2020年10月の記事一覧
県教委事業 高速画像処理による自動運転模型自動車の製作による人材育成【工業系列】
~金沢北陵高校から広がろう~高速画像処理による自動運転模型自動車の製作による人材育成
上記は県教育委員会の事業「専門高校生等における産学連携人材育成事業」に採択されて本校が実施している事業です。三年目の事業で、今年度は車体の改良をテーマに人材育成をしています。
「軽量化」と「高剛性化」を両立させることをテーマとして、よく理解し説明できるのを目標としています。
車体の製作の様子 。今日は、マシニングセンターで
・部品図から加工図に起こし直す作業
・その加工図からCAMでプログラムの作成をする作業
・さらに加工機用にプログラムを修正したり切り貼りする作業
・パソコンから加工機にプログラムを移す作業
・ドライラン(ダイヤル操作に依存する速さ)で所望の軌跡で動くことを実際の加工位置より少し浮かして確認する作業
・ドライラン(実際の加工速さ)で実際位置より少し浮かして確認する作業
・実際の加工位置に下ろして、高さ間違いを確認しながら実際に加工する作業
を行いました。マシニングセンター3級の技能検定受検者3人で加工しました。(技能検定の練習も兼ねています)
実は・・・彼らはこの機械を操作するのはまだ2回目です。ですが、かなり自分たちでできるようになりました。
フレーム4部品中3部品が試作済み。これで、おそらく半分以上に軽くなっています。
(具体的な比較の数値は今後掲載します)
ただ、剛性がない。一部作り直し(設計変更が続く)でしょうね。
【追記】
一般の生徒にこの部品を見せてみました。
「3時間かけて作った」というと、時間がかかっていて驚いていました。
(2個目からは材料を固定してボタンを押すだけなので10分以内でできますが…)
3時間確認作業でミスを回避しながら修正を繰り返し加工することは、普通教科の学習と通じるものがありますね。
また、「いくらで売れる?」と聞かれましたが、工賃だったら3時間なので1.5万円くらいかな?とも伝えました。
ただこれは正確な回答ではありませんね。正確には「売買契約は成立しないと思う」が回答でしょうか。
なぜなら、お客がこの部品を買うメリットがないからです。