

その回答を聞くことで

生徒の英会話レベルを即時に判断し

次の質問のレベルを調整してくれます

 

 

 

 

 

 

 こちらのグループはカフェスタイルで

 

 

 

 

 

 

AI技術を活用すれば

今後英語の授業は

どのように変わっていく可能性があるか

アイデアを出し合いました

 

 

 

 

 

 

グループごとの話し合いの結果を

シェアしあいました

 

 

 

 

 

 

英語以外の言語も開発してほしい

「ゆっくり話して」に対応してくれたり

自分好みにアバターを変化できるといい

など開発への希望を出し合いました


引き続き

「令和6年能登半島地震から1年

 阪神淡路大震災から30年に想いを馳せる会」

 

 

 

 

 

 

ご挨拶をさせていただきました

「あの日からもう1年が経ちました

 7階建のビルが倒れるような揺れと

 関東大震災をはるかに超える地面の隆起

 5mを超える津波

 そして街を焼き尽くす炎に

 私たちは大切な家族

 かけがえのない思い出を

 奪われました

 

 終戦後の焼け野原に子供達を集めて

 教科書も筆記用具も何ない中

 それでも学ぶことを止めてはならないと

 授業をし続けた先生がいらっしゃいます

 その姿を目標に

 我々教員の戦いが始まりました

 数ヶ月間は私は学校に泊まり込み

 今日いらしゃっている山崎先生は

 ずっと車の中で寝泊まりしてお仕事をされました

 

 災害現場には

 その場で判断のできる責任者を派遣する

 そしてできることは全てやれと指示する

 仮にそれが法に触れるようなことであれば

 法改正する

 それが一国の首相の責任

 このようなことが東日本大震災の際に言われました

 

 この言葉の通り

 支援を待つだけでは何も進まない

 自分たちで行動を起こさないといけない

 そう思って今日まで歩いてきました

 

  『上から降ってくる復興計画には

  そのまま乗っかるな  

  自分たちの街は自分たちで創る

  そんな気持ちを持て』

 生徒たちにはそう語りかけています

 

 今被災地ではさまざまな教育の課題が

 浮き彫りになっています

 教育格差の問題であったり

 教員不足の問題であったり

 しかしこれは何も災害が原因で起こったことではなく

 日本全体さらには世界全体に

 潜在している問題です

 

 これらの課題に主体的に取り組む生徒の育成に

 今一番力を入れています

 その中の柱と言える取り組みが

 OECDとの共創なのです」 

 

そのあと

2年生の長井さんが

「これからの輪島に思うこと」

同じく上野さんが

「OECD国際サミットの報告」

岡本先生が「未来へ向かう想い」

について報告をしました

能登はいるわいね

地震から 380 日目

豪雨から 116 日目

 

紅白歌合戦で輪島から歌ってくださった

坂本冬美さんからお便りが届きました

 

  

 

 

 

 

心のこもった

たいへん美しい文字でしたためられています

みなさまにもご披露申し上げます

 

「地元の皆様にも大勢お集まり頂き

 温かい拍手で盛り上げてくださいましたこと

 心より感謝申し上げます

 度重なる困難を乗り越えられた

 力強い握手と

 何事にも挫けない笑顔に触れ 

 逆に私の方が希望や勇気を頂きました

 さらには御陣乗太鼓保存会の皆様の

 魂のこもった素晴らしい演奏で

 『能登はいらんかいね』を

 全国の皆様にお届けすることが出来

 私にとりましても

 忘れられない紅白となりました

  ・・・

 三十四年前

 ミュージックビデオ撮影で

 輪島から珠洲の町を歩かせて頂き

 その素晴らしい風景や

 町の皆様の温かさに感動したことが

 鮮明に思い出され

 改めて目を覆うような光景に

 地震の凄まじさ

 水害の恐ろしさ

 自然の脅威を痛感致しました

  ・・・

 それではまた

 輪島で歌わせて頂けます日まで

 私も精進を重ねて参ります」

 

素晴らしい歌声と

その優しいお人柄に魅了されたこと

思い出しました

 

放送のあとに歌っていただいた「風に立つ」

冬美さん自身

悲しくてつらくてどうしようもないときに

つくっていただいた大切な曲だそうです

「朔風が吹いても 

 向かい風吹こうとも

 たじろがずくじけずに

 前だけ見つめ行くがいい

 泥にまみれて涙流しても

 こころに錦の花をもて

 そうさ人生やるっきゃないさ」

 

以前このブログで

演歌は好きになれない

みたいなこと書きましたが

とんでもない

心に響きました

音楽にはジャンルなどない

すばらしいものはすばらしい

心からそう感じた瞬間でした

 

