SGHの活動を紹介します

京都大学大学院思修館訪問

 6月18日(土)、2年生SGコース生徒が京都大学大学院思修館を訪問しました。

 「SG探究」の授業で実施している課題研究は、現在グループごとに課題を設定し、研究計画を立てているところです。今回の思修館訪問では、河合江理子教授から文理融合による研究のあり方についてのお話と、細野七月さんからコンピュータシュミレーションを使用した天文学についての研究内容の紹介をしていただきました。また、大学院生2名の方から研究内容や研究の過程について紹介していただきました。

 その後、各グループに大学院生1名にアドバイザーとしてついていただき、自分たちの課題設定や研究計画について説明して助言を求めました。

 大学院生にはそれぞれの専門分野やこれまでの研究活動の経験から、適切な助言や親切な励ましをしていただきました。

 今後はいただいたアドバイスをもとに課題研究に着手していきます。



[生徒の感想]
・自分たちが気付かなかった問題点をたくさん指摘してもらえて、より良い問いかけとそれに対する仮説、そして調査方法が明確に決まってきました。時間が短くて質問をしきれなかったのが残念でした。
・今日の研修で、実際に文理融合の中で研究を進めている大学院生の方の話を聞いて、とても強い刺激を受け取った。特に山脇さんの話の中で、「明確な問題意識」と「論理的な仮説設定」が重要だという話が印象に残ったので、今後の研究に活かしていきたい。
・この研修を通して、今僕たちがしている課題設定の大切さを改めて感じ、いただいたアドバイスから更に問いや仮説を深めていきたいと思った。また、大学院生の方の姿を見て、格好良いと思ったし、目指していきたいと感じた。

JICA講演会&青年海外協力隊員特別講義

 6月6日(月)に3年生に向け、「世にもユニークな国・ブータン~幸せの国に学ぶ~」と題した特別講演会を行いました。講師の仁田知樹さんは2009年からJICAブータン事務所の所長として、約3年半ブータンで活動しておられました。その時の経験を踏まえた魅力溢れるお話で興味関心を引きつけ、生徒達は素敵な50分間を過ごすことができたようです。今回のお話を受けて、感じたこと考えたこと等を基に、3年生は今後「JICAエッセイコンテスト」に向けたエッセイを書き始めます。




 また、この日の放課後には1,2年生の希望者対象に、青年海外協力隊を経験されたJICA職員の方に特別講義をしていただきました。ウガンダでの音楽教育活動を行った小堀香奈さん、ルワンダで村落開発活動に携わった七條孝司さんにお話していただきました。実体験をもとにした講義は、リアリティに溢れ、参加者は真剣な眼差しで講義を聞いていました。



[生徒の感想]
・今までは、「助けてあげたい」「救いたい」というように思っていました。しかし、この講座を受けて、それは違うということを学びました。日本の全てを批判するわけではないけれど、何か道を間違えていないかな、と思いました。逆にアフリカに行くことによって、日本を助けることができたらと思います。「本当の幸せ」とは何なのかを、一生かけて見つけたいです。
・何が、その人やその土地のためになるのかを考えたりすることによって、他人のことを思いやることができたり、気付く力を身につけることができるのだとわかった。そういった点で海外へ行くことは、言語を身につけるためだけではないのだと改めて気付くことができた。

ワシントン・アンド・リー大学生との交流会

 5月7日(土)、2年生のSGコース対象の「SGプロジェクト」は、日本に滞在中のワシントン・アンド・リー大学の学生8人と、引率の先生1名との交流会を行いました。

 はじめに大学生から大学の紹介やアメリカの大学生の生活などの内容のプレゼンテーションが行われました。その後「Human Bingo」などのアイスブレイキングを行った後、グループにわかれてピクチャーカードを用いて、日本文化を紹介する会話などの交流を行いました。

 生徒たちは、英語を用いてコミュニケーションをとることの難しさを感じながらも、積極的に会話を楽しんでいました。今後SGコースでは、プリンストン大学生との交流、10月のアメリカでの海外研修、連携大学の留学生から課題研究についてのアドバイスをもらうなど、英語でのより高度なコミュニケーションが求められる活動を進めていきます。


[生徒の感想]
・英語で自分の伝えたいことを伝えることの難しさを感じた。
・自分の英語力を試すことができた。以前よりも会話が豊かになった。
・アメリカの大学生のプレゼン力に感心した。
・アメリカの大学事情を聞くことができた。飛び級はあるが、浪人はほとんどないなど、日本との違いに驚いた。


国連大学訪問

 3月28日(月)~29日(火)に国連大学を訪問し、グローバルな課題研究テーマを設定するためのヒントを探して来ました。2日目の東京外大とJICAの各コースには本校OB・OGが講師やガイドを務めており、未来の自分たちの姿のモデルとして、あこがれを抱いたことと思います。今まで勉強してきたことが目の前で活かされる楽しさを知った2日間でした。

【生徒の感想】
・英語での会話だったが、自分の言いたいことが伝わらない部分、相手の言いたいことが聞き取ることができない部分が多くあった。英語力を上げれば、もっと膨らんだ会話ができ、もっと興味深い話が聴けるであろうから、英語力を高めたいと思った。(東京外大コース)

・貧困で教育が受けられないということは負のスパイラルを生んでしまうものであり、それを改善する重要性が分かった。また、協力隊として現地へ向かったら、現地の方々と彼らの母語で交流しなければならないので、やはり言語の壁を乗り越える必要性を感じた。(JICAコース)

・ユニセフは「子供を支援する機関」というイメージしかなかったけれど、実際は村人と一緒に井戸や給水所、トイレを作ったり、保健センターで様々なことを教えたりと、発展途上国の子供達の生活を向上させるための様々な活動を行っていることがわかりました。(ユニセフコース)

模擬国連チャレンジプロジェクト

 12月12日(土)より土曜エクステンション講座の午後を利用して「模擬国連チャレンジプロジェクト」(今年度全5 回)を行っており、3月5日(土)に 5 回目(今年度最終回)を迎えました。このプログラムでは、本校 OB で京都大学法学部の山城さんを中心に日本模擬国連関西事務局の大学生が毎回、準備と指導を行って下さいました。

 第 1 回(12/12)は「核実験」、第 2 回(1/23)は「安
全保障理事国の追加」、第 3 回(2/6)・4 回(2/13)は「京都議定書」を議題として少しずつ、実際の模擬国連の形式を習得していきました。第5回ではこれまでの活動を振り返りながら、理想的な国際社会のあり方について議論を深めました。
それぞれが各国大使として、国益を代表しながら交渉の中で合意形成を目指す模擬国連で、多様な立場からものごとを捉える力、自分達の考えを説明しながら合意形成にもっていくためのコミュニケーション力などを身につけました。参加者達が、毎回とても熱い議論と交渉を重ねながら、どんどん成長していく姿が見られました。



<生徒の感想より>
 応募時の私は、人の考えを納得させる力があると過信していました。しかし、この企画を通じて、私の力は全く通じないと考えさせられました。模擬国連企画を通じて、自分の意見を主張するタイミングを計る力を得て、サポートでなく自分の意見を周りに納得させられるリーダーに成長したいと思いました。

 応募する前から、国際社会とか国連などに興味をもっていて、今回参加していく中で、国際社会の複雑さや国連の仕組みがわかってよかったです。これからの本格的な模擬国連で、説得力があり、論理的な意見を出して、上手く駆け引きしたいです。また、今の世界の状況、時事的問題、課題などを理解して、自分の夢を叶えるために生かし、視野を広げていきたいと思います。