2022年3月の記事一覧

北村幸恵校長 最後の授業

今年度、退官されます北村校長の最後の授業が、修学旅行に参加できなかった2年生と職員に向けて行われました。

石川県小松市は歌舞伎十八番の一つである「勧進帳」の舞台です。準備された勧進帳の映像を観る前に、「助六」や「十八番」「二枚目」などの身近に使っている言葉が歌舞伎から生まれたこととその意味について、また、観るときには「言葉がわからなくても良い、リラックスして見ていても大事な場面は音の抑揚で教えてくれる」ことを教えていただきました。

映像は、太平洋戦争の最中、1943年に東京歌舞伎座で続演された作品。弁慶が7代目松本幸四郎、富樫が5代目市村羽左衛門、義経が6代目尾上菊五郎という近来の白眉とされる配役で、映画にも記録されたものです。

弁慶(松本幸四郎)が、ただの巻物を勧進帳のように読み上げ、富樫(市村羽左衛門)とやり取りする様子。

最後の場面で、弁慶が主君の義経を金剛杖で叩き、疑いを晴らそうとするその様子を見た富樫が、弁慶の嘘を見破りながらもその心情を思い、騙された振りをする場面の富樫の表情と好演。

弁慶が花道で飛び六法を披露し、見逃してくれた富樫に深々と頭を下げる場面。

など、しっかり見るべき重要なポイントを前もって聞いていたので、歌舞伎の面白さを興味深く理解することができました。

授業終了後、生徒たちは北村校長に歌舞伎について詳しく質問をしていました。生徒たちが日本や石川県の文化について興味を持ち、自ら調べさらに学習を深めてほしいと期待しています。

  

令和4年度 合格発表

16日(水)12:00に、合格者240名の合格発表が行われました。

受験希望者が299名と1.25倍の倍率でした。

合格者は、受験番号を記念撮影したり、家族に喜びの報告をしたりしていました。

夢実現のために目標を持って取り組み、充実した3年間を過ごしてください。

 

不屈の精神

「東風吹かば にほひおこせよ梅の花  あるじなしとて 春な忘れそ」

時は平安時代。左大臣・藤原時平との権力争いに敗れた菅原道真公が、突然の左遷により京都を離れることになったときに詠んだといわれ、大鏡や拾遺和歌集に収録されている歌です。

 道真は大切に育てていた梅・桜・松と離れてしまうことを悲しみましたが、桜は別れる悲しみで枯れ、道真を追って空へ飛び立った松は途中で力尽き、梅だけが一晩で大宰府まで降り立ったという飛梅伝説があります。厳しい寒さの中にあっても可憐な花を咲かせる凛とした梅の花からは、気高い美しさを感じることができ、不遇な時でも誠意をもって取り組む心を忘れなかった道真と重なる部分があります。また、加賀藩主である前田家は菅原家とゆかりがあると称しており、家紋も道真が愛でた梅にちなんだ梅鉢紋を採用したことで、住民に受け入れられ、加賀藩を平穏に治めることができたともいわれています。 

 本校の校章でもある梅の花が、本日、中庭で満開になりました。8日・9日と本校で学力検査に挑んでくれた受験生を労い、あたたかく迎えてくれているようです。

 合格発表は3月16日(水)12:00から行われます。 

 

第27回卒業証書授与式

3月3日(木)午前10時に第1体育館で卒業証書授与式が行われました。

新型コロナまん延防止のため、前日の各種表彰及び予行練習は中止、同窓会入会式は規模を縮小して行われました。

出席していただきました保護者の皆様には、健康チェック表の提出など制約がある中、多くのご協力をいただき、ありがとうございました。

卒業生の皆さん、金沢伏見高等学校を卒業したことに誇りを持ち、これからの道を自信を持って歩んでください。

皆さんの活躍を全校で応援しています。