学校日誌

2025年6月の記事一覧

防犯・薬物乱用防止教室を行いました

6月4日(水)金沢東警察署 生活安全課の職員の方をお招きし、「防犯・薬物乱用防止教室」の講演を行いました。一言「犯罪」といっても幅広く、今回は高校生でも気づかないうちに加害者になっている場合や、素直な気持ちを悪用され被害者になってしまうような事例を説明してくださいました。

身近な例としてはSNSの取り扱いです。友達間での楽しい写真も一度インターネットに載せてしまうと完全に消し去ることは出来ません。楽しい写真ならまだしも、いたずら半分で撮った写真も例外ではありません。もし、その写真に写っている友達が本当は嫌な気持ちだったとしたら、撮影者は加害者になってしまうかもしれません。

他にも、SNSを通して、闇バイトや薬物購入サイトなどの犯罪に引き込もうとする人もいます。

そのような人達から自分の身を守ることができるのは、このような事例が「犯罪」につながることを知っているという知識なのかもしれません。

今では誰もが当たり前に持っていて誰とでも繋がることのできるスマートフォンですが、便利なものだからこそ安全に使いこなしたいですね!

 

 

見えない「気圧」を感じる【3年 地学基礎】

地学基礎で、「気圧とは何か」を体感的に学ぶ実験授業を行いました。

 気圧は私たちの周りに常に存在しているにもかかわらず、普段その存在を意識することはほとんどありません。
そこで、生徒たちは身近な道具を使った3つの実験を通して、見えないけれど確かに存在する「空気の重さ」や「圧力」を実感しました。

 【実験1:新聞紙で割り箸を叩き割る】
机の上に割り箸を置き、その上から新聞紙をかぶせ、手刀で一気にバシッ!
なんと、あっけなく割り箸が真っ二つに!

 
これは、新聞紙を上から大気が押さえつけているためです。
力に自信のない女子生徒でも見事に割り箸を折ることができ、大盛り上がり。

 【実験2:ペットボトルつぶし】
空のペットボトルに熱湯を入れて振り振り…
そのあと冷水で一気に冷やすと、ボゴッ!という音とともにペットボトルがぺしゃんこに!


気圧が全方向からかかっていることを実感。

 【実験3:ペットボトルシャワー】
ペットボトルに小さな穴をあけ、水を満タンにしてフタを閉めると…
あれ?水が出ない!

 
でも、フタを開けた瞬間、一気にシャーッと水が噴き出す!
気圧が水の流れを左右していることを実感しました。
この仕組みは、キャンプやBBQなど水道のない場面で応用可能で、科学の知識が生活に役立つことも学びました。

 これらの体験を通して、生徒たちは気圧の存在を感覚的に捉え、科学的な見方・考え方を深めることができました。
今後の授業では、大気の構造や気象の変化についても学びを深めていきます。

 

<生徒の振り返り>

「女の子でも簡単に割ることができて、見えないだけで空気の負荷があるんだとわかりました。」

「どれだけ高いところまで行けばポテチは爆発するのか気になった」

味噌作りに挑戦しました!【3年 フードデザイン】

先週、今週とフードデザインの授業では「味噌」を仕込みました!

発酵食講師の岩井先生をお招きし、豆から味噌になるまでを説明頂き、実際に体験しました。

体験の様子をご覧下さい^^

 

~フードデザイン2(木曜日クラス)バージョン~ 

麹を計ったり・・・

麹を測ったり

豆を手でつぶしたり・・・

丸めたり・・・

 

~フードデザイン1(火曜日クラス)バージョン~

こねこねこねこね…無心でみんな豆をつぶします。

 袋に名前を書いて・・・

できたものは箱に詰めます。

完成!!!!

楽しく、麹菌の働きや、みそができるまでの工程を理解することができました!

できあがるのは12月、美味しい味噌になりますように^^

岩井先生、ありがとうございました!

 

 

 

アーティファクトの創造【1年 生物基礎】

生物基礎の授業において、生徒たちが自らの学びを深めるための探究活動に取り組んでいます。
その一環として、授業の締めくくりに「アーティファクト」の創造を行いました。
「アーティファクト」とは、授業で得た知識や、自分なりに考えたことをもとにして、学習を駆動する質問(駆動質問)に対する自分なりの答えをスライドにまとめた成果物です。
1章の駆動質問は「生物とは何か? 生物をどのように定義するか?」です。

一般に、「生物とは◯◯である」といった明確な定義は存在しません。
そのため、生徒たちはこれまで学んできた内容をもとに、生物の共通性や多様性、細胞の仕組みなどに着目しながら、それぞれの視点から生物とは何かをじっくり考えました。

この活動の過程で、生徒は授業ごとに記録してきたポートフォリオを見返しながら、自分の思考の流れを振り返るとともに、クラス全員のポートフォリオをAIに読み込ませて作成したクラス全体の「概念地図」(Miroを使用)も活用しました。


「概念地図」には、クラス全体としてどんな知識や関心が広がっているのかが可視化され、知識がバラバラでなく「まとまった概念」として整理されています。
「概念地図」は、自分の考えを組み立てるうえでのヒントとなりました。

 このような探究活動を通して、生徒たちは単なる知識の習得にとどまらず、「学んだことを使って、自分の考えを創造する」という学びの本質にふれる経験をしています。