外では

御陣乗太鼓を思わせる

冬の雷が鳴り響いています


今日の【商売ことはじめ】

昭和23年

戦災で焼け野原となった博多の街に

小さな食料品店が生まれました

お店の名前は「ふくや」

戦時中の幼少期を韓国で過ごした店主は

そこでの庶民の食べ物「たらこのキムチ漬」

その味が忘れられず

味を再現し売り出します

 

なんだか祖国タイで見た

海辺の映画館が忘れられなくて

被災地の皆に見せてあげたいと

がんばっているナタ君みたいです

 

タラコとはすけとうだらの卵

中国が明(みん)と呼ばれていた頃

その近海でよく獲れたことから

すけとうだらのことを

「明鯛(みんたい)」

と呼んでいました

「明鯛」と書いて「すけそう」とも読みます

もう漢検一級レベルですね

 

こうやって作られた「明鯛子」

店主は細々と商売をしながら

その製法を惜しみなく

博多の人々に伝えました

 

昭和50年

新幹線が博多まで延伸されることになったとき

博多名物として何を置こう?

そうだ!明太子だ!

こうして爆発的なヒット商品となるのでした

 

逆境の中でこそ新しいものが生まれます

今「街プロ」で生徒たちが作り出しているもの

この先どんな進化を遂げるか楽しみです

商売ことはじめ

地震から 379 日目

豪雨から 115 日目

 

NHK大河ドラマ「べらぼう」

昨日は蔦屋重三郎と平賀源内の

出会いのシーンが描かれていました

 

平賀源内といえば

エレキテルを作った人と

学生時代に学びましたが

そもそもエレキテルが何かもわからず

ピップエレキバンみたいなものだろうと

勝手に解釈していました

 

当時は今みたいに

Google先生とかYahoo先生がいないので

自分で調べる術もなく

 

そこで40年以上ぶりに調べてみると

なるほど発電機なのですね

しかも源内オリジナルではなく

西洋にその原型がありました

しかも西洋では

電気治療機として使用されていたとか

エレキバンもあながち

間違いではないなと

 

エレキテルを現在の生活で使っている方は

皆無かと心得ますが

源内が始めたことで

現在もなお続いているものがあります

 

あるお店の店主から相談を受けます

「こんなに暑くちゃ商売あがってりでぃ」

「じゃあよ こうするのはどうだい?

 昔から丑の日にゃ「う」のつくもんを喰うと

 からだにいいって云うじゃねえか

 そしたらよ

 土用の丑の日に「ウナギ」を喰えば精がつくって

 世間に宣伝すりゃいいんだよ

 べらぼうめ」

 

源内は江戸時代にすでに現代の

「恵方巻き」商戦や

「ブラックフライデー」商戦のようなものを

仕掛けていたんですね 

 

源内のアイデアで始まった

土用の丑の日のウナギ喰いの習慣

今でも脈々と続いています

 

このように今は当たり前であっても

その発祥を調べてみると

意外な物語が流れていたりします

 

「街プロ」の参考にもなるので

これから少しずつ紹介してみようと思います

調理室に水が来た!

地震から 378 日目

豪雨から 114 日目

 

先日一年ぶりに調理室が通水しました

 

家庭科の山上先生からの報告です

 

 

 

 

 

 

水が出た瞬間「おおーぉ〜」という歓声があがりました

当たり前のことができる喜びを生徒たちと分かち合いました

 

 

 

 

 

 

 

 

この間いろいろ工夫して調理した経験は

彼らにとって生きる力になると信じています

授業後「先生〜ありがとう〜」と笑顔に去る後ろ姿に

教職のやりがいを感じました

 

これまで長い間調整してくださった

教育委員会の方々

本当にありがとうございました


今日は成人式2日目

今年成人になられた方々です

 

私が校長になって

初めて卒業証書を手渡した生徒たちです

教頭時代1年生の時に授業を担当しました

明るくて元気で楽しい学年でした

2年生になる時に転勤となりますがその時

「校長になって来年帰って来てね」

と言ってくれた生徒たちです

約束どおり卒業式の日に

送り出すことができたのです

 

 

 

 

 

 

みんな凛々しいイケメンですね

「先生俺約束守ってます」

と声かけしてくれた生徒が…

彼は卒業時に

「俺ユーチューバーになります!」

頑張ってます

「時事ネタれいれい」で検索を

 

輪島高校の当時の担任の担任の先生方からの

ビデオメッセージも流れました

 

 

 

 

 

 

みんなとっても綺麗です

 

今日も昨日に引き続き

プリプリの京子ちゃんと

TUBEの角野さんと一緒に演奏です

 

 

 

 

 

 

演奏前に京子ちゃんから

「頑張ろうね」ってメンバーにガッツポーズ

 

被災地に来てくださる著名人の方は

どの方も偉ぶったところが全くなく

皆さん本当に優しくお声をかけてくださいます